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惰眠のブログ一覧

2009年03月28日 イイね!

「書かないでください」

「書かないでください」久しぶりに、マツダR&Dセンター横浜(通称MRY)で開催されるマツダ主催のフォーラムに参加した。今回のお題は「環境技術」。昨今かまびすしい地球温暖化対策のために企業がどういう視点で戦略を立て、どのように対応しているのかをアピールする場である。マツダでいえば、HR-X(以前撮影した写真を添付)なんかで先鞭をつけた水素ロータリー・エンジン(いま最新のヤツはガソリン燃料も併用可能に進化してる)が中心的話題になるだろう。

 が。しかし。参加申し込みをして数日後にMRYから送信されてきた注意メールを見て、僕ぁビックリしましたよ。おおらかで開けっぴろげで、そんな事まで喋っちゃっていいのかよと聞いてるこっちがハラハラするくらいフランクなのが従来のMRYイベントだったのに今回は「写真撮影は一切禁止、講演内容の録音もしてくれるな」と、やたらに締め付けが厳しい。
 一体どうしちゃったのよといぶかしむ一方で、こりゃもしかしたらモシカスル話ガ出テ来ルノカモ知レナイゾ……などと想像した。

 で、迎えて当日の28日。現場に到着して、なるほど、これじゃあ仕方ないな、と一切の疑問が氷解した。ただ、なんで氷解したのかも「書かないで」とお願いされちゃった範囲に含まれるので、書けないのだった。ちぇっ。
 まぁ僕も会社勤めの身の上なので、ファン心理としての不満を別にすれば了解可能の保秘対応ではある。

 さて、その「書かないでください」に該当しない筈の話は、これはマツダの名誉のためにも書き記しておく値打ちがあると思う。具体的には、つい25日にナンバーがついたばかりの水素ロータリーのプレマシーにまつわる話だ。

 環境問題が大きく取り上げられる今、自動車メーカーの商品ラインナップで強力なアピール力を持つのは、何といってもハイブリッドである。三菱なんかはコンセントから充電する電気自動車にまで一足飛びに行ってしまったが、航続距離を始めとする使い勝手のよさも含めて考えれば、ハイブリッド車の訴求力は大きい。「トヨタになりたい自動車メーカー」の最右翼である(と僕は認識している)ホンダも、トヨタより安価なハイブリッド車を市場投入して来た。

 対してマツダは、商品ラインナップに競争力を備えたハイブリッド車を持ち合わせていない。(日産もだが)。お先真っ暗である――というのは若干早計で、少なくともマツダに関する限り、先に書いた「水素ロータリー・ハイブリッド」のプレマシーを月額42万円でリース販売できる程度にはハイブリッド車の商品技術を持っている。

 このプレマシーの説明を(プレス・リリースなんかで大方公表されてる話だし)先にしてしまう。水素とガソリンが併用できる特別なロータリー・エンジンを発電専用の発動機として搭載し、出力軸に直結した発電機から取り出した電力でモーターを駆動するシステムを採用していて、プリウスなどのような併用型とは同じ「ハイブリッド」の用語を宛てても、その内容が異なっている。
 しかも電力をバッテリーに蓄えず、オン・デマンドで作った端から消費する構造なので、発動機は最大効率の回転数で一定回転するのではなく今の内燃機関自動車のように負荷に応じて回転数が上下するのがユニークである。エンジンの効率から見れば明らかに非効率的なのだけれども、システム全体としてみた場合には充放電に際して熱になって失われるエネルギーもあるので、一概に非効率とまで言い切ることはできないとの説明。
 しかし、実際の本音は「電池に蓄えた電力を引っ張ってくるのだと、運転の享楽性が削がれる」といった趣旨のコメントに表れているように感じた。さすが、デミオの時に「細いタイヤと高い空気圧を指定すれば燃費はもっと向上するが、それではZoom-Zoomな乗り味にならない」として燃費性能に割を食わせた“前科”を持つ会社だけのことはある。

