どうも(^^)v
今回はカタログのアップになります…ってコトで…
RT40コロナ中期です♪
この型のコロナも10年位前にヤフオク漁ってて気になってはおりました…(^-^;
ナゼかって、他の60年代車と比べて相場が圧倒的に安かったから。
理由はよく分らないんですが、ソレこそ程度がソコソコに良さそうでも20~30万位で出ているケースが多かったのでコレなら行けそうだなぁ…と(笑)
勿論、今では旧車バブル?の勢いに乗ってかこの型のコロナも随分と値上がりしてはいます…が…ソレでもそれなりに安価に行けるのかもしれませんが…。
さて…そんなRT40コロナは東京オリンピックと時を同じくして、1964年にデビューしています♪
特徴的なフロントマスクから「バリカンコロナ」や、側面から見た矢のようなシルエットは「アローライン」などと言われたりしますね(^^)v
デビュー直後に開通したばかりの名神高速道路で10万㎞連続高速走行テストをやったり、ボディバリエーションを年々充実させて行ったりと話題に富んだモデルだったかと思います。
今回は中期マイナー直後に3か月遅れて1600Sも中期になった1966年8月のカタログになります。
ってコトで右側側面をメインとして映っている写真なので分かりにくいトコはありますが、フロントバンパー先端を起点に盛り上がり、そのままリアフェンダーへと繋がるラインから「アローライン」と呼びます♪
で…フロントグリルが格子状から横桟状になった訳ですが、自分としては初期型のグリルの方が「バリカン」っぽい感じがします(笑)
リア回りは特段変更はなかったんですかね…とりあえず手持ちの資料やらなんやら見てたら詳細を記述した記事を見つけるコトが出来なかった為…ってのもあると思うんですが、どうも大きく変更は無い模様。
ちなみにコチラがセダン最上級となる「1500デラックス」
当時はそれなりに高級なセダンという感じだったかと思います(^O^)
丁度オリンピックの時期はモータリゼーションの始まりの時期でもありましたが、まだまだ一般庶民には軽自動車でも贅沢品だったかと。
調べたら大卒初任給で2万円の時代に64万4000円…(汗)
現在の貨幣価値で約10倍してコミコミ700万位なんですかね?
なるほど中流家庭じゃないとコレは厳しい…(汗)
更に下のグレードにはメッキモール等の光り物が装備されないコロナスタンダードや更にベーシックなコロナ1200もあります。
う~ん…スタンダードのこの素朴な感じも捨てがたい…(笑)
スポーティモデルにはコロナ1600Sというスポーティ仕様
そして日本初の2ドアハードトップだった名前通りのコロナハードトップなんてのもありました♪
今見ても流麗でカッコイイかと思います(^O^)
で…ハードトップにも1600Sがあります。
更に当時としては非常にチャレンジングな5ドアモデルがあったのも特徴です!
その名も…コロナ5ドアセダン!!
まんまですな(爆)
しかしながら時代は受け入れてくれず、中々売れないモデルになりましたが、コロナその後も度々挑戦しては玉砕しております。
このチャレンジから約40年後に似たようなボディ形状となるプリウスがバカ売れしようとは一体誰が思ったか…。
インパネはシルバーのパネルを基調とした独特なもので、スポーティながらも高級感を感じさせる仕上がりとなっております♪
写真には映っておりませんが、インパネ右端にキーシリンダーが直付けになってまして、キーの配列が…ACC→OFF→ON→STARTになってるのが今と違うトコです!!
最も今やプッシュスタートが一般的に…こんなにあのスタートボタンが普及するとは思いませんでしたよ…(^-^;
シートはシンプルながらもドコとなく優雅に感じるベンチシート。
写真から見える通り5人乗りになっています(^^)v
そしてオプションにはなりますが、リクライニング出来るバケットシート♪
そんなにサイドサポートが出っ張ってる訳じゃないですが、セパレートシートな時点でバケットシートという名称にしてスポーティなイメージで売ろうとしてたんだろうなぁ…って思いますね。
こういう分かりやすいトコはトヨタの今にも通ずる良いところなのかもしれません…イメージ戦略が実に上手い訳です(^O^)
で…ボディカラーに応じてシートが5色用意されてます♪
当時としてはシートのカラーバリエーションが結構多いのではないでしょうか(^O^)??
そんなRT40コロナ中期に搭載されるエンジンは全部で3機種…
4R…直列4気筒1600㏄OHV、90馬力、12.8kg-m。
この当時ではコロナ最強だった1600㏄エンジン。
SUツインキャブを装着しておりまして、最高速160km/hを叩き出します!!
