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2022年12月12日 イイね!

これでプロモーションも兼ねてパリダカ出たりするのかな〜

これでプロモーションも兼ねてパリダカ出たりするのかな〜オフロード仕様に仕上げたポルシェ 特別モデル「911 ダカール」登場、カラーはホワイト&ブルーを基調に

ポルシェは2202年11月17日(現地時間)、米国で行われた「ロサンゼルスモーターショー2022」で「911 ダカール」を発表しました。

「911」は初代の生産開始から50年以上の歴史を持つポルシェのフラッグシップモデル。水平対向6気筒ターボエンジンを、伝統のRR(リアエンジン・リアドライブ)で搭載したスポーツカーです。

そんな911をラリーで知られる「ダカール」に合わせたオフロード仕様として仕上げたのが、特別モデル「911 ダカール」です。パワートレインには3リッターの6気筒ターボエンジンに、8速トランスミッションを採用。最大480馬力、最大トルク約58.1kgf-m(570Nm)を出力し、最高速度は時速240キロを発揮します。

砂漠などのオフロードに対応するべく、特別に用意した大型のタイヤを装備。車高も通常より高めに設定されており、さらに設定で30ミリのかさ上げも可能。走行モードには「ラリーモード」を搭載し、後輪寄りの全輪駆動に切り替えができるようになっています。

そのほかにもオプションとして、ルーフバスケットやテントなど、オフロード向けの装備を用意。もちろん舗装されたオンロードでの走行も、十分に楽しめるスペックを保持しています。

ポルシェ「911 ダカール」は全世界で2500台限定生産。価格は3099万円となっています。



パリ~ダカールラリーを制した伝説のポルシェ953をオマージュするオフロード志向の「ポルシェ911ダカール」が登場

ポルシェ ジャパンは2022年11月17日、第8世代のポルシェ911(992)にオフロード志向の特別仕様車「911ダカール(911 Dakar)」をラインアップし、同日より予約受注を開始した。車両価格は3099万円の設定で、販売台数は全世界で2500台の限定だ。

今回の特別仕様車は、11月18日(現地時間)から開催された米国ロサンゼルス・オートショーでワールドプレミアを飾った、現行911をベースとするオフロード志向の限定モデル。1984年開催のパリ~ダカールラリーでレネ・メッジ/ドミニク・ルモイヌ選手組が総合優勝を飾った伝説のポルシェ953(後に959へと発展する、930の基本コンポーネントを使って4輪駆動化した実験的なモータースポーツ車両)を彷彿とさせる「ラリーデザインパッケージ」(433万7000円)も用意している。

シャシー面に関しては、標準仕様の911比で50mm高いスポーツサスペンションを採用。また、フロントエンドとリアエンドをさらに30mm上げるリフトシステムを標準で装備する。このシステムは低速走行時で障害物を乗り越えるために設計されているだけではなく、セッティングを見直したサスペンション自体と統合制御。170km/h以下の走行ではハイレベルモードを利用してオフロードアドベンチャーを意欲的に楽しむことができ、さらに170km/hを超えると車高が自動的に通常の位置まで下がって高速走行安定性が高まる仕組みとしている。また、ポルシェダイナミックシャシーコントロール (PDCC)や後輪のアクティブステアリングなども組み込んだ。

一方、エクステリアには強化鍛造アルミアイレットを備えたステンレス製フロントプロテクションやブラックのホイールアーチカバーおよび専用ステンレススチール製インレイ付きサイドスカート、テールパイプトリムとインタークーラーエアアウトレットを一体化したステンレススチール製リアエプロンおよびリアエプロントリム、CFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)製の軽量フロントリッド (ボディ同色、2つのエアアウトレット付き)、CFRP製の固定式軽量リアスポイラー、固定式の前後トーイングアイ(レッド)などを特別装備。ボディサイズは全長4530×全幅1864×全高1338mm/ホイールベース2450mmに設定する。また、最低地上高は161mm、スロープアングルは14.2~16.4度、ランプアングルは16.2度を確保。車重は軽量ガラスと軽量バッテリーの採用や後席の省略など軽量化を果たした効果で、カレラ4GTS(PDK仕様)よりわずかに10kg重い1605kgに仕立てた。

シューズはスポーティなオフロード走行に適合するよう専用開発した、前245/45ZR19/後295/40ZR20サイズのピレリScorpion All Terrain Plusタイヤを装着。トレッド面の深さは9mmに設定し、合わせてサイドウォールとスレッドを2層のカーカスプライで構成して、オフロード走行での高いグリップと耐カット性を確保する。オプションとして、同じく2層のカーカスプライを採用したピレリP Zeroのサマータイヤとウインタータイヤも選択可能だ。

専用設計のエンジンマウントに搭載するパワーユニットについては、カレラ4 GTSに採用する2981cc水平対向6気筒DOHCツインターボユニットをベースに専用セッティングを実施。最高出力は480ps(353kW)/6500rpm、最大トルクは570Nm/2300~5000rpmを発生し、トランスミッションに8速ポルシェドッペルクップルング (PDK)を組み合わせて、0→100km/h加速3.4秒を実現する。最高速度はオールテレインタイヤを装着することから240km/hに制限した。また、ステアリングホイールのロータリースイッチで選択可能なドライブモードには、ノーマル(NORMAL)/スポーツ(SPORT)/ウエット(WET)のほか、ラリー(RALLYE)とオフロード(OFFROAD)という専用モードを採用する。ラリーモードは起伏のある緩い地面を走行する際に最適なモードで、4WDの駆動配分はリア寄りに設定。一方、オフロードモードは車高が自動的に上昇し、難易度の高い地形や砂地でのトラクションを最大限に引き出す。2モードともに約20%のホイールスピンを許容し、鋭い加速を可能とするラリー(RALLYE)ローンチコントロールを組み込んだ。