 ……ちょっと脱線した。水素ロータリー・プレマシーの能書きを聞けば、たぶん大方の人は思うはずだ。「普通のガソリンを使うロータリー・エンジンに置き換えれば、そのままプリウスやインサイトと競合できるハイブリッド車として成立しちゃうんじゃない?」と。技術的には、まったくその通りなのだそうだ。水素ロータリーの代わりにレネシスを使えば、そのままフツーにハイブリッド車として成立する。
 それなのに、否それにも拘らず、マツダはガソリン・ハイブリッド車を量産・販売するつもりはないのだという。

 この一見不可解な――極めて不可解な――判断の理由が、先に書いた“マツダの名誉のためにも書き記しておく値打ちがある”と僕が感じた部分だ。マツダという企業が実直で、実直にすぎて不器用な部分でもある。
 今回のフォーラムの講師陣の中で、恐らく一番高い地位の肩書きを持つ人に「ホンダが(鉛電池を用いた簡易型で)ハイブリッド戦線に名乗りを挙げた中、マツダがハイブリッドをやらない手はないのではないか」と、率直に疑問をぶつけた。その偉い人は「負け惜しみに聞こえるかもしれないが」と前置きした上で、あらまし次のような説明をしてくれた。

1.プリウスにしてもインサイトにしても、そこに投入されている技術内容から推定した製造原価は、あの販売価格では十分な利益を生み出すことの出来ない高価なものである。つまりトヨタとホンダの値付けは、政治的・戦略的なものなのであるが、マツダの企業体力では、そうした消耗戦に耐えることができない。

2.ハイブリッドという高価な技術によって実現できる燃費向上を100とした場合、その他の既存技術のブラッシュ・アップなどだけで燃費向上70が実現できるのであるならば、値段の張るハイブリッド技術を選択する必然性は低い。

2´.ラインナップの一部にハイブリッドという、極めて燃費性能の高い(そして価格も高い)商品を配置することで売り上げ全体として例えば3割の燃費向上という帳尻合わせをすることと、(相対的に安価な技術を用いて)ラインナップ全体の燃費を3割向上させることを対比した場合、マツダとしては後者を選択するのがユーザーの利益の観点からも正しいと考える。

3.直近の数年のレンジで見ればハイブリッドの訴求力は高いが、その期間は市場でガソリン内燃機関車が圧倒的優性にある期間でもある。既存技術の向上で目標とする削減値をクリアできる。

4.マツダは脱化石燃料(=水素燃料への転換)が本格化する時点を目標に設定して次世代技術の実用化に向けた開発を進めている。その時点では、今度はハイブリッド技術は過去のものとなる。

 平たく言うと「ハイブリッド車は高い。その高い車を買える人に限定でベネフィットを提供するのは企業として不実だと思うし、そもそも原価の高い商品を薄利で売れるほどマツダに体力はない。ハイブリッドじゃない技術でイイ線まで燃料消費も抑えられるし、もうあと何年かで次の燃料に移行し始めるんだから無理してハイブリッド出すことはない」ということになるだろうか。

 僕が書くと説得力が落ちてしまうけれど、当事者の口から出る言葉には、重みと説得力が備わっていた。……のであるが。今も以前も変わらぬマツダの悪い癖は、こうした説明がマーケットに届かない――積極的には届けない――ことだ。
 説明のしかたもたぶん上手ではないのだろうけども、そもそも広くあまねく知ってもらおうという努力を果たしてしているのかどうか、外野の一ユーザーとして甚だ疑問に感じている。
 折角いいポリシーを持っているんだから、フォーラムに足を運んだ人限定ではなくて、より多くの人に知ってもらって、より多くの支持を取り付けるのが上策だと思うんだけどなぁ……。

 その「より多くの人に」という事ともリンクするんだけども、今回のフォーラム参加者が求められた“緘口令”、企業の保秘の点からは僕も納得している一方で、ユーザー(というよりも熱心なファン)の口コミ宣伝がもたらすプラスの効果というものも、もう少し前向きに検討していいんじゃないのかなぁ、と思わずにいられなかった。
 僕ら純然たる一般消費者は、商業媒体と違って広告出稿がらみの利害関係みたいな余計なしがらみはないんだし……。無論その分、無責任だったり口さがなかったりって部分はあるのだけれども。
Posted at 2009/03/31 01:44:24 | コメント(2) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年03月27日 イイね!

