プレスでパネルを作る設備・金型を構築するのに一年かかるから試作ボディは手作業でやれという社長の意向。当時の建物を博物館内にそのまま移設して再現…
イングリッシュホイールがやら3本ローラーやらがあり、左の人形が木臼と杵で板を叩いてます。
請けたオブジェ屋「たたき台の切株はうまくできたぞ。おいお前は木槌を調達してこい!」「わかりました!(モノタロウでポチっと」 それはもちつきの杵だし、片手で振るう重さ・サイズじゃない。まあ当時の工具調達難を再現したのかも、モノタロウはなかっただろうし
右は成形完了したパネルをstation buckにあてがってます。
昔の人はうまいんだなあ、という印象を与えるための演出ですよね。もっと細分したパーツをつぎはぎ溶接したガタガタの上にハンダを盛って仕上げたはず、一台きりの試作ですからなおさら。
そして、この再現ジオラマの銀色に塗装してる平滑なパネルはオブジェ製作屋が作ったのそれとも今のトヨタ社員が鉄板からなの?できるの 展示だけだからファイバーグラスに塗装でいいよね?という疑念もあるし。
当時の工場を移設して再現ってのは…そんな手間なことをしてるわけだから作業の様子も忠実に再現されてる…と誤認させるための叙述トリックに1日くらいだまされてましたがすぐ「そんなわけないやろ!」となりました、建物移設設置自体なかなか怪しい。車体木枠はさすがに展示オブジェ屋が作れはしないだろうから、昭和に何台かテクノクラフトで再製作したときの型紙が残ってたか、生産型の車体あるいは下請けに保管させていた金型から3Dスキャンで作ってるでしょう。
3D NC鈑金する機械はトヨタも持ってますけどこちらはフロアの復元金型プレスを用いない再製作。一方でクラムシェルフェンダーみたいななだらかな深絞りは歪み逃しと修正が難しいのよね。よほどシートメタルシェイピングに慣れてないと。
たとえばこちらコネチカットのビルダーさん、機械で作ったパネルキットのモニタになり継ぎ合わせる動画。木枠station buckはキットに付属です
こちらのはトヨタの機械ほど大きなものは作れないのと、硬度が高い黒皮を剥かないと…おそらく熱間加工する機械ですね。そして形状が正確でないから修正が要る。修正に彼クラスのスキルが必要。
Posted at 2025/11/29 11:16:38 | |
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ボディ・シャーシ | 日記