縫えるようにはなるやろ、くらいの気持ちで幅狭下送りを作りましたが、441ミシンのゲームチェンジャーと呼ばれるくらいだから望外の使いやすさ。このミシンが持つ本来の扱いやすさの反面としての大雑把さが消えるわけだから。
これまで使っていたロングベッド平ミシンに負けてる点はない。縫いピッチ調整のやりにくさとバックタックがリターンスプリング付きで手ぇ離すと戻るとことか。

整備して売却処分しようっと。
外押えを加工しました。左のネジが11/64"-40、右のネジとナットが9/64"でもともと右のネジとナットを貫通させて押えを留める珍しいが面倒くさいミシン。
Jukiのホンモノは知らんけど、うちのクローンミシンは外押え棒の穴に11/64"-40タップが切ってあるのでナット無しでネジ留めが可能…なんですが、外押えのネジ穴が11/64"より小さいんで4.5ミリに拡大…歯が立たない…これは数年前にもやってあきらめたやつやん。
ガレージに超硬ドリルがあるのでそれでイケるだろうと、外押え4つと短縮するためネジもっていってボール盤で-超硬ドリルは10,000rpmとかで掘る切削工具ですけどまあ拡大はできました。刃は痛んだかも
懸案一つ解消…まあこのミシンその間触らず死蔵していただけだけど。
441暴れミシンがこのパーツを付けて調整することで他のいかなるミシンをも凌駕しそうな過剰なクォリティで縫えます。右のステッチを縫ってから裏返して左のステッチを縫いました、縫ったまんま縫い目を叩いたり落ち着かせる手は全く加えていません。これ圧痕が残りやすいタンロー革です。
暴れミシンの理由は振動なんですけど、ミシンばかりが悪いわけでないことに今頃気づいた↓
サーボモーターのレバーをこんなとこに付けてるメーカーってバカですよね。モーターと制御箱は天板裏のブラケットにベルト調整軸とテンションボルトで取付けられ、レバー調整器がその端に。ミシンとはベルトでつながってて、振動振幅が一番大きくなるのはレバーが付いてる位置。

ペダルの踏度一定にしてても、モーターの揺れでレバーが動きますよね、ハンチングが始まります、我慢して踏んでると回転数にポジティブフィードバックがかかりハンチングがどんどん大きくなります。ミシンとしては「お前ら一定の回転数で回してくれよ」そのお前らにはペダルを一定の角度を保ち踏んでる人は含まれず、モーターとレバー一式の仕業という気付き。他のミシンならここまで揺さぶられないけど多少はあるはず。ピットマン棒は垂直のほうが揺さぶられによるアーム変位は少なく、この一本足ミシン台で三菱リミサーボを組み合わせたときがピットマン棒の角度が寝てしまい最悪。
家庭ミシンは足踏み弾み車から小型モーターと足スイッチに変遷していった一方、工業ミシンは天井か床の回転軸にかけたベルトを足踏みクラッチを介して駆動伝達コントロールしたのが始まり。その後クラッチ付きの個別モーターに変わり平成になってからサーボモーターになり、回転制御は電子に。
そのレバーはクラッチモーターとすげ替え可能なことを最優先でこんな構造にしたわけ。むしろ「頭いいなオレたち」とサーボモーター屋(三菱)と市井のミシン屋は思ってたんじゃないかと。
で、レバーユニットを取り外して床に直付けし、モーター揺れの影響をゼロにしたら当然ながらハンチングが消えた。別世界で踏みやすい。
ベースは12ミリ鉄板なので穴開けタップしたり割と大変でした。うちに今溶接機置いてないし。
ブラケットは採寸してプラズマCNC…いやいやいやこれは手作業のほうが早い
早くはなかった、具体的には肉厚不足でしなったのでこのあと補強入れました、そのためにガレージ往復。
クラッチモーターから作っていた三菱やジューキならではの頭の悪さで、新参のサーボモーターはそんな構造にしてなく、天板裏のブラケットに直付けになってます。
この頭の悪い製品欠陥に10年近く気づかなかったけど、言及している人見たことないし。
Posted at 2024/02/17 03:44:46 | |
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ミシン | 日記