東京コンクール・デレガンス2009見物:その2「男子一生の夢」

東京コンクール・デレガンス2009見物:その2「男子一生の夢」イタリアのカロッツェリアに発注して「ボクだけのフェラーリ」を実現してしまった日本人は、伊太利屋の林良至氏だけではなかった。コンクール・デレガンスの展示を出て、東京の街を睥睨するいと高き回廊に足を踏み入れると、アストン・マーチンのヴィラージュだとかブガッティEB110が置かれた一角に、フェラーリSP1が鎮座ましましていた。

 かつてピニンファリナに在籍していた折、308あたりから始まるミッド・シップのフェラーリをデザインしたレオナルド・フィオラバンティに、日本のフェラーリクラブの会長を務めたことのある男性が発注したものだそうだ。

「自分だけの専用デザインを施したフェラーリ」を注文し、そしてそれを現実に手にすることができるというのは、男子一生の夢の実現の一つに他あるまい。そして、そういう願望を実現できるだけの“足場”を築き上げたこと自体に、僕は賞賛の念を抱く。しかも、そのクルマをこうやって公開してくれるなんて、拝みたくなるくらいありがたい話だ。

 しかしそのこととは別に、個人的には、僕は独立後のフィオラバンティが手がけたコンセプト・カーなどのスタイリングに対しては「……あ~あ(絶句)」という類の感想以外は抱きえず、SP1をオファーした男性にも甚だ申し訳ないことながら、このワン・オフのスタイリングについてもやはり同様の(具体的に言語化して表現することは自粛しておくが)感想を持っている。尤も、自動車の造形に造詣が深い人に言わせると多く賞賛の言葉が出てくるようなので、デザインの技量としては相当以上に高度なものなのだろう。

 ちょうど僕が、それなりにロックは聴くけどもデスメタルだとかシャウト系だとかは(高度な演奏技術とか発声との賞賛があったとしても)全く理解の範疇の外にあるのと同じような感じで、レオナルド・フィオラバンティのデザインは、ちょっとばかり僕の口には合わないのだった。
Posted at 2009/03/30 23:38:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年03月27日 イイね!

東京コンクールデレガンス2009見物:その1

東京コンクールデレガンス2009見物:その1六本木ヒルズのてっぺんで、昔の車を展示したイベントが行われていることに気がついた。高所から都内を展望する回廊部分の入場料1500円分がコミとは言え入場料1600円は決して安いものではないが、見かけたポスターに記されていた「写真撮影もご自由に」のフレーズに惹かれ、ついフラフラと財布の紐を緩めてきてしまった。

 が。のっけから文句を言ってしまうと、薄暗い照明の室内展示で、内蔵式のGN(ガイドナンバー)8とか10とかのショボいストロボ以外は使用禁止で三脚もNGというのは、僕の主観からすれば、そんなもんは「写真撮影OK」なんかじゃない。
 クルマという被写体は、前後方向に細長いのである。「ないよりマシ」程度に過ぎない内蔵ストロボなんか発光させた日にゃ、ごくごく手前の部分だけがはっきりクッキリ映っているだけで、1メーター半も離れた先の景色は真っ暗な闇の中に沈んでしまう。そんな情けない写真を撮りたいがためにわざわざカメラを持っていくのでは、ないのである。

 他の来館者が少なからずいるならば、光量によっては迷惑を及ぼすことを考えなければならないけれど、平日の午後にして観覧者は途切れ途切れよりももっと少ない状況、融通利かせてくれてもいいのに……と内心思った。

 ま、それはそれとして。展示には概ね満足した。添付写真は、1972年当時はまだ元気だったミケロッティ・スタジオが、フランスのマトラが作ったM530という、一般的な美意識からすれば相当ブサイクの部類に入るスポーツ・カーをベースに仕立てた一品モノのデザイン・スタディ(走行可能)だ。こんなのがシレッとした顔で展示してある。リア・クオーターのアイディアが、2代目シルビアと同じだなぁ、なんて思ったりもした。