内包するインテリアは、リアシートを省略して2名乗車としたうえで、CFRP製軽量フルバケットシートおよびレザー/パーフォレイテッドRace-Texシート表皮や、Race-Texで覆ったGTスポーツステアリングホイール(ステアリング中央上部マーキング入り)、ブラッシュドアルミニウム(ブラック)のデコレイティブインレイおよびシェードグリーンのインレイなどを標準で採用。助手席前のインパネには、シルバーの“911 Dakar”バッジとシリアルナンバー“0000/2500”を配したアルミニウム製プレートを特別装備した。

ラリーデザインパッケージの内容に話を移そう。エクステリアでは、外装色に1984年パリ~ダカールラリーの優勝車をイメージしたホワイト/ゲンチアンブルーメタリックの2トーンボディカラーを採用。標準モデルにおけるツートンカラー塗装とラッピングの組み合わせは、ポルシェとしては初の試みである。また、ゴールド/レッドのデコレイティブストライプやホワイト塗装のアルミホイール、1から999までの番号が選択できるサイドのゼッケンナンバー、オリジナルの“Rothmans”から“Roughroads”に変更したサイドデカールなども設定した。一方でインテリアに関しては、Race-Texの追加エレメントやブルーのコントラストステッチおよびステアリングセンターマーキングなどを採用する。さらに、ロールオーバーバーや6点式シートベルトなどが加わるラリースポーツパッケージも用意した。

オプションで選べる専用アクセサリーの充実化を図ったことも、911ダカールのトピック。最大40kgまで積載可能な補助ヘッドライト付きのルーフバスケットや、PORSCHEロゴが入った飲料水用のプラスチック製キャニスター(容量12リットル)、立ち往生した車両の復旧に役立つPORSCHEロゴ入りリカバリーボード、グリップ部にPORSCHEロゴを配した折り畳み式シャベル、タープ素材を使ったアクティブ2.0ダッフルバッグ、2名用の折り畳み式ルーフテントなど、アウトドアで役立つアイテム群を設定している。



車高爆上げ! 「ポルシェ911ダカール」はキテるぜ!! これからはスーパースポーツもオフロード性能がキモに!?

ポルシェは2022年11月17日、911のニューモデル、「911ダカール」をLAショーでワールドプレミアした。911ダカールは911から派生したオフロードモデルで、その車名の「ダカール」には1984年のパリ・ダカールラリーでポルシェが果たした初の総合優勝への敬意が込められているとのことだ。今後はスーパースポーツの世界でもオフロード仕様は「これもあり」になるのか、九島辰也氏が語る。

本文/九島辰也、写真/ポルシェ、Classic YOUNGTIMERS CONSULTANCY、アウディ、フォード、プジョー、ピレリ

■やはりラリーマシンのカッコよさは格別だ

2022年11月に開催されたWRCラリージャパン。街中をラリーマシンが走り回るだけでもワクワクしてくるというものだ(写真/ピレリ)

先日、愛知県と岐阜県の林道をSSとしたラリージャパンが開催された。WRCラウンド13という面でもラリー好きにはたまらないイベントである。マシンはGRヤリスを筆頭にヒョンデとフォードがエントリー。ロールバーでゴリゴリに固められた3ドアハッチバックが砂煙を上げながらドリフトする姿は実にカッコいい。

そんなWRCの歴史は長く、齢五十路のクルマ好きがワクワクした1980年代はかなり過激なものだった。グループBと呼ばれるのがそれで、高性能4WDスポーツカーが鎬を削っていたのだ。

アウディクワトロスポーツ、フォードRS200、プジョー205T16などなど。そうそうフェラーリ308GTBも走っていたっけ。あまりに事故が多く、過激だったことからわずか4年で終わったカテゴリーである。

500ps超のモンスターマシンが闊歩した1980年代のグループB。アウディクワトロスポーツもそのなかの1台だった

そんな流れのなか、当時ポルシェは1台のラリーカーを開発してパリ・ダカールラリー、通称“パリダカ”に参戦していた。ロシュマンズポルシェのカラーリングをまとった911ベースの953や959だ。959はグループBへの参戦のために計画されたと言われている。背を高くして雪道や砂漠を駆るその姿はかなり衝撃的だった。

ポルシェ911ダカール。2022年11月17日(現地時間11月16日)にポルシェがLAショーでワールドプレミアした911のオフロードモデルだ

前置きが長くなったが、11月16日から米国で開幕されたロサンゼルスモーターショー2022で彼らはその後継? とも思われるモデルを初公開した。911シリーズの新モデル、911ダカールである。

写真を見たとおり、911シリーズから派生するオフロードモデルで、車名の「ダカール」には前述した「パリ・ダカールラリー」において、1984年にポルシェが初の総合優勝を飾ったことに対する敬意が込められている。

要するにオマージュってことだ。なぜこの時期? というのは謎だが、発想はユニークだし、人気になるのは間違いないだろう。

それじゃ、ちょっとしたカタチだけのパイクカーなのかといえば、そうではない。ポルシェはこのクルマの開発を真面目に行なっている。911ダカールの開発プロトタイプ車両の写真を公開し、1万km以上のオフロードを含めて、50万kmを超える過酷なテストに取り組んだというのだ。

そして、その出来栄えは「卓越したオフロード性能を発揮する初の2ドアスポーツカーになる」、と豪語している。なるほど、興味津々である。

■走行モードにラリーとオフロードの2つを設定

のべ50万kmを超える走行テストが実施されてきた911ダカール。その開発はいかにもポルシェらしく、いっさいの妥協はない

車高はスタンダードの911よりも50mm高くなる。グラベルを想定してのセッティングだ。しかも、高さが足りない時はさらに30mm上げられる専用のリフトシステムが搭載されるから本格的。

また、ドライブモードはグラベル、マッド、ウェットグラスに対応するラリーモードと、砂漠などを走る用のオフロードモードが用意される。それと、SSでのスタートに失敗しないラリーローンチコントロールも付いているから完璧だ。いやはやおみごと。格好だけでなく、中身までかなり徹底的に研究されている。

