どうもです~(^_^;)
なんだかんだで色々やってたらアップに時間が掛かりました…例のカタログです…
C33ローレル前期です♪
今回はメダリストセレクションSが追加された1990年3月のカタログです。
と…合わせて…
コチラからも写真を使用します♪
C33に関しては話し出すとキリが無いので…(爆)
間違いなく長ったらしいブログになります…(苦笑)
このクルマが発表されたのは約25年前の1988年12月16日。
しかし、発売は1989年の1月になっていまして、実は昭和最後に発表された日産車且つ、平成最初に発売された日産車、さらに日産で最後となるピラーレスハードトップだったというのは意外や知られていません…(^_^;)
で…その1988年12月16日、東京は帝国ホテルの孔雀の間で発表会が行われました!
この垂れ幕欲しい(爆)
新しい政党の発足みたいだ(爆)
当日は600人もの記者が駆けつけ、会場内では歴代のローレルのCMが流されたほか、ピアノの生演奏などもあったようです…(汗)
会場には16台ものローレルが展示され、写真で見るだけでも当時の日産の気合いの入れようが簡単にわかります(笑)
ちなみにこのC33ローレルは6代目にあたりまして、「大人の趣味の良さを表現した上質な4ドアサルーン」をコンセプトに、従来型で設定のあったセダンが廃止され、ピラーレスハードトップ1本に絞られ開発されました。
セダンが廃止された代わりには同じプラットフォームを持つセフィーロが代わりとなり、さらにマキシマ、R32スカイライン、そしてローレルと合わせて「シンフォニーL」というシリーズで当時の日産のミドルクラスを支えるポジションでもありました。
また、当時の日産は90年代で世界NO.1の足回りを開発するという、通称「901活動」の真っ最中で、このC33ローレルも901活動の成果が存分に生かされています。
キャッチコピーは…
「時代の本流。ニューメインストリーマー」
CMには今や人間国宝の坂東玉三郎が出ています(笑)
この時期、地味に面白いのが、最大のライバルであるマークⅡのCMは松本幸四郎が出てまして…
密かに歌舞伎対決なんですねぇ…(爆)
コチラは一般的なグレードであります、メダリストシリーズです♪
「大人の知性を表現した円熟フォルム」という外観コンセプトで、当時の日産のデザイントレンドであった、角と円を巧みに取り入れています♪
また、この時代の日産車は「NISSAN」のロゴをなるべく入れないようにしていたのか、例に漏れず、このC33もリアガーニッシュに唯一「NISSAN」ロゴが入っているだけです…(^_^;)
前期と後期で一番見分けが付きやすいのはテールだと思います♪
前期だとウインカーのアンバー色がテール上部にきます♪
後はリアドアのメッキモールにローレルのマークが入ってれば前期。
今までブログに書いたことあったか覚えてませんが、実はテールが下に向かっていくにつれて段々とクビれて行くんですが、ココが実は好きなんですよね…(笑)
そんなC33ローレルは開発主管の佐渡山さんがデザイナー出身だったこともあり、デザインに関しては特に煩かったそうです。
但し、デザインの開発全体のまとめは若林さんと言う方が、また、他にも後に現在のアウディのデザインをされます、和田さんと言う方も携わっています。
国産車は海外メーカーと違い、一人のデザイナーが担当する訳ではないので、このように複数名がデザインをする為、誰がデザインしたのかハッキリとわかりにくいのが難しいところです…(汗)
ちなみにイメージスケッチの時点では、まだハッキリとC33らしさが無いですね…(笑)
唯一、左下のクラブSがらしい感じです。
その後は5分の1モデルを製作、3案から絞り込みますが、この時点でサイドウインドウが6ライトなんですね~
で…最後に1分の1モデルなんですが、上から初期、中期、後期と3段階に分けて検討しています。
中期のリアは後記テールにどことなく似てますね(笑)
