VW グループ、中国工商銀行と戦略的提携で合意
一部ディーゼル車に排気ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していた問題で、創業以来、最大の危機にあるフォルクスワーゲングループ。同社のトップが、最大市場の中国を訪問した。
これは10月30日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。「マティアス・ミューラーCEOが、ドイツのメルケル首相の中国訪問に同行した」と公表している。
ミューラーCEOは、中国訪問で大きな成果を上げた。それは、中国の中国工商銀行(ICBC)との間で、戦略的提携関係を構築する内容の合意を結んだこと。
フォルクスワーゲングループにとって、中国は最大市場。中国ではガソリン車が主流のため、今回の同社の排気ガス不正問題の影響は、限定的と見られる。その中国での基盤を、さらに強化することになるのが、今回の中国工商銀行との合意だ。
ミューラーCEOは、「この合意の下、中国工商銀行はフォルクスワーゲングループに対して、中国および世界で幅広い金融サービスを提供できるだろう」と述べている。
VW グループ、米工場への投資を継続…投資見直しの対象外に
欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは10月30日、米国テネシー州チャタヌーガ工場への投資を継続すると発表した。
チャタヌーガ工場では現在、欧州向けとは異なる北米専用の『パサート』を生産中。同車は2011年4月、チャタヌーガ工場で、量産第一号車がラインオフ。2015年7月には、生産開始から約4年で、累計生産が50万台に到達したばかり。
フォルクスワーゲングループは10月上旬、全ての投資計画の見直しを発表。ディーゼルエンジンの違法ソフトウェア問題を受けて、その対策などの費用がかさむことが見込まれており、必要不可欠な投資だけを実行していく方針が決められた。
今回の発表により、チャタヌーガ工場への投資が継続されることに。フォルクスワーゲンは米国市場で苦戦しているが、投資によって販売増を目指す。
フォルクスワーゲングループオブアメリカのマイケル・ホーン社長兼CEOは、「米国はフォルクスワーゲンにとって、最も重要な市場のひとつ」とコメントしている。
はじめて「ディーゼルゲート」って単語を聞いたんですけど
VWのディーゼル違法ソフト問題「ディーゼルゲート」、ポルシェにも搭載と指摘
東京モーターショー2015では、将来的なディーゼル車の日本導入を発表したフォルクスワーゲンですが、今度は最新ディーゼルへも違法ソフトの疑いです。
北米に端を発し、「ディーゼルゲート」と呼ばれるようになった、フォルクスワーゲン・グループのディーゼルエンジンへの違法ソフト『ディフィートデバイス』搭載問題が拡大しています。
フォルクスワーゲン・グループの2.0リッター4気筒ディーゼルにおける違法ソフト問題を指摘したEPA(アメリカ環境保護庁)が、同グループの3.0リッターV6ディーゼル搭載車にもディフィートデバイスの可能性アリと、現地時間の2015年11月2日に発表しました。
対象としてリストアップされたのは、フォルクスワーゲンだけでなく、アウディやポルシェのモデルも含まれます。
EPAがフォルクスワーゲン・グループに対して、試験を検知する違法ソフトを搭載していたとして、大気汚染防止法の違反を追加通知したのは、以下のモデルとなります。
2014 VWトゥアレグ2015 ポルシェ カイエン2016 アウディA6クワトロ、A7クアトロ、A8、A8L、Q5
これまでフォルクスワーゲン・グループは、違法プログラムである「ディフィートデバイス」の搭載については、旧型の2.0リッター4気筒ディーゼルエンジンに限った話としてきました。
V6ディーゼルの違法プログラム使用についてフォルクスワーゲンは否定のリリースを出していますが、アメリカEPAによる指摘が事実となれば、特定のエンジンにかかわらずディフィートデバイスが使われていることを疑わせるものとなり、グループ全体での信頼を失うことになりそうです。
(山本晋也)
ディーゼルゲート≒ディフィートデバイス
って事でいいのかな?
グループ会社なんだから当然使われているでしょ?むしろあるだろ?って疑って掛かるべき部類でしょ
VW のディーゼル不正、ポルシェ に拡大… カイエン にも違法ソフト
フォルクスワーゲングループが排出ガス試験を不正にクリアする目的で、違法なソフトウェアを一部ディーゼル車に装着していた問題。この問題が、傘下のポルシェにも拡大した。
これは11月2日、米国EPA(環境保護局)が明らかにしたもの。「ポルシェ『カイエン』など、フォルクスワーゲングループの3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル搭載車でも、違法なディフィート・デバイスが見つかった」と発表している。
この問題は9月18日、米国EPAの発表で発覚。違法なソフトウェアが装着されていたのは、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」搭載車。米国ではフォルクスワーゲン『ジェッタ』、『ザ・ビートル』、『ゴルフ』、『パサート』、そしてアウディ『A3』。米国で販売されたおよそ48万2000台が該当するとしていた。
今回のEPAの発表では、2.0リットル直4 TDIだけでなく、3.0リットルV6 TDIでも、不正が行われていたことになる。この3.0 V6 TDIは、米国では2014年モデルのフォルクスワーゲン『トゥアレグ』をはじめ、2015年モデルのポルシェ カイエン、2016年モデルのアウディ『A6クワトロ』『A7クワトロ』『A8』『A8L』『Q5』と、フォルクスワーゲングループの中大型車に搭載。
EPAは、3.0 V6 TDI搭載車の排出ガスを測定。その結果、「排出ガス中のNOx(窒素酸化物)の量は、米国基準の最大で9倍に達していた」と説明している。
どっちやねん
VW、米当局の指摘に反論…「V6 ディーゼルに不正なし」
排気量2.0リットルだけでなく、3.0リットルのディーゼルエンジンでも、違法なソフトウェアが搭載されていたと、米国EPA(環境保護局)から指摘されたフォルクスワーゲングループ。同社がこの件で、声明を出している。