面白いのは、当時のカラーリングに近いものが選べること。ブルーとホワイトのボディカラーをベースにゴールドとレッドのストライプをまとったスタイルがカタログに載るのだ。しかもホイールまでホワイト。まさに1984年の953を思い起こさせる。

ゼッケンナンバーを好きな数字にできるというが、そこは悩みそうだ。エンジンは3L水平対向6気筒で最高出力は480ps。トランスミッションは8速PDKで駆動方式は当然4WDとなる。

ただ、最高速度は時速240キロに制限される。トレッドパターンのゴツゴツしたオールテレインタイヤを履くからだ。ピレリのスコーピオンと911の組み合わせなんて実に“オツ”である。

現在、ポルシェジャパンでは価格未定となるが、すでにオーダーはたくさん入っていることだろう。1980年代のラリーシーンを知る大人のハートにググッと刺さるのは言うまでもない。世界限定2500台は狭き門だ。

■ハイパフォーマンス系の車高アップモデルはトレンドになるのか?

オランダの「Classic YOUNGTIMERS CONSULTANCY」が製作したR35GT-RベースのGozilla2.0。実にサマになっているオフロードモデルだ

こんなニュースを聞くと、2020年に少しだけ話題となった現行R35型GT-Rをオフロード仕様にしたGT-Rオフロードモデル、「ゴジラ2.0」を思い出す。オランダのカスタムメーカーが発表したそのモデルはよくできている。

車高の上がり方も悪くないし、迷彩色とボルトオンタイプのオーバーフェンダー、それとLEDフォグランプの組み合わせはとても自然にマッチしている。完成度の高さからメーカーのコンセプトモデルと言われても信じそうだ。

なんてトレンドを鑑みると、スポーツカー、特にハイパフォーマンス系の車高を上げたモデルが今後のトレンドに思えなくもないが、そうはならないだろう。これらはSUVに飽きた世界の富裕層に向けたひとつの提案であり、遊び心からくるものだ。

ただ、世界中のオフロードコースを走ってきた身からして、個人的には好きだし、そんなトレンドが巻き起こって欲しい気もする。SUVとは異なる観点の背の高いイタリアのスーパーカーってのも見てみたいしね。

ポルシェ911ダカールが何かのきっかけになるのかはわからない。もしかしてグループB復活? う~ん、今後の動向が気になる。



ポルシェ 911『ダカール』に「パリダカ」優勝車に敬意のパッケージ…ロサンゼルスモーターショー2022

ポルシェは11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022において、2ドアスポーツカー「911」シリーズの新モデル『911ダカール』(Porsche 911 Dakar)の「ラリーデザインパッケージ」を初公開した。

世界限定2500台の911ダカールは、ポルシェ911のコンセプトが持つ無限大の可能性を示すとともに、1984年の「パリ・ダカールラリー」におけるポルシェ初の総合優勝を連想させることを狙った。この重要な勝利が、ポルシェ911の4輪駆動モデルの誕生につながったという。そのため、911ダカールには、アイコニックな優勝車を彷彿とさせるラリーデザインパッケージがオプションで設定された。

◆パリ・ダカールラリーの優勝車をイメージした外装
オプションのラリーデザインパッケージは、ホワイト/ジェンシャンブルーメタリックのツートンカラー仕上げを基本にしている。標準モデルのツートンカラー塗装とラッピングの組み合わせは、ポルシェとしては初めての試みだ。

車両のサイドには、1から999までのレースナンバーを選択することができる。1984年のパリ・ダカールラリー優勝車の外観を再現した911ダカールのラリーデザインパッケージ仕様車は、レッドとゴールドのデコレーティブストライプに加えて、ドアに「Roughroads(ラフロード)」のロゴがあしらわれる。このロゴは登録商標で、911ダカールのコンセプトとオフロード走行への適合性を示しているという。

さらに、ラリーデザインパッケージには、ロールオーバーバー、6点式シートベルトを備えたラリースポーツパッケージもオプションとして用意されている。

◆オプションで補助ライト付きのルーフバスケットを設定
ポルシェ911ダカールのルーフには、オプションのルーフバスケットの補助ライト用12V電源コンセントが見えるように設置されている。42kgの耐荷重を備えたこのキャリアには、燃料や水筒、折りたたみ式シャベル、トラクションボードなどのラリー装備を問題なく積載することができる。なお、ルーフバスケットに装着されたライトの一般公道での使用は禁止されている。911ダカールには、テクイップメントとしてルーフテントも用意されている。

インテリアには、フルバケットシートを標準装備した。リアシートを取り除くことで、911ダカールのスポーツカーとしての意気込みを強調しているという。軽量ガラスと軽量バッテリーによる軽量化によって、車両重量は『911カレラ4 GTS』(PDK仕様)より10kg重い1605kgに抑えられた。

911ダカールのインテリアを決定づける特長が、シェイドグリーンのデコレーティブステッチを施した標準装備の「Race-Tex」トリムだ。また、エクステリアのメタリック仕上げも911ダカール専用とした。

◆引き上げられた車高とランプ角は既存のSUVに匹敵
オプションのサマータイヤのピレリ「P Zero」とウインタータイヤにも、2層のカーカスプライを備えた仕様が用意される。標準装備のオールテレーンタイヤは、公道でもスポーツカーのようなダイナミクスを発揮するという。

引き上げられた車高とランプ角は、既存のSUVに匹敵する、と自負する。リフトシステムは、低速走行時に障害物を乗り越えるために設計されているだけでなく、専用チューニングされたサスペンションに一体化されている。170km/h以下の速度の時に、「ハイレベル」設定を利用してオフロードアドベンチャーを楽しむことができるという。速度が170km/hを超えると、車高は自動的に通常の位置まで下がる、としている。
Posted at 2022/12/13 22:29:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2022年12月08日 イイね!

