2018年08月26日
アウディも速かったんだけどね、メルセデスベンツが優勝です!!
鈴鹿10H決勝速報:888号車Mercedes-AMG GruppeM Racingが優勝
鈴鹿サーキットで開催された鈴鹿10時間耐久レース。午後8時にチェッカーを迎え、#888 Mercedes-AMG GruppeM Racingが優勝を飾った。
予選2番手からスタートした#888 Mercedes-AMG GruppeM Racingは、開始1時間を経過したところからトップを奪い、その後は安定した走りを披露。276周を走り切り、トップチェッカーを受けた。
2位には#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racing、3位には#6 Audi Sport Team Abusolt Racingが入った。日本勢では#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEが5位入賞を果たした。
スタート7時間30分経過:日本勢が苦戦する中、00号車Mercedes-AMG Team GOOD SMILEが5番手に浮上!|鈴鹿10H
鈴鹿10時間耐久レースは、全体の4分の3にあたる7時間30分を経過。トップは#888 Mercedes-AMG GruppeM Racingがキープし、日本勢では#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEが5番手まで順位を上げてきている。
依然として気温30度以上、路面温度45度以上に厳しいコンディションとなっている鈴鹿サーキット。レース後半に入って、特に日本勢が苦しめられるレース展開となった。
開始から5時間を経過し、総合10番手まで浮上していた#018 KCMG。千代勝正がアグレッシブなドライビングを見せ、順位を上げていっていたが、148周目に突然スローダウン。緊急ピットインを余儀なくされた。
ピットに戻ってくるとエンジンルームから白煙が上がりピットガレージへ。パワステのトラブルとのことで修復を行いピットアウトするもののの、すぐにピットイン。結局症状は直らず、そのままリタイアとなってしまった。
さらに#18 TEAM UPGARAGEもミッショントラブルでガレージイン。さらにクールスーツまで壊れてしまい、満身創痍に近い状態となるが、チームは諦めずにマシンを修復しコースに復帰した。しかし7時間30分を迎えたところで突然スロー走行となり、再びガレージ内で作業が行われている。
昨年までスーパーGTの鈴鹿1000kmとして開催されていたサマーエンデュランスのレースだが、今週末は例年以上に暑いコンディション。これにマシンも音を上げるシーンが増えている。
そんな中、順調な走りを見せているのが#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE。5時間経過前には8番手を走行していたが、6時間を経過したところで7番手に浮上した。
さらに7時間を迎える直前に4番手を争っていた#07 Bentley Team M-Sportと#27 HubAuto Corseが接触。130Rでコースオフした07号車のベントレーがコースに復帰した時に27号車にぶつかってしまった。
これにより27号車は右フロントサスペンションにダメージを受け緊急ピットイン。07号車も接触行為でドライブスルーペナルティを受けた。この関係で00号車は6番手に浮上。ペナルティを消化した07号車とのタイム差も縮めた。
しかし、7時間30分を経過したところで07号車がペースダウン。130Rでのコースオフ時に芝生が吸気口を塞いでしまい、オーバーヒート気味になった模様。214周目のヘアピン立ち上がりで00号車がオーバーテイクし、ついに5番手に浮上。ここに来て表彰台の可能性も見えてきた。
7時間30分を経過して、トップは888号車メルセデスAMG。2番手に#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racing、#6 Audi Sport Team Abusolute Racingがつけている。
鈴鹿10H|スタート5時間経過、888号車メルセデスがトップを堅持、00号車グッドスマイルが8番手に浮上
鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿10時間耐久レースはスタートから5時間を経過し、#888 Mercedes-AMG GruppeM Racing。日本勢では#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEが総合8番手まで順位を上げている。
レース中盤に入っても、各所で激しいバトルが繰り広げられている鈴鹿10Hだが、開始から3時間を経過するところで大きなクラッシュが発生した。
西ストレートでサイド・バイ・サイドになった#58 Grage59のマクラーレン65Sと、#07 Bentley Team M-Sportが接触。これでバランスを崩した58号車が、スピンしながらイン側のガードレースにクラッシュした。マシン後部が大きく損傷したものの、ドライバーに怪我はなかった。
マシン回収のために、フルコースイエローが導入されるが、82周目にセーフティカー導入に切り替えられた。
フルコースイエローのタイミングでほとんどのマシンが3回目のピットストップを終えており、888号車がトップをキープしていたが、セーフティカー導入のため2番手以下が急接近。レース序盤のリードが全てリセットされた状態で、3時間10分を経過したところでレースが再開された。
その直後、#88 JLOCが逆バンクで他車と接触し左リヤフェンダーが破損。これが原因でタイヤから白煙が上がり、緊急ピットインを余儀なくされた。
さらに3時間30分を経過したところで総合5番手を走っていた#23 KCMGがヘアピンでストップ。リヤウインドウが脱落しており、そのままリタイア。さらに開始4時間を迎えたところで#21 Audi Team Hitotsuyama がシケインを立ち上がったところでスピン。それまで6番手につけていたが、15番手まで後退してしまった。
