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2023年11月14日 イイね!

完成度という理想へ



どうも(*'▽')

今回はみん友さんの愛車紹介にアップされてるクルマのカタログになります。

コレも結構触ってたりしましたよ…けど地味…とにかく地味。

そんな印象が強いんですよねぇ…どうしても…(苦笑)

ってコトで…



B15サニー前期 デビュー時です♪

正直B14が結構な勢いでズッコケたもんだから、保守的に走り過ぎてるんですよね…コレ…(汗)

最も日産は98年~2000年辺りにそういうクルマがチョコチョコありましたね…。

B15サニーは「トラッドサニーよもう1度」を出してきた1台。

S15シルビアは「S13の5ナンバーサイズで再び夢のヒットを…」という1台。

C35ローレルは「C33の人気をもう1度…あわよくば打倒マーク…」という1台。

そのどれもが、ズッコケこそしませんでしたが、やはりその時代のニーズとは世相が違うので、全く同じようにヒットはしなかった…と…。

いきなり最初からオチのような始まり方をしていますが、そんなB15サニーは9代目モデルとして1998年にデビューしています♪

当時、倒産前夜とも言われた日産の台所事情があるものの、結構頑張りまして新世代プラットフォームに新開発エンジンとかなり気合の入った内容で、日産のエントリーセダンとしての屋台骨を支えようとはしていました(*'ω'*)

そんなB15サニーのキャッチコピーは…



完成度という理想へ、新サニー誕生。

皮肉な感じになっちゃいますが、あくまで「理想」で終わっちゃった感もあります。

ただ、このB15サニー…地味なエクステリアと裏腹に、日産らしい飛び道具が用意されているのは魅力だとも思ってますけどね(笑)

今回はデビュー直後の1998年11月の内容となっています。



さて…そんなB15サニーは、先代B14がやはり少々丸っこくて、ドチラかというと北米市場を重視したようなフォルムだったので、日本ではアクが強過ぎたんでしょう…(苦笑)

実際乗ると結構イイんですけどね…B14って。

で…B14は中期⇒後期と、アメリカナイズなふくよかなボディに日本人好みの細かい加飾やメッキパーツがドンドンと増え、最終的にはアンバランスなスタイルに…(汗)

ソコからのB15…スタイルはシンプル&クリーンになったものの、今度はモール類が無塗装なんかになっちゃって、妙に安っぽくなっちゃうんだから難しい…(苦笑)

バブル後の徹底的なコストダウンに、傾いた台所事情がマッチして、なんとかかんとか素材をかき集め、今出来る精一杯の努力の末に作った感じがします…(泣)

新世代&新開発のニオイがココまで感じないフルモデルチェンジも珍しい…(汗)

ちなみにヘッドライトはIH01という特殊な規格のバルブが使われてるようで…(汗)



ってコトで、コレでドアに「エイブル」なんて書かれてたら、立派な不動産会社の内覧用の営業車ですよ…えぇ…(汗)

昔はエイブルの営業車と言えば、サニーが定番だったイメージなんですよね…個人的に…このボディカラーで…。

最近はどうやらパッソや軽を使ってる模様ですね…(^_^;)

こうやってリア側を見ましても、メッキパーツが全くありません…ココまで加飾が無いのも正直チョット寂しいですね…(苦笑)



で…コチラが個人的には飛び道具&玄人好みのスポーツセダンという感じで結構好きなVZ-R♪

ヘッドライトもVZ-Rのみブラックアウトタイプで、硬派な感じです(*'▽')

コレ…グランツーリスモ2でホイール換えて落としたら結構カッコイイんですよね(笑)

ちなみに実車は激レアで、新車時に僅か312台しか販売されていません…(汗)

限定モデルでも無く、立派なカタログモデルです。

対抗となるカローラ&スプリンターGTは未だに中古で稀に出てくるのに、サニーは今では全く見ないコトから、やはり売れなかったのは明確ですし、何よりカローラより約2年遅れて出てますからね…時期が遅いんですよ…確実に。

案の定、後期では消滅しています…(泣)



インパネは外観と違い、やや曲面…特にセンターパネルが丸味を帯びてます。

インパネ上部の一等地にナビが配置され始めたのがこの時代のトレンド♪

しかし、当時からホントに目新しさを感じないデザインでもありました…(^-^;



インテリアのカットが右側からというのも珍しいですね(笑)

シート…もう全然印象に無い…(苦笑)

とりあえず、後に話題にするアクティブヘッドレスト以外は特徴無く、オーソドックスなシートという感じですかね…(^-^;

そしてこの時代あるあるで、シートに入る謎の柄…コレが余計地味さを増すような気もします…(汗)

そんなB15サニー前期デビュー時に搭載されるエンジンは全部で4機種…。



・QG15DE…直列4気筒1500㏄ツインカム、105馬力、13.8kg-m。

スペックは同様ながら、4WDが通常版、FFにリーンバーンとLEV仕様の3種類を設定。

但し、LEV仕様は触媒で抵抗でもあるんでしょうかね…燃費が落ちます…。

B15サニーの中では一番多く出ているエンジンなりますね(*'▽')