ポルシェならではの新型エンジンって感じかな

ポルシェならではの新型エンジンって感じかな高出力で環境負荷も低い水素エンジン ポルシェが作る4.4L V8 特殊なターボの仕組みとは

F1技術も応用 高出力のV8水素エンジン

ポルシェは今年8月、高性能車向けの水素エンジンの開発で話題となった。水素に関する今日の研究のほとんどは、比較的低出力の商用車に集中しているが、ポルシェが開発に取り組んでいるのは、4.4L V8エンジンで最高出力598psを発生させるという野心的なものだ。

水素はガソリンの4倍近いエネルギーを含んでいるが、気体であるため体積効率はずっと低い。自然吸気エンジンの場合、どれだけ多くの気体(空気)を取り込むことができるかが重要なポイントになるが、水素を内燃エンジンに使用した場合、その効果はあまり期待できない。液体で保存しても、エンジンの中で気体に戻らなければならないからだ。

この問題を回避する方法は、従来のエンジンと同じで、吸気圧を上げることである。ガソリンエンジンが燃やせる燃料の量は、取り込める酸素の量に依存するため、ターボやスーパーチャージャーなどのコンプレッサーで吸気圧を上げることで、より大きなパワーを生み出すことができる。

これを水素エンジンにも応用できればいいのだが、難易度ははるかに高い。ポルシェのシミュレーションでは、水素を燃料とするV8エンジンからガソリンエンジンと同等のパワーを得るために、標準を大きく上回る高性能なターボチャージャーが必要とされた。一般的なガソリンエンジン用ターボチャージャーに比べ、重量比で約2倍の空気量を供給できるシステムが必要だったのだ。

この難題に対する答えは、F1で使われている技術と、強力な電動ブーストターボチャージャーにあった。ポルシェの技術者たちは、電動アシスト排気ガスターボ(eターボ)と排気システムから独立したeコンプレッサーを使って、4種類のレイアウトをシミュレーションした。

1つ目は、シリンダーバンクごとにeターボとeコンプレッサーを使用するパラレルシステムである。2つ目は、eターボとeコンプレッサーを連動させた2段圧縮方式。3つ目は、各バンクに1つずつeターボを搭載し、ガイドベーンで効率を上げるというもの。4つ目に選ばれたシステム(写真)は、各バンクに1基ずつeターボを搭載し、それぞれにデュアルコンプレッサーを備えたものである。

機械的には非常にシンプルだが、空気が通るルートはかなり複雑である。吸入空気はまず1つ目のコンプレッサーで加圧され、インタークーラーを経て、2つ目のコンプレッサーに送られる。この仕組みは効果を発揮し、ポルシェによると、仮想空間ではガソリン車と「ほぼ」同等のパワーを得ることができたという。

4.4L V8水素エンジンは車重2650kgの仮想のテスト車両に搭載され、ニュルブルクリンクで8分20秒2のラップタイムを叩き出し、排出ガスレベルはユーロ7を大幅に下回ったそうだ。ポルシェは、このテスト車両のベースとなったモデルについては明らかにしていないが、不思議なことに、このベース車両も4.4L V8エンジンも、ポルシェの市販車には直接関係していないようである。

まだ市販化の計画はないが、この水素エンジンは高性能のスポーツカーにおいて、バッテリーに代わる持続可能な手段が存在することを示すものである。



過給器の構成とかが面白いね
Posted at 2022/12/09 21:51:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2022年12月06日 イイね!

初代ほど値段が下がらないだろうから値段的には微妙だけど6気筒のレギュラーモデルをっていう考えならアリなのかな?現行だとレギュラーモデルは4気筒になるので好き嫌いが分かれそうだし

初代ほど値段が下がらないだろうから値段的には微妙だけど6気筒のレギュラーモデルをっていう考えならアリなのかな?現行だとレギュラーモデルは4気筒になるので好き嫌いが分かれそうだし最高の普段使いスポーツカー ポルシェ・ケイマン(981型/2代目) 英国版中古車ガイド

普段使いできる最高のスポーツカー

現代のポルシェが生み出す、最高の普段使いスポーツカーはケイマンだと思う。賛否あることは理解している。それでも、小さなボディに不足ない魅力が詰まっていることは間違いない。

ケイマンは、リアエンジン・スポーツカーを連綿と作り続けてきたスポーツカー・メーカーによる、毎日乗ることを前提とした秀作だ。911と同様に世界クラスの技術が投じられ、細部までこだわり抜かれている。

ミドシップ・レイアウトで動的能力に優れるだけでなく、軽くコンパクトで操縦性も抜群。よりお手頃な価格設定は、われわれの味方でもある。なかでも2代目となる981型のケイマンは、現時点では最高の価格価値にある。

初代、987型のケイマンは2012年に登場。それを更に磨き込んだ2代目は、2012年に発売された。ポルシェ・ボクスターのクーペ版という、基本的なポジショニングは当初から変わらない。

シャシー中央に搭載されるエンジンは、ベースグレードの英国仕様で274psと29.5kg-mを発揮する自然吸気の2.7L水平対向6気筒。控えめな数字といえるが、落ち着きのある足まわりと相まって、腕利きのドライバーへ不足ない充足感を与えた。

トランスミッションは、7速デュアルクラッチATのPDKか6速MTが選べた。PDKなら電光石火の超高速な変速で、ケイマンの動力性能を手軽に引き出せる。一方のMTなら、適度な重み付けのペダルを操りアナログな体験を堪能できる。

パワーステアリングは電動機械式。それでも、ステアリングフィールは素晴らしい。

走りを磨いたSにGTS、GT4も登場 

ポルシェだから、オプションもふんだん。アダプティブダンパーが組まれるPASMは優れた乗り心地をもたらし、トルクベクタリング機能のPTVも実装できた。スポーツクロノ・パッケージを選ぶと、スロットルマッピングとシフトマナーが1段シャープになった。

