どうも(*'▽')
実は完璧にネタが底付きまして…(苦笑)
ただ、12日からお盆休みに入ったので、コレから自然にネタが増えるでしょう(爆)
ってコトで前回から連続にはなりますが、カタログのアップになります。
自身でセレクトしました「失敗車」はコチラ…
ブルーバードU前期
ハードトップです♪
どうもこの表紙の元姉ちゃんが不気味でしょうがない(爆)
しかもカタログの中身にこの人は出て来ません…一体何なんだ!?
で、決してブルUが嫌いという訳では無いんですが、510と較べますと…ねぇ…(^_^;)
最も、70年代以降に登場した日産車はズッコケた感じの車種が多かったようにも思います…。
90年代に入ってもそう…全般的にチョット地味。
そして2010年代においては何年も新型車が発表されなかったり…(汗)
どうもこのメーカーは20年周期でズッコケ具合が大きい感じ。
そして20世紀の時代に限っては、69年、79年、89年、99年10年おきに強烈な個性を放つクルマがこれまたドカンと出てくるメーカーだと思ってます(笑)
さて…そんなブルーバードUは1971年にデビューしています。
ブルーバードとしては4代目になりますが、3代目の510ブルーバードと併売することになった背景がありまして、より上級志向のクルマとなりました(*'▽')
この510との併売は約1年に渡り続き、より上級志向となった610では車格が違うので、510の後継として出てきたのがバイオレット(なので型式も710)…コレがもっとズッコケるんですが…(爆)
そんなブルーバード前期のキャッチコピーは…
UupYOU YOUupU
もう全く意味が分からん(爆)
そして冒頭のCMからしてもうムチャクチャでしょう…(苦笑)
最初見た時に「なんだこのリンゴ割るCMは」と仲間内でネタになったもんですが…(爆)
そう言えば、今更ながら
「何をもって"U"」なのか?
UserのU、あなたのユー。
なんと言うか…
ジ〇ニー的なイメージが(爆)
今回は前期でもデビューからしばらく経ちました、1972年3月の内容で、ハードトップ専用カタログになります。
ってコトで、シャープだった名車510から比較しますと、妙にボリューミーでバタ臭いフォルムになってるかと思います。
ヘッドライトの奥に引っ込んだグリルもそうですが、何かと特徴的。
そしてクセが強い。
但し、ブルUに限らず70年代前半のクルマって当時のアメ車の影響で後方視界の悪そうなクォーターピラーに、やたらと盛り上がるベルトライン、そしてギラギラの加飾がトレンドだったかと…(^_^;)
問題はデザインを保守的な日本人に受け入れやすい感じに処理するか…、トドメにCMでイメージをいかに効果的に演出するのか?
ココで決まるような気がしてきます。
「恋はセリカで」「足のいいやつ」「ケンとメリーのスカイライン」「ゆっくり走ろう」
そんな中で、リンゴが割れ、アイスクリームが爆発します…う~ん…。
「たかまりのブルーバードU」
こんなCMを今やったりなんてしたら、ビキニが割れたトコなんて抗議でたかまります。
リアは6連テールが個性的♪
個人的にこのクルマはフロントよりリアが見物だと思ってます(*'▽')
フロントマスクはやっぱりサメブルの方が好きですから…(^_^;)
ちなみにクォーターウインドウの後部にある加飾…通称:Jライン。
まぁ見たまんまなんですが、右側から見ると平仮名の「し」じゃねぇか!!
なんて野暮なコトを言ってはいけない(爆)
コレ…カタログで既にメーカー自ら「Jライン」と呼称しています(*'ω'*)♪
コレはGLのインパネなので、メーターは角型…全然スポーティさを感じませんが、真打ちのSSS系では丸型メーターを採用し、しっかりとスポーティになってます(*'▽')
インパネ上段に計器類とラジオ、下段に各種スイッチ類という感じの2段構成。
家具のような感じで木目調パネルも比較的多い面積で装着。
グローブボックスの開け方がやや変わっていて、フタの上部にあるツマミを右に倒して開きます。
コチラは1800SSSの内装ですが、黒一色でややスパルタンな雰囲気。
ドアトリムやシートのサポート部分には、いかにも70年代って感じの模様が入ります(笑)
シートの形状は、SSSと言えど本格的なバケットシートでは無く、至ってフツーな感じ。
ケンメリと同じような造りなら、恐らくシートクッション下にS字形状のスプリングが入り、段差で体がボヨヨンと跳ねます…(ヨンメリのシャコタンはマジで跳ねた)
で…グレードにより内装の配色で随分と雰囲気が変わります!
ちなみに左は1600SSS…1800とかなり違いますよね(*'▽')!!
