どうも(*'▽')
今回はカタログのアップとなりますが、自身でチョイスしました「後輪駆動」なクルマを…。
縁の無い1台ではありますが、ウチのブログでまだ話題にしてなかったな~( ;∀;)
ってコトもありまして、この度はコチラを…
C30ローレル デビュー時です♪
そうなんですよ…歴代ローレルで唯一C30だけは取り上げて無かったのです。
かと言って、自分が乗ったコトあるローレルはC31以降なんですがね…(苦笑)
モチロン、幼少期に街中で良く見かけた…なんてクルマでも無く。
自分の中ではC230が現役で見ていた最古のローレルって感じです。
さて、そんなC30ローレルは初代モデルとして1968年にデビューしています♪
日本初の1800㏄エンジンを搭載したハイオーナーカー。
ブルーバードとセドリックの中間層をターゲットとし、当時としてはショーファー向けのセドリックに対し、このローレルはドライバーズカー。
つまりは、当時ソコソコのレベルにあった富裕層に対して乗って頂こうと…。
コレに対し、翌年トヨタが慌てて出したのがコロナマークⅡ…結果はトヨタがウマイコトかっさらって行った訳ですが…(苦笑)
どうやら販売開始直後には「ローレル・ハイオーナーカー・クイズ」なるイベントも全国のディーラーで実施されまして、応募総数76万5960通に対し、僅か5人の当選者の新車のローレルをあげちゃうという…(笑)
それにしても応募総数がスゴイですね…ネット応募なんて当然無い時代ですので、ソレだけの人数が全国の日産ディーラーに殺到する様は現代の目線で見ると異様でしょうね~(汗)
今回はそんなC30ローレルの中でも、デビュー直後となる1968年3月の内容です。
ちなみに余談ながらコレが本カタログ…大半残存したりしてるのはBカタログが多く、C30ローレルの本カタログはチョット珍しいようで、ネットオークションでも滅多に出てきません。
ってコトでデビュー時は4ドアセダンのみ。
デザインは前年に登場した510ブルと酷似していますが、実際はC30ローレルの方が先行開発されています。
ただ、開発中に日産とプリンスの合併という、大規模イベントが発生!
元々は中間車種という意味の㊥「マルチュウ」で先行試作車が開発されていたものの、経営陣からファストバックでの開発を提案されていた最中で上記の合併が発生…ソコでブルーバードとある程度共用化しようとなった模様。
なので、ブルーバードと似たような感じがしつつも、上級志向のエレガントな感じを併せ持っています。
ただ、個人的には高級車ならではの威厳や威圧感的なテイストが足りないのかな…と。
大人し過ぎる感じがあります。
で…このC30ローレルの中でも、ワイパーが写真のケンカワイパーになるのは最初の7か月のみ…つまり現存してたら激レアです♪
当時の法規制の絡みでウインカーレンズまで全て赤というのが特徴♪
そして初代ローレルと言えば流れるウインカーでお馴染みのハミングシグナルが装備されるハズですが、コレに関する記述はカタログどころか、当時のニュースリリースにも一切記載されていません…(汗)
ココこそアピールするトコじゃないの!?って…(苦笑)
ちなみにコレは上級グレードのデラックスBってヤツになるので、テールランプの下に大型のリフレクターを装備します♪
インパネは60年代のオーソドックスな乗用車というデザイン。
この頃はハイオーナーカーなれど、装備も比較的少ないので、操作スイッチも最小限ですね(*'▽')
メーター周りや、ラジオを囲むシルバーの装飾で豪華に見せてはいます。
室内は、輸出こそ無いものの、アメリカ人の80%をカバー出来る位の広さを持って開発されています(*'▽')
そして、この初期型はヘッドレストが無いので、取付穴すらありません…(汗)
もっと言いますと、シートベルトすら無いです(爆)
このデビューから約半年後にヘッドレストの設定が出来ると共に、2点式シートベルトが標準装備されます♪
また、コラムシフトの設定もありますが、シートはセパレートシートのみの設定。
そんなC30ローレルのデビュー時に搭載されていたエンジンは1機種のみ…。
・G18…直列4気筒1800㏄OHC、キャブ、100馬力、15.0kg-m。
我が国初の1800㏄は、プリンスの血統を受け継ぐ、名機G型エンジンを搭載♪
アルミヘッドの採用や、5ベアリングのクランクシャフト等、当時としては非常に先進的な構造となっていました(*‘ω‘ *)
近年では、バルブ周り…ロッカーアームだったかなぁ…(汗)
G型は弱いだかの話題も出てましたが、乗ってる人曰く、「意外とそんなコト無い」だそうで…。
ただ…自分はこのG型に関しては未経験…全くの未知数なので気になりますねぇ♪
コレらに組み合わされるミッションは4速のフロアマニュアルと3速のコラムマニュアル、そしてボルグワーナー製の3速コラムオートマ。
コラムの方が実は何かと内容充実…。
と、言うのも当時はコラム式の方がスポーティという捉われ方をされていたコトもあり、まだまだコラムシフトの権力?と、言いますか選択率が高かったコトが垣間見れます(*'▽')
足回りはフロントがストラットで、リアがセミトレの四独♪
この辺りはブルーバード譲り…では無く、ローレルが元々。
正直この時代の日産はトヨタの同クラスよりアシがイイ…ってのが特徴!