当時のポルシェ911 カレラに積まれていた、3.4L 水平対向6気筒エンジンを積むケイマン Sも当初から用意された。こちらは325psと37.6kg-mを発揮し、一層意欲的な走りに興じれる。

魅力的なオプションが標準で一式装備されていたのが、ケイマン GTS。スポーツクロノとPASM、20mm車高の落ちるスポーツサスペンションが組まれ、見た目もわずかに差別化されていた。

さらに3.4Lエンジンは、英国仕様で339psと38.6kg-mまで増強。シリアスさを求めるドライバーへ、より秀でた動力性能をもたらした。

2015年には、ポルシェのGT部門が手を加えたサーキット前提のケイマン GT4も登場。空力特性が磨き込まれ、380psと42.6kg-mを発揮する3.8L水平対向6気筒エンジンを獲得している。

リア・サスペンションは設計し直され、フロント・サスペンションはGT3から流用。3段階の調整式アンチロールバーと、ハイグリップなミシュラン・カップ2タイヤで熱い走りを受け止めた。

お値打ち価格で流通している981型

近年の英国の中古車市場を眺めてみると、この981型ケイマンがお値打ち価格で流通していることへ気が付く。悪くない状態のものでも、2万5000ポンド(約415万円)前後で入手が可能なようだ。

毎日の通勤を楽しくしてくれるだけでなく、素晴らしい操縦性は週末の最高の伴侶にもなってくれる。ミドシップの2シーター・クーペとして考えれば荷室は広く、お買い物にも困らない。インテリアは上質で、堅牢に作り込まれている。

今後は、経年による価値の低下も小さいはず。もっとも、ひとたびオーナーになったら手放したいとは考えにくいはずだが。

新車時代のAUTOCARの評価は

これほど優れた動力性能と操縦性を備えたライバルは、他に存在するだろうか。停まった状態の美しさも見逃せない。

価格は競争力に長け、今後の価値も約束され、燃費も優秀。車内は快適で、2シーターのスポーツカーとして考えれば実用性も低くない。このクルマの真価は、すぐには理解できないほど高いといえる。(2006年1月17日)

購入時に気をつけたいポイント

メンテナンス間隔

ポルシェは2年か3万2000km毎の点検整備を指定しているものの、専門家は年1回は実施した方が良いと話す。油脂類を新鮮な状態に保ち、潜在的な不具合へ早期に対応するためだ。結果的には安く済むという。

ダイアグノーシスへつなぎ、ダッシュボード上の走行距離に偽りがないか事前に確かめたい。エンジンをレブリミットまで回した履歴や、エラーコードが出ていないかなども確認できる。

サスペンションとブレーキ、クラッチ

PASMのアダプティブダンパーからオイルが滲むことがある。

ブレーキペダル部分のブッシュは劣化しやすい。まれにペダルが完全に戻らず、ブレーキが軽く掛かったままの状態になり、ディスクが加熱することも。早期に修理したいポイントだ。

MTの場合、クラッチペダルが重い場合は寿命が近い証拠。

ボディとシャシー

ボディは多くがアルミニウム製なため錆びにくい。フロントバンパーやフェンダー、サイドシル、フロントガラスなどは飛び石キズが付きやすい。予め観察したい。

維持状態が悪いとエアコンのコンデンサー、ラジエター、エグゾーストシステムの固定部分などにサビが生じがち。

インテリア

PDKを積んだケイマンのステアリングホイールには、PDK用のボタンが付いていた。スポーツ・ステアリングホイールとシフトパドルには、専門ショップで交換できる。

タイヤ

ケイマンにはN規格のピレリPゼロが標準装備されていた。ワンダリングが強いため、ミシュラン・パイロットスポーツ4Sなどへ交換されていることがある。

オーナーの意見を聞いてみる

イアン・フィリップス氏

「2014年式ポルシェ・ケイマンを4年前に購入しました。運転を楽しむために。最初は911を考えていたのですが、981型のケイマンを試乗したら考えが変わりました」

「操縦性は素晴らしく、5000rpmを超えた辺りからのエンジンサウンドにも惚れ惚れします。長距離ドライブでは、燃費が14.0km/L以上まで伸びることもありますよ。ベスト・ドライバーズカーだと思いますね」

「基本的には堅牢なので、ポルシェ・ディーラーでメンテナンスされてきたクルマを、個人売買で購入しています。今もディーラーへ点検整備をお願いしていますが、年間400ポンド(約7万円)ほどは最低でも必要です。維持費は高めといえるでしょう」

「最近、エアコンの修理代としてかなり払いました。それでも、981型ケイマンの設計は優秀ですし実用的。所有し運転する喜びには代えられません」

知っておくべきこと

ポルシェの技術開発部門チーフ、ヴォルフガング・ハッツ氏の誕生日に、ポルシェのGT部門はGT3用エンジンを搭載した981型ケイマン GT4をサプライズで運転させ驚かせた。ハッツ自身も、以前から温めていたアイデアだったという。

ポルシェの上層部もこのプロトタイプへ試乗し、最終的に最新の718ケイマン GT4 RSの開発へゴーサインが出たという。その素晴らしさは、AUTOCARでもご報告済みだ。

英国ではいくら払うべき?

