どうも(^_-)-☆
今回はみん友さんの愛車紹介にアップされている車種のカタログになります。
え~と…佐賀のみん友さんですね…未だにお会いします(笑)
ってコトで…
A32セフィーロ前期 一部変更時です♪
ディーラー時代に前期から後期まで満遍なく沢山入ってきたクルマです(*'▽')
正直当時はこのA32の良さに自分は気付かなかった訳です…。
やっぱりA31の直6でFRの方がセフィーロだろ~って思ってましたので…(^_^;)
しかし、コレが今見ると実にイイ訳です…こんなにゆったりしてトルクフルで気持ちのイイセダンって中々ありそうで無いんですよ。
価値観は変わるもので…と、いうより自分がこのクルマが発売された当時のターゲットユーザーの年齢層に近付いた上に生活環境も変わったので、よりそういう感じになるのかもしれません(*'▽')
さて…そんなA32セフィーロは2代目モデルとして1994年にデビューしています♪
ローレルの兄弟車だった直6でFRのスポーティセダンから一変、マキシマの後継となるカタチのFFセダンとして生まれ変わってます。
基本的にこのような大転換をした場合、大半のモデルはコケる傾向が多いものの、日本人好みのバランスの取れたデザインに適度に高級感の出た加飾、更に40代前後の夫婦をターゲットユーザーとしたCMがドンピシャリとハマったのか、コレが結構売れました(^_-)-☆
竹内まりやのCMソングがまた雰囲気出てて良かったんですよね~コレ(*'▽')
ちなみに日本ではこんな感じで販売されてましたが、世界戦略車的な面もあり、輸出される国によって見た目も仕様も大きく変化があったのがこのA32。
バタ臭い感じの北米仕様や、VIP感がやたらスゴイ台湾仕様やら色々あったかと(笑)
で…1995年に公式のアナウンスが一切掲載されていないものの、一部変更が入っています。
う~ん…見た感じではボディカラーの改廃ですかね…クセが強くて好きだった、パープリッシュシルバーツートンが無くなってる…(泣)
今回は恐らくココで一部変更が入ったであろう、1995年9月の内容になります。
ってコトで寝そべり系スポーツセダンから一転、正統派セダンになったA32。
全長4760×全幅1770×全高1410㎜と、当時としては結構大柄…そして全高も高めで見た目からしてゆったりとしてたんですよね(*'▽')
正直マキシマもこんな感じではありましたが、マキシマが転んだのは恐らくデビュー時は3ナンバー税で自動車税がとにかく高かったコト、そして華やかでバブリーなセダンが持てはやされた時代にしては、メッキの加飾が少なく、華美な高級感にやや欠ける印象だったりしたからでは無いでしょうかね…(^_^;)
対してセフィーロはこの辺りのバランスを日本人好みに上手く纏めてきた上に、バブルが崩壊し、ムダに華美なモノを求めなくなり生活環境が大きく変わってきた背景とマッチしたから売れたのもあると思いますね(*'▽')
ちなみに先程から話題としているのは高級感をアピールしたエクシモ系♪
今見るとこの赤々とした一文字のリアテールが実にイイですね(*'▽')
高級感を感じるプレスドアにボディを一周グルリと囲んだモール類なんてところに見た目の安心感が出てるのもイイと思いますね♪
室内はガランと広くゆったりとしていて、インパネのサイズも適度。
但し、インパネの素材、触感等はややプラスチッキーな印象がありましたね…(汗)
全車標準の運転席エアバッグのホーンパッドとかも正直やや安っぽい。
ただ、適度に大き目の木目調パネルがいかにもセダンという安心感があります。
正直保守的な感じが大きく、正統派な訳ですが、ユーザー層的にもこのような落ち着きのあるデザインを好む人が多かったのでしょう(*'▽')
シートは手触りも良く、大柄でゆったりとしたモケットシートが特徴♪
FFオンリーの割にフロア剛性確保の為か、結構盛り上がったセンタートンネルが目に入りますが、当時のセダンはおおよそこんなもんでしょう。
オプションで本革シートも選択出来ますが、コレがかなりレアです…(汗)
いかにもこの時代のギャザーが入った高級感溢れる本革で、自分はこういう感じの方が好きですね(*'▽')
一方コッチはスポーティイメージのツーリング系。
メッキ加飾が無くなり、カラードの専用グリルがアクセントですね(*'▽')
但し、メカニズムに特段違いはありません。
リア周りはエクシモ系と特に変化無し…リアスポイラー位でしょう。
ツーリング系の内装がエクシモ系と違うのは、サイドブレーキ♪