・QG13DE…直列4気筒1300㏄ツインカム、87馬力、11.5kg-m。

上記1.3リッター版で1番排気量の小さいユニット。

・QG18DD…直列4気筒1800㏄ツインカム、直噴、130馬力、17.7kg-m。

この時代の直噴だなんて、もうロクなコトにならないイメージしか無い…(苦笑)

そして、サニーの1800を選ぶなら、ブルーバードにするユーザーが大半なので、タマ数も無いですね…実際見た記憶も無いです。



・SR16VE…直列4気筒1600㏄ツインカム、NEO-VVL、175馬力、16.5kg-m。

VZ-Rに搭載される可変バルタイ&リフト搭載のスポーツユニット♪

高回転よりも意外や低速トルクが予想よりも太い印象が残ります(*'▽')



コレらに組み合わされるミッションは、1.8を除き5速マニュアル。

1.5と1.3に4速オートマ。

そして1.8はハイパーCVT…(汗)

1.8は直噴にCVTのダブル役満…。

正直壊れる要素しか無いじゃないですか…。



足回りはフロントがストラットでリアはマルチリンクアーム。

独立サスでこそありませんが、この時代のマルチリンクビームは中々イイ動きしたりします(*'▽')



で…このB15はCMでしきりにやってましたが、新世代プラットフォームを採用。

けど…う~ん…高効率だとか、クルマの動きが気持ちイイとか、そんな印象は正直残ってない。

恐らくウイングロードとかもそうですよね…FFだけどタンデムディスタンスが狭いとか、そんな印象が残り…(汗)



安全面では、サイドエアバッグに頭部保護機能が付いたり、ピラーやルーフサイドに衝突時に体が触れた際、リブが潰れて衝撃を吸収する、フレンドリーアッパーインテリアが採用されていたりと、90年代後半から特にこの辺りは進化してますね♪

けど日産ってプラの素材が悪かったりしますからねぇ…経年劣化でパリパリに割れたりしないのか少々心配にはなります…(汗)



そしてアクティブヘッドレストですよ…。

コレ…背中の裏辺りに板が入ってて、衝撃で体重が掛かると、テコの原理で、背中の板と丁度対にあたるヘッドレストが前方に移動するという、非常にアナログな機構。

正直、通常仕様で座った際も板が当たってるのが分かったりするんですよね…地味に違和感あります…(苦笑)



装備としましては、電動ポップアップ機能が装備された純正ナビ。

しかも今は無きザナヴィ製。

今となっては、ナビが格納される理由も特に無いんですよね…(苦笑)

故障要素が増えるだけっていう…(汗)

当時としてはまだ目新しいバードビュー機能が売りでもありました。



90年代後半にRVやミニバンブームが来てからですかね…収納の大事さがアピールされ始めた余波でしょう、セダンもこのように収納が増えました(笑)

特にリアカップホルダーや買い物フックがあったりするのは地味に使えます♪



で…グレードはこんな感じで…。

・1300FE (5MT/4AT)…102.6万円/107.6万円
・1500FE (5MT/4AT)…110.0万円/115.0万円
・1500FE 4WD (5MT/4AT)…132.8万円/137.8万円

ビジネスグレードと考えていいかと…。
最もベーシックなのが、このFEシリーズとなります。

■FEの主な装備
・フロントドアロングライフ撥水ガラス
・防眩式ルームミラー
・フロントドアUVカット断熱グリーンガラス
・ドアミラー(ブラック)
・間欠ワイパー
・抗菌仕様
・クリーンフィルター
・4本スポークステアリングホイール
・パワーステアリング
・チルトステアリング
・フロントカップホルダー
・液晶オド・ツイントリップメーター
・フットレスト
・前席照明付灰皿
・トランク&フューエルリッドオープナー
・エコモニター(1500の2WD車)
・ヒーター
・オーディオレス
・リッド付センターコンソールボックス
・メッキアウトサイドドアハンドル
・175/70R14タイヤ+センターキャップ
・185/65R14タイヤ+センターキャップ
・前席アクティブヘッドレスト
・EBD(2WD)
・フロントビスカスLSD(4WD)
・前後スタビライザー(4WD)

▲FEの主なオプション
・フェンダーミラー
・オゾンセーフエアコン
・AM/FM電子チューナーラジオ+2スピーカー
・寒冷地仕様(ヒーター付ドアミラー、大型バッテリー、ワイパーデアイサー)



・1300EXサルーン (5MT/4AT)…130.1万円/135.1万円
・1500EXサルーン (5MT/4AT)…134.9万円/139.9万円
・1500EXサルーン(LEV) (5MT/4AT)…136.9万円/141.9万円
・1500EXサルーン 4WD (5MT/4AT)…157.6万円/162.6万円

