今日は夜8時に寝て深夜1時に起きてしまった為、仕事前にアップしています…(苦笑)
さてさて…前回のインフィニティQ45のカタログはなんかエライ大好評だった模様で驚いております…(汗)
今回はそれから10年後に日産が発表したクルマ…
Y34セドリック前期です♪
コレはディーラー時代に嫌という程扱った1台ですが…
正直かなり壊れます…(汗)
カッコは好きなんですが、従来型のY33の方が全くと言って良い程壊れなかったのに対して、Y34は当時の排ガス規制対策等が災いしてエンジン不調が特に多かったですね…(汗)
後は内装のエアコンパネルがとにかく傷だらけになります…日産は進化しないのか…??
そんなY34セドリック前期が登場したのは、1999年…もう13年も前のクルマになるんですね…(汗)
セドリックとしては10代目で歴代最後のモデルとなり、従来型Y33に比べてデザインが大幅に進化しまして、21世紀の日産も楽しくなりそうだなぁと感じた1台でした…
結果は散々な今になるとは思ってもみなかった…(苦笑)
当時のキャッチコピーは「私が流れを作っていく。」
21世紀へ向けて新しい高級車を提案しています♪
そんなY34セドリックは全体的にエッジが鋭くシャープなデザインで、当時の雑誌ではデザインにポルシェが関与したなんて話題になってましたね!
コレが今見ても古臭く無くてなかなかカッコイイ♪
で、セドリックの方はグロリアがクリアテールなのに対して、通常のレッドが基調のものになっていまして、スポーティさを前面に押し出したグロリアに対してセドリックは正統派の高級車って感じでした♪
インパネもY33に比べますとかなり現行車に近づいたデザインで、全車モニターが標準装備になっています♪
只、惜しいのはセンターのエアコン吹出し口が新車から7年位で傷だらけでボロボロになるのは頂けない…(苦笑)
メーターに関しては、通常モデルがファインビジョンメーターなのに対して…
一部グレードにオプションで、デジパネ(名称:バーチャルビジョンメーター)が選べるのが90年代のクルマの名残って感じがしますね(笑)
個人的にはバーチャルビジョン派です(笑)
モニターに関しては、タッチパネル方式では無いものの、各種情報が表示されてましてこの辺りも21世紀に向けたクルマらしい感じが出ています♪
尚、モニターは5.8インチと7インチの2種類がある模様。
室内はハードトップと言えど、十分に空間が確保されてまして、高級車らしくゆったりと乗るコトが出来ます♪
Y31などのセドリックから比べますと、足回りはやや硬め。
後継のフーガと比べますと、ゴツゴツ感が無く、適度にアメリカンな感じも出ていまして、街乗りに使うにはなかなかイイ足回りです♪
個人的な好みとしては、フーガの足は高級車にしてはかなり固く、スポーティな方にキャラクターを振り過ぎた感じが…(汗)
コレはライバルのクラウンにも言えるコトで、どのクルマも2004年辺りから、やたらと安定性ばかりを狙い過ぎたものが多過ぎる感じがしますね。
この辺りが高級車を感じる部分なのですが、乗降時自動昇降付きパワーウインドウは全車標準装備、一部グレードに運転席シートがオートスライドする機構も装備されています♪
最上級の300VIPには後席パワーシート(ロングスライド、分割式)というまさにVIPならではの装備もあります♪
一回バラしたものを見た事がありますが、骨組みだらけで整備屋泣かせでもあります…(苦笑)
コレは300VIPにオプションで装着されるエッジイルミネーションという、ドア開口時にガラスの淵が光るという粋な装備です♪
実は最近までコレが全車標準だと勘違いしていたのですが、果たしてコレを装備したY34ってどれ位いるんでしょうか??
