独アウディ、車台番号から排ガス不正車を判別…順次世界へ
世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによる排出ガス試験を巡る不正。同グループ傘下の高級車、アウディが顧客への対応策に乗り出した。
今回の問題では、「EA189」型と呼ばれるターボディーゼルエンジンに、違法なソフトウェアが搭載されていた。しかし、顧客の一部からは、自分の所有する車が違法ソフトウェア搭載車に該当するのかどうか、分かりづらいと、不安視する声が出ていた。
10月2日、アウディはこの問題への対応策を発表。現時点ではドイツ国内の顧客に限られるが、公式サイトに所有するアウディ車の車台番号を入力すれば、違法ソフト搭載車かどうか、すぐに判別できる。
9月28日のアウディの発表では、違法なソフトウェアが搭載されていたアウディ車は、全世界でおよそ210万台。『A1』、『A3』、『A4』、『A5』、『A6』、『Q3』、『Q5』、『TT』の合計8車種が該当する。
アウディは、「この機能を順次、全世界のアウディ公式サイトに拡大していく」とコメントしている。
VW、臨時株主総会の延期を提案…排ガス問題の調査に数か月
世界的規模で、排出ガス試験における不正が発覚したフォルクスワーゲングループ。同社が11月の株主総会を、延期する可能性が出てきた。
これは10月1日、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会が明らかにしたもの。前日に開催された会議の結果を受けて、声明を発表している。
声明の中で、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、「11月9日に予定されていた臨時株主総会を、延期することを監査役会に提案した」と公表した。
全世界でおよそ1100万台に排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアが搭載されていた問題。フォルクスワーゲングループの株価は、9月18日の問題発覚以降、大幅に下落した。この状況で株主総会を開催すれば、大混乱に陥る可能性がある。
フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、臨時株主総会の延期を提案した理由について、「この問題の調査が完了するまでに、最低でも数か月かかる見込みのため」と説明している。
VW の排ガス不正問題、外部調査へ…米法律事務所に依頼
最大で全世界のおよそ1100万台に、排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを装着していたフォルクスワーゲングループ。同社が、この問題の外部調査に乗り出した。
これは10月1日、フォルクスワーゲングループの監査役会が明らかにしたもの。「問題の全容を解明するために、米国の法律事務所、ジョーンズ・デイに調査を依頼した」と発表している。
今回の問題では、責任を取って辞任したマルティン・ビンターコルン前CEOが、不正への関与を否定。しかし、およそ1100万台という大規模な不正であることから、フォルクスワーゲングループの上層部を含めた組織的な関与が疑われている。
フォルクスワーゲングループは、米国の法律事務所、ジョーンズ・デイという社内とは独立した外部団体に調査を依頼することで、問題の全容を明らかにする方針。
なお、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、10月1日、「この問題の調査が完了するまでに、最低でも数か月かかる見込み」とコメントしている。
アウディの排ガス不正車、「1.6 TDI」も対象に…ドイツ
世界を揺るがす大問題に発展したフォルクスワーゲングループによる排出ガス試験での不正。傘下の高級車ブランド、アウディの不正車両について、対象エンジンが拡大することが分かった。
これは10月2日、アウディが明らかにしたもの。「ドイツ国内ではEA189型ターボディーゼルエンジンの2.0TDIだけでなく、1.6TDIも対象になる」と公表している。
この問題が発覚したのは9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表が最初。米国で違法なソフトウェアが搭載されているアウディ車は、『A3』の2010‐2015年モデルの2.0TDI搭載車のみだった。
今回のアウディの発表によると、ドイツ国内ではEA189型ターボディーゼルエンジンの2.0TDIだけでなく、1.6TDIも対象になることに。1.6TDIは、フォルクスワーゲングループの主力ディーゼルエンジンのひとつ。欧州では、幅広い車種に搭載されている。
なお、違法なソフトウェアが搭載されていたアウディ車は、全世界でおよそ210万台。『A1』、『A3』、『A4』、『A5』、『A6』、『Q3』、『Q5』、『TT』の合計8車種が該当する。
VWグループ、次期監査役会の会長を指名…CFOが昇格
欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは10月1日、次期監査役会の会長に、ハンス・ディーター・ペッチュCFO(最高財務責任者)を指名すると発表した。
