
3日に及び開発テストを行いました【LEVORG 1.6L VM4】用【SA浜松 SPORTS ECU】が完成致しました。
純正状態での検証 → 全開域のセッティング → 実用回転域セッティング → 実走チェック【高速道含む】と全ての行程を経てVM4に搭載された【FB16エンジン】本来のポテンシャルを引出す事ができました。
ECUチューニングでは全開域の出力が【何馬力?】と問われる部分もありますが、普段乗りの領域においてもエンジントルクを向上できるよう【バルタイ】【過給圧コントロール】【空燃比・点火時期】と繰り返し検証を行なう事で、答えを導き出して行きます。


SI-DRIVEでコントロールできます【Sportsモード】【Inteligentモード】のプログラム変更も行ないました。
両モード共にアクセル開度が少ない開度では特性に変化が確認できましたが、アクセル開度が【50%】以降の領域では、どちらも出力特性に変化がなくアクセルを踏み足した際の出力変化が出ない為、SA浜松 SPORTS ECUでは全域に渡り要求トルク値の見直し、アクセルペダル開度にリニアに出力変化するMAP構築を行いました。

検証を続けて行なう事で純正ECUの制御方が把握でき、各MAPに対したセッティングも進み、スタート時【170PS】に対して【200PS】を超えるパワー計測値を安定して出せるようになりました。
過給圧MAPもリニアな変化が出せるようセットアップを続け完成度の高いMAP構築が行なえました。
最終的な出力値は【207PS】トルク【32.8kgm】仕様になりました。
純正ECUと比較して出力値【37PS】トルク【6.7kgm】の向上を実現できました。
実際の出力変化も2,000rpm以降から出る為、実用域でも乗り易い仕様です。
◆純正ECU→SA浜松 SPORTS ECU 出力比較グラフ
☆赤ライン→SA浜松 SPORTS ECUデータ
☆紫ライン→純正ECUデータ

仕上げは一般道〜高速道にて走行中の【空燃比チェック】を行ないました。
一般道・高速道を流れに合わせ走行していても、純正燃料MAPでは空燃比が濃くなる領域が多くある事で燃費への影響も出る為、走行チェック→パーキングにてMAP補正→走行チェックと繰り返しチェックして補正を行いました。
2月には【HKS SUBARUフェア】にて【デモカー体感試乗】も行なえますので、ECUご検討中のVM4オーナー様は是非【SA浜松 SPORTS ECU】を体感してみて下さい。
Posted at 2018/01/12 20:21:10 |
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