
デモカー86による【HKS GT-SUPERCHARGER】SA浜松Spec ECUデータ開発が無事に終了致しました^^
丸2日に及ぶ開発テストにより86・BRZオーナーの皆様に自信を持ってお奨めできるデータ開発ができました。
HKS GT-SUPERCHARGERキットのポテンシャルを余す事なく引出す事はもちろん、扱い易さ・楽しさ・安定感に至るまで、納得のできるSpecです。
拘り抜く事で実現したSA浜松Spec仕様を多くの86・BRZに今後体感して頂けたらこれ以上の喜びはありません^^


2日目の開発テストでは【燃料系アップグレード】を行いました。
初日に行いました【HKSエキマニ・マフラー + GT-SUPERCHARGER】の組合わせにSA浜松Specデータにより最大出力は【290PS〜】仕様となり、2日目は高回転域で容量不足となる燃料系をアップグレードする事で更なる出力向上へ向けたテストとなりました。

交換するパーツは【大容量インジェクター + 専用リストラクター】の2点です、リストラクターを交換する事で吸入空気量を増やし、高回転域での圧力向上へと繋がり最大出力が向上します。


アップグレードKITの装着により、パワーの向上はしますが、1回毎に点火時期補正値が異なる状況では上のグラフのように、出力が安定して来ません。
トップエンド付近では、点火時期のバラツキにより出力が【20PS】前後してしまう事が分かります。
この状況でも点火時期の学習はプラス進角している訳ですが、当店が目指す状況ではありません。
S/C仕様ではこのように、1°・2°の点火時期によっても大きくパワー損失してしまう事が分かります。

HKS GT-SUPERCHARGERキット本来のポテンシャルを引出す為には、ここからの現車による見極め方により大きな差が出てきます。


どのラインが車両にあった空燃比・点火時期なのか、その為のテストをバルタイまで含め探る事で、方向性が見えて来ます。
一瞬のパワーを出す事は以外に簡単ですが、それよりも【高め安定】を目指しセッティングを繰り返し行いました。
その結果、上のグラフのように1日目を大幅に超え【330PS】ラインで安定した出力を引出す事ができました。
この86 ECU開発では完全なノーマル状態からスタートして来ていますが、今回のHKS GT-SUPERCHARGERの装着・ECUセッティングにより、スタンダード時より最大【140PS】の出力向上となります^^
ボルトンでのS/C装着・制御するECUの現車セッティングによる効果としては、これ以上ない仕上がりと実感しています。

また何度も述べてしまいますが、パワーだけに捉われない【乗り易さの向上】にも、納得できるまで拘っております^^
最終のテストは【木下みつひろ氏】と実走行にて行い、10月にはSA浜松SpecコンプリートKITとして販売して参ります。
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SAH Racingデモカー開発日記 | イベント・キャンペーン
Posted at
2014/09/18 21:12:31