フォルクスワーゲングループの監査役会は、取締役会に相当する。そのため、CEO(最高経営者)の任命をはじめ、多くの決定権を持つ。
そのフォルクスワーゲングループの次期監査役会の会長に、ハンス・ディーター・ペッチュCFOを指名。同CFOは、約13年間、フォルクスワーゲングループの財務面を統括してきた。
ハンス・ディーター・ペッチュCFOの監査役会会長への就任は、10月7日に開催される臨時の監査役会において、正式決定される見込み。
フォルクスワーゲングループの監査役会は、「全ての従業員が今回の問題を明確化するために、全力を尽くしている」とコメントしている。
英VW、排ガス不正車は約119万台…全世界の1割以上
世界的規模で、排出ガス試験を巡る不正が発覚したフォルクスワーゲングループ。英国において、違法なソフトウェアを搭載していた車両の総数が公表された。
これは9月30日、フォルクスワーゲングループの英国法人、フォルクスワーゲングループUKが明らかにしたもの。同社は、「英国で販売された118万9906台が、この問題の影響を受ける」と発表している。
フォルクスワーゲングループ車で違法なソフトウェアが搭載されていたのは、全世界のおよそ1100万台。英国は、この1割以上を占める計算。また欧州では、フォルクスワーゲングループの地元の約280万台に次ぐ規模となる。
英国での118万9906台の内訳は、主力のフォルクスワーゲン乗用車ブランドが50万8276台で最多。以下、アウディが39万3450台、シュコダが13万1569台、フォルクスワーゲン商用車ブランドが7万9838台、セアトが7万6773台。
フォルクスワーゲングループUKは、「顧客と販売店を、今後ともサポートしていくことを約束する」とコメントしている。
アウディジャパン 大喜多社長「信頼回復に向けてすべての懸念事項に対応する」…排ガス不正問題
アウディジャパンは、フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を不正に逃れていた問題を受けて、大喜多寛社長が「信頼を回復すべく、すみやかにすべての懸念事項に対応する」との声明を発表した。
声明によると、一部のディーゼルエンジン(型式=EA189)に搭載されている、不正ソフトウェアに関する問題解明のため、現在、VWグループは全力を挙げて取り組んでいるとしている。
また、アウディジャパンでは、ディーゼルエンジンを搭載したアウディ車で、日本へ正規輸入したものはない。ただ「顧客に多大な心配と迷惑をかけている」として謝罪。
その上で「顧客からの信頼を得ること、社会からの信頼を得ることが、現在も将来においても、最も重要」として、信頼回復に注力する方針を示した。
豪当局、VW グループに巨額罰金の可能性…最大1台当たり約1億円
世界的規模で、一部ディーゼル車に排ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。オーストラリアでは同社に対して、多額の罰金が科せられる可能性が出てきた。
これは10月1日、オーストラリア競争消費者委員会が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲングループに対して、最大で1台当たり110万オーストラリアドル(約9300万円)の罰金を科す可能性がある」と発表している。
今回、フォルクスワーゲングループで問題視されているのは、市販車へのディフィートデバイス(無効化機能)の搭載。これは、オーストラリアの消費者法に抵触する違反行為となる。
現時点で、フォルクスワーゲン・オーストラリアは、同国内のフォルクスワーゲン車にディフィートデバイスを搭載していたかどうか、公表していない。オーストラリア競争消費者委員会は、「ディフィートデバイスの搭載が確認された場合、フォルクスワーゲングループを提訴する」とコメント。
1台当たり最大で約1億円の罰金が科せられた場合、罰金の総額は大きく膨らむ可能性がある。
VW の公聴会、10月8日に開催…米法人の社長兼CEO出席へ
違法なソフトウェアを車両に搭載して、米国の排ガス試験を不正にクリアしていたフォルクスワーゲングループ。同社に対して、米国議会が行う公聴会の日程が決定した。
これは10月1日、米下院のエネルギー商業委員会が明らかにしたもの。「フォルクスワーゲンの排出ガス問題に関する公聴会を、10月8日に開催する」と発表している。
なお、フォルクスワーゲングループから公聴会に出席するのは、米国現地法人のマイケル・ホーン社長兼CEOの予定。
また、今回の問題を最初に発表した米国EPA(環境保護局)も、公聴会に出席する。
米下院エネルギー商業委員会のティム・マーフィー氏は、「フォルクスワーゲンが一部のディーゼル車に、ディフィートデバイスを搭載していたのは、重大な問題」と述べている。
この流れだとブガッティとかシュコダとかどっかにいってしまいそうだけど大丈夫かしら?
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2015/10/06 22:27:27