どうも(*'▽')
今回はみん友さんの愛車紹介にアップしているクルマのカタログになります♪
コレまた最近ブログで話題にしたクルマの1台…ですねぇ…(笑)
Y31セドリックシーマ後期です♪
ご存知の通り、80年代のハイソカーの定番車種ですよね(*'▽')
個人的に印象に残ってるのは、タイベル交換をしたコトと、その後の試乗でドンとアクセルを踏んだら一気にケツが沈んでパワーボートのように加速して行ったあの感覚…シビレましたね(笑)
そしてそのクルマが後日エアサスが死んで左前が沈んで佇んでいたのが何とも言えない…(汗)
修理しなかったから恐らく廃車になったんでしょう…(泣)
後は先日の雨漏り修理ですね…その後も色々なトコで雨漏りが発覚してテンヤワンヤだったようですが、その話題はココまでにしておこう(爆)
さて…そんなY31シーマは初代モデルとして1988年にデビューしています♪
ベースとなったY31セドリック/グロリアの兄貴分として半年遅れてデビュー…してはいるのですが、このデザインが確か一回ボツにして造り替えたとかそんなだったかで、遅れての登場と相なります。
更に、エンジンもパワフルなヤツを積んでやろうと、当時レパード用として先行開発していたエンジンをなんとか拝み倒して搭載…。
ケガの功名か…ヒーローは遅れてやってくるのか…とにもかくにも偶然が奇跡を呼び、当時の経済事情とマッチして大ヒットした訳です(*'▽')
専用3ナンバーボディという聞こえ…はイイのですが、ソレに関しては後述。
細かく調べたかったら、ウィキペディアを見るなり、ネット検索するなり、「シーマ苦闘700日 この男たちの大逆襲」という本を読むとイイかと…(笑)
で…1989年に今回の後期型へマイナーチェンジ。
内外装に大きな変化は無いものの、盛り上がる好景気に対応したバブリーな装備変更や、メカニズムの改良が入ります(*'▽')
そんなY31シーマ後期のキャッチコピーは…
ビッグ・カーの時代。
きっと新しいビッグ・カーの時代が来る。
元々のデビュー時はそんなフレーズだった訳ですが、時代背景も後押ししまして、しっかりと具現化されています(*'▽')
そんなシーマのフードマスコットに採用されているのは「アカンサス」と呼ばれる南ヨーロッパ原産の多年草。
彫刻家・二田原英二さんの原型制作で、シーマのもつ気品と手造り感を表現してるんだそうです。
花言葉は「美術工芸の至上の美」…まんまカタログに書いてますが(爆)
ちなみに「シーマ」という車名は、開発リーダーの赤坂さんが中学生の時に親から贈られた腕時計の名前から来ています(*'▽')
今回はそんなY31シーマが後期になった直後の1989年8月の内容になります。
正直、外観は後期になっても殆ど変わりません…ってかフロントグリルだけ(笑)
グリル内部の横桟が2本から4本に増えただけ(笑)
元々のデザインがイイので、特に手を加える必要も無い…と。
特にこの時代の日産車で人気があった車種は殆どマイナーチェンジで変わらないんですよね(*'▽')
で…どうやらドアの内板に静粛性向上の為に発砲ウレタンだかシーラーだか入ってまして、コレがサビの温床となるようで…(汗)
リア周りもそうでして、テールの色調が明るくなったのが唯一の違い。
当時はこのシーマが凄く大きいクルマに見えたもんです。
後は、ケツを沈ませながら加速していくシーマのなんと多かったコトか(笑)
ちなみに今回はセドリックシーマになりますが、兄弟車のグロリアシーマとの違いはリアのエンブレムのみという…(汗)
インパネはセドグロの流れを受け継ぐような感じになっているものの、シーマ専用で、丸味を帯びたメーターフードが特徴♪
後期でメーターパネルが大理石調になってますし、マルチAVシステムの採用で、より豪華さに磨きも掛かります(^_-)-☆
ソレとグレードにもよりますが、シーマと言えば非回転式のホーンパッドですね♪
コレはハンドフリー電話装着車なので、使われていませんが、通常ホーンパッドのシーマの文字が入った加飾の色が前期と後期で違ったりします。
他は、後期になってパワーウインドウスイッチやセンタークラスターパネルがなんと本漆塗りになります…(汗)
なんでもかんでも本木目にしない辺りにバブル時代の贅を感じる変更点(笑)
正直、その実態はセドリックの外観を膨らまして大型化したクルマなので、室内空間はセドリックと変わらない…どころか、グレードアップして厚みのあるシートやトリムを採用しているので、室内は意外や今の基準で見るとかな~り狭い…(苦笑)
シート生地はタイプⅡ-Sを除き100%ウールモケットが標準!
