どうも(*'▽')
今回はリクエスト頂きましたカタログのアップになります。
うん…正直クルマとしては触れたコトがありません…(苦笑)
アプローズ前期です♪
今回のお題…「失敗車」。
まさにその代表例と言ってイイ1台でしょう…。
かと言ってクルマが悪い…と、いうよりもコレは半分人災と言いますか、色んな不運が積層されて、最終的に失敗車のレッテルを貼られてしまったカワイソウな1台。
商品内容としてはチャレンジングな1台だと思っています(*'▽')
さて、そんなアプローズは1989年にデビューしています♪
まず、背景として、、それまでのダイハツの小型セダンと言えばシャルマンだった訳ですが、このシャルマンはカローラをベースとして造られたクルマでした…。
つまり、エンジンや基本骨格なんてのは、まんまカローラで、OEMとまでは行きませんが、フルオリジナルの車種では無かった訳ですね…(^_^;)
しかし、バブル景気の後押しもありまして、ダイハツ独自の小型セダンの開発にGOサインが下されます♪
そりゃもうかなりの気合を入れて開発したんだと思います…ボディからして独特。
名称には「拍手喝采」という意味から「アプローズ」と命名♪
ところが、後にこのネーミングが大失敗へと繋がります…(^_^;)
そんなアプローズのキャッチコピーは…
これが、次のセダンです。
そう…後に話題としますが、スーパーリッドを採り入れた個性が光る1台!
まさに次のセダンとして世に問いかける1台だった…ハズ…ハズなんですが…。
発売直後にオルタネーターとオートマのリコールを発表します。
まぁ…リコールが出るのは致し方無いとしても、このタイミングでまた失敗(爆)
東京モーターショーの初日…(苦笑)
「リコールを出したクルマがモーターショーに出品されるとはいかがなものか?」
自動車工業会よりその一言が出された為、デビュー直後に出鼻を挫かれます…(汗)
そして、ソレから間もないウチに給油口の設計ミスが発覚…給油中に引火、また走行中に炎上するトラブルへと発展するんですねぇ…。
で…コレを朝日新聞がモジって記事にしたのがトドメ…。
「これは『喝采』ではなく『火災』だ」
コレにより、世間一般に「燃えるクルマ」のイメージが定着し、瞬殺…(汗)
もう悲運のクルマというか…失敗車と言うか…被害車というか…(苦笑)
コレ…しくじり先生でやらない??マジで。
セガのしくじりとかやってたじゃん(爆)
ソレと個人的に最近のアベマのしくじり先生自体がしくじってきてる気が…(苦笑)
芸人のネタを考えるとか、もうもはや何がしたいのか分からなくなってきて…(汗)
行列の出来る法律相談所もヒドイもんですがね…。
あぁあぁ…また話題が脱線してきちゃってるわ…(汗)
今回は1989年7月の内容で、まさにデビュー直後となります。
さて、そんなアプローズ…バブル全盛のデビューにしては、かなり地味…(汗)
よく言えば質実剛健ですし、ヨーロピアンな感じのキャラクターなのだと思いますが、かと言ってプリメーラ程のスッキリ感も無いという…。
そして違和感が大きいのがフロントグリルのデザインでしょうね…。
正直後期の大袈裟なフロントマスクの方がしっくり来ます…アレは小さな高級車って感じで好きです(笑)
そして、リアから見ますと、一見控え目で大人しいセダンという感じしかしません。
後は基本的に軽自動車を得意とするダイハツですから、この手の小型車のデザインに手慣れてない感じが出ているような気がします…ドコとなく見栄えの質感が足りてないと言いますか…(^_^;)
AE91カローラ/スプリンター、モデル末期だったB12サニー、コレも末期でN13パルサー、ほぼ同時期にモデルチェンジしたBGファミリア、後はこれまた地味で5ドアだったランサー、または虫の息だったトレディア。
コレらと比較しても当時のトレンドで考えるとやはりシンプル過ぎます。
メッキパーツの加飾が無いのも大きいかと…(^_^;)
ただ…ただですよ…コレが最大の個性…
スーパーリッド!!
そう…4ドアセダンと見せかけて実は5ドア!!
ココが最大の特徴ですよね(*'▽')
なので、4ドアセダンの同クラスと比較して、荷物が積める&積みやすいのが利点♪
コレを後に上手く処理したのがアテンザスポーツという感じでしょうかね(*'▽')
インパネは2段構成で、ややイビツな感じもしますが、外観通りのマジメな感じ。
ドアミラーのスイッチなんてのはトヨタ車と共通ですね(*'▽')
平凡な感じのインパネに対し、シートはやや独特。
ショルダー周りのサポートが無い辺りは、ミラTR-XXみたいな感じですよね♪
そしてヘッドレストの形状もラウンドしていて個性的!
