現代の薄板ボディでなく1ミリとかでの話。っていってもここを読んでる人でレストアで溶接してる人は居なさそう…わたしも2年くらい前にフロントフェンダーをいじったのが最後。わたし、作業はしないものの、クルマいじりジャンル海外YouTube視聴時間は世界のトップ1%に入ると思います笑
1ミリちょいくらいのギャップを保持する突合せ溶接クランプってのをWeldingtipsandtricks.comのJodyさんが勧めていて欲しいなと思っていたこともありましたが、
ここ最近のボディリペアの動画では重ねて点付けして薄いカット砥石で重ねた上の板のエッジを定規に下の板を斜めに切ってツラにしてから点付けってのを繰り返す、ってのをよくみます。いつからだろう?というはてながわいてきました。
クルマボディに取り組んで30年の人の動画でそのやり方を見てください。
18分くらいに上の突合せ溶接クランプに言及してます。10年くらい持ってるが*、今のやり方のほうが速い、と。この動画が出た3年前時点では「おーこれは凄い知らなかった!ありがとう」とコメントがいっぱいついていますが、今はネット上のつながりを持つYouTuberあるいはリテラシーのある米国カナダ人なら誰もがやってる技法になってます。つまりここ数年で急速に広まったようですが、ちゃきちゃき江戸っ子系カナダ人はまだやってない模様。彼はちょうど今、バンクーバーから2000キロ離れたウィニペグのおっさん(2か月前に作業場が火事になったひと)とこに親切の押し付けwのため訪問しており、おっさんからお礼としてこの手法を伝授される流れだと思います。
日本で広まってるかどうか、日本の動画や雑誌を見てないのでわかりません。じつはオールドタイマー誌で有名なケルン石塚氏が20年前にやってたとかの情報ありませんか。
動画でこれをやりながら語る人が起源について言及せず、自分の手柄みたいな構成になってしまいがちなのでいったい誰が始めたのか気になります。いまのところ3年以上前の上の動画の人がさかのぼって一番古い。
広まりすぎてるのを実感したのが、めっちゃヘタクソがサイドシルを溶接する動画。仕上がりは悪いのはともかく、グラインダーでトリミングした下の板は袋部分から取り除けないからそのまま封印してました。
英国はどうなのかというと、ヨークシャーのリペアショップで普通にやってますし、素人のエスコートレストアでも見た気がする。新しい技法ではないのか、素のエスコートからのコスワース化バブルフレア作業が多すぎるため英国起源だったり?
ただし、MX5ミアータが対象の場合は重ねて点付けの次のトリミングは省いて段差のまま溶接をやってからパテ埋めです。高いクルマとは差別
(*これは製品として現れて13年経ってないような…これも急速に広まって日本語で画像検索しても上の画像のとおりですが…いやアマゾンで海外業者が売ってるだけとも言えるw)いや12年前の
動画あった。
ーーーー
ところでTIG溶接修得のとき、参考にするためよくみたJodyさんの動画にはひとつやられたなーと思うことがあります。
彼のオリジナル商品のTIG FINGER XLです。もちろん今でも指が熱いときによく使いますが、「小指くすり指をレストとして用い電極先端の位置を安定させつつスライドさせるんだよ」っての。
それが可能なセットアップの場合、例えば溶接ラインと平行に棒を配置するとかならば位置保持精度が高くなるけれど、ひじあるいはその近辺をテーブルにあててスライドしたほうが大きな距離を動かせますし、曲線を沿わせる場合も自由度が高く、こちらのほうが基本技術で、ある程度それができるようになってからTIG FINGERを使うという順序だなと去年気づいて手首より遠い腕部分をレストとして使う溶接の練習をしました。
熟練すぎるJodyさんにビギナーの気持ちはわからないような笑 彼も昔ほど手も動かないし目も見えないからほぼリタイヤしたそうです。
Posted at 2023/07/12 04:33:34 | |
トラックバック(0) |
ボディ・シャーシ | 日記