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惰眠のブログ一覧

2010年09月24日 イイね!

3代目デルタ

3代目デルタたしかガレーヂ伊太利屋が輸入しているらしいと聞いた覚えがあるようなないような、なんだかハッキリしないランチャ・デルタの3代目を近所で目撃した。「へえっ!」と思うと同時に、なんか突然「いやぁ~、お客さん、お目が高い!」なんて台詞が浮かんできてしまった。

 デルタというと日本じゃもっぱら、WRCで活躍した初代のHFターボだとかインテグラーレみたいな、グループA出走資格取得用の超高性能版の印象ばかりが殊更に強いけれど、本来はVWゴルフなんかと同じようなDセグメントの“ごく普通の車”だ。だからこの3代目は、間違いなく正常進化。

 外電によると親会社のフィアットはランチャのブランドを消滅させてクライスラーに吸収させ、このデビューから余り時間の経っていないデルタは「クライスラー200」だかに改名する腹積もりだとか言う話だ。実際、クライスラーのバッジをつけたバージョンが、どこぞやのモーター・ショーで既にお披露目されていたと記憶している。ランチャは不採算部門となって久しいそうだけれども、ひどい話だ。

 僕はこの3代目デルタ、結構好きだ。いま乗っているユーノス500が、どうにも直せなくなったら後継に考えてもいい……と言い切りはしないけれど、候補の一つに挙げて検討してもいいかな、というくらいには気に入っている。写真で見るといささか装飾過多で胸焼けしそうに思っていたけども、実際に街角で見た限りでは、それほどでもなかった。

 まあしかし、最初のデルタがゴルフと競い合うクラスの車だったことを考えると、3代目は随分と上級移行したもんである。名前こそデルタだけれども、どっちかというとベータのサルーンの後に連なるモデルと思ったほうが、しっくり来る気がする。

 ついでなんでガレーヂ伊太利屋のホームページで確かめたら、確かにデルタ3を取り扱っていた。お値段は398万円。まあ、それなりである。
Posted at 2010/09/27 18:07:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 海外の車 | 日記
2010年09月19日 イイね!

ワクワクさせてよ……

ワクワクさせてよ……新型のマーチを見てきた。今じゃ本当に排気量1000ccという車はまずなくなってしまったけれど、カテゴリーの名前として残ってる「リッター・カー」というやつ。各メーカーのラインナップの最底辺で、エントリー・ユーザーの獲得を狙っているとされる商品で、マーチもその一つだ。

 先般、日産がそのカテゴリーのモデルであるマーチを代替わりさせた。国内の工場では生産しないで、タイで製造したものを日本国内に持ち込んで販売することなどが経済ニュースあたりでも話題になった。

 日経BPの記者が名前入りで、あたかもここ最近の急激な円高が原因で生産拠点を海外移転したんだといわんばかりの頓珍漢な記事を書いていて失笑させられたが、自動車メーカー各社(日本に限らず)のタイ進出は、もう10年単位の以前から行われていることだ。ま、読者にミスリードさせて自説がいかにも正しいかのように見せかけたいんだろう。ディスカッションやディベートだと、程度の低い論者がよくやる手口だ。
 ま、そういう阿呆なマスコミは脇において置くとしても利幅の極めて薄いリッター・カーのクラスは、人件費の高い日本国内で製造していたんでは、もはや割に合わないという判断が働いたのは間違いない。その辺、電機メーカーが白物家電の国内生産を遂に諦めた状況とよく似ている気がする。

 それはそれとして新型マーチだ。エントリー・モデルのリッター・カーというのは、それより上の価格帯のモデルと比べると「虚飾」に割けるコストの割合が小さい。お金をかけないと装備できない立派な内装とか見栄えするエクステリアとか高度な走行性能みたいなファクターは、より上位のモデルと違って極小化せざるを得ない。だから“商品性”全体の中に占める「道具としての車」の要素が、一層色濃くなる。

 そんなこんなで自動車メディアに下駄グルマなんて呼ばれたりすることもあるわけだけれど、実用の道具だからといって色気や飾り気があっちゃいけないわけじゃない。そこに行くと今度のマーチは……いくら下駄グルマでありアジア市場で広く売りさばくロー・プライス商品だとしても、こんなにもワクワクしない車なんて、あんまりだ。

 同業他社の同じカテゴリーの車、ヴィッツもフィットもデミオも、それぞれなりに何がしか、ユーザーをワクワクさせる「演出」を持ち合わせている。「新しいものを手に入れる喜び」だとか「世界が一歩広がることへの期待」みたいな、商品を通じてユーザーが感じる幸福感みたいなものをだ。