ただ、シートバックがやや薄そうに見えます…座った感じが気になるところ。
そんなアプローズ前期に搭載されるエンジンは全部で2機種…。
・HD-E…直列4気筒1600㏄OHC、EFI、120馬力、14.3kg-m。
上級版がこのエンジンで、シャレード用をベースにストロークアップして1.6リッターに仕立てたユニットのようですね(*'▽')
1気筒4バルブで、OHCながら当時のテンロクとしてはソコソコの性能かと♪
・HD-F…直列4気筒1600㏄OHC、電子制御キャブ、97馬力、13.3kg-m。
コチラがそのベーシック版。
で…この2つのユニットが個人的には失敗と思ってしまう訳です…。
1500㏄にしとけば…(汗)
このプラス100㏄で税金は2リッタークラスと同じになっちゃう訳です。
しかも内外装にカローラの豪華もが無い訳です…(汗)
最早この時点で一般的にはスーパーリッドに拘る人にしかメリットが無い…(泣)
せめて1つ1.5リッターユニットを用意しておけば、まだ目に留まりやすかったのかもしれません…(泣)
コレらに組み合わされるミッションは、全車に5速マニュアル、そして4駆を除き4速ートマ。
そして足回りは4輪ストラットとなってます(*'▽')♪
特に気合が入っているのは、日本初の周波数感応式ショックアブソーバーの採用!
コレ…メディアの記事やウィキペディアでは、モデル途中に出た、特別仕様車のQR-90で採用とか書いてますが、このカタログにしっかりと周波数感応式ショックアブソーバーのコトが書いてるんですよね…(爆)
このショックアブソーバーは16Riと16Xというグレードで採用してるようです♪
4駆のシステムはセンターデフとビスカスカップリングを組み合わせた方式となっています(*'▽')
それにしてもこのカタログは透視図が至る箇所で用いられていて、メカメカしてる感じがイイですねぇ(笑)
さて…装備としましては、このクラスでは珍しいオートドライブの設定♪
ワイパースイッチに付属してます(*'▽')
チョット面白いのは、ツートンボディカラーの設定…ではなく、ツートンサイドガーニッシュと、ツートンカラードバンパーという設定方法(笑)
しかしながら前期でツートンってのは見たコトないですね…中期とかならなんとなく記憶にあるか…無いか…(苦笑)
更にサンルーフ、オートアンテナ、リアワイパーと、オプションで選択すれば一通りの上級志向のアイテムを装備するコトが出来ますね!
で…グレードはこんな感じで全部で4つ用意されてます。
・16L…ベースとなるアプローズ。
ってかこの装備内容で1600㏄は…ドコを目指したいのか分からない…。
■16Lの主な装備
・可倒式ドアミラー
・カラードバンパー&サイドプロテクションモール
・フルファブリックシート
・一体可倒式リアシート
・タコメーター
・シガーライター照明
・AM/FM電子チューナー+2スピーカー
・防眩ミラー
・パワーステアリング
・トランク&フューエルリッドオープナー
・フットレスト
・175/70R13タイヤ
・前後スタビライザー
▲16Lの主なオプション
・フェンダーミラー
・AM/FM HiFiステレオ
・13インチアルミホイール
・14インチアルミホイール
・等長ドライブシャフト(MT車)
・16Zi…唯一の4駆グレード。
装備としては、2駆の16Xと16Riの中間的な内容になります。
■16Lにプラス、またはグレードアップする装備
・分割可倒式リアシート
・リアシートツーモーション機構
・リアシートリクライニング
・後席ヘッドレスト
・灰皿照明
・ライト消し忘れブザー
・ダブルウォッシャー
・シートベルトショルダーアンカーアジャスター
・デュアルホーン
・リアヒーターダクト
・185/60R14タイヤ+ホイールキャップ
・パフォーマンスロッド
▲16Lより更に選択可能なオプション
・ツートンサイドガーニッシュ&ツートンカラードバンパー
・ハイマウントストップランプ付リアスポイラー
・パワーアンテナ
・リアワイパー
・チルトアップ付電動ガラスサンルーフ
・エレクトロパック(電動ミラー、パワーウインドウ、電磁ドアロック)
・16X…2駆の中間グレード。ココから現実的な装備に♪
■16Lにプラス、またはグレードアップする装備
・電動カラードドアミラー
・分割可倒式リアシート
・リアシートツーモーション機構
・リアシートリクライニング
・後席ヘッドレスト
・灰皿照明
・ライト消し忘れブザー
・ダブルウォッシャー
・シートベルトショルダーアンカーアジャスター
・デュアルホーン
・パワーウインドウ
・電磁ドアロック
・ホイールキャップ
・周波数感応式ショックアブソーバー
▲16Lより更に選択可能なオプション
・ツートンサイドガーニッシュ&ツートンカラードバンパー
・リアワイパー
・ABS
・16Ri…最上級グレード。装備もグッと増加!
