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惰眠のブログ一覧

2011年04月01日 イイね!

回顧的備忘録。2011年4月のまとめ。

3月11日に起きた巨大地震と、それが引き起こした津波、ならびに東京電力の福島第一原発で起こった事故、そういった事柄が諸々に影響し続けた一ヶ月だった、としか書きようのないところがある。

 そして、3月の発災直後から懸念していた「原発にまつわる言説」における、過去30年の失敗の繰り返しが、早速始まったことに強い懸念を覚える。何より腹立たしいのは、一部のフリージャーナリストを名乗ってはいるが、その実力においてはまず「ジャーナリスト」として食ってくことが出来ないであろう有象無象が、この事故・災害を奇禍として商売に余念ないこと。三流ライター業界における「原発事故バブル」とでも言うべき状況が起きている。

 きのうまで原発問題になんか、興味のきの字もなかったような、したがって基礎知識(原発技術だけじゃなく、基礎的な科学――じゃなくて、理科だな――や、放射線障害にまつわるベーシックな知見)がごっそり抜け落ちてるような、つまりは問題に言及するだけの土台がないままに「ジャーナリスト」の肩書きを悪用して知った顔で、トンデモを垂れ流し続ける。

 非常に残念なことだが、そういうものがメインストリームにしゃしゃり出てくると、「原発はやっぱりダメなんだ」というコンセンサスの形成、それ以上に「どうやって現実に稼動していて、経済活動に深く組み込まれているこのシステム全体を改めていくか」といった現実のプロセス・メイキングに大いに悪影響を及ぼすことになる。過去30年、反原発運動が結局実を結ばずに来たことを、ローカル・イベントから全国規模イベントに移しただけで、一から全部繰り返すことにしか、ならなくしてしまう。

 不幸なのは、そういったハンチクな自称「ジャーナリスト」の言説を見聞きする読者の側も(ここまでずっと、反原発の言論が多くの支持を集めることが叶わず着たことと表裏の関係で)、どこがどうダメなことを言っているのか判別する材料を多くの場合持ち合わせず、乗せられてしまうこと。危ういこと、この上ないのである。
Posted at 2012/01/23 02:09:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 事件・事故 | 日記
2011年03月12日 イイね!

帰宅困難の翌日

帰宅困難の翌日職場の大震災対応は、いち早く各部署からの人員供出体制が整い(こういうとき、日ごろの準備が問われる)、この日は夕方で身柄が解放されることになった。ともあれ会社の会議室の床で薄い毛布だけかぶってウトウトしただけの仮眠から起きて早朝のシフトに入る。

 東北地方の太平洋岸を襲った大津波の被害は、言語に絶するものだった。一晩明けて、状況が昨日よりはっきりしてくると、打ちひしがれたような気持ちになってくる。と同時に、正常に緊急停止した筈の福島第一原発が、とんでもないことになっていた。

 両親がかつて、反原発運動にイッチョカミしていた時期がある関係で、僕も一時は広瀬隆の著作にかぶれたりなんかして、原発というものが電力会社や政府が官民挙げて喧伝するような『安全』なものではないことは十分承知していた。なにかコトが起きた時、恐らく取り返しのつかないような破滅的事態に直結しかねない、そういうシステムだということもだ。

 で、その原発が(どうにか現時点ではカタストロフに到らず踏みとどまっているものの)極め付けに深刻な状況にあることが報じられている。率直に言って、こういう事態を引き起こしたことについて、それ自体に対する怒りはない。ああ、やっぱりそうなったか、という感じだ。

 だから寧ろ「アンタら、あれだけ散々『多重の安全策を講じています、何かあっても大丈夫です』と言い続けてきて、危険を訴えたり更なる安全対策を求める声に耳を貸さずにきたのだから、当然、有言実行するんだろうな、言ったからには事実その通りにしろよコノヤロウ」という感じなのである。……ま、大言壮語してきたことを、事実その通りに出来るだろうなんて期待は殆んどしていないのであるが。

 ともあれ、夕方には職場を離れ、一体どういう按配になっているのか(そもそもマンションは倒壊したりしてないのか)心配だった自宅に戻る。会社の同僚は「都内でマンションが崩れたら流石にニュースになるだろ、それが流れてないってコトは大丈夫なんだよ」と言ってくれたのだが、自分の目で見るまでは不安だ。

 一晩がかりで点検が行われた機械式立体駐車場からようやく車を出し帰宅すると、建物は無事だった。少なくとも、無事に見えた。が、玄関の前に立ってギョッとする。添付写真にあるとおり、壁面に亀裂が入っているのだ。表面だけのことなら美観の問題だけなので別にいいのだが、骨格そのものに影響が出ていないとも限らない。否、出ていることを懸念した方が、多分正しい。これは、引越し時なのかもしれない。

 家の中は、覚悟していたほどには酷いことにならずに済んでいた。野積み状態だった雑誌などが散乱はしているのだが、建物の揺れる方向に偏りがあったのか、同じように箪笥の上などにおいてあった箱なども、片方の邦楽の壁に面していたものは転落しているのに、それ以外は地震前から動いていなかったりする。なんにせよ、そのままでは寝床の準備も出来ないので、取り急ぎ片付け。大きい余震が続く中、マンションは本当に大丈夫なのだろうか。
Posted at 2011/05/20 20:43:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | 事件・事故 | 日記
2011年03月11日 イイね!

