どうも(*^^)v
カタログをアップするのは久々…チョイと新鮮でございます(笑)
ってコトで…今回は…
ローバーミニ最終型です♪
もう言わずとも知れた世界の名車ですね(*^^)v
自分も子供の頃からトミカやらなんやらで馴染み深い1台ですが、何よりも印象に残ってるのは小学校4年の時に親戚のアニキがほぼ新車に近いローバーミニに買い換えて乗ってきたのが1番印象に残ってますね…GX71からまさかのミニクーパーでしたから(笑)
当時は外車なんてものは縁も無く(輸入車なんて現在ほどに走って無かった気もする)、ましてやミニカーから絵本から老若男女に人気のミニですよ!!
小学生だったから…ってのもあるのか?ミニの車内は意外と広々としていたのと、ラバーコーンサスは突き上げが酷かった記憶があります(笑)
親のフェスティバだったら、乗る度にクルマ酔いしてましたが、ミニだとワクワクが上回ったのか不思議とクルマ酔いした記憶は無かったですね(*^^)v
さて…そんなミニ…歴史を辿ると生産年数が長いだけあって、ブログで細かく書くと大変なコトになります…(^_^.)
まずは、そんなミニを開発した方がこの方…
アレック・イシゴニスさん。
この方がミニを開発するまで…そして現在も新車で販売しているBMWミニまでに至る経緯を綴った「ミニの至福」という書籍を読みましたが、奇才と呼ばれていた方だけありまして、そのアイデアは凄いモノがあります…
もうね…
歴史も考え方もこのブログじゃ収まらない。
ってコトで今回は簡略しまくって書きますと、1959年にBMC(ブリティッシュ・モーター・カンパニー…オースチン、モーリス、MG、ウーズレー、ライレーというブランドを所有していたメーカー)から発売されました(*^^)v
当時はオースチン・セブンというネーミングとモーリス・ミニ・マイナーという2車種…雑に言いますとカローラⅡとターセルみたいな兄弟車的な感じで発売されたようですね♪
その後、このミニの基本性能の高さに目を付けたジョン・クーパーという方がチューニングしたミニが、車種名として間違われるコトも結構ある程に有名なミニ・クーパーの誕生のキッカケとなったり、1960年代にはモンテカルロラリーでポルシェ等の強豪を抑えて小さな車体で優勝を連続で奪い取って行ったりと、様々な武勇伝を残しています♪
その後も、70年代、80年代と色々な派生車種、バリエーションの枝葉を伸ばして行きましたが、1982年に製造メーカーがBLMCからオースチン・ローバーへと変更された後、1989年にローバーブランドとなり、モデル末期まで続くローバーの車種になるのです。
前置き長くてスマソ…コレでも端折りまくってます。
ってコトで今回は長いミニの歴史の中でもモデル末期となった1999年3月のカタログ…。
ちなみに当時中学3年だった自分がモデル末期と知って、小倉駅前にあったローバーディーラーへと駆け込み、実際に受付のお姉さんから頂いたカタログです…だから余計印象に残ってます(笑)
確かココってその前後だかにサターンのディーラーでしたね(笑)??
ってコトでミニなんですが、何が凄いって42年間の間にエクステリアで特に大きな変更が無いってコト…それだけ完成されたデザインなんだというのが分かります♪
勿論70年代にミニ・クラブマンや角目のイノチェンティ・ミニ等時代に応じて顔面を変えて販売したモデル…なんてのもあるんですが、やっぱり最終的には基本的なデザインが完成されていた上に戻るんですね(*^^)v
リアから見ても一発でミニと分かるデザイン。
そして前後共に見ても思うのが、タイヤやランプ類含めて居住性を最大限に確保する為に全てが隅へと配置されているという合理性。
合理的なのに機能美がそのまま生きている…そしてソレが結果的にそのまま40年も通じるものになっていった辺りにアレック・イシゴニスさんの奇才ぶりが伺えますね!
そしてインパネは全面に渡って貼られ、当然の如く本木目であるウォールナットのパネルが目に入りますね!
んでもってこれまたミニ特有のステアリングポストの角度が立った独特な感じですね♪
そして車体の割には厚みがありクッション性に富んだ上質な本革張りのシート♪
品の良さがあります♪
一方メイフェアの方はチェック・クロス地のシートにレッドカーペットで、比較的男性よりも女性受けを狙った仕様かと思います…可愛らしいですもんね(*^^)v
ちなみに前席は乗降性向上の為にシート座面ごと跳ねあがり、後席の乗降性向上に配慮した仕様となっているのが特徴です♪
そんなローバーミニ最終型に搭載されるエンジンは基本的に1機種…
12A…直列4気筒1300ccOHV、62馬力、9.6kg-m。
オートマ車は53馬力、9.3kg-mとなっています。
ソレに組み合わされるミッションは4速マニュアルと4速オートマの2機種。
一般的にはエンジン横置きのFFってフツーな訳ですが、ミニもこの点は一般的。
そしてエンジンの横にミッションが一軸上に繋がっているのが一般的なFF。
ミニの場合はエンジンの下にミッションが配置される独特な機構になっております!
勿論ソレに至るのは合理的な理由でして、エンジンの下にミッションが配置される二階建て機構は高さこそ嵩みますが全幅は当然小さくなる訳です。
まさにミニがミニである故の個性を感じるところなのです!