乗用として考えると最低限な感じの装備で、タマ数もソコソコあります。

■FEにプラス、またはグレードアップする装備
・全面UVカット断熱グリーンガラス
・電動リモコンドアミラー(ブラック)
・パワーウインドウ
・キー連動室内照明システム
・エコモニター(LEVを除くFFの1500)
・オゾンセーフエアコン
・AM/FM電子チューナーラジオ+2スピーカー
・運転席シートリフター
・アシストグリップ
・ドアトリムクロス貼り
・サイドガードモール
・フルホイールカバー

▲FEより更に選択可能なオプション
・リア間欠ワイパー
・カセット一体AM/FM電子チューナーラジオ+4スピーカー



・1500スーパーサルーン (5MT/4AT)…151.4万円/156.4万円
・1500スーパーサルーン4WD (5MT/4AT)…173.8万円/178.8万円

大半がこのグレードだと思います♪
サニーのシリーズ中でも装備充実の上級グレード。
ちなみに4WDは1500スーパーサルーンが最上級グレードになります(*'▽')

■EXサルーンにプラス、またはグレードアップする装備
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・無段間欠ワイパー
・キーレスエントリー
・リアカップホルダー
・タコメーター
・オゾンセーフフルオートエアコン
・カセット一体AM/FM電子チューナーラジオ+4スピーカー
・後席ハイバックシート
・リアセンターアームレスト
・助手席照明付バニティミラー
・リッド付センターコンソールボックス(インナートレイ付)
・助手席シートバックポケット

▲EXサルーンより更に選択可能なオプション
・185/65R14タイヤ+アルミホイール&フロントスタビライザー
・前席サイドエアバッグ



・1800スーパーサルーン (ハイパーCVT)…185.0万円

1800㏄搭載のスーパーサルーン。
直噴とハイパーCVTの組合せは、現代だと故障の多さしか…(汗)

■1500スーパーサルーンにプラス、またはグレードアップする装備
・185/65R14タイヤ+アルミホイール
・フロントスタビライザー


・1500スーパーサルーンGパッケージ (4AT)…183.6万円
・1800スーパーサルーンGパッケージ (ハイパーCVT)…212.2万円

シリーズ中の最上級グレードになるのが、このGパッケージ。
とりわけ、1800の方はシリーズ唯一の200万円オーバーのグレードになります!

■スーパーサルーンにプラス、またはグレードアップする装備
・5.8インチ液晶モニター+ナビ+カセット+AM/FMラジオ+6スピーカー
・前席サイドエアバッグ



・1600VZ-R (5MT)…187.1万円

シリーズ中、最強スペックがこのVZ-R。
但し、装備としては、EXサルーン以上スーパーサルーン以下のような内容。

■EXサルーンにプラス、またはグレードアップする装備
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・無段間欠ワイパー
・フォグランプ
・本木・本革コンビ3本スポークステアリング&シフトノブ
・タコメーター
・後席ハイバックシート
・リアセンターアームレスト
・助手席シートバックポケット
・カラードマッドガード
・195/55R15タイヤ+アルミホイール
・スポーツサスペンション
・フロントストラットタワーバー
・リアディスクブレーキ
・ビスカスLSD
・前後スタビライザー

□EXサルーンより削られる装備
・オーディオレス

▲EXサルーンより更に選択可能なオプション
・5.8インチ液晶モニター+ナビ+カセット+AM/FMラジオ+6スピーカー




コレにボディカラーは全部で6色となりますが、意外やブラックの設定は無し…。

FEでホワイトパールが選択出来ない以外は、どのグレードでも全色選べます♪

自分でしたらVZ-Rのダークブラウンですね…見たコト無いし(笑)

オプションでリアワイパーとナビって感じですね(*'▽')

さて、そんなB15サニーは登場翌年の1999年にディーゼルを追加後、特別仕様車を時折設定しつつ、2002年にマイナーチェンジを実施。

後期型は無塗装のモールが無くなり、よりシンプルなスタイルになったものの、VZ-Rも廃止されたもんで、増々没個性的な感じに…(泣)

特徴も無いまま、2004年に消滅し、後継をティーダにバトンタッチ。

後継のティーダは大ヒットしたものの、ナゼかコレも1代限りで消滅され、今やノートオーラがこのポジションを賄ってる状態です…(汗)

コレを見ちゃいますと、最後の方はメーカー自らサニーの行き場を失ってしまったような気がしますね…。

更に言うとティーダを消滅させる必要性がまるで無い…アレは更に勿体無い。

とりあえず、今の日本ではほぼニーズが消滅しちゃったのがサニーかな…と。

現にNo.1だったカローラ(セダン)がこの有様ですからねぇ…(泣)
Posted at 2023/11/14 07:02:36 | コメント(11) | トラックバック(0) | カタログ~日産~ | クルマ

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