
3日間に渡り行いました【SKYLINE 400R用 SA浜松 SPORTS ECU】の開発テストが終了致しました。
開発テスト初日は400Rに搭載されている【VR30DDT】エンジンの検証からスタートし、純正ECU状態でのパワー計測・データロガーにて空燃比・点火時期・ノッキングの有無・過給圧特性・ターボ回転数の確認作業を終えた後に、純正ECU制御データを1つ1つの項目毎にどうような制御を行っているか検証を行いました。
テスト2日目には実際にECUMAP変更をスタート。
ターボ過給圧制御には【圧力リミット】【ターボ回転数リミット】がある事から単純に目標過給圧設定を行うだけではなくリミット値を変更した上で、目標過給圧に合わせた電動ウェイストゲートバルブコントロールの適正化を行い、目標とする過給圧コントロールをより正確に行えるようになりました。
飛躍的に増大して行くエンジン出力・トルク値を安定感ある状態へとする為、点火時期MAPも低負荷領域からMAP変更した事や、適性な点火MAXタイミング設定を行う事でシャシダイ上では安定した点火コントロールを行えるように。
2日目の午後からはシャシダイ計測した【出力 452PS トルク68.4kgm】状態を実走行にてチェックしました。
実走行では水冷式インタークーラー IN・OUTの吸入空気温度のチェックを始め、加速時のノッキングの有無・シフトUP時の過給圧特性・実空燃比・点火時期はシャシダイ上と同じく安定しているか等を確認しました。
実走行スタート時にはノーマルECUデータに戻した状態でスタートし、途中の高速パーキングでSA浜松Specデータへ変更して純正状態との変化もデータロガーでチェック。
終始SKYLINE 400Rの優れた性能に魅了された走行チェックでしたが、データ変更した内容も問題ない事が確認でき、3日目の最終チェックを行いました。
450PSオーバーの状態でもまだ余力は残した状態ですが、マフラー交換以外ノーマルの状態ではこの辺りが安定感を保てると判断し今回の開発テストを終了しました。
明日にはオーナー様に納車させて頂きます。
オーナー様この度はありがとうございました。
Posted at 2020/12/18 23:39:18 |
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