2万5000ポンド(約415万円)~3万4999ポンド(約580万円)

走行距離が長めの981型ケイマンを英国では探せる価格帯。基本的にはどれも状態は悪くないようだ。オプションを装備した例も多く、ケイマン Sも含まれていた。

3万5000ポンド(約581万円)~4万4999ポンド(約746万円)

走行距離が短くなる。スポーツクロノ・パッケージなど、理想的なオプションが組まれた例を選べる。

4万5000ポンド(約747万円)~5万9999ポンド(約995万円)

ケイマン GTSを英国では狙える価格帯。ケイマン Sなら走行距離は短め。価格帯の上限にはGT4も含まれる。

6万ポンド(約996万円)以上

走行距離3万km以下の981型ケイマンを英国では選べる。お好みの内容の1台をどうぞ。

英国で掘り出し物を発見

ポルシェ・ケイマン 2.7PDK(英国仕様) 登録:2014年 走行距離:11万1100km 価格:2万7995ポンド(約464万円)

今年の春にポルシェ・ディーラーで整備を受けた、4オーナー車。内容は直接確認した方が良いだろう。車検がもうすぐ切れるため、購入時に改めて一式点検してもらうことをオススメする。オプションが多数載っていて、渋めの条件でも手が出てしまいそうだ。
Posted at 2022/12/06 21:19:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2022年11月25日 イイね!

レギュレーションのためにも市販車として販売していたっていうんだから凄いよな〜乗れる気がしないけどw

レギュレーションのためにも市販車として販売していたっていうんだから凄いよな〜乗れる気がしないけどwポルシェ911なのにRRを捨てた! 打倒マクラーレンで誕生した「911GT1」という最強の異端児

この記事をまとめると

■ポルシェ911といえばRRがお決まりだが、じつはミッドシップの911も存在した

■ル・マンGT1カテゴリーに参戦するために開発されたレーシングカーの911GT1がそれだ

■911GT1はホモロゲ取得のためにデチューンされたストリートバージョンも市販された

敵がミッドシップならこっちもミッドシップにすればいい!

ポルシェ911といえば、エンジンを後輪軸上に配置して、後輪を駆動するRR方式をかたくなに守り続けてきたクルマ。ですが、歴代911のなかで1タイプのみ、ミッドシップレイアウトを選んだモデルがありました。今回ご紹介するのは、ル・マンGT1カテゴリーに参戦するためのホモロゲーションモデルとして誕生した911GT1。車名にこそ911とついていますが、その実態は似ても似つかないスポーツカー(というかレーシングカー)です。

そもそもは1995年、ル・マン24時間耐久レースの主催者(フランス西部自動車連盟)がレギュレーションを「本来の」GTカーへとシフトしたことが端緒でしょう。この年の覇者はマクラーレンF1という希代のGTマシンで、ポルシェが送り込んだ993GT2はまったくと言っていいほど歯が立ちませんでした。そこで、バイザッハの首脳陣はある人物をレーシングカー部門に復帰させることに。1970~80年代のル・マンにおけるポルシェ黄金時代を築いた数々の博士のうち、レーシングフィールドを退き生産者管理部門で余生を過ごしていたノルベルト・ジンガーはその抜擢を「嬉しい驚きだった」と語っています。

ベテラン中のベテランたるジンガーは、すぐさまポルシェのおかれた現状、レギュレーション、そしてライバルたちの動向を調べると、わりと簡単にソリューションを打ちだしたようです。「敵がミッドシップの怪物なら我々もミッドシップにすればよい」と。

ここで思い出していただきたいのが1994年ル・マン24時間レースの覇者。グループCカー最後の年であり、レギュレーションがフワフワしていたのをいいことに、ポルシェがグループCカーをロードカーに作り替えた「ダウアー962LM」でGTクラスにエントリー、まんまと優勝をかっさらっていったのです。レギュレーションの隙をつくのが上手なポルシェとはいえ、これにはほかのエントラントたちも歯ぎしりが抑えられなかったはず。

翌1995年シーズン、ポルシェにはWSC95(TWR製シャシーにポルシェのエンジンをミッドに積んだWSCカテゴリーのマシン)というレーシングカーがあることはありましたが、1994年のレースで批判を浴びたことを反省したのか、これをGTカーに作り替えるような無茶はせず、参戦見送りということに。そして、1996シーズンを待つことにしたのですが、レギュレーションで「25台以上の市販車製造」が義務付けられていたため、ジンガーがどう出てくるのかと社内だけでなく、ライバルたちは虎視眈々だったはず。

ホモロゲーション取得のために公道バージョンも市販された

結局、ジンガー博士はほぼほぼゼロからミッドシップGTレーサーを作り上げることに。それでも、当時のポルシェ993(カブリオレ)のフロントスクリーンやキャビンを切って貼ったりしたことで市販車としての衝突安全基準をクリア、開発期間の圧倒的な短縮を実現して見せたのでした。もっとも、生粋のレーシングカーと違い、ガソリンタンクは重心位置から遠く離れたフロントのスペースに配置されるなど、ポルシェらしくないといえばらしくないパッケージではありました。

とはいえ、ミッドに搭載された3.2リッター水冷フラットシックスはツインターボの過給によって640馬力(リストリクター装着時)以上のハイパワー、リヤにはプッシュロッドサスペンションを新設するなど、戦闘力としては十分以上の仕上がり。

このル・マンで走るレーシングカーを無理やりロードモデルにしたのが911GT1 Strassen Version、いわゆるストリート仕様というクルマ。さすが生産車部門にいたジンガーらしく、じつにそつない仕上げが特徴です。フロントセクションやキャビンの一部を市販993から流用しているだけあって、居住性やらガソリンスタンドでの使い勝手(要は市販車と同じところにタンクがあり、普通に給油が可能)など、識者のコメントによれば「962のロードリーガルとは比べ物にならない」ほど快適だそうです。

もちろん、エミッションコントロールによって、600馬力以下(550馬力程度?)にデチューンされ、排気系もいくらか静かなマフラーに変えられたりしていますが、それでも0-100km/h加速3.7秒、最高速度308km/hと公称されています。これには、乾燥重量1100kgという超軽量も大きく寄与しているはずで、カーボンなんかそれほど使っていないわりにこの数値はさすがジンガーと驚きを禁じえません。

