こんばんは<(_ _)>
前回のブログでは多数のコメント頂きましてありがとうございます(*^^)v
しかしながら、ブログはいつも通り…リクエストしてもらったカタログをアップするのです(笑)
今回でリクエストを貰ったものも最後…
初代プリウス後期です♪
個人的には世界初のハイブリッドとして登場した前期の方が印象に強いのですが、今回はソレをより熟成させた後期となります。
実は実家のティーダを買い替える際にコイツも候補には入れたものの、ハイブリッドバッテリーの交換が後期に関しては有償というコトを知り、購入を辞めた1台です…(苦笑)
実は前期はハイブリッドバッテリーの交換が永久無償なんですよ…(笑)
さて…そんな初代プリウスがデビューしたのは1997年12月15日。
「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーが示すように、世界初のハイブリッドカーでまさに未来のクルマという言葉がふさわしいクルマでしたね♪
どうやら開発はかなり苦労したようで、試作第1号車に関しては、トラブルの連発で走り出すまでに3ヶ月掛かったなんて話も聞いたコトがあります…(汗)
トヨタとしてもユーザーを巻き込んでまでのデータ取りを行う大実験車で、「21世紀へゴー」という語呂合わせで価格が215万円に!!
ちなみに完璧原価割れの車体価格です!!
つまりはトヨタを持ってしても試行錯誤のまま出したクルマだとも言えまして、解体車はメーカーが回収してデータ取りに使用してたとも聞いたコトがあります。
そんなコトもあって、台数が出た割には解体車が少ないんです…それを聞くと辻褄が合います。
で…2000年にマイナーチェンジ…と…言ってもほぼモデルチェンジ並の内容。
今回のカタログは2001年6月のものです(*^^)v
今でこそ見慣れたようなパッケージングですが、当時のセダンとしては異様に車高の高いデザインでした。
随所に燃費を考慮したデザインが採用されています♪
後期になるとバンパーモールが省略され、スッキリとしたデザインにはなるのですが、個人的には前期のデザインの方が好きですね(^o^)
インパネは当時のセダンとしては珍しいコラムシフト。
センターメーターも斬新でした♪
後はモニターがインパネ中央への設置されるのを予め考えた設計です。
今では当たり前のようなパッケージングなのですが、この辺りも含めてトヨタは実験しています。
シートは未来的なクルマとしは非常に平凡で地味な感じもします…(^_^;)
しかしながら効率的なパッケージングで室内空間を有効利用しています♪
エンジンはハイブリッド専用のエンジンで1機種のみ。
1NZ-FE…1500cc直列4気筒アトキンソンサイクルエンジン、72馬力、11.7キロ。
コレにモーターが組み合わさります。
2CM…33kw、35.7キロ。
あくまでコレはエンジンとモーターの出力を出したものでして、実際にはこれらの2つを合わせたシステム出力が重要になってきます(*^^)v
やはりプリウス最大のトピックと言えば、ハイブリッドシステムのTHSです♪
ミッションは、言葉上ではCVTとなってますが、実際にはモーターとジェネレーターの働きで出力制御を行ってます。
このTHSシステムは実際現在も進化して使用されていますが、構造がとてつも無く複雑…(汗)
なので実際に使用しているのは実質的にトヨタだけという感じです。
ハイブリッドの方式としてはシリーズパラレル式ハイブリッドとなってます。
他メーカーに関しては、現在のところ、1モーター2クラッチ式が一般的で、構造が比較的シンプルで、且つ効率的なのもありまして、この方式を採用しているメーカーが多いです。
国産ですと日産がフーガハイブリッドで使用しています…難点はクラッチの作動音及びショックが大きい…(汗)
現在はリチウムイオンバッテリーが一般的ですが、この時代のプリウスはニッケル水素バッテリーだったそうです…。
バッテリー電圧はなんと288V!!