正直シートの生地、触感はこの頃の方が間違いなくコストが掛かってると思ってます。
現行の国産車で100%ウールを採用してるのは、知ってる限りじゃセンチュリー位です…。
後は何でもかんでも欧州志向と言いますか、タッチが硬い方が好まれる傾向にあるのか、どうもこのシーマのようにタッチの柔らかいシートってのが無いですね。
で…シーマがスゴイのは、100%ウールモケットだけでは無く…
後期で追加されたのがホワイト本革仕様♪
革に関してもそうですね…最近や本革シート採用車が増えたものの、イマイチ肌触りのイイのは少なく…セミアニリンは別ですがね…(笑)
更に西陣織のシルクシートまであります…(汗)
タイプⅡ-Sはツイード調のウールシート。
そんなY31シーマ後期に搭載されるエンジンは全部で2機種…。
・VG30DET…V型6気筒3000㏄ツインカムターボ、255馬力、35.0kg-m。
エンジンスペックの数値に変更はありませんが、最大の変更点はタービンの軸受けにボールベアリングを採用してレスポンスを向上♪
更に、エンジンブロック、コンロッド、サージタンクなどの細かい箇所まで改良点は多岐に渡ります。
他には、自己診断装置のコンサルトが採用され信頼性がアップ。
踏めばバカッ速で、この巨体がスポーツカー並にグイグイと加速していきます(笑)
但し燃費は閉口するレベルですよ…えぇ(笑)
・VG30DE…V型6気筒3000㏄ツインカム、200馬力、26.5kg-m。
上記NA版。ターボ程のインパクトや豪快さはありませんが、現代の日常使用域においても全く不満の無い走行性能があります(^_-)-☆
コチラになると燃費も車格の割には上々…実燃費でリッター8キロ位は行くらしい。
コレらに組み合わされるミッションは4速オートマのみですが、後期になってDUET-EAというエンジンとの統合制御システムを採用。
登坂制御も入るコトになり、よりドライバビリティが向上しています。
足回りはフロントがストラットでリアがセミトレの4独。
コレにエア、又はコイルサスの組み合わせ。
構造的に発進時にハの字になりやすいセミトレな上に、バネ定数が低すぎるのか、フワフワでしかないエアサスの組み合わせで、凄まじいケツ下がりで加速する訳です(笑)
クルマの動き、姿勢制御として物理的には最悪な訳ですが、コレがカッコイイという(笑)
後は後期で全車にビスカスLSDが標準♪
装備としては、後期で電気装備がドンドン追加され、サンルーフの設定も後期から。
また、実車を見ると極めて煌びやかに光るデジタルメーター♪
大理石調のアナログメーターもイイのですが、個人的にはコッチ(笑)
マルチAVシステムは、GPSはまだ非採用で、地磁気を利用して現在地を表示するのみで、ルートガイダンスの機能はありません…(^_^;)
但し、現在のナビのようにヘディングアップ機能を最初に搭載したのが、このシーマのマルチAVシステムなんだそうです♪
他には、ハンドフリーの自動車電話、後続車のライトを検知して自動で防眩するオートリフレックスミラー、グレードによってはオーディオのスピーカーがJBLになります!
