どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。
「後輪駆動」をお題にしていますが…ナルホド…こう来ましたか♪
ヴェロッサ デビュー時です♪
結構好きなんですよね…ヴェロッサの見た目(笑)
デビューした時、その成り立ちから異様な感じがしたもんです。
なんでイタリアンな感じになったんだ!?と。
しかもCMソングはキングクリムゾンの「21世紀の精神異常者」…(爆)
CM放映時にベストカーでキングクリムゾンとこの曲名を知った訳ですが、もう色々と狂ってるような気しかしませんでしたね…(笑)
どう考えても万人受けする感じでも無いですしねぇ…。
さて…そんなヴェロッサは2001年にデビューしています♪
チェイサーとクレスタの後継モデルというカタチですが、両車共にややスポーティ、ややエレガントなオヤジセダンから、妙に奇抜でイタリアンテイストなデザインに…。
デザインこそ奇抜ではありますが、全体的なメカニズムに目新しい箇所は少なく、ほぼ従来型を踏襲…見た目と裏腹に保守的なクルマというのが自分の印象です(笑)
ちなみにCMでは「感性駆動」なんてキャッチコピーを用いてますが、カタログ内ではこのキャッチコピーが全然使われていません…(汗)
今回はまさにデビュー直後となる、2001年7月のカタログです。
和製アルファと言いますか…妙にイタリアンしてるんですよね。
まぁ名称からしてイタリア語になるので、そういう風なテイストにしているんでしょうけど。
縦長のヘッドライトは正直妙にクセが強く、好みが分かれるポイント。
110系マークⅡと兄弟車としたのもあるんですが、当時のセダンはソレまでの流麗なハードトップやらカッコ優先の富士山型キャビンと決別し、実用性を…つまり室内高を確保する為に腰高なキャビンにしたが故、つじつまを合わせる為にヘッドライトがこんな感じになっちゃったんだと思ってます。
ソレと更にクセ強さを出す為に前後フェンダーに深めのアーチ状プレス。
個人的には和製アルファ156という感じにしたかったんじゃないのかなと…全高も1400㎜オーバーでドコと無くそんな感じ。
しかし、前後オーバーハングが長く、搭載するエンジンも従来のままですから、前後方向の伸び感はかつてのまま…なので妙にチグハグ。自分は好きですけど(爆)
出来上がったモノは、あくまでイタリアンテイスト。クルマ界のナポリタン。
自分は好きですけど。
しっかし、チェイサーやクレスタの後継というコトを頭に入れつつ、このヴェロッサを見ると、このボディカラーとイイ、全然後継と言う感じが無いですね(笑)
ちなみにヴェロッサ=イタリア語の「Vero(真実)」と「Rosso(赤)」からの造語。
なのですが、ブラックチェリーマイカいうボディカラーがメインカラー。
ちなみにデビュー当初のこのモデルに赤いボディカラーは用意されていません(爆)
真実の赤って…鮮血のようなイメージなんでしょうが、このボディカラーだとさしずめカサブタ。
いや…自分はこのボディカラー好きなんですけど。
インパネは円形のエアコンレジスターと赤の照明を使用し、これまた一般的に考えるイタリアンな感じを表現。
赤い照明は正直経験上目にキツく、視認性もチョットツライ。
本格的イタリアンという訳でなく、ジョリーパスタ。そんな感じ。
そういえば最近黒木目のパネルないですね…自分はこの手のパネルでは1番好きです♪
反面…最近のピアノ調はどうも…(汗)
シートもこのキャラクターに合わせ、スポーティなバケットタイプ!