自分としては中期デザインで販売されてたとしたら、正直全く欲しいと思いません…(^_^;)
で…一気にインパネへ…。
インパネは当時の日産としては初の試みである、インパネ前面に布を貼っています。
メダリスト系では、ドアの内張りにファインベロアという生地を採用している為に剥げやすいのですが、インパネに関してはダブルラッセルを使用している為、剥げにくいようです。
ちなみにエクストラ、グランドエクストラ、グランドクルーズはトリコットを使用。
また、一部グレードには本木目クラスターを採用。
樹齢150年以上の南米産のローズウッドを使ってますが、後期では木目が全く違うので、ひょっとしたら後期は違う木を使用しているかもしれません。
シートは助手席にパートナーコンフォタブルシートを採用、リクライニング時に座面が最大44mm前方へ移動しつつ、座面の前端が53mm上昇するリフトアップ機能を装備。
また、中折れ機能もあり、コチラは3度ピッチで最大30度の傾斜が可能♪
なのでニャンコもこの通りなのであります(爆)
あ…ちなみにですね…メダリスト系はドアの内張りが剥げるというのはよくある話なんですが…(^_^;)
実は最近分かったことによると…
北海道の個体は剥げない
ってコトがわかってきました(笑)
どうやら、接着剤が気温や湿度にやられやすいようで、比較的気温と湿度の低い北海道では大丈夫のようです♪
なので、中古の内張りを買うなら北海道のものがオススメ♪
内装のデザインはこのようになっています…こうやって見ますと、コンソール部にも木目を入れてるんですが、結局コレが採用されるのは後期からですね♪
ちなみにコレは最上級グレードのクラブLに用意された白の本革♪
後期になるとベージュになります♪
実際に本革が使用されているのはシートのみで、インパネやドアトリムは合皮です。
そういえば前期は最上級グレードなのにホイールキャップなんですよね…(爆)
コレは不思議(笑)
で…コチラがスポーツグレードのクラブS。
外観上ではボンマスが装備されてない&リップスポイラーが標準。
後はボディサイドにゴールドのピンストが入ってたり。
ヘッドライトのメッキがガンメタ塗装にもなるのですが、90年3月に追加されたパールホワイトツートンに関してはクラブSでもメッキになります♪
今知ったんですが、前期はメダリストがグリルの格子状の装飾がグレーで、クラブSはブラックなんですね…(汗)
足回りはリアサスのバネレートが変更されている&ハイキャスⅡが標準装備です。
で…シートがクラブSはエクセーヌが採用されています♪
エクセーヌは東レが開発した人工スエード繊維で、なんと1gの繊維が900kmにまで伸びます!!
つまりそれ位細い繊維。
実際に触り心地はかなり良いのですが、通常のシートと比べて固いです。
ココからはローレルの装備色々なんですが、まずはボンマス。
デザイナーは女性の方で、個人的にはコレが無いとローレルじゃ無い位重要な部品です(爆)
なのでメダリスト派だったりします(爆)
ボディの塗装にはC32の特別仕様車、スーパーメダリストで世界初採用された、スーパーファインコーティングを一部グレードに標準、又はオプションで採用しています♪
特別仕様車ではなく、カタログ標準モデルとしては世界初採用となります♪
通常のクリア塗装にフッ素樹脂を混ぜることにより、耐候性を標準のものに比べ3倍アップしています。
実際に20年経っても、SFC仕様の方が塗装の劣化が少ないように見られますし、野ざらしでも錆びている個体が少ないですね!!
現在は塗料が水性になっていたり、コストの問題で採用されていません。
多分今の塗料より耐久性も質も良いと思います。
この時代の日産が特に凝っていたのはこのメインキーだったりします(笑)
下はフィガロとかから上はプレジまで、各車専用のキーを採用していました…今じゃコストばっかり掛かって大変ですよ…(笑)
こうゆう細かいトコが良いんですよねぇ♪
バブリーって感じで(笑)
で…コレも凄い!!
カードキー!!
