
BRZ A/T 【HKS GTーSUPERCHARGER】仕様のオーナー様の車両に【HKS Flash Editor SA浜松Spec】のインストール・シャシダイ現車セッティング作業を行わせて頂きました。
今回のオーナー様のBRZは【HKS S/C + フューエルUPグレードKIT】が装着された仕様です。まずは入庫時の状態でのパワー測定・空燃比・ノックの有無等をデータロガーにてチェックする事からスタートしました。
ECUセッティング前の出力は【270PS】付近とA/T仕様と考えれば悪くはない数値でしたが、HKSフューエルUPグレードKITが装着され S/Cの過給圧も上がっている事を考えるともう少し出力UPできそうな事や、基本となります【空燃比・点火時期】に関しは車両に適していない部分が多々ある状態からのスタートになりました。
当店のS/C基準データを車両にインストールし、低負荷域より空燃比・点火時期・ノックの有無を確認し、中・高負荷領域までECUセッティングを進めて行きます。
データ変更前の状態では普段乗りで多様するエンジン回転域でも、点火進角値が高かった事からノッキングが多発していましたがECUセッティング後にはどの領域でもノッキングが出る事はなくなり、エンジン出力値も向上した状態で安定してきました。
空燃比・点火時期・点火学習MAPのセッティングと並行して、何パターンかのバルタイ値の変更によるテストを行い、シャシダイ上では安定して【300PS】を出せるようECUセッティングする事ができました。
仕上げは実走行にて向上したエンジン出力をオーナー様が扱いやすくコントロールできるよう要求トルクMAPセッティングを行いました。
ECUセッティング前は少ないアクセル開度でも要求するトルク値が高い事から、電子スロットルが開きすぎてしまい 結果低いギアではトラクションコントロールの介入率が高くなる等、アクセルペダル開度でパワーコントロールする幅が極めて少ない状況でした。
今回のECUセッティングでは 実際のアクセル開度とリンクするようエンジントルク特性をセッティングした事で、低いギアでコーナーを立ち上がる時でもアクセルペダル開度でパワーコントロールが容易にできるようになりました。
こうしたECUセッティングを行う事で速さと扱いやすさを両立でき、今回のオーナー様のように純正仕様から【+100PS】以上のSpecになっても乗りやすさを兼ね備えたBRZになります。
ECUセッティングのフィーリングにオーナー様も満足頂く事ができ良かったです。 この度はありがとうございました。
■HKS Flash Editor SA浜松Spec
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Posted at 2020/11/12 22:58:26 |
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