かつてのハイソカー感は全くありません。
一方で本革シートの設定もあります(*'▽')
ただし、シート座面中央に縦模様の型押しがしてまして、コレがチョット本革シートらしくなく、
正直特別感が少々少ない…着座時の触感含めそうですね。
そんなヴェロッサに搭載されるエンジンは全部で3機種…。
・1JZ-GTE…直列6気筒2500㏄ツインカムターボ、VVT-i、280馬力、38.5kg-m。
基本的性能は100系マークⅡ同様の最強仕様♪
最高速アタックからドリフトまでなんでもござれ♪
どうやらヴェロッサはエキゾーストチューンで音質がどうこう言ってますが、マークⅡと差別化してるんでしょうかね??知らんけど。
・1JZ-FSE…直列6気筒2500㏄ハイメカツインカム、直噴、VVT-i、200馬力、25.5kg-m。
上記のハイメカ直噴仕様…この辺りが100系と変わっていて、直噴ってのがネック…(汗)
とにかくこの時期の直噴なるヤツは各社大概スロットルにカーボンが滞留し、エンスト連発!
案の定、このエンジンもさっき知ったんですが保証が特別延長で9年間になってたようで…(汗)
・1G-FE…直列6気筒2000㏄ハイメカツインカム、VVT-i、160馬力、20.4kg-m。
名機1Gはコレまた100系からのキャリーオーバーとなりますが、正直直噴になったJZより信頼性でコッチでしょうね…(^_^;)
ハイメカだなんだかんだ言われちゃったりするものの、6気筒ならではのフィールやバランスの良さは健在!
バカにするどころか、かな~り名機♪
コレらに組み合わされるミッションは、ターボに5速マニュアル。
そして2.5の直噴に5速オートマ、他は4速オートマという感じです。
ココではモデルチェンジで2.5の直噴が5速オートマになったのがポイントでしょう(*'▽')
ココから数年でオートマは一気に多段化へ…今や10速オートマなんてのもありますね♪
足回りは4輪ダブルウィッシュボーン。
ロアアームのボールジョイントが弱かったんでしたっけ。
それと落とす為にアッパーアームの短縮加工とか…もうウロ覚え知識。
駆動方式は当然?ですが、FR♪
そして2リッターに4駆の設定があります。
装備としましては、黒木目調のコンビステアなんてのが、2000年以降のクルマって感じ♪
アルミペダルや金属調スカッフプレート等で高級感を演出してくる辺りは現代に通じる感じがしますね(*'▽')
他は運転席のみですが、パワーシートも装備されます(^_-)-☆
室内にはイルミネーションで高級感を出してきていますし、ラゲージにはユーティリティボックスを設置して、実用性もアップ…確かにセダンのトランクって小物は暴れるんですよね…(苦笑)
手動式ながらリアウインドウにはサンシェードも装備します!
ドアポケットは収納性に優れた開閉式♪
ガラスの撥水加工はドアガラスのみならず、フロントガラスへも採用♪
地味なトコではウォッシャーノズルの噴射量を従来より20%低減…こんなコトしてんだ(笑)
ドアミラーはヒーター付でレインクリアリング機能付。
広角ミラーにもなっていますが、1本ラインを隔ててから曲率が違うミラーを採用しているトコがひと昔前の技術という感じですね~。
で…グレードはこんな感じで2リッターから…。
・20…(240万円)
最もベーシックな仕様。
■20の主な装備
〇タイヤ&ホイール
・205/55R16タイヤ+アルミホイール
・応急用タイヤ
〇足回り・メカニズム
・ブレーキアシスト
・スタビライザー(フロントのみ)
〇計器盤・操作性
・エンジン回転数感応型パワーステアリング
・チルトステアリング
・本革巻3本スポークステアリング
・本革巻シフトレバー
・本革巻パーキングブレーキレバー
・アルミアクセル&ブレーキペダル&フットレスト
・車速感応オート集中ドアロック
・キーレス
〇外装
・UVカット機能付ガラス
〇視界
・電動格納式リモコンカラードドアミラー
・ディスチャージヘッドランプ(ロービーム)
・フォグランプ
・車速感応時間調整式間欠ワイパー
・タイマー付リアウインドウデフォッガー
〇内装
・木目調インパネ
・ソフトレザードアトリム
・ラゲージユーティリティボックス