午後2時46分、震度7

3月11日は、それほど仕事が立て込んでいなかった。昼食を摂り、ちょっと中だるみの午後のひと時、オフィスから徒歩2分弱の喫煙所で僕は煙草に火をつけた。と、なんだか揺れているような気がする。
 めまいかもしれないぞと思いつつ、ふと「……地震か?」口に出して窓から外を見ると、外からの視線を遮るために取り付けられた(のだと思う)外壁の装飾の細長い金属板が、グワングワンと大きく左右に撓りまくっていた。経験上、これが起こるのは震度4を超えた時だ。

 僕の働いている部署は、地震などで大きな被害が予想される場合、緊急に情報収集にあたる役割が割り振られている。一緒にいた別部署のタバコ仲間に「こうしてる場合じゃないみたい」と言って、歩けば2分近くかかる自分の職場に駆け戻ろうとした。

 もう、その時から全く尋常ではなかった。建物の中だというのに、まるで外洋を航海している最中のフェリーのように床が揺れ続ける。走って戻ったから、所要は精々1分にも満たなかったとは思うのだが、それでもその間、一向に揺れが収まらない。

 オフィスに飛び込んで、手近のテレビの画面を見て頓狂な声を上げてしまった。「震度7ぁあ?!」。おまけに、緊急地震速報の警報が、もう間もなくこの場所にも大きな揺れが到達すると警告を発している。これだけ揺れて、まだ「本番」じゃないというのか。テレビの画面に大津波警報。日本地図の太平洋岸が真っ赤だ。東京、本震、震度5強。強さ以上に揺れが長い。

 複数置かれているテレビは、どの局も次々と放送中の番組を打ち切り、緊急放送に切り替わっていく。本州東沖の震源域が、どんどん南下してくる。このまま震源の南下が続いて、関東直下や東海、東南海まで連動してしまうのではないか。このときの偽らざる気持ちは「恐怖と絶望」以外の何者でもなかった。『きょう、にほんが、おわるのか』。そんな言葉が脳裏をよぎった。

 そんな心理状態でも、非常時に割り振られた仕事は果たさなければならない。極端につながりにくくなった電話。しかし他に連絡線がない以上、それを使って関係先の状況を確かめる他ない。1階部分が吹き抜けの駐車場になっている僕の自宅マンションは倒壊したりしていないだろうか。そんな不安もある。実家は、両親は、弟一家は。

 情報収集の合間、父のメールアドレスに、こちらは無事であることと合わせ、安否を問う連絡を入れた。程なく届いた返信には、大きな揺れの影響で棚の中身などが散乱した実家の写真が添付されていた。両親は無事。この調子なら弟一家も大丈夫だろう。

 それまでのところ、あまりひどい被害の情報は入ってきていなかった。ただ阪神淡路大震災の教訓がある。被害が一番ひどいところからは、被害情報は上がってこないのだ。近年、比較的大きい地震が発生しても、その震度数に比べて日本では被害は比較的少なく済んできた。今度も、そうであって欲しい。
 だが依然として大津波警報は消えない。最近何度かの津波警報に関連して、警報が出ていても避難する人が極端に少ないという報道があったことが、気になり続ける。

 確か昨年末だったかに、NHKが津波が襲来した場合に何が起こるかをCGでシミュレートした啓蒙番組を放送していたことを思い出す。メガクエイク、とかいう番組だったろうか。
 ひとまず、確認を取るべき相手先との連絡が一巡して、ふとエアポケットのように『今すぐやるべきこと』がぽっかりなくなった頃、テレビの画面に大津波の到達する様子が映し出され始めた。ああ……ダメだ、これはダメだ。震度の大きさに比べて被害が少なめに済むなんて、そんな希望はありえない。人の姿が見えないのは、既に避難しているからなのか。そうであって欲しいのだが……。

 夜。職場では、この非常事態への対応体制が組み直された。僕の次の職場入りは明朝午前5時。さっさと帰れば、数時間は寝られるかも知れない。家が無事ならば、だが。電車は動いていないが、幸いにして僕は車で来ている。家の状態を確認することも合わせて、いったん帰宅しようと職場を出て駐車場に向かった。

 そこで予想外の事態に直面する。機械式立体駐車場に停めていたのが裏目に出た。揺れが大きかったため、機器点検のため今晩は出庫できない、というのだ。通りに出ると、タクシー乗り場は長蛇の列。流しの空車タクシーなど一台たりとも走っていない。
 職場に戻れば、帰宅困難になった従業員のために寝袋や毛布が用意されているはずだが、出来ればそれは回避したい。近場のホテルに足を向けると、ロビーは既に人であふれていた。スタッフに聞くと、きょうはもう空室が全くないとのこと。

 そうして帰宅難民となった僕は、渋々ながら会社にとって返し、明け方の「勤務シフト」時間まで、床に転がってうつらうつらしながら過ごすこととなった。
Posted at 2011/05/19 03:17:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 事件・事故 | 日記
2010年08月31日 イイね!