また、マルチAVシステム装着車は、全国道路地図帳がセットで装備されますが、コレがなんと本革カバー付っていう…(笑)
こんなトコまで本革にしちゃうトコがバブリー(爆)
やはり高級車…装備は多く、話題はまだまだ続く訳ですが、2名分のシートポジションメモリーに、左後席の人が足を伸ばせるリラックスシート。
今や珍装備として語り継がれる、モイスチャーコントロールという加湿器まであります(笑)
後席用ヘッドホンなんてのもありますが、コレは意外と使用頻度が少ないまま手放されるんでしょうね…純正の箱に入ったまま未使用…なんて個体も出てきます。
ドアミラーワイパーも珍装備(笑)
ワイパーゴムは自分が日産時代に発注しましたが、2007年時点でこんな短いゴムがなんと1本750円(爆)
それでもって全然拭けない…(苦笑)
しかもこの時発注ミスって2本来ちゃったんですよね…交換は片側のみだったんですよ…(苦笑)
なので、次にいつシーマが入庫するかも分からんのに、ドアミラーワイパー用のゴムが余剰在庫しておりました(爆)
更にオートワイパーに、インテリジェントキーの元祖となるエントリーカード。
タイプⅡ-Sは鍛造ホイールを採用!
後は断熱ガラス…この辺りも非常に凝ってまして、4層構造を採用。
コレが電波まで遮断しちゃうもんですから、後年になりETCの電波が通らない…なんてトラブルも…(汗)
ただ…最近のモデルは通るかもしれませんね…よく分からんですけど(爆)
塗面で言えば、後期でスーパーファインコーティング(フッ素樹脂塗装)を採用♪
あくまで経験上ですが、新車から20年位までは放置車両でもスーパーファインコーティングのクルマはクリア剥げが起こり難かったり、サビ難かった記憶があります。
最も、30年を超えた昨今はコレに限らずサビる個体がドンドン出てきました…(汗)
コレは意外でしたが、空気清浄機のピュアトロンは全車に標準!
後席バニティミラーは結構華奢な造りで、壊れそうな感じがあります…(苦笑)
後席ヒーターシートはメーカーオプション…コレは欲しくなる装備です(^^♪
コチラはディーラーオプションですが、後席用液晶テレビ、そして8㎜ビデオデッキという、これまた当時の贅沢装備。
電動カーテンは白レースは当然として黒レースも用意。
後席用テーブルの設定もあります( *´艸`)
で…グレードは以下の通り。
グレード数こそは少ないのですが、パック装備がとても多い…(笑)
・タイプⅠ…最もベーシックなシーマ。
■タイプⅠの主な装備
・電動格納式ドアミラー
・運転席パワーシート
・フルオートITエアコン
・ピュアトロン
・PROアコースティックサウンドシステム+4スピーカー
・タイプⅠ型本革巻ステアリング
・ASCD
・パーソナルキー
・スーパーファインコーティング
・205/65R15タイヤ+15×6JJアルミホイール
・ビスカスLSD
▲タイプⅠの主なオプション
・助手席パワーシート&リラックスシート
・リア分割式パワーシート
・前後断熱ガラス
・CDプレーヤー
・マルチAVシステム
・デジタルメーター
・ハンドフリー自動車電話
・電動ガラスサンルーフ
・4WAS
・タイプⅠリミテッド…ノンターボの中間グレード。
■タイプⅠにプラス、またはグレードアップする装備
・ワイパー付電動格納式ドアミラー
・助手席パワーシート
・JBLスピーカー(ナゼかタイプⅠリミテッドだけ標準なのです…)
・タイプⅡ型ステアリング
・光通信ステアリングスイッチ
・タイプⅡ-S…シーマで最もスポーツに振ったグレード。
●タイプⅡ-Sの専用装備
・混毛平織シート
・タイプⅡ-S型本革巻ステアリング
・タイプⅡ-S専用オーナメント
・スポイラー(フロント&リアアンダー)&ブラックシルモール
・215/60R15タイヤ
・スポーティサスペンション
■タイプⅠリミテッドにプラス、またはグレードアップする装備
・分割式リアパワーシート
・PROアコースティックサウンドシステム+6スピーカー
・4WAS
▲タイプⅠリミテッドより更に選択可能なオプション
・運転席マイコンパワーシート(2名分記憶)&本革シート
・JBLスピーカー(4スピーカー)
