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惰眠のブログ一覧

2008年11月28日 イイね!

デトロイト3の断末魔

デトロイト3の断末魔確か去年の初夏のころ届いた一通の手紙には……というのはアリスの『それぞれの秋』の歌詞の一節だが、確か今年の初夏の頃目にした一遍の報道には、安売り好きなGMの販売から、痛々しいほどの販促策が打ち出されたと記されていた。
 まぁ痛々しいというか、GMの経営陣は学習能力っちゅーもんが致命的に欠け落ちておるんじゃないかと疑うというか、以前同じことをやって経営に負担をかけた「従業員向け販売価格での市販キャンペーン」だの「購入者へのキャッシュバック」だの、買い戻し特約だのを、またしてもやるという話だった。阿呆じゃのぉと、その時は思っていただけなのだが、ここに来て「宵越しの銭は持たない」……じゃない、年越しの銭が足らなくて会社がツブれてしまいそうだとか、本社社屋の売却も検討している(GM)だとかの話が報じられるようになって「よくないと思ってはいたが、そこまで追い詰められておったんかい!」と少し驚いた。

 詐欺まがいの金融商品がコケたことをきっかけとする米国発の不況、とうとう帳簿上の利鞘商法の世界だけでなく実体経済にまで害毒をぶちまけ始めやがったか、と暗澹たる気分にさせられる。

 デトロイト3(クライスラーの凋落が凄まじく、最近はかつてのように「ビッグ3」とは言わない向きもある由)の経営首脳が米議会に乗り込んで「じぇに都合してくれ、年内に150億ドル都合してくんないと部品サプライヤーへの支払いもでけんのや」と泣きついたニュースもあった。米政府も議会も、破綻という選択肢はありまへんでと見得を切っている。そりゃ自動車産業の裾野を考えれば分るのだけれども、ちょっと待てやとの思いもある。

 バブル経済がはじけた直後の日本、当時マツダが似たような状況に陥ってフォードの傘下企業になったのだが、あのとき米櫃も底を尽き新型車の開発費用すら捻出できなくなっていたマツダが辛うじて破綻せずに済んだのはフォードの助けも勿論だが、なにより初代デミオという起死回生の「売れる商品」の存在を忘れちゃいけない。

 当面の運転資金を国から借りて延命を図らざるをえないのは止むを得ないにしても、それじゃ今のデトロイト3は、それで「今」を凌いだとして「この先」市場に魅力的な商品を投入して盛り返すことができるのか、その目算はあるのか。僕の印象はかなりネガティブだ。

 けどこれ、他所の国のことと言って済まないのがしんどいところだ。北米は日本の……否、世界中のあらゆる自動車メーカーにとっても大得意様。この一大マーケットが沈没してしまったら、ドミノ倒し的にあっちゃでもこっちゃでもヒドい事態が引き起こされるのは間違いない。
 まず当座で言えばほんの数ヶ月前まで「もうじきデビュー」でワクワクさせられたポルシェのパナメーラやアストン・マーチンのラピード辺りをはじめとする、マセラティ・クアトロポルテの追随車種が商売成り立たへんのちゃうかと思わせるし、身近で言えば日産の新型Zあたりにも致命的だろう。いわゆる高級車ブランドなんか、ことによっちゃ片っ端から消滅してしまうかもしれない。

 もぉなんと言うか、自動車好きとしちゃ考えたくもないようなお先真っ暗な2009年が待ち構えているような気がしてならないのである。
Posted at 2008/12/10 22:20:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2008年11月11日 イイね!

その積み荷、高価につき

その積み荷、高価につき気がつきゃ11月は一度もエントリをアップしてなかった……。丸々空白にしておくのもナンなので、振り返り的にボチボチと。

 この日、早朝からの仕事を終えての帰り道、数台先を走るトランポがやけに慎重な運転をしているのに気づいた。荷物が重かったり、ドライバーが下手だったりするのとは明らかにまったく違う、傍から見ててもそれとわかる「丁寧な運転」だ。

 最初はさして気に止めていなかったのだが、途中わりと小さめのカーブを曲がったとき、トランポが斜めを向いたので積荷が分った。ランボルギーニ・ミウラだ。あーあーあー、そりゃ運転も慎重になるわ。安く見積もっても数千万円、事によったら億の単位の品物だものな。

 流れに身を任せて走るうち、件のトランポの真後ろに着いたので見ると、エンブレムには「MIURA SV」とある。初期のミウラに特徴的なヘッドライト周りの装飾(俗に「マツゲ」なんて言ったりするアレ)がない型のやつのはずだ。まぁ尤も、積載状態が状態だからご尊顔を拝見するわけには行かなかったのだが。

 いつも持ち歩いているクレジット・カード大のポケット・カメラを取り出して、ノールックの当てずっぽうでシャッターを切った……のだが、意識が一瞬カメラに行き過ぎてしまって自車をトランポへの突撃コースに乗せてしまった。あぶねー、億単位の弁償金なんか払えねーもんなー。

 そういえば昔、夜中の環7の道端に白いトヨタ2000GTが停まっていたのに驚いて、見惚れているうちそのまま停車中の2000GTに吶喊しちゃいそうになったこともあったっけ。いかんいかん。
Posted at 2008/12/10 21:21:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記

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