このN14パルサーのCMってシリーズ化されていますが、イマイチよくわからないストーリーです…(汗)
ってなわけで今回はそのN14パルサーの中でもメーカーが本気で作った最強のホットモデル…
パルサーGTI-Rです!!
表紙が黒をバックに網というなんとも硬派な臭いの表紙です♪♪
まぁ…安く済ませた感がしなくもないです(爆)
このクルマを知らない方々に少々説明しますと、当時WRCで猛威を奮っていたランチアデルタやST165セリカGT-FOURに対抗する為、N14パルサーをベースにラリーの日産(当時はそう呼ばれてた)が意地を賭けて生み出した気合の一台です!!
ちなみに表紙の端に…
20世紀の残りは日産がおもしろくする。
なんともワクワクするキャッチフレーズです!!
まぁ…20世紀の残りは楽しかったですが(爆)
当時の日産はモデルチェンジされたプレジデントからマーチまで面白いクルマが勢ぞろいでした!!
スタイルも当時としてはかなり過激な部類で、このコピーからも打倒ランチアのオーラが出ています!!
もう全てにおいて硬派一辺倒な感じが素敵です(笑)
このフードバルジもカッコイイです!!機能美とはこんなコトを言います。
エンジンはSR20DET(改)を搭載。2リッターで230馬力も発生します!!
これも当時としては常識外れのスペックでS13シルビアでも205馬力です。
コレが1220kgの車体に載りパワーウエイトレシオ約5kg/ps台です!!
それだけの出力を発生させるためにタービンにはギャレット製T3タービンを使用し、ブーストアップをしています。
インタークーラーは大容量タイプに変更し、4連スロットルチャンバーを採用。
そしてR32GT-R譲りのナトリウム封入エキゾーストバルブ、ピストンもクーリングチャンネル付きピストンを使っています!!
ちなみにGT-Rがこの世に出ていなかったらこのエンジンは250馬力になる予定だったそうです…(汗)
もちろんエンジンのみが特別なワケでもありません…
4WDには日産お得意のアテーサを採用。駆動力を適切に配分します。
当時としては先進的なABSを採用していますが、このクラスでのABS採用は当時としては異例ですね!!
内装はノーマルのN14と余り大差ありません。シートがスポーツシートになってる位です。
ただ…
油温、油圧、ブースト計を採用しています♪♪
ここら辺はホットモデルですね!!
リアスポイラーは大型のものを使用しています。
センターアンテナもスポーティですね♪♪
ラリースト向けのベース仕様もラインナップされています。
コチラは標準仕様-30kgです。
このパルサーは、ラリーで戦う。
このキャッチコピーの通り日産は自信を持ってWRCへ参戦しました。
しかし…、このクルマには重大な欠点があったのです…
それは、パルサーという小型大衆車に、中型車向けのSR20ターボを搭載し、アテーサやABSなどスペースを取る重量物を搭載してしまったが為に、エンジンルームが狭くなり、熱対策が上手く行かず、オーバーヒートという悲惨な末路でした…(汗)
当然、整備性も悪く、クラッチ交換の為にエンジンを降ろさないといけない始末…
日産は早々とWRCを撤退し現在も復帰をしておりません。
そう考えると悲劇のモデルでもあります。
もっと楽しく 感じるままに 技術の日産
このクルマも今年でデビューから19年…
この頃の日産車はやっぱりいいですね♪♪
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Posted at
2009/08/07 06:09:41