更に足回りには一般的なコイルスプリングの代わりとして、ラバーコーンという大雑把に言えばゴムボールがスプリングの役目をしてます…勿論コンパクト且つ合理的、尚且つ最大限の仕事をクルマにしてもらう為に…。
見た目の可愛さでミニの世界に入る方も大勢いらっしゃる訳ですが、その見た目の裏にはそれだけ合理的かつ、60年を経過した今でも感動せざるを得ないメカニズムが凝縮されている背景があります(*^^)v
しかしながら、1959年のデビュー時のまま全てがそのまま…なんて訳にも行かず、時代の要請に従った改良、対策を施します…特に大きく変わったのがセーフティ面。
なんとエアバッグがある!!
当然…って言われるとそうですが、1950年代にデビューしたクルマにエアバッグが標準で装着されるのはやっぱり凄いものがあります…(汗)
国産車で言えば、ダットサン210型や初代クラウンにエアバッグが付いてる訳ですから(笑)
それに加えて万が一の衝突時にシートベルトを引き込むプリテンショナーまで装備されているのには驚きますね(゜o゜)!!
さて…装備としてはですね…
一見ハッチバックだなんておもう人もいますが、ミニは実際には2ドア。
トランクは写真のようにリアバンパー側を支点として開くものでして、見た目に反して結構な荷物の搭載が可能で、正直自分のPHVよりトランクとして成立してます…コレはマジ。
そして先述の通り、インパネはおろかドアトリムまで大型且つ本木で豪華なウォールナットパネルが装備されます♪
イギリス車の伝統を感じるコトが出来る部分でもあるのですが、正直コレ位の面積且つ写真で見る限りでも上質なウォールナットは現代の1000万円クラスの車種にも対抗可能であろう質感です♪
現行車の600万円クラス位までは木目調なんて当たり前の車種は確かに多いんですよ。
ピンポイントに比較してもしょうがないのですが、この部分だけでもミニって凄いんだとは思います。
勿論??グローブボックス裏面までも当然の如くウォールナット…凄いなぁ…。
で…オプションでルーフにチェック柄は勿論、定番のユニオンジャックのデカールも選択可能です♪
更に別冊で価格表及びスペックに装備表。
最終型クーパーには、ヘリテイジコレクションという、インテリア及びボディカラーに独自のカラーを選択出来るオプションがありました(*^^)v
写真の如く内装はこんな感じで独特♪
外装はヘリテイジも入れれば9色から♪
自分でしたらクーパーならブリティッシュ・レーシング・グリーン、メイフェアならハワイアン・ブルー。
PHVで選んだボディカラーを見て頂けたら大体好みがお分かりかと思います(爆)
そしてインテリアカラーは3種類。
クーパーならブラックレザー??いやいや…ココはよくよく見たらサーフ・ブルーにブルーレザーが自分は一番好みです♪
いいなぁ…こんなミニって見るだけで夢が膨らみますよ(笑)!!
ちなみに価格は当時の1300ccクラスで考慮すると高価ですが、今考えるとコレでもいいなって思わせてしまう約200万円前後の価格帯♪
ココはクーパーのマニュアル、んでもってヘリテイジコレクションのサーフブルーにブルーレザーにします♪
ちなみにヘリテイジコレクションのオプション価格は5万円でして、内容を考えると安いかと思います♪
オマケ
1枚モノですが、オースチン・モーリス時代のミニ1000のカタログも入ってました(笑)
90年代のローバーミニの高級感&上質感と違って、道具的な感じがあります。
しかしながら、ステアリングのデザインだけは80年代的な雰囲気が出ていますね(笑)
で…意外やビックリしたのは…
オートラマでミニが売ってたっていう…(汗)
多分1983年位のカタログなので、当時のディーラーでは…
「ミニにする??ソレかレーザー??ターボ出たし(*_*;??」
うん…多分ねぇわ`;:゛;`(;゚;ж;゚; )ブフォォ!!
ってな感じで20世紀後半に渡って世界中の人々に愛されたミニ…
21世紀になってからはそのブランド権はBMWの物となりまして、ミニとは言えない3ナンバーのミニになる現代へと至る訳です。
実はココ数年こそ、この現代の…サイズ的にはミニとは言えないミニに個人的に否定的ではありました。
しかしながら、段々見るに従って、ネーミングには反するけど「ミニ」というネーミングはこの半世紀以上の間に時流に敢えて流されながら独自の進化を遂げ、このパッチリお目目に独特の曲線美…そしてチョップドされたかのようなルーフで構成された独特の2ボックス(まぁ…カントリーマンはクロスオーバーもあるけど、フロア~ベルトモール×ベルトモール~ルーフ間の比率)のスタイルこそがミニなんだなぁ…ソレがいいんだなって理解出来た次第です…(^_^.)
正直訳の分からんディテールばかりに拘ってポリシーを失ったコンパクトよりも、ミニはミニだと言えるデザインで肥大化しながらも進化していったミニの方が遥かに好感触ではあります…(笑)
今後もミニは時代の要請に応じつつフルモデルチェンジをしていくと思うのですが、先進装備を備えつつも、アレック・イシゴニスさんの意思を受け継ぐコトの出来るような愛嬌を構えたミニで行って欲しいと思いますね(*^^)v
ジャンルこそ違えど、センチュリーのような時代の要請に応えつつも、普遍性を保持する…即ちポリシーを構えた車種であって欲しいものです(^O^)