
TOYOTA GR86用【HKS HYPERMAX GATE SPEC】開発Testの為、HKS本社工場へ行って来ました。
☆HKS GATE SPECとは
店舗内に【HKS GATE】が入ります【A-PIT SHINONOME】【SA浜松】の2社が協力し、HKS GATEから発売されます、オリジナル製品になります。
第1弾となります【HKS HYPERMAX車高調】GR86用の【GATE SPEC】の開発には、当店のオリジナルパーツ開発ドライバーも行って頂いておりますプロドライバー【木下みつひろ】氏に加わって頂き、商品開発が6月よりスタートしております。
ストリートを主としたユーザーの皆様に【GR86で走る楽しさの向上】を始め、安定感のある足廻り装着による【安心感】また スポーツダンパーセッティングによる心地良さ等、これまでの経験をもとに考えられる走り心地を実現できるよう、HKS・木下みつひろ氏・A-PIT SHINONOME・SA浜松が一体となり、開発テストに取組んでおります。
集中したTestを行う為にも今回のTestは【HKS 本社工場】を拠点に【2日間】のTestがスタートしました。
ファーストモデルとなります【GATE SPEC】の現状を把握する為、開発ドライバーの木下さんと早朝から合流 → ストリートでの試乗に入りました。
ストリート試乗では、低速走行をベースに路面の凹凸に対する足廻りの動きを、ショックの減衰を締めた状態・緩めた状態と確認をし合い、改善していきたいポイントの絞り込みを行いました。
HKS本社に戻った後には【HKSサスペンションエンジニア 矢部さん】【A-PIT 小野さん】と合流して、現状報告と改善したいポイントの報告 → ダンパーセッティングの変更ポイントのミーティングを行うチームと、車両から足廻りを取り外すチームに分かれ初日のダンパーセッティングがスタートしました。

Test期間中の足廻りの脱着は【SA浜松 大谷】が担当、2日間通して段取り良い作業で開発Testをサポートしてくれました。1回目のダンパーセッティング【前後】を終えた後には、木下みつひろ氏と再び試走へ
HKS GATE SPECコンセプト実現に向け、開発ドライバー 木下みつひろ氏も常に真剣に向き合い 試走の中で路面への追従性の確認を始め、減衰力調整による変化・既に木下氏の頭の中にある完成形に対してどこを改善するべきかを考えながら試走を行いました。
1回目の仕様変更したダンパーでは、減衰を締めても緩めても求める動きが確認できず車両の中で、次の仕様変更に何が必要かを木下氏と話し合いながら開発拠点となるHKS本社 工場に戻りました。
HKS サスペンション エンジニア矢部さん・A-PIT小野さんとのミーティングの中で、2回目の仕様変更では、今まで以上に思い切った仕様変更を前後共に行う事が決まりました。
仕様変更された足廻りが完成してくる間も、木下さんとの話しは続き完成した足廻りを車両に装着して再び試走へ、走り出して間もなく足廻りに動きが出てきた事を木下氏と確認・試走ポイントを低速走行がメインの街中からワインディングまで広げ、各減衰力に対した走行性の確認を行いました。
思い切った仕様変更での走行性能は飛躍的に向上し、ダンパー減衰力をフルハードに設定してもフルソフトに設定しても、どちらでも良い足廻りの動きを確認できるまでに進化しました。
HKS 本社工場に戻った後には、A-PIT小野さんにも試走して頂きました。
小野さんの中でもこれまでにないGR86での走行性能を称賛頂く事ができ初日Testを終えることに。
2日目のTestスタートへ
初日のTest走行では確かな感触を掴めた【HKS GATE SPEC】でしたが、一部改善したいポイントの絞込みも木下氏と行っていました。
朝一から HKSサスペンションエンジニアの矢部さんと打合せを行い、2日目 1回目となる仕様変更作業に入りました。
良い感触を得る事もあれば、そうならない事も当然のようにあり、試走始め間も無く HKS本社 工場に戻る事に。
頭の中で考えられた事が実際に走行してみると思っていたよりも大きな変化・求めているものとは違う方向性にあると、開発ドライバーの木下氏からのコメントもあり次の仕様変更へ。
こうなった時に次はどうセッティングするか?となりますが、既に木下氏の頭の中では次から次へ仕様変更プランができており、それをHKSサスペンションエンジニア矢部さんへ要求していく流れに。
2日目 3回目の仕様変更では良い感触も得られましたが、まだ良くなる可能性を信じて4回目の仕様変更へ。
この4回目の仕様変更後の走行Testではストリート・ワインディングは◎に!
2日間通して初の高速走行Testを行う為、東名高速へ向かいました。
高速道では、走行スピードも上がる事から走行中の車両の揺れも大きくなる事や、路面のザラ付き感等を強く感じる事が本来ありますが、HKS GATE SPEC足廻りでは心地良さを感じれるまでに。
また途中ダンパー減衰力をフルハードにセッティングして走行した際には、正にスポーツカーGR86を楽しめる足廻りへ変化するまでに進化する事ができました。
HKS本社に戻った後には関係者の皆で試走へダンパーフルハード時の走行チェックを行ってもらいました。
今回のHKS GATEセッティングでは、木下さんからもこれまでにないくらい多くの注文が入りましたが、HKSエンジニアの皆様のご協力を頂き関係者の皆が、GR86ユーザーの皆様に楽しんで頂ける製品に向けたセッティングができたと実感しています。
HKS GATE SPECの完成に向け、次回は開発場所を【サーキット】に変更し行って来ます。
■TOYOTA GR86用 HKS HYPERMAX GATE SPEC開発メンバー
・開発ドライバー : 木下みつひろ 氏
・開発エンジニア : HKS 矢部さん 他
・開発メンバー : A-PIT 小野さん
・開発メンバー : SA浜松 鈴木
・開発メカニック : SA浜松 大谷
☆HKS GATE SPEC開発の模様は後日【HKS 動画】にてアップ予定です。