■16Xにプラス、またはグレードアップする装備
・マフラーカッター
・バケットシート
・照明付グローブボックス
・プッシュ式ヒーターコントロール
・AM/FM HiFiステレオ+2スピーカー
・リアディスクブレーキ
・チルトステアリング
・キー閉じ込み防止装置付電磁式ドアロック
・リアヒーターダクト
・185/60R14タイヤ
・強化サスペンション
・パフォーマンスロッド
▲16Xより更に選択可能なオプション
・ハイマウントストップランプ付リアスポイラー
・パワーアンテナ
・オートドライブ(AT車)
コレですね…装備一覧書いてて気になったのは、最上級グレードでも電動格納式ミラーの設定が無いのと、オーディオが2スピーカーっていう…(汗)
コレにボディカラーが全部で5色。
自分でしたら16Ri一択…ミッションはオートマで、ボディカラーはグリーンメタリックを♪
コレにオプションでパワーアンテナ、リアワイパー、サンルーフ、オートドライブ、アルミホイールって感じですかね(*'▽')
そしてコチラがオプションカタログ…ダイハツ特有のアイテムテンコ盛りってのは、アプローズでも健在となっています(笑)
まずはどれだけ出たかも分からない、サイドストライプだけで3種類…(笑)
フォグランプでは電動開閉タイプ♪
そしてヘッドランプウォッシャーまでもディーラーオプションで用意されます(笑)
ピラーエンブレムなんてのもあります…激レアな予感。
バックドアハンドルはスーパーリッドをアピールする為にせめて標準にしてくれよって思ってしまう…(苦笑)
そして電気仕掛けのアイテムも多いんですよね♪
空気清浄器、オートワイパー、ヒーテッドドアミラー、デジタルカークロック、オートライト、盗難警報装置!?なんてアイテムまでも用意されてまして、全部装備すると結構変わりますよね(*'▽')
ただ…ただですよ…しつこいけど、ココまであるのにやはり電格ミラーが無い…。
そして時計がオプションって…(汗)
いや…標準であるにはあるんですが、オーディオデッキの時計なんですよ…(^_^;)
いや…こんな時計、実家のフェスティバでも標準でしたよ…(汗)
グローブボックスランプやライト消し忘れブザーも…(爆)
もうデンソー品番で勝手に頼んでしまえ(笑)。
ダッシュボードマットは当時の価値からしても結構リーズナブル。
そしてノースモーカーボックスは800円。
で…ココもダイハツらしく、MOMOステ&シフトノブも用意!
ただ…このステアリングが3万3000円…(汗)。
う~ん…オートバックス行って当時なら社外品買いますよね…(苦笑)
リアウインドウ周りのアイテムもこの通り豊富に用意(笑)
サンシールド、メッシュスクリーン、ブラインドにカーテンと…。
ムリヤリ全部取り付けたらスゴイコトになりそうですね…(爆)
さて…純正2スピーカーのアプローズですが、ディーラーオプションとなるコチラのオーディオを装備しますと、リアスピーカーがアプローズオリジナルのデザインなんですよ(*'▽')
しかもコレが地味にカッコイイ(笑)
テレビの設定もありますが、取付場所がルームミラー上部で尚且つフリップダウン式で独特ですよね(*'▽')
しっかし…画面が3インチ…スマホより小さい(爆)
何気に調べたら自分のスマホ…グーグルピクセル6aが6.1インチでした(爆)
つまり半分以下ですよ…時代の進歩はスゴイですよね…(汗)
車内で髭も剃れます!
嫌な臭いを中和する消臭剤もございます!!
デザインが非常に80年代してます…イイですねぇ(*'▽')♪
ってコトで、そんなアプローズ…火災騒動の後には更にブレーキのリコールまで発表し、元々が小型車の販売がソコまで望めないメーカーなのに、新車効果も無く壊滅的な状況となりました…(汗)
翌年には、何を血迷ったか、車名を急遽アプローズθに変更するんですよ…(汗)
どうせなら新加勢大周⇒坂本一生に原型を無くしちゃえばよかったのに…(汗)
で…92年に結局元の車名…アプローズに戻すんですよ…一体何なのか。
しかし、ソレでも売れないなりにダイハツはこのクルマをホントに根気強く販売…97年には原型を留めない程のビッグマイナーを施してます!!
但し…車名はアプローズのまま、CMも打たず…一体何なのか。
結局気付けば11年のロングライフを過ごし、ひっそりと終了。
ダイハツオリジナルのセダンはコレにて終了するんですが、ソレでもOEMでアルティスを後継として販売します。
結局のところ、役員送迎車としての体裁で出してるようなクルマだとも思うんですが、ソレでもこのアルティスを未だにカムリのOEMとして根気強く販売して行ってるのにはスゴイと思いますね。
え?そんなアルティスどころか、ベースとなるカムリが無くなるんですって!?
とうとうコレにてダイハツのセダンも終売なんでしょうかね…(泣)
それよりも日本でセダンというジャンルが無くなる日が見えてきそうですよね…。
コレも時代の移り変わりなんでしょうねぇ…。