
前回までのECUデータ開発テストにてエンジン出力値【82.5PS】トルク値【11.6kgm】となりましたSA浜松 GRコペン。
オリジナルECUデータ開発テストも第3回目を迎えました。
ECUセッティングの基本となります【燃料MAP や 点火時期MAP】は基準となりますMAPが開発スタート時から分かっていましたが、過給コントロールに関しては解析できていないMAPもあり、解析には多くの時間を要する事になりました。
解析は純正のECUデータを読み込み、アドレスを1つ1つ確認して行く中でMAPの割出し → 編集ソフトにてECUデータ値を変更 → シャシダイにてテストをするという、なかなか終わりの見えて来ない作業の繰り返しとなりました。
日によっては朝から閉店時間まで1日中エンジンを始動する事なくECUのMAP解析を行うという自分自身にとってもこれまでにない経験となりましたが、GRコペン ユーザーの皆様に喜んで頂けるECUが完成できるよう作業に集中しました。
長い時間を経て解析できたMAPにより、これまで制御しきれていなかったMAP変更もできるようになり SPORTS ECUも完成へと一気に近づきました。
シャシダイ上では、S660・ALTOWORKSと同等のパワー数値までセッティングする事ができ、最後は実走行テストを行いました。
実走行テストは、街乗り・ワインディング・高速にて確認を行い、シャシダイ上と異なる部分を確認しては店舗に戻りMAP編集を行い、再び実走行テストを行いました。
走行テストを終えた後には、最終データにて再びシャシダイにてパワー計測を行いました。
最終テストを終えたSPORTS ECUの数値は【出力 88.5PS】【トルク12.3kgm】
4,700rpm付近では、純正時と比較して出力値【+23PS】トルク値【+3.4kgm】と大幅に出力UPを実現する事ができました。
また【吸気 エアクリーナー・排気 マフラー】とパーツアップデートテストも行いました。吸気には【HKSレーシングサクションKIT】を取付け、マフラーは【HKSリーガマックス プレミアム】を装着しました。
パーツアップデートに合わせたECUデータ変更も同時に行いました。
上のデータはパーツUPデート後に実走行テストを行い、店舗に戻り直ぐにパワー測定した際の出力データです。
フルノーマル + SPORTS ECU時には【88.5PS】でしたが、UPデート後の出力値は【90.5PS】と90PS台を出す事ができました。
純正時には中間域からのトルク感がない状況でしたが、SPORTS ECUインストール後はトルク感もあり高回転域まで伸びのあるエンジン特性が運転していても心地良い仕上がりになりました。
TOYOTA GRコペン用 SA浜松 SPORTS ECU 10月には発売開始を予定しております。
Posted at 2020/09/24 20:17:11 |
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