エクシモ系が足踏み制動でインパネのリリースレバーで解除する方式に対し、ツーリング系はハンドブレーキとなります。
そんなA32セフィーロ前期 一部変更時に搭載されるエンジンは全部で3機種…。
・VQ30DE…V型6気筒3000㏄ツインカム、220馬力、28.5kg-m。
当時新開発だったVQエンジン…その最高峰♪
このエンジンが改良を加えられながら(HRから殆ど別物になっちゃってるけど…)未だに続いてるってスゴイコトですよ…約30年の歴史。
トルクフルで回転フィールも良く伸びやか(*'▽')
けどよく考えたらVQ30のセフィーロは乗ったコトが無いですね…(^_^;)
・VQ25DE…V型6気筒2500㏄ツインカム、190馬力、24.0kg-m。
上記2.5リッター版。正直十分過ぎる性能です。
・VQ20DE…V型6気筒2000㏄ツインカム、155馬力、19.0kg-m。
最もベーシックなエンジンで、大半のA32はこの2リッターでしたね(*'▽')
ホントにスムーズでこの2リッターも実にイイです♪
当時新開発だった割に致命的な故障ってのは記憶に無くて、スターターが壊れやすいのと、プラグがアメリカのオートライト製でして、コレがすぐに碍子が無くなるんですよね…(苦笑)
幸いにもプラグ交換はしやすいのがウレシイトコです。
コレらに組み合わされるミッションは、2リッターに5速マニュアル、後は全車に4速オートマとなります。
足回りはフロントがストラットで、リアがマルチリンクビームという、当時の日産のFF車で用いられた、トーションビームとボディをリンクで結んだようなアシ。
車体が大きく、比較的重量級なコトもありまして、乗り味はゆったりとしたモノでしたね(*'▽')
ソレに加え30エクシモGではアクティブダンパーサスペンションという電子制御ダンパーを装備。
減衰力はなんと140段階も変わります!!
他には30Sツーリングに標準、他は全車オプションでビスカスLSDも装備♪
駆動系で言えば、当時のFFはドライブシャフトブーツが弱く、5万㎞位でブーツが破れてたんですよね…(^_^;)
当時自分が働いていた店舗は分割式ブーツは耐久性の面で不安があるので、一体式ブーツでしてね…スライディングハンマー使ってドライブシャフトのアウタージョイント外して…(苦笑)
これまた復元するのにセフィーロは確かCリングが固かったんじゃないかなぁ…。
終わる頃にはグリスまみれ…当時のFF車キライでした…(苦笑)
安全面では運転席エアバッグが標準で助手席がオプション。
後にデュアルエアバッグが装備された、名前通りのデュアルセレクションなる特別仕様車が出てきます♪
装備としては、エクシモG系になりますと、運転席どころか助手席までパワーシートになります(*'▽')
A31は助手席パワーシートが無かったので、この辺りが進歩♪
但し、コンフォタブルシートは無くなってしまいました…(^_^;)
AVシステムは懐かしのザナヴィ。
今ではかなり小さい4インチTFT液晶…(汗)
ナビゲーション機能や、テレビはモチロン(当然アナログですよ)、ラジオ、カセット、CDの表示…ってか全部時代を感じる機能…(笑)
他にはグレードによって電波式のキーレスや、電磁式のトランク&フューエルリッドオープナー。
助手席バニティミラーは30エクシモGのみ照明付♪
ただ…バブル崩壊後にデビューしたコトもありまして、全体的に飛び道具のような豪華絢爛って感じの装備は無いですね…(^_^;)
グレードはこんな感じで、まずはラグジュアリー仕様のエクシモ系。
・30エクシモG…最上級グレード
A32の中ではかなりレアで、今となっては滅多と見かけません。
照明付バニティミラー、ABS、アクティブダンパーサスペンションを唯一装備♪
他にもA32で唯一ASCD(クルーズコントロール)がオプションで選べます。
・25エクシモG…2.5リッター最上級グレード
30エクシモGの上記装備が外れる以外は十分な装備が奢られます。
そして30エクシモGとこの25エクシモGは本革シートがオプションで選べます♪
・25エクシモ…2.5リッターベーシックグレード
25エクシモG比較で以下の装備が省略。
ステアリングスイッチ、パーソナルデザインキー、助手席パワーシート、電子制御エンジンマウント、電子制御パワステ
また、25エクシモG比較で以下の装備が標準からオプションになります。
本革巻ステアリング&シフトノブ、電磁式トランク&フューエルリッドオープナー、マルチリモートエントリーシステム、スーパーファインハードコート、15インチアルミ、テールパイプフィニッシャー