今回のEPAの発表により、この問題はこれまで影響のなかった傘下のスポーツカーメーカー、ポルシェにも拡大。それは、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンが、ポルシェのSUV、『カイエン』にも搭載されていたため。
フォルクスワーゲングループは11月2日、声明を発表。「3.0リットルV6ディーゼルには、排出ガスデータを不正に操作する違法なソフトウェアは、断じて搭載していない」と、EPAの指摘に反論した。
フォルクスワーゲングループは、排気量2.0リットルを中心にした直列4気筒ターボディーゼルTDIの「EA288」型だけに、違法ソフトを搭載していたと認めている。他のディーゼルエンジンでは不正はないと、一貫して主張してきた。
今回の声明では、米当局の指摘に、真っ向から反論した形。フォルクスワーゲングループは、「EPAの調査には、全面的に協力していく」とコメントしている。
【新聞ウォッチ】独 VW 排ガス不正、傘下の ポルシェ と アウディ も新たな疑惑
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年11月4日付
●ポルシェも排ガス不正、アウディ含む7車種、VW側は否定、米当局発表(読売・2面)
●VW稼ぎ頭に不正疑惑、高級車ブランドへ打撃も(朝日・4面)
●郵政3社描けぬ将来像きょう上場(朝日・4面)
●ホンダ、5年ぶりV、東日本実業団対抗駅伝(毎日・18面)
●TPP12カ国首脳会合APEC開催時、共同声明発表へ(産経・1面)
●ホンダ、首都高で自動運転、試乗会(東京・7面)
●トヨタ、東北に小型車集約、生産再編国内300万台維持(日経・1面)
●トヨタ、中国販売1.2%減、10月の新車ホンダは伸び縮小(日経・7面)
ひとくちコメント
「やっぱりか」と思う人もいれば、「まさか」と嘆く人もいるだろう。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車の排ガス不正問題をめぐり、グループ傘下の高級車ブランドのポルシェとアウディで新たな不正疑惑が浮上したという。
米環境保護局(EPA)が「VWはきれいな空気を守るための法律に再び違反した」として、ポルシェなどのディーゼル車計7車種で、新たに不正を確認したと発表した。
きょうの各紙も「ポルシェも排ガス不正」(読売)、「VW高級車も不正」(日経)などと、大きく取り上げているが、ただ、VW側は、今回指摘された対象車について「禁じられた方法で排ガスを操作するソフトウエアを搭載していないことを強調したい」と不正を否定するコメントを発表している。
EPAが新たに不正を指摘したのは、ポルシェの『カイエン』のほか,アウディの『A6クワトロ』、『A7クワトロ』、『A8』などやVWの2014~16年型のスポーツタイプ多目的車(SUV)の『トゥアレグ』などで、米国では少なくとも1万台以上が販売されているという。
新たにポルシェとアウディの不正が指摘されたことで、朝日は「両社はあわせてグループの営業利益の6割ほどを占める稼ぎ頭だけに、不正が事実であれば、経営の立て直しに響く可能性がある」と指摘。さらに、「今後はEPAとVW側がそれぞれ見解の違いを、どう説明するかが注目される」と伝えた。
VW グループの排ガス問題、ガソリンエンジンにも拡大
一部ディーゼルエンジンに、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアを搭載していたフォルクスワーゲングループ。この問題が、ガソリンエンジンにも拡大した。
これは11月3日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。同社は、「社内調査の結果、排ガス中のCO2排出量の認定値が、実際の排出量よりも低い車両が見つかった。およそ80万台で、大部分がディーゼル車」と発表している。
「大部分がディーゼル車」という発表が、ガソリン車も含まれることを示唆。従来、フォルクスワーゲングループの排ガス不正は、一部ディーゼル車だけの問題と見られていた。この問題が、ガソリン車にも拡大したことになる。
なお、フォルクスワーゲングループは、CO2性能に問題があるガソリンエンジンの詳細を明らかにしていない。結果次第では、ガソリンエンジンが主力の中国や日本にも、影響が及ぶ可能性がある。
フォルクスワーゲングループのマティアス・ミューラーCEOは、「徹底的かつ総合的な解明が、我々の唯一の選択肢」とコメントしている。
VWの違法プログラム、ガソリンエンジンも対象か? CO2排出でも問題に?
2015年9月にアメリカ環境保護庁EPAなどが指摘したフォルクスワーゲン・グループの4気筒ディーゼルエンジンにおける違法プログラム問題。アメリカではEPAがV6ディーゼルも怪しいとして追加の指摘をしています。
アメリカで指摘されたポルシェやアウディも使うV6ディーゼルにおける疑惑について、フォルクスワーゲン・グループは否定しています。
その一方で、自社内の調査によってCO2排出量(燃費性能)における認証ついて、なんらかの問題があることを確認したことを現地時間の2015年11月3日にフォルクスワーゲン自身が発表しました。
問題の詳細については、公式発表されていませんが、新たに発覚したCO2排出量についての問題は、主にディーゼルエンジンを対象としているといいます。すなわちガソリンエンジンも含む、約80万台が対象となることがアナウンスされました。
フォルクスワーゲンのスキャンダル、ディーゼルにとどまらず問題が拡大していく模様ですが、こうした発表がなされるということは自浄作用が働いているともいえそう。いずれにしても、詳細な続報が待たれます。
なお、このCO2排出量の問題の解決にかかるコストは20億ユーロを見込んでいるということです。
(山本晋也)
叩くと埃ばっかり出てきてこんなんじゃ収拾つかないじゃんよ
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Posted at
2015/11/04 20:17:33