Rocketman

2019年のイギリス・アメリカ合衆国の伝記ミュージカル映画。
エルトン・ジョンの半生を追った映画です。



映画館で観たいと思っていた映画ですが、遅ればせながら、レンタルDVDで借りて観ました。
個人的な全体評として、物足りなさを感じる映画でした。
ミュージカル仕立てで、内容がスっと入ってこないと言うか、時代背景だったり、もう少し詰めたモノを観たかったです。
エルトン・ジョンという希代のミュージシャンを取り上げている訳ですから、尚更です。
けど、ミュージカル映画という前提となると、これが落としどころなのでしょうか。
それとも、エルトン・ジョンがこういう仕立てを要望したのか。
映画ボヘミアン・ラプソディを仕上げた監督がやられているのですので、何か差を感じてしまいました。
場面として、あったら面白かったにと思うのが、やはり、ジョン・レノンとのライブではないでしょうか。



ジョン・レノンとの作品「Whatever Gets You Thru The Night」をチャート1位に送り、そのお礼に、ジョン・レノンがコンサートに出演してくれたという逸話です。でもって、ジョン・レノンと別居中だったオノ・ヨーコがコンサートを観に来て、ヨリを戻すという・・・・
これは描いてほしいですが、これを描いちゃうと、映画のテーマがズレちゃったのかもしれません。
バーニー・トーピンとの創作活動は、見ていて、なるほどと思いました。
このコンビは、レノン＝マッカートニーと同じように強力だったと思いますし、実際に、当時、世界の音楽の売り上げの5パーセントを握っていたという凄さ。
エルトン・ジョンの才能も、バーニーとのコンビで花を開いたということがよくわかった映画でした。
映画に通して言えるのが、スーパースターの孤独でした。
親にも愛されずに過ごした幼少期が、大きく影を落としていたというのが、よく伝わってきました。