
CIVIC FK8 【SA浜松 SPORTS ECU】パーツアップデートテストが終了致しました。
FK8オーナーの皆様が乗られている仕様に適したECUデータを開発する事で、本来の性能を体感して頂けるよう、SA浜松では仕様を変更する度にECUデータの適合確認→専用データの開発テストを行っております。
今回装着致しましたパーツは【HKS コールドエアーインテークKIT】+【HKS Rタイプインタークーラー】の2点です。
どちらのパーツも【吸気温度】に対して有効なパーツとなります。
これはFK8に搭載されております【K20C】エンジンのボトルネックとなっているポイントを改善する為に必要なパーツで、この吸気温度に対して効果的なパーツを装着する事で、過給圧特性も安定し、ECUデータを見直す事で純正仕様からのアップデートを実現する事が可能になります。
吸気系パーツに装着しました【コールドエアインテークKIT】は、エアクリーナーがカーボンBOX内でムキ出しTypeに変更される事から【エアフロ電圧】が適正値から大きく外れて来てしまいます。
HKSさんからは、このエアフロ電圧値を補正する為に【AFR付・無し】の設定がありますが、今回のようにメインECUの書換えを行う際にはAFR等のエアフロ電圧を補正するパーツの装着は必要なく、メインECUのデータ書き換えによりエアフロ電圧値を適正にする事が可能になります。
コールドエアインテーク単体を装着した状態では、空燃比学習がアイドリング域でも【24.22%】と大変大きな補正・学習値が入りました。
まずはアイドリング域から低負荷域のエアフロ電圧値・補正・学習値の確認を行い、ECUのエアフロ電圧MAPの書換えを行いました。
エアフロ電圧値の傾向を確認して行く中で、中・高回転域までのエアフロ電圧MAPの書換えを行い、アイドリング域・低負荷域・中高負荷域まで全てのエアフロ電圧値のセッティングを行いました。
FK8は全域において空燃比補正が入りますので、エアクリーナー交換時のエアフロ電圧値の補正・セッティングは必須メニューとなります。
今回のテストでは全開域においても純正同等の補正値【0〜5%】以内になるようECUプログラムの変更を行いました。
ここが決まる事で、走行中の空燃比も適正な状態で走行できるようになり安定感の高いECUデータとなります。
エアフロ電圧の適正化を終えた後には改めて今回の仕様に合わせたECUセッティングを行いました。
HKS Rタイプ インタークーラー交換による効果も大きく、ECUセッティング後にはエンジン出力【410PS】トルク【55.4kgm】まで向上致しました。
最大過給圧値は大きく変える事なく点火・バルタイ・空燃比を変更して行く事でパーツ本来の特性を引き出せた結果です。
仕上げは実走でのチェックです。
実走はまずストリート走行をメインに行いました。シャシダイ上でセッティングしたエアフロ電圧値が適正かどうかをストリート走行でチェックし終えた後には走行ステージを高速道路へ変更し、巡航域・加速時のA/F補正値・空燃比・点火時期・過給圧特性をチェックし、必要と思われたポイントを書換え、ベースデータとしての精度がより高いECUになるようセッティング致しました。

純正 → SPORTS ECUのみ → パーツアップデートデータと、ステップUPする事で確かな進化をFK8オーナー様に体感して頂けるデータが完成しました。
この状態を当店のオリジナルパーツ開発ドライバー【木下みつひろ】氏に、富士スピードウェイ本コースで最終確認して頂きます^^
拘りが詰まったSA浜松 SPORTS ECUを是非体感してみて下さい。
Posted at 2019/12/13 22:52:38 |
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