とみ～☆かいらのブログ一覧

たまたま、ブレーキ換装作業を目撃した人間が、この大仰なブレーキを見てどれだけエンジンを弄ってあるのか、興味を持ったそうである（笑

残念なことにこの車はエンジンはフルノーマルであり、カタログ値280馬力のままだし、リミッターも外してないので180km/h以上は物理的に出すことも出来ない。

最も、このブレーキを使うV36クーペやZ34とて、エンジンは340馬力弱しか出ていないので、割りと見た目はハッタリ風味なところもある（爆

さて。

ではこのブレーキに見合うエンジンを作るとするとどうすれば良いか。

残念なことに、チューニングメニューとして見れば、VH45はパーツがほとんど出回っていない。

マフラー関係だけは車の性格上（？）、それなりに出回っているけど、果たしてこれらは音と見た目以外何か考えてあるのかというギモンがひとつ。

それなりにトータルチューン風味なことのできるインパルとて、何があるかと言えば高効率エアクリーナーフィルター・エンジンECU・エキゾーストシステムの3つしか販売していない。
ターボ車ならばこれだけでも目に見えてパワーの上がる車もあるだろうが、この車は大排気量とてNAである。

というワケで、残りはブレーキのように流用か、あとは金に糸目を付けずにワンオフかの2択が迫られる。

ここで目を付けているのが、BNR34とBCNR33の一部年式に採用されているという、メタル触媒だ。
（BNR32は通常のセラミックなんだそうだ）

無論、排気効率だけを単純に考えれば触媒（キャタライザー）など単なる抵抗以外何物でもないので無い方が良い。

だが、現在の法規では当然コレが無ければ違法改造車であり、かといってVH45対応のスポーツキャタライザーなどあるわけが無い。
インパルのマフラーもセンターマフラー以降を交換する形になるので、触媒以前には手が付かない。

そこで流用なのだ。

この純正メタル触媒、調べてみると何気にGT-R以外にも採用されている車がいくつか存在するようであるが、絶対的な性能面では当然GT-R用が最高であろう。

だが一見、如何にGT-Rの、しかも純正でもパワー重視のメタル触媒とはいえ、4.5リッターもの排気量を持つ車に流用してかえって排気抵抗の増加に繋がらないのか？という点については、この車のエキゾーストシステムを考慮することによって解決する。

この車の排気系は左右バンクの排気を「テールピース部で」集合させる形になっているので、触媒が2個付いている。
VGやVQ型エンジンはフロントパイプ部ですでに排気を集合させてしまうので、触媒は1個である。

つまり、単純に考えれば触媒1個辺りが担当している部分というのは、直4・2.2リッターのNAエンジンと同等というワケであり、そこに直6・2.6リッターツインターボの排気を1個で対応する触媒を投入するのであるから、容量的には全く問題ない、むしろ抜けすぎを考えるべきくらいだったりする。

ただ問題としては、純正で2個触媒があるという事は当然流用先の触媒も2個要るわけで（笑）、コストが高く付くということ（笑

手元の資料ではBNR34純正触媒は1機62000円であり、値段が変わっていないにしても新品では2個で12万円オーバーという計算になり、中古は時価であるが、結構流用には使われるパーツのようなので安くはないだろう。

それに、どーもVH45の触媒というのはフロントパイプと一体構造になっているらしく、触媒単品の部品設定は無く、単体の着脱もどうも不可能そうだという事。
つまり、流用するにしても結構手間が掛かりそうなところと、車検NGで元に戻さねばならなくなった場合に容易に戻せないというのも問題。