 その他、時節柄ブームを当て込んだというわけではなかろうが――いや、当て込んでるのかもしれない――白洲次郎が渡英中に乗っていたベントレーそのものが展示されていたり、最初のランボルギーニである400GTが置いてあったりと、規模そのものは必ずしも大きくないものの、実に侮れないイベントだった。

 ひとしきり満足して展示を後にしようとした頃、汐留のあたりに本社を置く、ウラ取り取材が甘くて社長を辞任させちゃった放送局の取材クルーがやってきた。白洲次郎のベントレーを取っ掛かりにネタにするのかな~なんて気がしたが、それにしても、だ。車のことなんかにはこれっぽっちも興味ないって感じで不機嫌なツラ隠そうともしない姉ちゃんなんかにレポーターやらせることないのに。まぁ、このイベントで展示されてるようなクルマが好きな人ってのは全国的にも数少ないだろうし、そういう『(マニアの)素養』を持ち合わせた人がテレビのリポーターやってる確率なんて、小数点以下なんだろうけどさ……。
Posted at 2009/03/30 22:59:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記
2009年03月25日 イイね!

お医者さんと労基法

お医者さんと労基法現在の日付(4月22日)からすると約1ヶ月さかのぼるが、忘れちゃいけないニュースだったと思うので、近くを通りがかった折に写真を撮ったこの機会にちりっと記録しておくことにする。

 3月25日の報道で明らかになったのは、東京都から総合周産期母子医療センターの指定を受けている愛育病院(添付写真)が、労基署から「医師を働かせすぎ。現状は労基法に抵触するんで是正が必要」と勧告を受けたことから東京都に対し「現状の医療水準を維持するには、そもそも人が足らん。人が増えない中で、労基署から受けた勧告に従うには、もはや総合周産期母子医療センターの看板を外して業務を縮小するしかない」と“最後通牒”を突きつけたことだった。

 勤務医の労働事情がおよそ常軌を逸した過酷なものであることは、僕がまだ学生だった20年以上も前から折に触れて報じられてきた。「折」というのは、医師が過労で突然死し、その遺族が労災認定を求めて(労基署に認められなかったことから改めて法廷に)提訴する、そういう場面のことである。NHKなどは、そういう「折」には、かなり手厚く報道をしていた。

 NHKなどで報じられた勤務医の当直のタイム・テーブルは、まずデイ・タイムの通常勤務を行い、ビジネス・アワーが終了するとそのまま当直シフトに入り、夜が明けたら翌日のデイ・タイムの勤務を行うというものだった。それが月に3回も4回も5回もある。休みがない。
 かつ、オフ・デューティーの日であっても(こんな当直をさせなければ回らないくらい人手不足なのだから必然だが)一朝ことあらば呼び出しが来る。ほぼ実態としては、休日ではなく自宅での待機勤務状態だ。過労死だって出ようと言うものだ。そして……一人が死亡していなくなれば、その分の労働力の不足分は(業務を縮小するのでない限り)残った人員で穴埋めせざるを得ず、状況は加速度的に悪化していくわけである。

 この人員払底は、直接の当事者である医師の生命・健康を危機にさらすだけではない。“受け入れ要員の数が足りていない”ということは、ごくごく当然の帰結として患者の「受け入れ拒否/たらい回し」……正確には受け入れ不能という事態に直結している。負のスパイラル、というか死のスパイラルに陥って久しいのである。

 さて、頭書の愛育病院の話だが、結局すぐに「総合周産期母子医療センターの看板を外したい」と言う打診は、撤回された。無論、医師の数が増えたわけではない。
 東京都の側が「(勤務を前提にした)当直と言うことにするから労基法に抵触するのであって、(拘束時間の中に睡眠も必要十分な時間確保されている)宿直だと言うことにしておけば、法律上の問題はクリアできるのはずだ」みたいなブッたわけたことを言い出して――ナニがブッたわけかと言えば、労基署は必要なら実態調査を行うし、いかに「宿直」と取り繕おうとも実態が当直相当の様態であったならば、違法状態であると結論付けることに変わりはないのである。否、組織ぐるみで積極的に不当労働行為を行ったとして、より厳しい対応に出るわけである――病院の側も「……ふーん。なら顔は立ててやるが、もうどうなっても知らんよ」と“最後通牒”を引っ込めた形になったという按配。
 ホント、もうどうなっても知らんぜ。と言うか、最悪の事態を覚悟せんとアカンのとちゃうか、東京都は。