なお、25台の生産義務は1996年中に達成しなければならないわけではありませんでした。実際、911GT1のストリート仕様は1997年から1998年にかけて納車されたクルマが多く、当初のプロトタイプが993タイプのフロントマスクだったのに対し、996タイプのヘッドライトが装着されるなど、いくつかの変更が施されました。それゆえ、マニアの世界ではプロトの993タイプが珍重されており、お値段は20億円とも噂されています。

ちなみに、ストリート仕様でなく、純然たるレーシング911GT1をストリートリーガルに仕立て直したオーナーもいて、こちらは「70km/hも出せば車内で会話はできなくなる」というレーサーらしい1台となっているようです。

ところで、本来のレーシングカーの成績ですが、1996年のルマンでは総合2位と3位、続く1997年は全車リタイヤ。ここでジンガーが本性を現し、1998モデルはそれまでとはまったく別のマシンへと生まれ変わると、宿敵マクラーレンF1GTRをようやくやっつけて総合優勝の座に。しかしながら、この1998モデルをベースとしたストリート仕様は作られていません。プライベーター(ザクスピード)に売られた個体があったので、それを無理筋でナンバー付けるというのも楽しそうではありますがね。
Posted at 2022/11/25 23:28:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記
2022年11月25日 イイね!

911系と棲み分けがシッカリ出来そうだね

911系と棲み分けがシッカリ出来そうだね間近にとらえた! ポルシェの次世代EV ボクスター電動化モデル発見

目の前に電動化されたボクスターが!

ポルシェ718ボクスターの後継モデルと思われるプロトタイプが目撃された。撮影者は今回、欧州の公道でテスト走行しているところを、近距離からカメラに収めることができた。

次世代のポルシェ718ケイマンおよびボクスターには、ミドエンジン車の特徴を模して設計された電動スポーツカー用プラットフォームが採用される見込みだ。

ポルシェは、次世代718を電動ドライブトレインのみの設定とし、2020年代半ばまでに発売する意向であることが確認されている。既存のタイカンや、2024年デビュー予定のマカンEVの登場に続く、第3の電動モデルラインとなる可能性が高い。

今回撮影された車両は、以前目撃されたものと同様、第5世代となる「983」型ボクスターのプロトタイプと思われる。撮影者によると、マフラーの装着は確認できなかった(フェイク)という。ヘッドライトとリアライトバーのデザインは、タイカンと共通のようだ。

この他、現行モデルとの明確な違いはまだ明らかではない。ポルシェが先に発表したミッションRコンセプトのデザインと、ライトなどのディテールは似ているが、サイドプロファイルは現行ボクスターにかなり近いものである。

ミッションRコンセプトは、ミドエンジン・スポーツカーの設計を模倣しており、最も重い部品であるバッテリーをドライバーの後ろ、通常はエンジンがあるリアアクスルの前に配置している。次世代のボクスター/ケイマンにも、これと同様のレイアウトが採用される可能性が高い。

2~3年以内の発売が予想されることから、この時期にプロトタイプが公道でテスト走行を行うというのは妥当なところだろう。ポルシェはプロトタイプについてコメントを避けている。

ポルシェは、2025年に世界販売台数の50%、2030年には80%をEVとする計画だが、スポーツカーの911やSUVのカイエンに相当するEVモデルの発売時期はまだ確定していない。


次期ポルシェ・ボクスター 電動化されたプロトタイプ発見 3年以内に発売か

人気スポーツカーがEVに

ポルシェ718ボクスターの後継モデルと思われるプロトタイプが初めて目撃された。

次世代のポルシェ718ケイマンおよびボクスターには、ミドエンジン車の特徴を模して設計された電動スポーツカー用プラットフォームが採用される見込みだ。

ポルシェは、次世代718を電動ドライブトレインのみの設定とし、2020年代半ばまでに発売する意向であることが確認されている。既存のタイカンや、2024年デビュー予定のマカンEVの登場に続く、第3の電動モデルラインとなる可能性が高い。

今回撮影された車両は、第5世代となる「983」型ボクスターのプロトタイプと思われる。撮影者によると、エグゾーストパイプはフェイクであるという。ヘッドライトとリアライトバーのデザインは、タイカンと共有されるようだ。

この他、現行モデルとの明確な違いはまだ明らかではない。ポルシェが先に発表したミッションRコンセプトのデザインと、ライトなどのディテールは似ているが、サイドプロファイルは現行ボクスターにかなり近いものである。

2~3年以内の発売が予想されることから、この時期にプロトタイプが公道でテスト走行を行うというのは妥当なところだろう。ポルシェはこの写真について公式コメントを避けた。

ミドエンジンの挙動を再現

ポルシェは、2025年に世界販売台数の50%、2030年には80%をEVとする計画だが、スポーツカーの911やSUVのカイエンに相当するEVモデルの発売時期はまだ確定していない。

新たに導入される電動スポーツカー用プロトタイプでは、「eコア(e-core)」と呼ばれる斬新なバッテリーレウアウトを採用。低い着座位置と低重心を実現するという。

ポルシェはミッションRコンセプトのデザインについて、同社のデザインスタジオで並行して行われている次世代EVを反映したものであると認めている。一部のデザイン要素は、いずれ市販モデルにも反映されるようだ。なお、サイズは現行のケイマンやボクスターに近いものになっている。

シャシーは、718ケイマンのものをベースとしている。昨年のミッションRの発表会で、市販化の可能性について問われたポルシェのオリバー・ブルーメCEOは、次のように答えた。

「モデルを電動化する際、内燃機関(プラットフォーム)のキャリーオーバーは行いません。なぜなら妥協点が多すぎるからです」

「将来のスポーツカーを見据えた場合、独自のプラットフォームを開発しますが、一部のモジュールは他のモデルと共有します。しかし、プラットフォームは独自のものになるでしょう」

ミッションRはミドエンジン・スポーツカーのデザインを模倣しており、最も重い部品であるバッテリーをドライバーの後ろ、通常はエンジンがあるリアアクスルの前に配置している。