と…装備格差がかなりあります。
・20エクシモ…2リッター最上級グレード
A32セフィーロで一番売れたのがこのグレードで、現存しているのも大半はコレ。
25エクシモ比較で以下の装備が省略。
運転席バニティミラー、セフィーロスーパーライブサウンドシステム→4スピーカーカセットデッキ
また、以下の装備がオプション化。
運転席パワーシート、前後調整式ヘッドレスト
・20イニシア…シリーズ中最廉価グレードで、コレが一番レアです。
イニシアに関しては、グレードエンブレムが付きません。
20エクシモ比較で以下の装備が省略。
電動格納ミラー、トップシェードガラス、オートライト、フォグランプ、オートエアコン→マニュアルへ、キー照明、バニティミラー、グローブボックス&トランクルームランプ、4スピーカーカセットデッキ→2スピーカーラジオ、FMダイバーシティ、シートリフター、ランバーサポート、シートバックポケット、リアアームレストスルー、木目調パネル、ツインリッドコンソール、減光式ルームランプ
かなりベーシックな感じになりますね…(^_^;)
次いでスポーティ仕様のSツーリングシリーズ。
・30Sツーリング…ツーリング系の最上級グレード。
電磁式フューエルリッド&トランクオープナー、マルチリモートエントリー、運転席パワーシート、スーパーファインハードコート、ビスカスLSDというSツーリング系での専用装備はこんな感じ。
・25Sツーリング…ツーリング系の中間グレード。
30Sツーリング比較で上記の装備が省略、またはオプション扱いになってます。
・20Sツーリング…ツーリング系の最廉価グレード。
25Sツーリング比較で以下の装備が省略。
トップシェードガラス、運転席バニティミラー、セフィーロスーパーサウンドシステム→4スピーカーカセットデッキ、木目調パネル、スポーツチューンドサス、電子制御エンジンマウント
また、以下の装備がオプション化。
フロントスポイラー&サイドシルプロテクター、15インチアルミ
そしてボディカラーが全部で7色。
そう言えばパープリッシュシルバーツートンの他に出始めの頃はワインレッドがありましたね。
自分でしたら30エクシモGのダークグレーパールを。
オプションでリアワイパー、ASCD、セフィーロスーパーサウンドシステムCDセレクション、本革シート、サンルーフ、LSDって感じで(*'▽')
で…コチラが価格表。
最安値で20イニシアの5速で196万1000円。
最高額は30エクシモGで319万8000円。
オプション価格も書いてたので気になったヤツだけ以下に記載。
・本革シート…25万円(25エクシモG、30エクシモG)、30Sツーリングは28万円。
・AVシステム…11万円
・サンルーフ…9万円
・ASCD…35000円
・ビスカスLSD…4万円
・リアワイパー…2万円
ちなみにコチラはディーラーオプションで、先日の中古車の話題の時も出たユーログリルは19800円。
更にツーリング系にはメタリックグリルなんてのもあるんですね(*'▽')
他にはビルトイン式のピュアトロンが47800円。
クリーンフィルターが6800円なんですが、コレは恐らくクリーンフィルターでも超初期のタイプですね(*'▽')
この2年後位から日産はインナーグリーンを掲げ、各車にクリーンフィルターが標準採用されていきました(^_-)-☆
確かこの初期のヤツだったかは、エバポレーター分のユニットの奥行に対して、フィルターを現物合わせでカットして装着するタイプでしたね…時々やってました(笑)
オマケ
当時の記録では、30エクシモGで最高速が209.8km/h。
恐らくもっと伸びるんでしょうけど、当日がどうやら向かい風だった模様。
当時としてはソコソコのスペックだったかと思います♪
まぁこんな時のイザ一発の性能よりも日常域の使いやすさと気持ちよさ…その点でこのVQは優れたエンジンだったと思います(^_-)-☆
さて…そんなA32セフィーロですが、スクラップインセンティブの犠牲になったり、大半が輸出されたり、後はマニア層が少ないコトもあり殆ど残ってません…(苦笑)
但し、中古車市場で出てきた時はユーザー層が比較的高齢だったコトもあり、低走行極上の個体が出てきやすいクルマだったりもします(*'▽')
実際に乗るとゆったりしててホントにイイクルマですよ(*'▽')
お好きな方は今のウチに乗ってみるのも…いや…部品で結構大変だとは思います…(^_^;)