どうも(*'▽')
今回も「後輪駆動」をお題にカタログのアップとなります。
しっかし全く馴染みの無い1台ですよ…(汗)
正直カタログを引き取って見るまで全然ピンと来ませんでしたもの…(苦笑)
ってコトで…
サンバー5です♪
もうねぇ…全然ピ~ンとも来ない…(苦笑)
まず排気量が500㏄という内容からして特殊。
そして550㏄エンジン搭載までのツナギモデルという役割が大きいので、販売期間が短く、生産台数も必然的に少ないので、当時から見た記憶が無い…(苦笑)
自分に馴染みがあるのは、この後に出てくるサンバー550からです…(^_^;)
ってコトでサンバー5の元となる3代目サンバーは1973年にデビューしています♪
通称:剛力サンバー
なんて有名なフレーズもあります(*'▽')
で…1975年元旦にナンバープレートが現在と同じ黄色に…。
更にこの年…軽自動車に昭和50年排出ガス規制が敷かれる訳ですが、いかんせん対策を実施して360㏄のままだと、実用性に支障が出るという問題が出たそうで。
そりゃそうですね…排ガス対策で普通車ですら軒並みパワーダウンした時代に360㏄で対策入ったら、もう乗れたもんじゃないでしょう…(汗)
ソコで、1975年4月に軽自動車の規格変更がアナウンスされるも、適用はなんと8か月後…(汗)
各車バタバタと対応に追われる中、急遽新規格に仕立て上げたのが、今回のサンバー5となります。
当時のキャッチコピーは…
500cc新エンジン搭載の新規格車
もうその通りで、急遽仕立てた500㏄ですからねぇ…(苦笑)
ちなみにスバルはレックス5も登場、三菱もミニキャブ5とミニカ5を出してます。
ってコトでこの500㏄搭載車は僅か1年しかありません…政治に翻弄されたクルマとしか言いようがない…(苦笑)
今回はそんなサンバー5でも、登場直後の1976年5月の内容となります。
ってコトでまずはトラックから…。
新規格化に合わせて全長のみ延長しているので、フロントマスクに手が入っています(*'▽')
フロントグリルには鍵穴が…内部がどうなってるのか正直全く分かりませんが、恐らくブレーキマスター等のメンテナンスホールを兼ねているのだと思います。
ソレにしてもムリヤリ角張らせて、とりあえず急を凌いだ印象しか持てません…(汗)
荷台はこの通りフラットで結構広いのです(^^♪
寸法としては荷室長で1940㎜…床面長だけで言えば、2005㎜となんと2mを超えます!!
ちなみに現行OEMサンバー比較で荷室長は僅か5㎜、床面長も25㎜短いだけだったり!!
さすがに荷室幅は160㎜違います…ココは全幅自体が大きく変わってますからねぇ…(苦笑)
ただ、コレはサンバーの個性…低床フロアがありまして、荷台が僅か440㎜の高さにあるのです…サンバーの駆動方式がなせる技ですね(*'▽')
ちなみにこのサンバー5…フツーのトラックが全長3105㎜なのに対し、この低床を含む他のボディは3035㎜しかありません…(汗)
どうやら見較べるとトラックのみリアオーバーハングが長い模様。
で…コチラがパネルバン。
そう言えば昭和の郵便車ってこんな感じのパネルバンだったかと思います(*'▽')
最近はこのようなパネルバンも見かけなくなったと思います。
いたとしてもどっかのショップが架装した移動販売車やケータリング車両とかそんなイメージですかね(*'▽')
パネルバンは文字通り、トラックのシャシーにパネルをくっつけた感じですね(笑)
トラックのキャビンのバックパネルを見ると継ぎ足し具合がよく分かります♪
で…コチラがライトバン。
やはりフォルムはスクエアで、小っちゃいクセにゴッツイ感じがします(笑)
恐らくフロントマスクがその印象を与える大半でしょう(笑)
このライトバンは片側スライドドアの4ドアと、写真の両側スライドドアからなる5ドアがあります(*'▽')
