
GR86 / BRZ用 【HKS GT-SPECエキゾーストマニホールド】+【SA浜松 SPORTS ECU】開発テストは3日間のスケジュールで行いました。
テスト スタート日までに純正 ECU状態でのデータ確認・パワー計測等を行い → HKS GT-SPECエキゾーストマニホールドの装着・ECUセッティング用に【空燃比計・ノックアンプ】を車両に装着 → 初日のECUテスト日を迎えました。
初日スタートは【空燃比・点火時期・点火学習】の確認・MAP編集作業を、データロガー・空燃比計・ノックアンプを使用し 各MAP編集作業を行いました。
目標空燃比に対する補正値が大きく入る回転域では、これまで通り【エアフロ電圧MAP】編集を行う事で安定した空燃比で走行できるようセットUP・点火時期はベースの点火タイミング・点火学習MAPを整え、エンジン出力UPを狙いながらも ノックリタードによる エンジン出力ダウン等が起こりにくいよう時間を掛けセッティングしました。

空燃比・点火時期が定まってきたところで【バルタイMAP IN/EX】編集作業を行いました。インテーク・エキゾースト共に、これまでのデータをベースにいくつものパターンでのデータ書換え → パワー測定での検証を行い【FA24】エンジン本来の性能を引き出せるようセッティングと並行して、SA浜松Specの最大ポイントとなります【アクセル開度にリニアなエンジン特性】を実現する為のMAP検証を進めました。

*グラフ左 → エンジン 出力比較
*グラフ右 → エンジン トルク比較
☆赤ライン→ HKS GT-SPEC EX + SA浜松 SPORTS ECU
最大出力【251ps】【27.5kgm】
☆紫ライン→ 純正 ECU状態
最大出力【240ps】【26.0 kgm】
ここまでの HKSエキマニ交換 + ECUセッティングにより、2,000rpm付近よりエンジン出力が【+8〜10PS】程度向上し、4,000rpm付近で発生するトルクの谷間区間では【+19PS】高回転域でも最大【+12】という結果になりました。
実際に乗ってみてもエンジン実用回転域で【トルク値 最大 +3kgm】の効果もあり、今回のセッティング効果を体感する事ができました。
2日目のテストを終え、ここまでのデータ確認 + アクセル開度に対するエンジン特性・乗り易さを検証する為、車両をシャシダイから出し【実走】での確認作業を行いました。
実走では、シャシダイでセットした空燃比・点火時期の確認を始め、走り出し時のフィーリングから、アクセル開度毎のパワー特性を細かく確認 → 改善したいポイントの洗い出し作業を行います。
テスト3日目には主に【アクセル開度に対するエンジン出力特性】を SA浜松Specらしくする為の作業を行いました。
MAP変更 → アクセル開度毎のパワー測定を繰返し行い理想のパワーラインになるようECUセッティング作業を進めると並行して、全開域のデータ確認も進めました。

3日間の集中したテストにより、今回のテストで最も重視してきましたポイント1つでもあります【
アクセル開度にリニアなエンジン出力特性】を実現する事ができました。
GR86・BRZデータの比較テストも行い、どちらの車両にインストールしても全域での変化を体感して頂けるデータになっています。
高負荷域のテスト・アクセル開度毎のテストを終えた後には 再び実走行での最終確認を行いました。
HKS GT-SPECエキマニ + SA浜松 SPORTS ECU インストール後の効果は、とにかく乗る事が楽しい仕上がりになるです。
ストリートでの走行フィーリングも軽く、高速域では【アクセルペダル】を踏む割合に対してリニアにエンジン出力がついて来る楽しさは、スポーツ走行時でも大きなアドバンテージになります。
今後もパーツアップデートに対する【ECUテスト】は行って行きますが、第1段回ではユーザーの皆様にインストールできるデータが完成しました。
ご検討中のオーナー様には、当店デモカー GR86での【体感試乗】も行えますので、お気軽にお声掛け下さい。
*状況により 体感試乗が行えない事もございますので、ご希望の際には事前にご連絡お願い致します。
☆GR86 / BRZ【ZD8】 HKS GT-SPECエキマニ + SA浜松 SPORTS ECU
☆TOYOTA GR86 HKS GT-SPEC EX + SA浜松SPORTS ECU 最終比較データ
☆86 ZN6 ・ BRZ ZC6 HKS GT-SPECエキマニ + SPORTS ECU SET
Posted at 2022/12/18 13:18:16 |
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