ブースターレスパラレルマスターキットを開発しようと思います。S30から始めてシルビア、AE86、インプレッサあたり。オレのはフロアマウントペダルなので、S30から始める意味はないんだけど、S30のブレーキ改造はキャリパー変更やリヤディスク化してもシルビアあたりのマスター+マスターバック流用で止まってるので、もうひと頑張りすればすごくよくなるのにと思うから。
ABS無し車でサーキット志向のとき、ブレーキの前後バランスを調整するのは大事。だけど、日本は超遅れてます。マスターバックレスにしてもタンデムマスターシリンダーを使って前後で違うコンパウンドのパッド入れたり、調整式プロポーショニングバルブでなんとかしようというあたりですよね。パラレルマスターに改造するにはペダルブラケットから交換してバルクヘッドの穴埋めて二つに増えるマスターの穴開けたりするのは敷居が高いものなあ。
タンデムマスターでも前後のピストン径が違うのがあったりするけど、そう多くは選べないから、パラレルマスターのバランスバー付きの自由度にはかなわない。
マスターバック外すついで程度の手間でパラレルマスターバランス調整式にできたらすげー幸せになるんじゃないかと。パラレルマスター+バランスバーが割とかんたんにつくようなキットが今までなかったのはいかん。日本人の一人として言い訳すると左ハンなら場所確保が楽だけど、右ハンだとマスターがフェンダーに寄っていて2個マスターを置くのが難しいあたりが原因かと。
使うマスターはこの短いTiltonが第一選択。
マスターバックレスにして、そこにバランスバー機構を仕込み、上の短いマスターを使えばバルクヘッドからのでっぱりは大差ないくらいになります。室内側ではペダルは無改造か、プッシュロッドピボットをペダルのピボットに近い位置に新設する程度。
問題はマスター2個を横並びにするとスペースが足りないこと。そこでバランスバーを縦置きにして、マスターを横に傾けて上下にスタックすれば収まります。リザーバータンクは直付けできなくなるからホースを介したリモートになります。
素材はスチールにクロメートかパウダーコート。価格は4万(マスター別)くらいでできると思う。マスターは上のTiltonだと15000円×2、前側のスペースに余裕がある場合はもうちょっと長いWilwoodのGarlingタイプが使えて6-7000円×2。
バランスバー+パラレルマスターでも、強い減速のときのリヤロックの発生を抑えるため、調整式プロポーショニングバルブはつけたほうがよいです(10000円くらい)。APやTiltonがよく、Wilwoodのは作動にくせがあるそうです(使ったことない)。
調整バランスノブはケーブルを介して室内に引き込むこともできるし、ノブを直付けしてボンネット開けて調整することもできます。何周も回る人なら室内に引き込んだほうが吉(8000円くらい)
ちなみにペダルやマスターバックの変更に関しては改造届出の必要はありません。マスターバックレスは、街乗りでがっつり踏まないと完全停止しにくい&停止を維持するのに頑張って踏んでいないといけないけど、その代わり減速コントロール性はすごくよくなります。
試作はぼちぼちやります。進捗は報告します。いいねが付いたらやる気でますw
【更新】Wilwoodから、Tru-Barというイカすバランスバーが出たのでこのプロジェクトはお蔵入りです。動き出す前に気付いてよかった。
Posted at 2017/03/07 21:39:27 | |
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