なので、ステアリングもパワステでは無いものの、切れ味のイイ、ラック&ピニオンを採用♪
ブレーキもフロントはディスクが標準!
日産はそうなんですよ…60年代末にこんな感じでアシで攻める。
セミトレの四独で、やれサファリで大活躍。
そして70年代末はターボを搭載し、ブルーバードはハイキャスター、ゼロスクラブでコレまた走りをアピール。
80年代末は901活動にRBエンジンにマルチリンク…グループAじゃ無敵と、走りやらアシでは確実にトヨタを上回ってる訳ですが、いかんせんアピールがクソみたいにヘタ。
昨今はEVに関しては長けたイメージがありますが、相変わらず推しが弱い。
そしてガソリンモデルは大概老朽化したモデルで血迷った内容でどうも…(汗)
ってコトでハイオーナーカーなので、もう少々エレガントさやら装備の豪華さをアピールしてもイイと思うんですが、どうも走りたがる(笑)
そして一番右下の波状路でのテスト写真は、小学生の頃に図書室で見た学研の図鑑に載ってて何回も見たカット(笑)
ちなみに1990年代にこの手のテスト写真を見てました…古い(笑)
そう言えばシャワーテストの写真は赤の510ブルだった気がする。
さて…装備としましては、ハミングシグナルの話題を先程していますが、その話題はやはり掲載されず…。
何気に地味なトコで日本初のピラーアンテナだったりします(笑)
今や営業車位じゃないですかね?
そしてデラックスBなら持ち手の長いアシストグリップや、前席シートバックに配置された後席用灰皿等…。
装備内容としてもとりわけ華美な装備というのは無いような感じがしますね…。
シートはデラックスBなら21段階のリクライニング機構付…但しデラックスAはオプション。
またシートベルトは、リア用に3点式シートベルトがオプションで設定されているのが当時としては先進的!
恐らくいないんでしょうけど、このカタログを見る限り、前席2点、後席3点なんていう組み合わせした人いるんでしょうか(笑)!?
で…グレードはこんな感じで…。
・デラックスA
コレが一番ベーシックなローレル。
■デラックスAの主な装備
〇補機電装品
・ヒーター
〇外装
・透明磨き強化フロントガラス
・ホイールキャップ
〇内装
・ビニールシート&トリム
・塩ビフロアカーペット
・前席アームレスト
〇モールディング
・細目ウインドシールドモール
▲デラックスAの主なオプション
・ラジオ
・時計
・シガーライター
・ステアリングロック
・6インチマスターバック
・高速用ワイパーブレード
・換気ファン
・強力型ヒーター
・カークーラー
・安全ベルト(2点式)
・安全ベルト(3点式)
・ヘッドレスト
・デラックスB
より豪華に、装備も十分な最上級グレード。
■デラックスAにプラス、またはグレードアップする装備
〇補機電装品
・ラジオ
・時計
・シガーライター
・インスペクションランプ
・ルームランプ&ドアスイッチ
・ステアリングロック
・マスターバック
・木製パターン入りシフトノブ
・カラーステアリング
〇外装
・アンチサン磨き強化フロントガラス
・アンチサン普通強化サイド&リアガラス
・オーバーライダー
・カバー色差しホイールキャップ
・デラックスB用テールランプ
〇内装
・前席フルリクライニングシート
・布又は発砲ビニールシート及びトリム
・フロアカーペット
・全席アームレスト
・アシストストラップ
・パッケージトレイ
・防眩インナーミラー
・キー&ランプ付グローブボックス
〇モールディング
・太目ウインドシールドモール
・ドアサッシュモール
・センターピラーモール
コレにボディカラーが全部で9色。
また、グレードによって内装はこの通りの組み合わせ。
不思議なコトに、デラックスBのフロア4速よりも、コラム3速とオートマの方がラインナップが多いという(笑)
自分でしたら、デラックスBのフロア4速で、ボディカラーはサクセスライトブルーメタリックというヤツで(*'▽')
オプションで高速用ワイパーブレード、換気ファン、強力ヒーター、カークーラー、3点式シートベルトとヘッドレストという感じでしょう(*‘ω‘ *)
さすがに現代の交通事情で旧車とはいえシートベルトが無いのはコワイ…(苦笑)
さて…そんなC30ローレルはこの7か月後に改良が入り、ヘッドレストや2点式シートベルトを標準化、ワイパーも通常の平行タイプになる他、ブレーキの強化、ヘッドライトヒューズの2系統化等の安全装備に重きを置いた改良が入ります♪
その後、1970年には2ドアハードトップが追加され、ラインナップを増々強化させながら、1972年に大ヒットとなった2代目:ブタケツローレルへフルモデルチェンジ。
ヨーロピアンな感じが漂う初代から、一気にバタ臭さ漂うアメリカンな容貌へと様変わりしていますね(*'▽')
そんなコトもあってか、この初代は今となってはホントにレア…。
中古車のタマもハコスカや510ブルと比較すると全然ありません…(汗)
確かにブタケツのゴージャス感からコッチを見ると全く別車種だもんなぁ…(笑)