いつかどこかで見た騒動

いつかどこかで見た騒動民主党の代表選挙をめぐるテレビのニュースを見ていて、ここのところずっと、いつかどこかで見たような感じがするなあと思っていた。その理由というか「いつ、どこで」見たような光景だったのか、ようやく合点がいった。

 1992年の、経世会(自民党竹下派)分裂のときの騒ぎに、そっくりなのだ。
あの時も、小沢一郎の一派が派閥の主導権をめぐって決定に大反発、派内の大物議員多数を取り込んで派中派を作って一大抗争を繰り広げ、ついには自民党からおん出た。

 今回の「騒動」もニュースで見ていると、ケンカの仕方が経世会当事と実にそっくりに見える。割って出るぞ割って出るぞと“恫喝”し、それでも相手が思い通りにならないと見るや、将棋盤や雀卓をひっくり返すように全てをぶち壊しにしてでも実力行使してしまう。政治家というよりはヤクザもんである。その手口――というか癇癪玉みたいな戦法(?)――を、今回も遺憾なく発揮している感じ。

 小沢一郎に対しては、よく「豪腕」という枕詞や「壊し屋」なんて二つ名が言われるけれども、まあ言われるに相当の実態はあるんだろうけれども、こういう局面では「きかん坊」と呼んだほうが、どっちかと言うとしっくりくるような気がした。

 それにしても……昔の自民党に対して「派閥あって党なし」だとか「党あって国なし」なんて非難の言葉が浴びせられたこともあったけれど、民主党においてかつての「経世会支配」を再現しようとしてる(ようにも見える)小沢一派を見ていると、まあ登場人物が同じだから仕方ないんだけども、その埃を被ったかつての言葉を箪笥の奥から引っ張り出してきて、もう一度連中に着せていいんじゃないか、なんて思う。
Posted at 2010/09/01 15:19:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 事件・事故 | 日記
2010年08月11日 イイね!

アンフェアな話

アンフェアな話アメリカの経済紙ウォールストリート・ジャーナルがトヨタ車の“意図しない急加速”問題について、アメリカの高速道路交通安全局(以下NHTSAと略)内部で「調査した大半のケースでドライバーの運転操作ミスが確認された」との報告書が作成されていたことを暴露した。

 そして同時に、NHTSAをはじめアメリカのメディアなどがしきりと疑問視する「電子制御スロットルの不具合が原因の“意図しない急加速”」については一切証拠が見つかっていないことも。ところがこの報告書は、議会の不興を買うことを嫌ったNHTSA長官周辺の意向で公表されていないのだと、7月に退職したばかりのNHTSA元職員の実名での告発を掲載したのが確か日本時間で6日の金曜日だった。

 週が明けて、NHTSAのラフード長官にアメリカのテレビ各社が「WSJの暴露記事は本当か、そういう報告書は存在するのか、あるならなぜ公表しないのか」と突撃インタビューを敢行していた。その質問に引きつった作り笑いを浮かべながら(少なくとも僕にはそう見えた)答えたラフード長官の発言には、失笑を禁じえなかった。

 ラフード長官はあらまし次のように答えた。報告書はまだ途中段階で最終の結論を得ていないので公表していないのだ、と。そして「まだ証拠は見つかっていないが“意図しない急加速”の原因はおそらく電子制御スロットルであると思われるので、NSASの専門家などの協力を得ながら調査を進めている最中なのだ」と言葉を継いだ。

ふっっっざけんな。

 かたやドライバーのミスについては証拠が存在するにも拘らず「結論が出ていない」として握りつぶしておきながら、電子制御スロットルの不具合については証拠が存在せず(少なくともいまだ見つかっていない)結論だって出ていないにも拘らず早々に公表する。
 なんだそれは。高速道路の交通安全を管轄する公的機関が、よくもそんなアンフェアな姿勢で「原因究明に努めます」などと言えたもんだ。

 事故のメカニズムの解明だとか対処方法の策定ってのは、科学的思考に拠るべきものだ。対象としているのは「事実(ファクト)」の世界である。トヨタが好きとか嫌いとか、議会が不快感を示すとか示さないとか、世論が反発するとかしないとか、そんなことで「ファクト」が歪められたんじゃたまったものではない。

 まあそれでも、組織の内部関係者から爆弾証言が飛び出してきたことは、ギリギリ辛うじてフェアネス(公正さ)に対するアメリカ社会の「健全さ」を示していると言えなくもないのだけれども。
 余談ながら、学生時代に先輩から教えられた話。米国人と討論してて議論が白熱しても、決して「お前はアンフェアだ」というのは絶対的な禁句であるとのこと。建前論に過ぎないとしてもフェアネスをことのほか大事にするアメリカ人にとって「お前はアンフェアな奴だ」と言うのは、ほぼ最大級の侮辱の言葉だから、なのだそうだ。

 そのことを踏まえて、僕は敢えて「NHTSAのラフード長官はアンフェアな奴だ」と言い切っておきたい。
Posted at 2010/08/19 02:20:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 事件・事故 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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