・運転席&助手席バニティミラー(助手席のみ照明付)
・手動式バックウインドウサンシェード
〇シート
・ファブリックシート
・リアセンターアームレスト
・前後上下調整式フロントヘッドレスト
〇ナビ・オーディオ
・CD一体AM/FMラジオ+6スピーカー
・ダイバシティアンテナ
〇空調
・ファジー制御オートエアコン
・クリーンエアフィルター
〇その他
・ISOFIX対応チャイルドシート固定専用バー
▲20に選択可能なオプション
・車両装着スペアタイヤ
・トルセンLSD
・熱線入ティンテッドフロントガラス(雪国及び寒冷地仕様)
・チルト&スライド電動ムーンルーフ
・ミラーヒーター&レインクリアリングドアミラー(運転席側のみワイドビュー)(雪国及び寒冷地仕様)
・間欠リアワイパー
・リヤフォグランプ(雪国及び寒冷地仕様)
・カーテンエアバッグ
・DVDボイスナビゲーション付EMV
・インダッシュCDチェンジャー+MD+AM/FMラジオ+6スピーカー
・インダッシュCDチェンジャー+カセット+AM/FMラジオ+6スピーカー
・ラジオレス+6スピーカー
・スノーバージョン(雪国仕様)
・寒冷地仕様
・20Four…(257万円)
4駆のベーシックグレード。装備は通常の20よりややダウンします。
□20より省略、またはグレードダウンする装備
〇タイヤ&ホイール
・195/65R15タイヤ+樹脂フルキャップ
〇ナビ・オーディオ
・ラジオレス+6スピーカー
・20Four Gパッケージ…(275万円)
上記4駆仕様。
2リッターながら、V25並の装備が奢られるのがトピックですね♪
■20Fourにプラス、またはグレードアップする装備。
〇タイヤ&ホイール
・アルミホイール
〇計器盤・操作性
・チルト&テレスコピックステアリング
・本革巻+黒木目調3本スポークステアリング
・黒木目調シフトノブ
・足元+ドアトリム照明
・パーソナルランプ
〇外装
・撥水加工フロントドアガラス
・ソフトプライバシーガラス
〇視界
・ミラーヒーター&レインクリアリングドアミラー(運転席側のみワイドビュー)
〇内装
・スポーティファブリックドアトリム
・車名入り金属調スカッフプレート
・ファブリック張りコンソールボックス
・前席照明付バニティミラー
〇シート
・運転席パワーシート
〇ナビ・オーディオ
・CD一体AM/FMラジオ+6スピーカー
▲20Fourより更に選択可能なオプション
・撥水加工フロントガラス
・本革シート+助手席パワーシート
・ラジオレス+6スピーカー
・25…(279万円)
2.5リッターのベーシックグレードで、装備は20のままエンジンのみ排気量アップした仕様。
但し、設定するオプションのみ20と少々違います。
▲20より更に選択可能なオプション
・TRC
・クルーズコントロール
・DVDボイスナビゲーション付EMV(NAVI-AI-SHIFT付)
・V25…(294万円)
2.5リッターノンターボ上級版。この辺りからやっと車格にマッチした感じの装備となります♪
■25にプラス、またはグレードアップする装備
〇タイヤ&ホイール
・215/45ZR17タイヤ+クロームメッキ調アルミホイール
〇足回り・メカニズム
・前後スタビライザー
〇計器盤・操作性
・チルト&テレスコピックステアリング
・本革巻+黒木目調3本スポークステアリング
・黒木目調シフトレバー
・足元+ドアトリム照明
・パーソナルランプ
〇外装
・撥水加工ドアガラス
・ソフトプライバシーガラス
〇視界
・ミラーヒーター&レインクリアリングドアミラー(運転席側のみワイドビュー)
〇内装
・スポーティファブリックドアトリム
・車名入り金属調スカッフプレート
・ファブリック張りコンソールボックス
・前席照明付バニティミラー
〇シート
・運転席パワーシート
〇ナビ・オーディオ
・インダッシュCDチェンジャー+MD一体AM/FMラジオ+6スピーカー
▲25より更に選択可能なオプション
・VSC
・撥水加工フロントガラス
・本革シート+助手席パワーシート
・VR25 (5MT/4AT)…(334万円/337万円)
最上級グレード且つ最強のターボ仕様♪
スポーティなヴェロッサのキャラクターとマッチした内容になります!
