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惰眠のブログ一覧

2002年04月28日 イイね!

跳ねる馬と海神の鉾

跳ねる馬と海神の鉾東京都現代美術館で、昨日からフェラーリとマセラティの展示が行なわれている。1950~60年代にカロッツェリアが贅を競ったイタリア車が好きなので、似た趣味を持つ友人にも声をかけて見に行ってきた。
会場が美術館なので、写真撮影が一切できないのが残念なところ。それでもせめて公式プログラムが鑑賞に堪えるものであるなら救いがあるのだが、「全く救いがない」。あれに1800円のプライスタグをつける神経を、僕は疑う。

…のっけからこれじゃあいけないな。深呼吸深呼吸。

建物に足を踏み入れると、展示室外の回廊にヴィニャーレが手がけたマセラティ・セブリングとピニンファリナのフェラーリ250GTルッソが鎮座している。どちらも登録ナンバー付きと言うのが、凄い。が…どこかに違和感を感じる。
展示室に入ると、フェラーリ166MM、360モデナのモンテゼーモロご成婚記念スペシャルが来客を出迎える。奥に進むと250テスタロッサ、ピニンファリナ・ミトス、A6GCS、3500GTなどなど、ヴィニャーレやスカリエッティ、ピニンファリナやトゥーリングといった一時代を築いた名門カロッツェリアのボディーワークが並んでいて、壮観である。
が…やはり何かしらの違和感がある。

さらに足を進めると、F1で活躍した葉巻型時代の両雄の車、ごく最近のシューマッハが騎乗したスクデリア・フェラーリのレースカーも置いてある。空力デバイスそのものと言った現代のフォーミュラ・カーは、僕らが普通に語る「クルマ」なるものとは、全く違った文法に則って形づくられているのだった。こんな特殊なものを、こんなに間近に見られるなんて、ちょっと感動的でさえある。他にも、世界に12個しかない通産100勝目を上げたエンジンのピストンヘッドが3個も(笑)展示してあったりしてこれまた凄い。…のだが、なんでこんなに地味ィ~にろくなキャプションもつけずに置いておくのだろう?

展示の最後に、一部で既に話題となっている「ピニンファリナF140」が置かれていた。まだクレイ段階のもので、外紙の報道によれば、これはいずれ「F60」だか「ENZO」だかと名づけられ、市販されると言うことだ。
が、言っちゃ悪いがナンダコレ?と言うのが正直な感想だ。これの前段階「ロッサ」はあんなに刺激的で妖艶で魅力的なコンセプトだったのに、一体どうしてこんな生煮えの、中途半端でお子様チックな代物になっちまいやがったのだろう。
ENZOなんて命名したらコメンダトーレに祟られるぞ。

と、なにやら荒んだ日記になってしまったのだが、どうやらこれは徹頭徹尾感じていた違和感のなせる技のようだ。
つまり、クルマと言う奴はどれほど造形的に美しかろうとも、決して美術品などではない。うっとりするほど魅力的なスタイルを持っていても、それはやはりエンジンに火を入れて、道を走るためのものなのだ。ちょうど、この写真(参照)のように。
にも関わらず、それを美術品―今回で言えば、まるで現代彫刻―を展示するかのような手法で展示してあるものだから、自動車が本来的に持つエネルギー、そこに(物好きな)ドライバーが関わって産まれる熱情、そういうパッションが一切合財欠落しているように感じられたのだ。
クルマ関係の書籍でも、車好きのライターが書いたドキュメントと、別に車に特別の関心もない人が書いたリポートでは、記載内容に大差がなくても読後感が大幅に違うのと同じように。
昨夏に横浜で開催されたムゼオ・アルファロメオとは、その「心意気の熱さ」の点が決定的に違うように思えてならなかった。

と、散々なコメントになってしまったが、希少な車をじかに自分の目で見られると言う意味においては、またとない機会なので、見に行って絶対に損はない。
Posted at 2002/04/28 18:25:04 | コメント(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2002年04月25日 イイね!

開けてビックリ

開けてビックリ…玉手箱、などと口を突いて出るのは最早ワカモノではない証拠か。今回開けてみたのは玉手箱ではなく、僕の500に元々付いていて先般壊れたドアミラー。
友人に譲ってもらったドアミラーにはヒーターが組み込まれていないので、移植できないかと考えたためだ。

分解に必要なドライヤーが手許にないので布団乾燥機で代用、ミラーを固定する黒い外枠を柔らかくしておいて、単価2000円の鏡が割れないように細心の注意を払い、隙間にドライバーなどをこじりいれてエイヤッと外す。
白い樹脂接着剤がミラーの裏にへばりついていた。気をつけないとミラーがあらぬところに張り付いてしまう。
ミラーを外すとネジが現れるのでこれを外し、可動の台座も引き外すとようやく内部機構が現れる、のであるが。
ギアだけ替えれば案外復活するんじゃないかと目論んでいた電動可倒機構は、なんと一体型のやたらに頑丈なブラックボックスだったのだ。こりゃあ確かに、ディーラーが匙を投げるわけだ。納得(写真)。

鏡面の角度変更系、ヒーター系、折りたたみ系と3系統のハーネスがはいずる内部構造に、さーてどこまで移植するべぇと思案をめぐらせるが、いまだ結論は出ていない。
もう少し分解を進めてから考えようかと思う。
Posted at 2002/04/26 16:06:47 | コメント(0) | ユーノス500関係 | 日記
2002年04月21日 イイね!