・15×6.5JJ鍛造アルミホイール
・タイプⅡ…ノンターボの最高級グレード
■タイプⅠリミテッドにプラス、またはグレードアップする装備
・リア分割式パワーシート
・前後断熱ガラス
・PROアコースティックサウンドシステム+6スピーカー
・ヘッドホーンジャック&マイクロヘッドホーン
・電子制御エアサスペンション
・4WAS
▲タイプⅠリミテッドより更に選択可能なオプション
・雨滴感知式間欠オートワイパー
・オートリフレックスミラー
・運転席マイコンパワーシート(2名分記憶)
・リラックスシート
・リアヒーターシート
・本革シート
・モイスチャーコントロール
・JBLスピーカー(4スピーカー)
・カードエントリーシステム
・タイプⅡリミテッド…ターボ搭載の豪華グレード。タマ数一番豊富。
標準装備はタイプⅡと同じ。
▲タイプⅡより更に選択可能なオプション
・ホワイト本革シート
・西陣織風シルクシート
・タイプⅡリミテッドAV…シーマの最高級仕様。
■タイプⅡリミテッドにプラス、またはグレードアップする装備
・マルチAVシステム
コレにタイプⅡリミテッドとタイプⅡに以下のセレクションパックがあります。
■スーパーセレクション
・雨滴感知式間欠オートワイパー
・オートリフレックスミラー
・運転席マイコンパワーシート
・リラックスシート
・後席ヒーターシート
・モイスチャーコントロール
・JBLスピーカー
・カードエントリーシステム
■スーパーセレクション本革仕様
・雨滴感知式間欠オートワイパー
・オートリフレックスミラー
・運転席マイコンパワーシート
・本革シート&ドアトリム
・モイスチャーコントロール
・JBLスピーカー
・カードエントリーシステム
更にタイプⅡリミテッドAVには以下のセレクションパックを用意。
■スーパーセレクションホワイトバージョン(本革)
・ホワイト本革シート&ドアトリム
・雨滴感知式間欠オートワイパー
・オートリフレックスミラー
・運転席マイコンパワーシート
・モイスチャーコントロール
・JBLスピーカー
・カードエントリーシステム
■スーパーセレクションシルクバージョン(西陣織り風)
・シルク地シート&ドアトリム
・雨滴感知式間欠オートワイパー
・オートリフレックスミラー
・運転席マイコンパワーシート
・モイスチャーコントロール
・JBLスピーカー
・カードエントリーシステム
コレにボディカラーが濃色中心ながら11色と結構豊富です(*'▽')
自分でしたらタイプⅡリミテッドAVのスーパーセレクションホワイトバージョンで、ボディカラーはレッドパールを(*'ω'*)
オプションを更に足し、デジタルメーターとハンドフリー自動車電話で、バブルの土地成金仕様という感じにします(爆)
そして89年10月より、日産の新車保証が3年6万㎞、特別保証は5年10万㎞という、現在と変わらない新車保証制度になってますね(*'ω'*)
ソレまでの新車保証は1年2万㎞、特別保証が3年6万㎞なので、かなり延長されたコトが分かりますね(*'▽')
さて、そんなY31シーマですが、本家セドリックから遅れて登場したコトも影響したのか、バカ売れした割にはモデルライフは短く、1991年にY32シーマへバトンタッチします。
一時期は中古車も底値で横ばい…手軽にバブルを味わえる趣味車というポジションでしたが、近年は一気に相場が急上昇なのはご存知の通り。
個体が比較的残ってるコトもあり、相場はホントにピンキリ。
100万をギリギリ切る個体も有れば、激レア仕様で極上だったら300万を超え、400万に近付く車両も出てきています…(汗)
底値の時代に手荒に扱われた個体も多く、程度のバラツキが非常に多い…(苦笑)
安心して乗る&程度がソコソコなモノを選ぶなら、最低ラインで200万円を目安として、ソコから各種の手直し入れると250万円が乗り出しってトコでしょう(*'▽')
モチロン、ココからホワイトバージョンがイイとか、西陣織がイイとかなるとまた50万上乗せで探すとかになってきます。
バブルの雰囲気を味わいたいなら、まさに代表的なクルマのウチの1台と言えるでしょう(*'▽')