どうも(*^^)v
チョット最近は時間に余裕??があるので、今回は先日借りました、ラストセドリックのインプレッションを書こうと思います。
■概要
1987年に発表されたY31セドリック。
ハードトップ系は1991年にフルモデルチェンジされたが、セダン系は継続。
その後、セドリック営業車として、2014年9月まで生産され、27年の歴史に終止符を打つ形となっている。
■エクステリア
27年間生産されていた為に、法規制の影響を受けてエクステリアはフロント廻りが大幅に変更されています。
しかしながら、一般的には殆ど気づかれないって言う…(苦笑)
乗ったら実は全然違います…ぶっちゃけ改悪。
リア周りは意外と変更されていません♪
この辺りは伝統ですね(*^^)v
エクステリアで特に大規模な変更を受けたのはボンネットフード。
対人保護の関係で丸みを帯び、フェンダーミラーを装着出来ないようにフードが車両側面まで回り込む形状へと変更されているのですが、コレが運転しますと、車両の先端が全く見えず、車両外観とは打って変わって凄く取り回しが悪いんです…(汗)
ちなみにコンフォートはフェンダーミラーを対人保護用へと形状変更した為、未だに取り回しやすいのです。
ココはコンフォートに軍配。
外観で素晴らしいのは未だ持ってヘッドライトはガラスレンズで、フォグランプはイエローってコト♪
実際にハロゲンでも夜間は暗くないですし、必要にして十分です(*^^)v
ホイールはY31用…ではありますが、新車時装着はセレナと全く同じという味気の無いホイールキャップなのでノンオリジナルです(笑)
ピラーエンブレムはなんとステッカー…(汗)
昔みたいに高級感溢れる…って感じではないんですよねぇ…。
そして平成26年にまだあるんですよ…エンブレムめくるとキーシリンダーのヤツ(笑)
チョット珍しいNIFSCOステッカー
この個体はクラシックSVなので、SVプレミアムではございません(笑)
あくまでステッカーだけです(*^^)v
■インテリア
インパネは平成26年とは思えない程に新車感を感じないデザインです(笑)
個人的には馴染み易くて好きですね♪
シートはさすが営業車だけあって、長距離も楽ですよ(^o^)
ただ、これまた衝突安全の絡みでオバケのようなヘッドレストが…(汗)
リアシートも同様…ヘッドレストがやたらと高くなっているのです。
なので外から見ますと妙にシートが高く見えて不格好…(汗)
こんな感じでそびえ立ってます…山のように(笑)
■装備
実は未だにキーレスレス(笑)
キーシリンダーにプッシュスイッチありますからねぇ(笑)
ただ、個人的にはキーレス別に要らないから全く気にならんです♪
で…セドリック…Y31…なのに…ですよ…
アイドルストップ付いてるっていう(笑)
で…衝撃的なのは、Nレンジに入れないとアイドルストップしない…(苦笑)
Y31で回転落ちたら普通エンストって思う…(苦笑)
ちなみにウインカー点滅中、又はステアリング舵角がある程度付いてるとアイドルストップしません。
再始動はブレーキ離したら掛かるんですが、コレが凄く時間掛かってもたつく上に、掛かってからDレンジに入れないといけません…意味ねぇ。
ってコトで…
プッシュスタートスイッチがある(爆)
LPGなんでエンジン掛かるまで時間が掛かるのは分かる…けどね…
確信犯だろ??日産(笑)??
ちなみにメーターに総アイドルストップの時間が表示されます。
で…燃費は実際にそんなに変わらんです…目クソ鼻クソでリッター7km。
アイドルストップ有りと無しで殆ど同じルート使って測定したんでほぼ確実です♪
バッテリーも標準バッテリーですし、アイドルストップ用バッテリーも実際はそんなに持ちません。
バッテリーを生産する為の公害物質や、廃棄時の鉛、さらにエンジンや電装品の負担を考えると、正直何も良いコト無さそうな気がします。
バスとかは別ですね…大人数乗るので効果があると推測します♪
後は瞬間燃費計もあったり…(笑)
けど見てたら燃費ばかりを意識してしまい、スムーズな運転って正直無理ですね…モッサリした運転ばかりになってしまい、メリハリに欠けますし、交通の流れを円滑に保てなくなるかと…(汗)
後はLPG特有のヒートスイッチとか。
詳細わからん(笑)
で…フォグランプとミラーのスイッチの間にあるヤツですが…
日報灯になります♪
明るくて便利です。
ハザードスイッチはタクシー特有のヘッドライトスイッチ備え付けです♪
コレがホントに便利…乗用車もココでイイと思う位です♪
で…270万円するクルマなのにエアコンはマニュアルなんですよ…ココはオートエアコンがいいなって思ったり。
灰皿が装備されるのも今のクルマとなっては珍しいですね♪
当然のように後席も装備。
この表示もタクシーには装備が絶対なので、付いてます。
■メカニズム
エンジンはやっと最終型でインジェクション化。
NA20PE…直列4気筒2000cc、85馬力、17.3キロ。
実はトルクがコンマ3キロアップしただけです…キャブのに比べて。
え~ぶっちゃけキャブのが良いです…コレ。