実家に寄る

実家に寄るもしかしたら正月以来かもしれないが、実家に顔を出してきた。
発売開始以来、概ね1ケ月を経過した例のユーノス500本を届けるためだ。
実は、僕の父は現役の書籍編集者なのでプロの目から見て、どんな反応が返ってくるのかと言う興味もあった。定年で会社を辞めたあとも、乞われて編集者を続けているのだから中々たいしたものだ。余談ながら、嘱託の打診を受けた時「昼間は車で走り回りたいから」と一旦は固辞したのだと母から聞いた。意外に子供っぽいところのある人なのだ。

閑話休題。

敢えて内容には踏み込まず、「本としての体裁」についての評価にとどめたのはプロの姿勢だと思う。が、なんにせよ辛口だ。昔父から、編集者と装丁関係のデザイナーはよく衝突すると言う話を聞いていたが、今回の評価を聞いてその理由の一端を垣間見た気がした。ごく大雑把に言うと、編集者は何を置いてもまず、読者が読みやすいことを最優先する。対してデザイナーは、ビジュアルとしての美しさ、凝ったレイアウトを採用したがる。そこで意見がぶつかる由。
傍で聞いていた母も、父が編集者としてのスタンスでこういう評価をするのはあまり聞いたことがないらしく、興味津々と言った風情だった。
いずれにしろ、本に掲載された写真については(見せ方には注文があるようだったが)プロが撮ったのかと思ったと言うほどの絶賛ぶりだった。
Posted at 2002/04/22 10:49:50 | コメント(0) | 身の回りの出来事 | 日記
2002年04月12日 イイね!

最強?最恐?

最強?最恐?この車、危険に付き近寄るべからず…??
今朝、雨の六本木で見かけた車だが、まあ確かにこういう人もいるだろう。
ある意味、最も恐ろしげなステッカーチューンである(写真)。少なくとも僕は、20メーター以内に近づきたいとは思わない。
Posted at 2002/04/12 11:29:16 | コメント(3) | 身の回りの出来事 | 日記
2002年04月03日 イイね!

看板娘、登場

看板娘、登場職場から徒歩3分ほどのところに現代自動車のショウルームがある。昼飯時に時々おもてから覗いて見るが、常に開店休業状態でおおよそ来客の姿を見たことがない。
ところが今日は、いささか事情が違った。昨日付で現代自動車の看板娘「ヒュンダイ・クーペ」が日本市場に投入され、このショウルームにも展示車両が置かれたからだ。立地的に(予算的にも?)国産ディーラーが派手派手しくやるような幟ばた立てて横断幕下げてというようなPOP総動員のキャンペーンを仕掛けたわけでもないのに、通りがかりの勤め人が幾人かショウルームに入っていく。
もちろん、僕もその一人。
僕が見物していた僅か10分余りの間にも、60歳近いと思われる壮年の男性、同じ部署の上司部下と思われる50半ばから30後半くらいまでの3人連れと、合わせて5人もの来訪者がショウルームに立ち入ったのだ。全員、目当ては新登場のクーペ。
看板娘の威力、恐るべし。

「パリのエスプリ」でも「アウトバーンの旋風」でもなければ「ラテンの旋律」とも縁のない韓国の実用車ヒュンダイを、僕をはじめとする普通の日本人が敢えて積極的に選択する理由は乏しい。値段が安い、価格の割には装備充実で高級豪華、というのはどうやら日本市場では訴求力がないのだ。GMやサターン、ヤナセ扱いになる前のオペルが散々痛い目にあったのも、オーラ(憧れるに値するだけのブランドイメージ)をまとった商品ではなかったからじゃないかと思う。

「実用車ならトヨタやホンダで十分じゃない?知名度のある例えば「ベンツ」みたいなんじゃないとイバれないじゃない?」
多分、そういうことなんだろう。
日本市場では、合理的動機で消費行動が起こるわけではないのかも知れない。

ブランドにオーラがなくても、ずば抜けてカッコいいとか途方もなく高性能だとか、何かアイキャッチになるものがあればいいのだろうけれど、ヒュンダイの日本向けラインナップには今までそれがなかった。

さて、実際に見てきたヒュンダイ・クーペだけれども、普通(よりちょっとクルマに偏愛傾向のある)の日本の消費者であるところの僕には、ちょっとなんだかなあ…なのだ。
敢えて刺激的な言い方をすると、三菱かトヨタが作ったみたい。
他所様のデザインをそのまま取り込んだ無国籍な造型(写真)が、その印象を強くさせる。
フェラーリから拝借してきたドアパネルのプレスライン、スープラから失敬してきたリアクオーターピラーの処理などなど。顔つきはオペル・マンタだろうか。

安全関係の電子デバイスも盛りだくさんで199万円というのは恐らくバーゲンプライスと言ってもいいのだろうし、多分アメリカなんかじゃセクレタリー・カーとしてそこそこ売れるようにも思うのだけれど、少なくとも僕はノーサンキューだ。
でも、それでもいいのかもしれない。
クーペという看板娘が店先にいるだけで、これまで通り過ぎるだけだった人たちを、とにかく店内に招き入れるところまで持っていったのだから。
あとは、どうやって実売に結びつけるかという難問が一つ残っただけだ。

クーペというのは実売台数が仮に出なくても、宣伝戦略の上では重要なラインナップになるのだなあ、と感心した。今の20代の人たちに通用するかどうかはわからないけれど。
Posted at 2002/04/03 13:49:10 | コメント(1) | 海外の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
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