86後期用 【HKS GT-SUPERCHARGER用】【HKS FlashEditor SA浜松Spec】セッティング最終日です。
昨日までに【ノーマルエンジン/純正インジェクター仕様】のデータ開発・前期モデル → 後期モデルでの検証・セッティングを終え、最終日は【300PS +】を目指し【HKSフューエルアップグレード】の装着作業からスタート致しました。
HKSフューエルアップグレードKITには【大容量インジェクター・S/C用 リストラクター】がセットになっています。
純正インジェクターのままでは【290PS】辺りでインジェクターの噴射量がいっぱいになってくる為、290PS以上を目標にする際には【大容量インジェクター】へ交換する必要があります。
燃料系を見直す事で、S/Cへの吸入空気量を制限している【リストリクター】の口径を広げる事ができ、S/C過給圧を引き上げる事が可能になります。
大容量I/Jに交換した後に【HKS FlashEditor】に変更したI/J容量・無効噴射時間の入力を行い車両に新たなデータをインストール致します。
エンジン始動時・始動後のデータ確認をデータロガーにて行いECUセッティングを行ないました。
◆最大出力値 319PS
◆最大トルク 35.1kgm
オーナー様が目標としておりました【300PS】オーバー仕様を実現する事ができました。
今回のオーナー様の86では排気システムがHKSフルエキゾーストシステムに交換されている事もあり、315PSオーバーを実現できました。
通常の仕様【エキマニ・マフラー】交換であれば、純正I/J仕様【280〜290PS】大容量I/J仕様【300〜315PS】が目安と考えます。
HKSフューエルアップグレード/リストリクターを装着した状態では先日までの状態から比べても、より高回転域での過給圧の保持ができ出力値も伸ばす事ができました。
☆仕様別 比較データ【NAエキマニ+ECU】【S/C基準】【S/C SAH】
☆赤ライン→HKS S/C【フューエルUPグレード仕様】 SA浜松Spec
☆紫ライン→HKS S/C【STDインジェクター仕様】 HKS PHASE2
☆緑ライン→HKS NA【EX + ECU仕様】 SA浜松Spec
上のパワーグラフは、NA仕様からS/C仕様を比較した出力データです。
今回のS/C + HKSフューエルアップグレード仕様の出力ピーク【319PS】ラインを基準に、それぞれの仕様をパワー比較をしますと、NA仕様から【+115PS】 HKS S/C基準データ/STD I/J仕様から【+69PS】となりました。
S/Cシステムではエンジン回転の上昇と共に過給圧が上がる為、高回転域では車両に合わせた点火タイミングの見極めが重要なポイントになります。
ベース点火時期を点火学習に任せにせず、車両に最適な点火ラインを構築する事で【安定感】のある出力値を出す事ができます。
最終的には実走まで行いシャシダイ上との違いを確認し【86後期用 HKS FlashEditor SA浜松Spec ベースデータ】の開発テストを終える事ができました。
明日は仕上げ作業を行います。
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SAH Racingデモカー開発日記 | イベント・キャンペーン
Posted at
2017/11/15 21:00:22