 ところで。総合周産期母子医療センターの看板をかけた、都内の「大病院」である愛育病院でさえこの有様なのである。聞けば、地方の病院では「一人医長」の産科で診療を維持しているところもあるらしい。
 一人医長というのは読んで字の如し。その診療科には、医長以外のドクターがいない、と言うことだ。その勤務状況たるや、想像するのも恐ろしい。およそ人間的な生活なんか望み得ないんじゃなかろうか。

 厚生労働省はひさしく「医師の数は十分足りている」として数を減らそう減らそうとする政策を採り続けてきた。足りないように見えるのは診療科ごとの、もしくは勤務地ごとの医師の偏在が原因なのであって定足数は満たしている、と。
 さーて。愛育病院(産科)で上がった狼煙に、こうした苛烈な勤務下に置かれている全国医療機関の医師たちが、産科にとどまらず診療科を問わず呼応し始めたら、一体いかがなことが起こるだろうか。
 ただ単に「労働基準法を遵守する」というアタリマエのことを求められただけで、現在僕らがフツーに享受できている医療は崩れ去ってしまうのではなかろうか。そのとき、現状の医療行政を推し進めて来、日本国の医療関連全般を取り仕切ってきたお役所(の役人サマ)は、その責めをいかが果たすのだろうか。
Posted at 2009/04/23 01:34:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | ふと思ったこと | 日記
2009年03月04日 イイね!

変わってしまった味

変わってしまった味まだ僕が親元で暮らしていた頃、実家近くのたまプラーザ東急のテナントに『松蔵ポテト』という店があって、そこが供する「パンプキン・ワッフル」がわが家のおやつの定番だった。

名前と見た目はワッフルなのだけれども、爽やかな甘みに抑えたカボチャの「あんこ」にあわせた(のだろうな、多分)皮は、いわゆるワッフルのそれとは異なっていて、まるで和菓子のようなあっさりとした上品な風味がとても好もしかった。

先般、実家に顔を出した折に聞いたところでは、たまプラーザ東急に『松蔵ポテト』はまだ残っているものの、扱い商品から件のパンプキン・ワッフルは外されてしまった由。
 僕の記憶では、本業の商品であるイモを使ったお菓子――スイートポテトなど――を差し置いて真っ先に売り切れていた人気商品でもあったはずなのに、一体どうしたことなのかといぶかしむ。いや、或いはイモ菓子よりも売れていたこと自体が店の暖簾に賭けて問題だったのかもしれないが……。

 そのパンプキン・ワッフルを、目黒駅ビルに出店している『松蔵ポテト』の店先で見つけた。3種類ほどのワッフルがショーケース内のトレイに積み上げられていたが、このカボチャ風味のものは他の2種類の半分しか残っていなかった。ここでも一番人気なのだ。

 懐かしく思ってふたつみっつ購入して、帰宅後おやつにしたのだが……失敗だった。後悔さえした。期待していたのとは風味が違うのである。たまプラーザ東急で売っていたパンプキン・ワッフルを愛して止まない人には、正直なところお勧めいたしかねる。
 個人的に、「こりゃアカンやろ~」と一番強く感じたのは、ワッフルの皮だ。生産体制を合理化する必要があったからかもしれないし、もしかしたら顧客の要望が強かったのかもしれないが、バターの香りがしっかりとついた、ごく常識的なワッフルの皮が使用されているのだ。当然のことながら、ほのかなカボチャの風味はそがれてしまう。和菓子風の味わいは、そこにはない。

 話ダネに幾つか買って、実家に持っていこうかと算段していたのだけれど、残念ながら断念した。記憶に残る味覚を、わざわざ上書きして消してしまうことはない。
Posted at 2009/03/30 22:15:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 食べる | 日記

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「そろそろ寝ないとなー。あした、絶対仕事が面倒くさいことになるの確定だから。」
何シテル?   09/17 23:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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