一応、高圧配線はオレンジ色の厚い皮膜で覆われているものの、間違って触れてしまえば速攻で感電死します…(汗)
なので、取り扱いは高電圧作業資格を持った人でしか整備が出来ないよう決まっています。
さらに、現在のものではバッテリー出力電圧は288Vのままですが、昇圧コンバーターで650Vまで
アップされてまして、出力向上にも技術は日々革新されているというコトです♪
電圧を上昇させると、電気消費が少なくて済んだり、モータージェネレーターの許容回転数が上がる為、エンジン側の最大回転数も上がったりと良いコトが何かと多いのです(*^^)v
と…専門的に色々と書いてはみたものの、2年程前に付け焼刃で勉強したコトをそのまま書いている為、間違ってるコトも多少あるとは思います…
許して…(爆)
ハイブリッドってマジで難しいんです…本気で分からんもの…(苦笑)
ちなみに、ハイブリッドになると静粛性が上がる反面、インバーターやジェネレーター、回生ブレーキのノイズ等の高周波が車内に響いたりして快適性を損なうといった新たな問題が発生するのもこれまた難しいトコです。
ホイールはなんとアルミの鍛造!!
ぶっちゃけ215万円のクルマにコレは異例ですが、軽量化をしてバネ下重量の軽減や転がり抵抗を減らす為に色々と工夫がしてあるのです(笑)
アルミホイールなのに、ホイールキャップが装着されるのも空気抵抗を低減する為で、見た目云々よりも機能性を重視しているコトが分かりますね♪
メーターに関しては、当時としては珍しかったセンターメーターを採用しています♪
現行のプリウスでは表示されませんが、初代のプリウスはまだまだバッテリーの充電が追いつかない場面が多々ありまして、電力が減るとメーター上に亀のマークが出るのが特徴でした(*^^)v
コレは前期ではしょっちゅう点灯していたらしいのですが、後期では改良されて点灯頻度がかなり減ったようですね♪
モニターにはこのようにエネルギーモニターを中心に色々と表示されまして、まさに未来のクルマって感じですね!
他に珍しい装備としては、1500ccなのにクルーズコントロールが装備されたりするのが比較的珍しいトコになりますね(^o^)
ボディカラーは全部で7色。
個人的にはライトアクアメタリックオパールが良いです(^o^)
このように後期になって価格は基本グレードで僅か3万円アップの218万円。
カローラから比べると明らかに1500ccとしては高いですが、それでも世界初のハイブリッドカーでこの値段は破格と言えるでしょう!!
そういえばディカプリオなんかも乗ってましたね…エコロジストをアピールする為に、多くのスターが買っていたのが印象的な1台でもありました(笑)
にしても専門用語が多いクルマだ…(汗)
オマケ
コレは95年のモーターショーで展示されたプリウスです(^o^)
まだまだデザインも垢抜けませんし、試作車丸出しな印象もします(笑)
まだこの当時ではハリボテだったハズで、裏側ではどうやって燃費を向上させるかで四苦八苦していたハズです…(汗)
その後、各社からハイブリッドカーが発売され、現在のようになったのがご存知の通り。
現行のプリウスも間違いなく進化はしていますが、正直初代程のインパクトと志が無いようには思いますね…。
現行に至っては、目立つ部分にも所々コストダウンが強いられており、素材の質感としては初代の方が上かなとも思います。
ソレに加え、ハイブリッドはガソリンの同等グレードと加え割高になる為、実際に日本人の平均的な使用頻度では、割高分がガソリン代の差額でペイするのに26年は掛かるなんてコトも耳にします…(汗)
さらに、エコだなんだという割には、廃車時に処分されるメインバッテリーの中には大きく重たい鉛が入っており、結局見えない所で環境破壊をしている面もあったり…。
そんな中、どうやらさらに未来のクルマとも言えるFCVが、一般庶民にも手の届きそうな価格で提供されるような見通しも出てきております。
個人的にはハイブリッドカーとは本当の意味でのゼロエミッションビークルが出るまでの暫定処置じゃないのか??とも思っています。
なので、遅かれ早かれ、ハイブリッドカーは過度期の製品として淘汰され消えていくと思っています。
なにはともあれ、このように未来のクルマの第1歩を切り開いた初代プリウスは良くも悪くも革命的なクルマだったと思います♪
ってかさ…
今回のブログ…無駄にマジメじゃねぇ…(汗)??