2R…直列4気筒1500㏄OHV、70馬力、11.5kg-m。
大半はこのエンジンでして、最高速は140km/h…当時としては必要十分な動力性能はあったかと思います(^O^)
何気に最大トルク発生回転数は僅か2600回転でして、日常領域で極めて乗りやすい特性なのではないかと思います。
2P…直列4気筒1200㏄OHV、55馬力、8.8kg-m。
最もベーシックなエンジンです。
車重が900㎏ある為、バイパスでトコトコ走るのには無難なトコでしょうか…。
最高速120km/h…新東名では追越車線をリードするのはムリですね…えぇ。
あ…ちなみにP型エンジンなんでコイツはPT40ですね…えぇ。
これらに組み合わされるミッションは、1600Sは標準で1500はオプションの4速フロアシフトのマニュアル。
そして他は3速のコラムマニュアル。
そして1500にオプションでトヨグライドオートマチックの設定があります♪
内容としては2速のオートマですね…当時としては十分に高級品。
マニュアルが当たり前でしたご時世ですから、2速で発進加速も鈍い上に燃費も劣るオートマはまだまだ実験的段階だったかと思います。
まぁ…そんなメカ的な解説はどうでもえぇわ…。
むしろこのイラストがイイ♪
なんだろ…コレ見て子供の頃に見た絵本…「ぴかくん めをまわす」を思い出しました(笑)
何気に検索かけてみると全然似つかないんですが、ナゼか思い出しました(笑)
で…足回りはフロントがダブルウィッシュボーンでリアがリーフという、当時としては定番の組み合わせです。
このブログを見られる方は(こんなブログ見るのおるんか?)ご存知かもしれませんが、先代コロナは乗り心地重視で設定したカンチレバー式のリアサスで市場に受け入れられなかった為(後のマイナーで当時としてはフツーなリーフサスになった)、この型ではメカニズムに関しては非常にオーソドックスになっております。
こういう過去の失敗もあってか、未だに新機構には石橋を叩いて壊すほど慎重な動きをするのがトヨタだと思いますね。
装備としてはまず目を引くのが給油口…
今じゃ言われないと分からん(爆)
忍者屋敷のように探しまくって分からない人もいるかもしれない給油口の位置は写真の通りバックパネルなのです!!
見て分る通り、後面衝突の関係もありまして今では不可能な配置。
勿論、給油口がパッと見で分からない位置で配置される辺りはデザイン上シンプルに見せる上にはベストではありますけどね…背反がツライ…(苦笑)
それとコンセントなんてあります…が…
勿論100Vではないのて、一体このコンセント型で100V以外の電化製品で何が使えるのか気にはなりますね…(^-^;
そして当時はオプションと言えども当時は超高級品だったクーラー!!
助手席ばっかり冷えそうですが(ぇ
ただ…この当時は装着するだけでも必死…今なら新車の軽トラ1台買うくらいの気合は要ったのではないかと思います。
後は時代を感じるけど…
まだ義務化もされてないので、オプション扱いのシートベルト。
今や装着は当たり前ですから、やっぱり無いと自分は不安です…(苦笑)
そしてハードトップはリアシートを倒すとトランクスルーこそしないものの、カーペット張りのフラットスペースが出来ます♪
更に素晴らしいのはシートを起こしている際はカバン等の収納スペースにもなるのです!!
オシャレグルマなハードトップでも実用性に抜かりないのはトヨタらしいといいますか…(笑)
で…2ドアハードトップのリアウインドウは開き方が独特ですね!!
コレを知らなかったら壊れたのかと勘違いしそうではあります…(^-^;
こういうトコが個性的ですね♪
5ドアセダンもこのようにシートを倒して広大なスペースが生まれます♪
寝転がった坊ちゃん…
昔の子供は半ズボン率が高い(汗)??
なんでですかね??
そんな半ズボン…じゃなかった…コロナのカラーバリエーションは全部で16色!!
後はボディバリエーションでそれらが分かれます。
にしてもデラックスとスタンダードでボディカラーが一切被らない辺りが素敵過ぎます!!
自分ならハードトップ1600Sのゴールドがイイです♪
そんなコロナは凹凸路テストにねじれテスト、更には冠水路を使用した水漏れテストを行ったりしています(^O^)
そういえば最近のカタログはこういう情景を謳っているケースを見ませんね…(泣)
この先、どんな新型車がコンピューターで設計されようと最終的にはこのような実地試験でクルマの味や個性が生まれると信じています(^^)v
そしてブログの最初の方の話題をぶり返す感じにはなりますが、発売直後に名神高速道路の10万㎞テストをしています。
このモータリゼーションの始まりとも言われる1964年…つまりコロナの生まれた年は高速走行時代の幕開けと言っても過言では無いわけでして、この時に行ったトヨタの試みは当時の時代背景とユーザーニーズにマッチした内容だったんでしょうね(^^)v
さらにメーカーの努力…と言うよりも開発者達の熱意が伝わったんでしょうか…コロナは日本国内に留まらず欧米でも高い評価を受けまして、1967年10月には80058台と日本車の単一車種輸出台数の新記録を更新します♪
思えばこの型のコロナはセダンを筆頭にハードトップ、5ドアセダン、バン、ピックアップ、そしてT40系をベースとしたトヨタ1600GTが生み出されたりと非常にバリエーションに富んだモデル…
つまりは当時の日本人のハートにを打ち抜いたモデルだったんでしょうね(^^)v
思えば手に入れやすかったあの時に一度購入してその良さを味わってみるのも良かったのかもしれませんね…色々冒険しそうですが(笑)