この辺りも90年代後半のクルマらしいのですが、レーダー機能付きのクルーズコントロール…確か当時は車種によっては5~60万円した装備です…(汗)
また、寒冷地仕様車はリアフォグが標準装備なんですが…
正直カッコ悪い感じが…(苦笑)
センターアームレストは左右開き…
昔流行った冷蔵庫みたいだ…(苦笑)
さらにオプションでVIPセレクションが2種類ありまして、セドリック伝統??のリラックスシートもあります♪
エンジンは通常ならトップグレードはVQ30ターボ。280馬力。
このVQエンジンは全体的に凄くスムーズでかなりフィーリングの良いエンジンです♪
但し燃費がすこぶる悪い…(泣)
で…ココが凄いのですが…
4WDはRB25ターボ!!
実は最後のRB搭載車で2004年までありました(笑)
日産最後のRB搭載車は実はセドリックです(笑)
そんなY34セドリックの価格表。
最上級グレードで500万円間近…なのですが…
実はデビューからしばらく経って追加グレードが発表されています…
それがこの300VIP-Z。
外観こそ通常のY34セドリックと変わりませんが…
本革シート標準装備で…
コレのみ本木目パネルです!!
しかもウォールナット♪
Y34乗りのソコのあなたは、解体車の300VIP-Zからこのパネルを移植しましょう(笑)
しかし…300VIP-Zの一番の売りは実はこれでは無い…
世界初のエクストロイドCVT!!
コレは従来のベルト式CVTと違い、2つのローラーの接触面積で減速比を変化させるという独自の機構で構想から実現化になんと100年も掛かったという凄いもの…だったんですが…
結局搭載されたのはセドグロとスカイラインのみ…(汗)
しかもスカイラインでもV35の350GT-8という一部のグレードにしか無いです…(苦笑)
コレは色々問題がありまして、実現化にこんなに掛かったのにも関わらず、僅か数年にお蔵入りに…。
ちなみにコレって発表当時は鳴り物入りだったんですよ…(苦笑)
当時の技術では200馬力超えのクルマにCVTなんて、耐久性の面で絶対無理でしたから…。
そんなのもあってNHKなんてどうやってこのローラーを開発したかなんて深夜番組で特集組んでやってた位…(当時生で見てた)
確かY31シーマの実験車両に搭載して、30万km位走らせてましたよ。
このCVTは確かローラーの金属精度が肝で、ローラーの素材に製造時に不純物が入ってたら割れちゃう云々…なんて言ってました。
で…このCVT…オイルも特殊なもので、7万km事に4L缶に入った青色のフルードを2缶使います。
1缶25000円位でしたが…(苦笑)
なんでココまで詳しいかって??
このミッション壊したコトあるから…(爆)
整備士時代に28万km位走った個体が車検で入ってきて、交換時期だったんで交換したんですよ…。
そしたら数カ月後にミッションブロー(爆)
ミッション交換でクレーム対応しようとも…
なんとミッション単体が120万円…(汗)
特殊故にリビルドもありません。
結局、ヤードに数カ月放置されまして、どうなるのかヒヤヒヤしてたんですが…
俺に転勤の辞令が出まして…(爆)
その後は知りません(爆)
そんな300VIP-Zは550万超えで、シーマにも届くのではないのか??
なんて価格でした…(苦笑)
コレは今買うとしたら正直変わった装備が好きな方以外は勧めたくありません…(汗)
そんなY34セドリックも2004年…後継車のフーガが登場することにより、長い歴史に幕を閉じ、セドリックの名称を使うのはタクシー仕様車のY31のみとなりました。
確かにフーガも良いのですが、自分はどうもセドリックという名前に歴史の重みを感じますので、どうもセドリックという名前の方がしっくり来ます。
最後に、Y34の購入を検討するなら後期の3000NAでガレージ保管で低走行。
それ以外なら気に入らない限り辞めておいた方がいいと思います。
どうも日産車でこの時代となると、過去に色々あったのでついついブログが長くなっちゃいますね…(苦笑)