そんな610ブルーバードU前期に搭載されるエンジンは全部で5機種…。
・L18…直列4気筒1800㏄OHC、電子制御燃料噴射、125馬力、16.0kg-m。
1800SSS-Eにのみ搭載される電子制御燃料噴射のモデルです(*'▽')
最高速175km/h。
・L18…直列4気筒1800㏄OHC、SUツインキャブ、115馬力、15.5kg-m。
1800SSS-Lと1800SSSに搭載される仕様で、SUツインキャブのハイオク仕様。
最高速はマニュアルが175km/h、オートマが170km/h。
しかし、レギュラー仕様もあり、コチラは110馬力、15.0kg-m。
コレだと最高速はマニュアルが170km/h、オートマが165km/h。
・L18…直列4気筒1800㏄OHC、2連式気化器、105馬力、15.0kg-m。
1800GLに搭載される、1800で1番ベーシックな仕様。
最高速はマニュアルが165km/h、オートマが160km/h。
・L16…直列4気筒1600㏄OHC、SUツインキャブ、105馬力、13.8kg-m。
1600SSSに搭載される、テンロク最強仕様。最高速165km/h。
・L16…直列4気筒1600㏄OHC、2連式気化器、100馬力、13.5kg-m。
その他1600に搭載される仕様。最高速はマニュアルが160kg-m、オートマが155km/h。
コレらに組み合わされるミッションは、全車に4速マニュアル。
そして1600デラックスだけですが、まさかの3速コラムマニュアル!!
いや…ハードトップでこんなの残ってたら驚きますよ…(汗)
そして1800SSS-Eを除き、ニッサンマチックフロアタイプという3速オートマもあります(*'▽')
この時代にオートマの設定枠がこんなに広いクルマも珍しいかと思います(*‘ω‘ *)
足回りは510からのブルーバードで売りとなる、フロントがストラット、リアがセミトレーリングアームの四輪独立懸架♪
"サファリの脚”、四輪独立の<ハイスピードサスペンション>
なんてカタログにもこの通り書かれています(*'▽')
この時代のブルと言えばサファリのイメージですよね(^_-)-☆
さて…装備としましては、70年代の上級グレードのクルマではスペシャリティ感を演出する為に、オーバーヘッドコンソールを装備するクルマが多かったですが、ブルUもその1台でこの通り♪
コンソール先端にはシートベルトと半ドアの警告灯…その間にあるのはなんと方位磁石です(爆)
地図の時代ですと、確かに役立つアイテムだったんだと思います♪
ドアロックは珍しいダイヤル状!
つまみを回して青いマークだとロック…なんかややこしい感じがしますね…(苦笑)
当時としては高級装備となるカセットステレオもグレードによっては何と標準!
まだまだ8トラも主流な時代ですから、この辺りは結構先進的かもしれませんね♪
そして通常では1800SSS系はブラック、他はシルバー、そしてナゼか1600SSSのみ白とオレンジの設定があるJライン。
オプションでお好きな色や柄が楽しめる…なんて書いてますが、今じゃそんなパーツ激レアでしょうね…(汗)
リバーシブルキーは最早70年代ならもう当たり前の装備かと(^_-)-☆
パワーウインドウもありまして、どうやらメインスイッチはドアトリムに装着されるようですね(^_-)-☆
ヘッドライトとワイパーのスイッチは、この時代の日産がウリとした、ファイバースコープノブ。
スイッチはヘッドライトの場合、1段引いてロー、2段引いてハイ。
ワイパーも似た感じで、1段で間欠、2段でロー、3段でハイ。
コントロールレバーはウインカーの点滅とかでしょう(*'ω'*)
防眩ミラーはこの時代の日産定番と言える仕様でツマミを捻って昼夜切替♪
太陽のマークだと昼というコッチのが分かりやすい気もします。
で…グレードはこんな感じで、まずは通常シリーズから。
・1600デラックス (3速コラム/4速フロアMT/ニッサンマチック)
最もベーシックなのがコチラのデラックス。
唯一3速コラムマニュアルが選択可能なグレードです(^_-)-☆
装備が極めて少なく、ほぼほぼオプションです…(苦笑)
■1600デラックスの主な装備
・2針式時計
・プッシュ式ラジオ
・シガーライター
・センターコンソール(ニッサンマチック車のみ)
・ステアリングロック
・コインポケット
・前後席アームレスト
・5.60-13 4P チューブレスタイヤ
▲1600デラックスの主なオプション
・自動選局FMラジオ
・自動選局ラジオ付カートリッジステレオ
・カセットステレオ
・カートリッジステレオ
・タコメーター
・ファイバースコープノブ
・照明付灰皿
・高度計
・温度計(内外気温)
・皮巻風ステアリングホイール&シフトノブ
・木製風ステアリングホイール&シフトノブ
・防眩ミラー
・間欠ワイパー
・フィン付ワイパーブレード
・運転席シートリフター
・後席ヘッドレスト
・前席3点式シートベルト
・後席2点式・3点式シートベルト
・前席オートロックリトラクター
・照明付ヒーターコントロール
・マルチエアコン
・砲弾型フェンダーミラー
・ダミーエアスクープ
・エアスポイラー
・レザートップ
・アクセントストライプ
・ファッションスカーフ