それにしてもフロアが低くフラット…んでもって薄い…(苦笑)
インパネは昔の360㏄の軽商用車の名残…ってか、まんまか…(笑)
黒一色なものの、ホーンパッドに付いた丸い意匠なんてのが70年代って感じがしますね~(*'▽')
上面に備え付けられたラジオがコンパクトに見える位、センターのベンチレーターがやたらとデカイ(笑)
それにしても全体的にシンプルな感じですよね。
シートリクライニングはライトバンの最上級グレードにか設定がありません…(汗)
もう見るからにこの直立のシートは背筋がツラそう…(汗)
現代の感覚で見ちゃうと、かなり縮こまって乗るんでしょうし、結構狭いでしょうね…(^_^;)
ってコトでリクライニングするグレードですと、このようにベッドとまでは行かないものの、多少は寛げるようになるのは大きな魅力♪
ベンチシートというのもイイですね(*'▽')
リアシートも商用車ですからこのように簡素。
アシにシートサイドに鉄板剥き出し…今考えるとスゴイですよね…(汗)
衝突時にヘタしたら凶器になりかねん…( ;∀;)
そんなサンバー5に搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・EK22…直列2気筒4サイクル500㏄OHC、キャブ、28馬力、3.8kg-m。
あくまで暫定処置で搭載されたエンジンの為、1年程度しかありません…(汗)
もう正直コレがどんなフィーリングでなんてのはサッパリです…(笑)
で…サンバーってコトで駆動方式はRRですよね(*'▽')
なのであのような低床も出来る訳でして(^^♪
ってコトで搭載位置も荷台後部にこのように搭載!
そして組み合わされるミッションは4速マニュアルのみ。
足回りは4輪セミトレーリングアームの独立懸架♪
最小回転半径はこの時代の軽最小となる3.6m!
コレは今のクルマに慣れちゃってたら取り回し最強でしょうね(笑)
装備としましては、全長増に伴い大型化されたフロントバンパー。
チョークランプがあるのもこの時代ならではですね(*'▽')
ソレと助手席にキーシリンダーが無い軽も80年代末まではよくありましたね(笑)!
スペアタイヤは前席の下に収納!
確かに汚れにくくてイイ場所ですが、パンクしたタイヤをココに置きたくはないなぁ…(苦笑)
荷室でしょうねその場合。
ソレと合わせホイール…コレも時代を感じます。
商用車なので荷室にはガードバーが…そういえば最近無いですよね…いつからなんでしょ?
ココからはオプションですが、現代のキャンプブームをこの時代から先取りしたフラットデッキ!
コレはイイですね…マジで寝られる(笑)
タイヤハウスの出っ張りも無く、四方にフラットってのはホントに凄いです♪
トラック用のルーフキャリア、そしてロッカーも装備可能で、収納はなにかと賄えそうですね(*'▽')
また、バン用のルーフキャリア…コチラも耐荷重は50㎏。
フォグランプがいかにも昔のって感じの形状ですね(*'▽')
更にクリーニングセットなんてのも…実際にこんな需要もあったのでしょう。
で…グレード構成は結構多く、まずはトラックの一方開から…。
・スタンダード
サンバートラックで一番ベーシックな仕様となります(*'▽')
■スタンダードの主な装備
〇外装関係
・燃料注入口キーロック
・衝撃緩衝式アウトサイドミラー
・フロントバンパーコーナーガード
〇内装関係
・計器盤(グローブボックスリッド)
・塩ビフロアマット(黒)
・左右ヘッドレスト
・助手席アシストグリップ
・ドアポケット
・前席3点式安全ベルト
・1ピース皮シボシート(ディープグリーン)
・温水ヒーター
〇その他
・機械式ウインドウウォッシャー
・ブレーキオイル液面警告灯