■V25にプラス、またはグレードアップする装備
〇タイヤ&ホイール
・Fr:215/45ZR17タイヤ+7JJクロームメッキ調アルミホイール
・Rr:225/45ZR17タイヤ+7.5JJクロームメッキ調アルミホイール
・車両装着スペアタイヤ
〇足回り・メカニズム
・TRC
・トルセンLSD(MT車)
〇計器盤・操作性
・新プログレッシブパワーステアリング
・黒木目調シフトレバー(MT車)
▲V25より更に選択可能なオプション
・盗難防止システム(エンジンイモビライザー)
ボディカラーは全部で6色。
前述の通りで、ネーミングのイメージと違い.赤いボディカラーの設定はありません。
ソレと、ボディカラーによっては、明るめのミディアムチャコールという内装色も選択可能です♪
自分でしたら、VR25の5速でボディカラーはブラックチェリーマイカという、極めてベタな選択を…(笑)
オプションで、寒冷地、フロントガラス撥水加工、ムーンルーフ、リアワイパー、本革シート、EMVって感じでしょう(*‘∀‘)
ちなみにヴェロッサは2002年にスペチアーレという、モデリスタ扱いの追加モデルを設定♪
その中でもこのカタログは一部改良が入った2003年の内容となります(^^)v
スペチアーレ…つまりは「特別仕様」ってコトなんですが、内容としては、通常モデルに専用エンブレムやエアロを巻いたドレスアップ仕様♪
ヘッドライトもダークスモークの専用になるのもポイント!
リア周りも同様、手が入るのは外観で、エアロの装着。
そして専用マフラーが入るのも特徴となっています♪
内装も本革シートの設定こそ無いものの、サドルタンの専用ファブリックシートが設定されます♪
で…このスペチアーレは通常グレードにスペチアーレの「S」の名称が付属。
なので…
・20S
・V20S
・V25S
・VR25S
ってな感じなる訳ですが、実はスペチアーレだけに用意されたスペシャル仕様…
・VR25SG
内容はノーマルよりもハイパワーになったターボ仕様。
・1JZ-GTE…直列6気筒2500㏄ツインカムターボ、VVT-i、300馬力、39.7kg-m。
ヤマハ製の専用ターボチャージャーと、専用マフラーが与えられ、280馬力規制の最中に、持込み登録車ながら300馬力という数値を叩き出して販売されていたのは、正直結構スゴイコトでした。
ちゃんとメーカーのクルマですしね(笑)
他はスペチアーレ全車に専用15㎜ローダウンサスが入りますが、このSGだけレッド塗装(笑)
ボディカラーは全3色。
この頃にはもうボディカラーにスーパーレッドⅤ…つまりは名称からイメージが出て来そうな赤の設定があります(笑)
思えば現在は、モデリスタってエアロパーツの用品ブランドになっちゃってる訳ですが、当時は特装車や、純正ながら比較的大胆な改造車を扱ってまして、結構個性的だったんですよね♪
今やこういうのがGR〇〇とかGRMNとかそういう…けどアレってスポーティに振り過ぎな車種ばかりじゃないですか。
初期のモデリスタ…このヴェロッサより前の時代はもっとすごかったですね(笑)
グランビアベースのPX02とか…あとランクル80をピックアップにしたヤツとか(爆)
今のモデリスタからするとかな~り異様です(笑)
さて、そんなヴェロッサですが、さすがにチェイサー&クレスタ後継としては実にアクが強過ぎた…(汗)
オマケに時代はコンパクトカーに人気が傾倒…ヴェロッサは僅か3年足らずでモデル終了となっています…(汗)
しかし、生産終了から数年後にドリ車ベースで人気が出て、個人的にVR25に関しては終始高値安定という感じがします。
まぁトヨタも時にはこういう極端なクルマを出してくるというイイ例です。
自分は好きですけど。