 然るにマーチは、まるで「機能は揃ってるんだから文句ないだろ」と言わんばかりに仕立てられたカーキ色の人民服である。ヴィッツやフィットやデミオが仮にファッションしまむらで安く売られている普段着だとしても、人民服よりゃはるかにマシである。戦略的アジアン・カーでもあるのだから今度のマーチはこんなもんでいいのだ、と見切ったんじゃないかという感じがしてならない。

 エントリー・ユーザーが初めて自分の車を手に入れるとき、例えそれが口さがない自動車マスコミが「ゲタ」呼ばわりするクラスの車だとしても、その車を手にすることで得られた「クルマのある生活」に、夢が広がったり期待が高まったりと、ワクワクしない筈がない。だってのに日産ときたらなんだってこんな……。
 バブル崩壊後のモデル・チェンジでは各メーカーのクルマが申し合わせでもしたかのように、軒並みこんな「夢のない」按配になったことを覚えているし、いま国内の経済状況が悪いことも承知しているのだけれど、自動車にまでこんな不景気なツラさせることはない。

 ま、もちろん車というのは人と荷物を載せて走らせてこそのモノであるのだから、試乗すらしていない僕の感想は、全然「マーチという自動車の感想」にはなっていない。 だけども、だ。商品というのは消費者の購入意欲をかきたてないと売れないわけで。そして偽りなく僕は「なんかイヤなものを見ちゃったな」と感じてしまったわけで。
 せっかく市場に投入するニュー・モデル、「ワクワクさせてよ」とねだりたくなってしまうのだ。
Posted at 2010/09/27 02:52:09 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記
2010年09月01日 イイね!

しなるマツダ

しなるマツダ自前の写真がないのでとりあえず「大気」コンセプトの写真で茶を濁すが、マツダは9月1日に、次世代のデザイン・テーマを盛り込んだスタイリング・スタディの「靭(しなり)」を発表した。のだが、この字を「しなり」とは読まないよなぁ……。ついでに言うとテーマに冠した「魂動(こどう)」も、語感としては納得だけど、そういう読ませ方はまた随分と“独創的”だなぁ。ま、それはそれとして。

 いつものAutoblogに多数の写真が掲載されていて、みれば最近流行の(?)4ドアの大型クーペの形をしているわけだが、これは別に次期RX-8のスタディと言うわけじゃないはずだ。
 肝要なのは「靭」がどんなカタチをしているかと言うことではなくて、むしろworldcarfansのほうに掲載されているコンセプト・スケッチで、デザイナーが「何をテーマにしているか」だろう。そうすると、これからマツダがやろうとしているのはフェンダーやウエスト・ラインに鋭い稜線を持ってきて、そこに連なるなだらかな面に陰影を落とし込む手法のように見えてくる。

 んでもって、そのテーマ性がはっきり表現されてるのがこの絵(リンク先参照)なんじゃないかなー、なんて思う。で、そのスケッチを見て真っ先に思ったのだが、この手法って現行型アテンザで佐藤洋一チーフ・デザイナーがやったことの、発展形なんじゃなかろうか。スタディで提示されたデザイン・テーマが今後商品化される個別のモデルに、どういった形で具体的に落とし込まれてくるのか興味深く思っている。

 ところで「魂動(こどう)」デザインのモチーフとなっている「生物が見せる一瞬の動きの強さ、美しさや緊張感」とやら。これって、90年代の「響きのデザイン」の頃のマツダ車ボディーの曲面の表現だとか、もっと遡るとサバンナ(RX-7になる前のやつ)でも採用していたことを思い出した。名前をつけるかどうかは別にして、マツダにとっては伝統的なデザイン上のテーマだと言うことなんだろう。

 ところで余談ながら、そのマツダのベテラン・デザイナーの一人がかつて「自然な曲面(曲線)」について言っていたことをふと思い出した。いわく、マツダは曲面を出すにあたって動物の筋肉の動きを参考にした有機的で力感のあるラインを考える。ところが某他社(固有名詞は書かないが、世界的業界最大手の日本メーカー)のデザイナーは水風船を膨らませたときのラインを「自然なライン」という。あんな緊張感のないダランとした線を持ってきて「自然界の曲線」みたいなことを言うのは、デザイナーとしていかがなものか、と。
Posted at 2010/09/15 18:01:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日本の車 | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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