ポルシェの技術責任者であるミヒャエル・シュタイナーは、このような特異なレイアウトを採用した理由として、空気抵抗を減らすために車高をできるだけ低くする必要があったと述べているが、この方法では、バッテリーを床下に設置する従来の「スケートボード型」を採用することができない。

床下にバッテリーを置く方法は、ポルシェとアウディが共有するJ1アーキテクチャーだけでなく、既存のタイカンや今後発売されるPPEプラットフォームにも採用されている。

シュタイナーは次のように語っている。

「一般的な2ドアのスポーツカーでは車高が非常に低くなっていますが、これはシルエットをできるだけ低くフラットにすることで、空気抵抗を減らすためです」

「そのため、ドライバーをできるだけ低い位置に座らせる必要がありますが、そうするとシートの下にはバッテリーを搭載するスペースがありません。今日、多くのスポーツカーがミドエンジンを採用している理由と同じです」

「現在の技術では、バッテリーがクルマの中で最も大きくて重い部品となっています。そこで、わたし達は『eコア』というバッテリーデザインを開発しました。パッケージング的にも重心的にも、ミドエンジンの設計をほぼそのまま再現しています」

また、シュタイナーはプラットフォームについて次のように述べている。

「電動化によって変わらないプラットフォームはありませんが、当社のポートフォリオの中でそれほど変わらない可能性があるのは、ボクスターやケイマンのようなミドエンジン車のプラットフォームだけでしょう」

「ポルシェは10年前、エンジンとトランスミッションのスペースをバッテリーに使えるという理由で、このミドエンジンのレイアウトを採用したプロトタイプを製作しました。しかし、社内では内燃機関、プラグイン・ハイブリッド、完全EV用に対応したコンバージョンタイプのプラットフォームは作らないことに決まっています。重量やパッケージングといった面で妥協があるからです」

「ミドエンジン車であっても、完全電動プラットフォームを設計することには十分な理由があります。これは将来的に変わるかもしれませんが、少なくとも今後数年は変わらないでしょう」

シュタイナーは、911のような後輪駆動車の模倣を試みるのではなく、ミドエンジンのデザインを検討していると述べた。これは、安全上の理由からバッテリーを車体中央の衝突構造内に収めたいと考えているためだ。

このようなレイアウトは、将来的にはランボルギーニやアウディといった兄弟ブランドにも採用される可能性があるようだ。シュタイナーは、ミッションRのようなコンセプトを、スーパースポーツカーの「方向性」を持ったレイアウトで開発することができると述べている。

「これは技術的な理由だけではありません。往々にして、『方向性』は市場の好みを汲んでおり、その方向性に沿って技術を開発しようとしているのです」

718ケイマンと同程度の性能を持つ電動スポーツカーが顧客に受け入れられるかどうかを尋ねると、シュタイナーは次のように答えてくれた。

「受け入れてもらえるでしょう。しかし、そのためには軽量化が必要です。本物のスポーツカーをサーキットで走らせても、重さは感じられるでしょう。ハイウェイでは気づかないかもしれませんが、本物のスポーツカーはサーキットでパフォーマンスを発揮しなければなりません」

フォルクスワーゲン・グループが現在開発しているSSPプラットフォームは、実質的にフォルクスワーゲンが主導するMEBと、アウディ/ポルシェが開発するPPEを融合したもので、床下にバッテリーを搭載したスケートボード風のデザインが特徴だ。

また、バッテリーデザインの統一化にも取り組んでおり、生産するEVモデルの80%以上に採用することができるとしている。

しかし、そうすると、異なるバッテリーデザイン(eコア)を使用する「ミドエンジン」のレイアウトに合わせるため、新たなプラットフォームが必要になるかもしれない。



EVになるポルシェ『ボクスター』次期型、その姿がついに見えてきた…? 初スクープ

ポルシェが2024年に発売を目指している、ミッドシップ2ドアスポーツカー『718ボクスター』次世代型のプロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。

初代ボクスターは、『996』後継モデルとして1996年に誕生。2016年に登場した現行型では、車名を「718ボクスター」と変更した。2022年3月には、ポルシェのオリバー・ブルーメ会長が、「電気モデルの強化を目指しており、2020年代半ばまでに、ミッドエンジンの718スポーツカーを完全電気式のみで提供したい」と語っている。これが実現すれば、ボクスター次世代型は『タイカン』、『マカンEV』に続くポルシェ3番目のEVモデルになるとともに、同ブランド初の2シーターEVになる。

望遠で捉えたプロトタイプは、ほとんどの部分がダミーコンポーネントで武装されており、まだディティールは隠されている。だが1つ言えることは、次世代型でもミッドシップのプロポーションを維持するということだ。スタイリングには2021年発表のコンセプトカー『ミッションR』が大きく反映される。

フロントエンドでは、ダイナミックなエアインテークに水平バーを配置。その奥にあるフラップらしきものは、向かって左側は閉じられているが、右側は開いているようにも見える。アクティブに可変するタイプのようだ。後輪前に配置されるお馴染みのサイドエアインテークも閉じられている。それでもまだこのプロトタイプがEVであることを疑うなら、後部を見るといい。中央の排気口は明らかにダミーで、他に識別可能なパイプは見当たらない。

コードネーム「983」と呼ばれる次世代型では、アウディと共同で開発されている「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック」(PPE)アーキテクチャを採用する可能性が高く、ボクスター/ケイマンシリーズとして初めて、デュアルモーターによる全輪駆動がホットモデルに用意される予定だ。

市販型のパワートレインは不明だが、ミッションRコンセプトではフロントとリアのモーターが連携して1073馬力(800kW)以上を発揮するとしており、同レベルのスペックも期待していいだろう。

718ボクスター/ケイマン次期型のワールドプレミアは、最速で2023年後半、遅れれば2024年内と予想される。
Posted at 2022/11/25 23:22:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | ポルシェ | 日記

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