
2日間に渡り行いました【Z34 A/T用 SA浜松 SPORTS ECU】開発テストを無事に終える事ができました。
初日は改めてエンジン始動域からのセットアップデータを見直しました。
マフラー・エキマニ・キャタライザーとチューニングしていった際に気になるエンジン始動時のマフラー音やアイドル回転に至まで、ECUデータでコントロールできればと、始動時からデータロガーで検証し、データ変更による変化の確認を行いました。


Z34では実際の空燃比を車両に搭載されているA/F計から確認する事が可能ですが、開発テスト時には【NGK製 空燃比計】【HKS ノックアンプ】を装着し、確認しています。
始動時データは1日見れても1回限りですので、初日にベースデータを完成させ2日目の朝一に改めて確認する事に。

今回の課題は【A/T車】に合わせたバージョンUP、特にDレンジに入れた状態での走行フィーリング向上を目的として開発テストを行いました。
A/T車ならではのトルク特性の確認を実走を踏まえて理解し、A/Tオーナー様が実際に乗った時に感じる不満点を検証しました。
走行ギアが上がるに連れM/T車とは異なるトルク不足感、この部分をどう解決して行くかを1つ1つのMAP変更を行いながらセッティングします。


検証したMAPは【VVEL・VTC・トルクMAP・燃料・点火】です。
VTC・VVELも実用回転域となる2000rpm付近からセッティングし、シャシダイパワー計測を繰り返し行いました。
データロガーやシャシダイで体感しにくい部分は実走で確認する等、徹底したフィーリングチェックをしながら進めました。
初日は始動時を始め、トルクMAP・燃料・点火・A/Tの検証を行い終了。
2日目は気になっていた始動後チェックを行うと、狙い通りに安定したアイドリング・エキゾースト音となりました。
十分に暖気した後に【VVEL・VTC】MAPの検証へ、A/T用に新たにセッティングしたデータにより、6速からのパーシャル測定でも15PS〜の出力向上を実現できました。

走行チェックをしてみてもアクセルに対してリニアなトルク感が体感でき、実用回転での乗り易さが向上できました。
A/Tオーナー様に向けたバージョンUPデータは来月〜発売開始予定です。
■Z34用 SA浜松 SPORTS ECU Spec2 ¥129,600
*現車による空燃比・点火時期調整込みです。
*純正データが無い際には事前のデータ吸出し作業が必要となります。
■SA浜松 SPORTS ECU Spec2からA/T仕様のバージョンUP ¥21,600
*A/T車用【VVEL・VTC・点火・トルクMAP】の変更+シャシダイセッティングが含まれます。
■SA浜松 SPORTS ECU Spec1からのバージョンUP ¥64,800(税込み)
■SA浜松 SPORTS ECU Spec2 変更項目■
■燃料MAP(ベース燃料MAP・補正MAPにて現車セットアップ)
*ロガーチェックによる最適化
■点火MAP(RaceROM化により独立制御・現車セットアップ)
*ロガーチェックによる最適化
■スロットルMAP (スロットル開度毎の最適化)
■VVEL MAP (低負荷〜高負荷までMAP補正)
■VTC MAP (低負荷〜高負荷までMAP補正)
■リミッターMAP (スピードリミット・回転リミット変更 )
■電動FAN作動温度変更
■燃料・点火時期 現車補正致します。
事前のご予約にて即日作業を承っております。
Posted at 2015/09/27 13:01:02 |
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