・ヘッドランプカバー
・ブラックマスク(ヘッドランプガード)
・コラプシプルステアリング
・1600GL (4速MT/ニッサンマチック)
1600豪華グレードがコレになります
■1600デラックスにプラス、またはグレードアップする装備
・3針式時計
・照明付シガーライター
・照明付灰皿
・センターコンソール
・木製風ステアリングホイール&シフトノブ
・照明付ヒーターコントロール
・熱線リアウインドウ
・前輪ディスクブレーキ
・マスターバック
・N-Pバルブ
・コラプシブルステアリング
・6.45-13 4P チューブレスタイヤ
・1800GL (4速MT/ニッサンマチック)
SSSを除くグレードであれば最高峰がコレになります♪
■1600GLにプラス、またはグレードアップする装備
・自動選局FM付ラジオ
・カセットステレオ
・防眩ミラー
・運転席シートリフター
・前席オートロックリトラクター
▲1600GLより更に選択可能なオプション
・オーバーヘッドコンソール
次いでブルーバードでは本命と言えるSSSシリーズ。
・1600SSS (4速MT/ニッサンマチック)
SSSでは唯一のテンロク。
■1600SSSの主な装備
・3針式時計
・プッシュ式ラジオ
・タコメーター
・照明付シガーライター
・照明付灰皿
・センターコンソール
・皮巻風ステアリングホイール&シフトノブ
・フィン付ワイパーブレード
・照明付ヒーターコントロール
・前後席アームレスト
・熱線リアウインドウ
・砲弾型フェンダーミラー
・6.45S-13 4P チューブレスタイヤ(ダブルリボン高速Sタイヤ)
・前輪ディスクブレーキ
・マスターバック
・N-Pバルブ
・コラプシブルステアリング
▲1600SSSの主なオプション
・自動選局ラジオ
・自動選局FM付ラジオ
・カセットステレオ
・カートリッジステレオ
・ファイバースコープノブ
・オーバーヘッドコンソール
・高度計
・温度計(内外気温)
・木製風ステアリングホイール&シフトノブ
・防眩ミラー
・間欠ワイパー
・運転席シートリフター
・後席ヘッドレスト
・前席3点式シートベルト
・後席シートベルト(2点式・3点式)
・前席オートロックリトラクター
・マルチエアコン
・ダミーエアスクープ
・エアスポイラー
・レザートップ
・アクセントストライプ
・ファッションスカーフ
・ラジアルタイヤ
・ヘッドランプカバー
・ブラックマスク(ヘッドランプガード)
・1800SSS (4速MT/ニッサンマチック)
1800では一番ベーシックとなるSSSになりますね(^^)v
■1600SSSにプラス、またはグレードアップする装備
・自動選局ラジオ
・ファイバースコープノブ
・燃料残量警告灯
・ブレーキ油面警告灯
・防眩ミラー
・運転席シートリフター
・前席オートロックリトラクター
・1800SSS-L (4速MT/ニッサンマチック)
キャブ仕様の1800ではコレが最上級グレード。
「L」は当然ながら?ラグジュアリーの「L」
■1800SSSにプラス、またはグレードアップする装備
・カセットステレオ
・オーバーヘッドコンソール
・パワーウインドウ
・1800SSS-E (4速MT)
実質的な最上級グレード。「E」は電子制御燃料噴射の「E」。
■1800SSS-Lにプラス、またはグレードアップする装備
・165SR-13ラジアルタイヤ
ボディカラーは"リリカルカラー”シリーズなんて呼ばれ、全部で8色。
・パーリー(真珠の)シルバー
・ミスティ(霧の)パープル
・スターライト(星影の)ブルー
・ソウラ―(太陽の)ブロンズ
・シェリー(貝の)ホワイト
・ビビッド(鮮やかな)イエロー
・メドウ(牧場の)グリーン
・フローラル(花の)レッド
コレにJラインが1800SSS系がブラック、1600デラックスとGL系がシルバー。
そしてナゼか1600SSSはホワイトで、ボディカラーがシェリーホワイトの時のみオレンジという、不思議な設定(爆)
自分でしたら1800SSS-Lの4速でパーリーシルバーですかね…。
淡いカラーの方が似合う気がします。
で…オプションが付くと結構印象が変わりますよね(^^)v
いかにも70年代走り屋系(笑)
垂直に立ったリアスポイラーも味ですし、高度計と内外気温度計もそそります♪
そんなブルーバードUですが、今回カタログを見て気になった箇所があります。
5速MTが無い…(汗)
確かに年式的に微妙な時代なんですよね…無くてもおかしくはないんです。
で…調べると、このカタログから僅か数か月後の1972年5月にまずは1800SSS系に5速を追加。
ソコから更に3ヶ月遅れて1600SSSにも5速マニュアル、電子制御燃料噴射が採用されると共に、14インチタイヤで走り関係に手が入ってますね(^^)v
しかしながら、510までの人気はやはり望めなかった模様…(汗)
けど決して売れてないコトは無いんです…52万台売れてます(爆)
やはり510が強過ぎたんでしょうね…155万台売れてます…(汗)
そう言えば、先月位だったか…走行2000㎞の1600GLが出てきましたね(;'∀')!!
半世紀以上経って新車みたいな個体が出て来るのかと驚いた次第…。
ただ…どちらかと言うとサメブルの方が好みですね(爆)