・パーキングブレーキ警告灯
・チョーク・パイロットランプ
・燃料蒸発制御装置
・2系統回路安全ブレーキ
・5.00-10-4PRタイヤ
・スーパーデラックス
ってコトで中間となるデラックスは無いんですね…(汗)
■スタンダードにプラス、またはグレードアップする装備
〇外装関係
・フロントウインドウモールディング
・助手席ドアキーロック
〇内装関係
・計器盤(メーターシルバートリム)
・左右サンバイザー
〇その他
・ラジオ
・シガーライター
次いでトラック三方開。
・スタンダード
・スーパーデラックス
グレード展開も装備内容も一方開とまんま同じで変わりません(*'▽')
・低床式
ホントにコレがグレード名らしいです(笑)
装備はスタンダードと全く同じです。
・パネルバン
コレもグレード名は見た目のまんまで1グレードのみ。
基本装備はトラックのスタンダードに準じます。
■スタンダードにプラス、またはグレードアップする装備
〇外装関係
・左スライドドア
〇内装関係
・荷室ルームランプ
ココからはライトバンで、まずは4ドア。
・スタンダード
ライトバンの4ドアはスタンダードのみですね(*'▽')
■パネルバンにプラス、またはグレードアップする装備
〇外装関係
・スライドレールモールディング
〇内装関係
・前席兼用荷室ルームランプ
・荷室トリム(ディープグリーン)
で…ココから5ドアですね(*'▽')
・スタンダード
4ドアスタンダードから単純に右側にスライドドアが装備されるだけです。
・スーパーデラックス
ライトバン5ドアの中間グレードになります♪
■ライトバン5ドアスタンダードにプラス、またはグレードアップする装備
〇外装関係
・フロントウインドウモールディング
・助手席ドアキーロック
〇内装関係
・計器盤(メーターシルバートリム)
・塩ビ荷室フロアマット(黒)
・前席サンバイザー
・後席灰皿
〇その他
・ラジオ
・シガーライター
・カスタムL
ライトバン5ドアにしか無いので、全体的にも実質コレが最上級グレードでしょう♪
■ライトバン5ドアスーパーデラックスにプラス、またはグレードアップする装備
〇外装関係
・リアウインドウモールディング
・ドリップレールモールディング
〇内装関係
・フロアカーペット(グリーン)
・荷室カーペット(グリーン)
・フロントシートリクライニング
・2ピースシェルシボシート
・荷室トリム(グリーン)
〇その他
・電動式ウインドウウォッシャー
他にも特装車扱いですが、フジマイティーと呼ばれる、土砂用、または塵芥用ダンプ。
ミニタンカーってのは恐らくバキュームカーのコトでしょうかね…(^_^;)
サンベンダーなる移動販売車的なのもあります。
地元ですと、コトブキラーメンとかですかね!?
頼んだコト無いけど…そしていつの間にか無くなった…(苦笑)
ザ・スピリット・オブ・スバルなんていうシンボルマークがあったようですが、正直全然知りません…(苦笑)
コレ…なんか特典とかあるんですかね…(汗)??
又はただの飾りなのか…(汗)!?
ソレと軽免許では運転出来ませんって書いてあるのも時代ですね(笑)
あ…そうだそうだ…自分でしたら、カスタムLにするかと思います…(^_^;)
で…そんなサンバー5は、翌年には前述の通り、550になって、自分が子供の頃に街で見かけたお馴染みのフロントマスクになります(*'▽')
結果的に3代目としてのモデルライフとしては非常に長く、1973年から82年までの9年間販売され、改良も多いモデルとなりました。
その中のサンバー5は僅か1年ですから、そりゃ珍しい訳です…(汗)
一応、現役車もいるようですが、現存は正直かなりレアかと…(汗)
イベントでもコッチでは見たコト無いですもの…低床式なんて出てきたらホントたまげるなぁ…。