カードを持っておけばリクエストボタンを押すだけで鍵が開きます。
ってか今のスマートキーと同じです(笑)
一つ違うのは、エンジンの始動は普通のキーでしなければなりません…(苦笑)
しかし、これでも凄いですよね…10年先は行ってます。
当然のようにカードの電池が減ってきたらアラームでお知らせだそうです(笑)
コレはオプションですが、自動防眩ルーム&ドアミラーもあります♪
ルームミラーが欲しいのですが、手に入らないんですよね…(^_^;)
また、寒冷地仕様や、一部オプションでヒーター付ミラーもあります♪
前期は防眩かヒーター付かのどちらかしか選べませんでしたが、後期はクラブLにどちらも標準装備されます♪
マルチAVシステムなんかもあります。
但し、TVとビデオ機能のみで、ナビの機能はありません。
理由としては、この時点でまだ見合う機能を満たしたナビが無かったからなんだそうです。
で、イージーリリースパーキングレバーが実はかなり使い勝手が良いのもC33の売りです♪
姿勢はそのままで足踏みで手解除できるのが凄くいいんですよ♪
現行は足踏み足解除のものが多いですが、自分はローレルの方が使いやすいです。
エンジンは前期はガソリンがRBの2000ccでツインカムターボ、NAのツインカム、ワンカム。
1800ccのガソリンもあってこちらはCA。
ディーゼルはRD28が搭載されています。
今では信じられないかもしれませんが…
実はディーゼルの販売台数が結構多いんです!!
と、言うのもライバルのマークⅡは4気筒だったんですねぇ…しかもリアサスは車軸。
一方ローレルは6気筒で足も独立だったもんで、ローレルのディーゼルってホントに売れました!
この手のクラスでディーゼルの販売比率が一番高いのは実はC33です(笑)
絶対的な販売台数では明らかにマークⅡなんですが、比率で言えばローレルのディーゼルはこのクラスでズバ抜けて圧勝(笑)
コレは当時新車販売してた方や某社長さんも意見が全く一致(笑)
しかし、現在はディーゼルの個体を探すのは結構難しいですね…(汗)
足回りに関しては、901活動の恩恵で、フロントストラット、リアマルチリンクで、シルビアと全く同じ構造です(笑)
それにクラブS系に標準、ターボとツインカムのメダリストにオプションでハイキャスⅡもあります♪
コレは4輪操舵システムですが、プレリュードと違って逆には切れません。
セリカなんかは5度切れますが、ハイキャスⅡは最大1度…視覚的にもわかりにくいですし、比較的自然な操舵感を狙ったものだともいえます♪
クラブLには標準でDUET-SSという電子制御サスもあります♪
超音波のソナーで路面の凹凸を検知して、乗り心地を3段階に制御します♪
後は時代を感じるオプションで自動車電話なんてのもありまして、専用のステアリングになります♪
他にもクラブLはここがオーディオスイッチになったり。
なんだかんだで、各グレード、各装備、各色で分けると…
ステアリングだけで80種類あるそうな…(汗)
さすがバブリー…(汗)
最後に価格表です(笑)
当時一番安かったのがエクストラ、本体価格140万6000円です(笑)
エアコンオプションだけど(爆)
最上級でクラブL…これだけ300万円超えで305万4000円です♪
単純に160万円もの差があります(笑)
ってコトで…ココまで書いて思ったんですが…
マジメに書きすぎた(爆)
ちなみにここまで書くのに3~4時間かかってます…意味わからん…(汗)
で…ココまで書いて言うのも大変申し訳ないのですが…
実は完璧に後期派なんです…(汗)
なので実際に乗ったのは全て後期。
前期が嫌いなわけでは勿論ないのですが、不思議なことに前期が欲しいと思ったことは1度すらないんですねぇ…不思議と…(汗)
この辺は自分でもよく分かりません…(苦笑)
最近は全体的に値上がり傾向で、自分の今のローレルのように8万円で2500が買えます…なんてコトが無くなりましたね…(汗)
たった4年前の事なんですが、今では日々価格上昇中。
ちなみによっぽど欲しいという方意外は買わない方がいいと思います。
燃費も悪いですし、よく壊れますし、部品も出ませんしねぇ…(苦笑)
壊れても予想外の出費が出てきても笑って乗ってられる人なら辛うじておすすめします(爆)