メンテの面でも(コンフォート問題と同じ)ですし、走ってもフケが少々悪いような…
って思ったら…
電制スロットルになってます…(汗)
元々が低回転型のモッサリしたフィールなんでソコまで気にならないんですけどね…実際にフード開けて気付くまで分からんかったですから…(苦笑)
後はインジェクションなんでインジェクター付いてます。
ソレとABSも標準…この辺りは最近のクルマって感じですよね(笑)
で…ステアリングはボールナット式のままでした(笑)
しかしながら、ラックアンドピニオン式にやや劣る位のシャープさです♪
ボールナット式の中ではフィールはかなり良いですよ(^o^)
耐久性重視ってコトです。
ATはコラムの4速AT。
コレが正直全然話にならなくって…。
新車なのに変速ショックが大きいんですよ…(汗)
それと減速時にブレーキジャダーのような小刻みな振動が発生して不快なんですね…(汗)
コレは最も電制スロットルが悪さしてる??か分かりませんが、とにかく減速時の制御がかなりヘンテコリン。
現代の法規に合わせる為が故に、元々あったセドリックならではのバランスを崩す結果となってます。
で…コラムなのにサイドブレーキは手引き式…。
コレ…実はですね…コスト重視の為に、安価に済ませようとした結果、コラムシフトなのにセパレートシートで手引き式のサイドブレーキになったそうです。
つまりはメーカーのご都合です。
どっちないと、タクシー自体の新車販売台数が落ち込んでいるので(最近は中古車で賄うトコが多い)致し方無いとの見方も出来なくはないですね…(汗)
個人的にはガソリンモデル用意した上に、一般向けに売る為に、「伝統の集合体」なんて言ってCMして台数出して欲しかったトコですよ…。
意外やシニア層に需要あると思うんですけどねぇ…(^_^;)
足回りはタクシー用途が基本なので、耐久性重視のリジッド式…なのですが…
コレが走行中、終始ピッチングが止まらず、おまけにフロントまでフロア振動が伝わってしまうという…(汗)
と…言うコトで、試しに2名乗車と3名乗車を試してみたところ、3名乗車で安定した乗り心地を得るコトが出来ました(*^^)v
つまりは3名乗車…お客さんを乗せた時に最適な乗り心地になるようにセッティングされているというコト。
しかしながら、空車で流しなんてのも良くある訳です…ドライバーにとっては細かい振動…かもしれませんが、チリも積もればなんちゃらら…疲労は蓄積されちゃうんですよね…(^_^;)
その点、以前借りたコラムMTのセドリックはドチラでも良い乗り心地だったんですけどね…(汗)
ただ、一つ言いたいのは、現時点で走行1万kmですので、走行距離が増えるとダンパーのヘタリによって逆に乗り心地が多少良くなるのかも…しれません(^_^;)
しかしながら、コレを貸してくれました嶋田社長は…「ATだからあんまり乗らないんだよねぇ…」ってコトで、コラムMTのコンフォートを買い足した訳ですが、上記の理由を総合すると、社長が乗らないのはそれだけじゃ無いような気もします…(苦笑)
2週間使用して自分はそう感じましたね…(^_^;)
■総括
化学調味料を使った野菜炒め。
このクルマを一言で言うとこんな感じ…でしょうか…(^_^;)
昨今の制度や法規が提唱する対人保護や、環境性能を踏まえて電子技術を駆使しつつチェンジして行った結果、当初のセドリックの味がスポイルされ、尚且つ、日産で生産する、又はしていた車種の部品をあり合わせて作った結果がこのラストセドリックになるかと思います。
今回、このセドリックが生産中止となった背景につきましては、2014年10月1日から義務化されましたVSC標準化に対応させる開発コストが供給台数に対して見合わないコトにより、9月30日生産分で終了という流れになりました。
生産終了こそしているものの、実は多少の作り置きがある模様で、現在でも在庫があれば購入可能のようです…。
多少苦言が目立つ内容もあるものの、27年もの長きに渡り生産されてきたというのは凄いコトではあります。
それだけやはり基本が良かったクルマだったいう裏付けにもなりますよね(*^^)v
まさに日本のヒンダスタン・アンバサダー。
しかしながら、最終的にセドリックの幕切れがタクシーになり、そしてヒッソリと消えて行くのは当時の開発陣は全く考えてもいなかったでしょうね…(^_^;)
コレに乗ってて面白かったのは…
誰も新車と信じてくれない(爆)
LPGスタンドの店員さんですら、「綺麗にされてますね!!」なんて言ってきた始末(笑)
そして…
高齢の方が懐かしい目で見てきます(爆)
新車!!新車なんですから…(笑)!!
実家に帰った時に、親に「新車で買いものへ行こう!」と言って、見せた途端にかなり不思議な目で見てたコトも付け加えておきましょう(笑)
今回、このようにして、最終型のセドリックの新車に乗れたコトはホントに貴重でしたし、とても良い経験になりました♪
ラストセドリックへの手向けとして、このようにブログとしてアップ出来たコトを心より感謝申し上げます。