14時を迎えると気温35度、路面温度52度まで上昇。この暑さの影響もあってかトラブルを抱えるマシンが少なくない中、日本勢のチームとドライバーが強さを見せる。
21番手スタートだった#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEが着実に順位を上げ、8番手に浮上。谷口信輝、片岡龍也、小林可夢偉がミスなくバトンをつないでいる。
さらに#018 KCMGも千代勝正がアグレッシブな走りをみせ、10番手に浮上。5回目のピットストップでドライバー交代をせずダブルスティントに臨んだが、5時間を過ぎたところでトラブルが発生しスローダウン。エンジンルームから白煙を上げピットに戻ってしまった。
15時04分を過ぎ、レースは全体の半分となる5時間を経過。トップは888号車のメルセデスAMGで、ミスのない走りで2番手以下に10秒近いリードを築いている。2番手は#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racing、3番手には#6 Audi Team Absolute Racingがつけている。
【鈴鹿10時間耐久】決勝 5時間経過…2番手スタートの#888メルセデスがトップ
第47回サマーエンデュランス鈴鹿10時間耐久レース(鈴鹿10H)の決勝レースが26日10時にスタート。半分の5時間を経過した時点で#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racingがトップを走行している。
これまで1000kmの距離で開催されてきた鈴鹿サーキットの夏の耐久レースが、今年「鈴鹿10H」として新たなフォーマットで開催された。スタートは変則ルマン方式で、スタート前のダミーグリッドはピットウォール側に45度の角度で1列に並べられ、そこからフォーメーションラップがスタートし、1周の後にローリングスタートで決勝レースが始まる。
レース序盤は予選順位とほぼ同じで#28 HubAuto Corsa(Ferrari 488 GT3)、は#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing(Mercedes-AMG GT3)、#27 HubAuto Corsa(Ferrari 488 GT3)の順でレースが進んだ。しかし#28 HubAuto Corsaはフォーメーションラップに遅れて参加したためドライブスルーのペナルティが課されポジションダウン。その後は#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing、#27 HubAuto Corsa、#75 Sun Energy 1 Racing AUS(Mercedes-AMG GT3)、#23 KCMG(NISSAN GT-R NISMO GT3)、#07 Bentley Team M-Sport(Bentley Continental GT3)らが上位争いを行った。
#23 KCMGは4時間を迎える前にコース上でストップし脱落。代わって#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racing(Mercedes-AMG GT3)、#6 Audi Sport Team Absolute Racing(Audi R8 LMS GT3)、#66 AUDI SPORT TEAM WRT(Audi R8 LMS GT3)らが上位争いに加わり、5時間経過前後のピットストップが終わった時点で#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racingがトップ。#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racingが9秒差で追う展開となっている。
日本勢は21番手スタートの#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE(Mercedes-AMG GT3)が徐々に順位を上げ8位に、30番手スタートの#018 KCMG(Mercedes-AMG GT3)は1周目に22位まで順位を上げ、5時間経過時点では10位を走行している。
■鈴鹿10H決勝レース5時間経過時点順位(トップ10)
1. #888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing
2. #43 Mercedes-AMG Team Strakka Racing
3. #66 AUDI SPORT TEAM WRT
4. #6 Audi Sport Team Absolute Racing
5. #07 Bentley Team M-Sport
6. #27 HubAuto Corsa
7. #75 Sun Energy 1 Racing AUS
8. #00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE
9. #08 Bentley Team M-Sport
10. #018 KCMG
鈴鹿10時間:888号車メルセデスが首位をキープ。上位は僅差の争い
第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月26日午前10時のスタートから半分となる5時間が経過した。トップはメルセデスメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの888号車メルセデスAMG GT3がキープ。上位17台が同一周回の戦いが展開されている。
今季からGT3カーの“世界一決定戦”として新たな10時間レースとして開催されている鈴鹿10時間。序盤から僅差の戦いが展開されており、ピットインのタイミングで順位の変動はあるものの、上位陣は僅差のなかでラファエル・マルチェッロ/マーロ・エンゲル/トリスタン・ボーティエ組888号車メルセデスAMG GT3が首位に立ち始めた。
途中、ペナルティによる順位後退もあったものの、好ペースで追い上げていたD'station Racingの藤井誠暢/スヴェン・ミューラー/アール・バンバー組7号車ポルシェが、オイルプレッシャー低下によるエンジントラブルによりリタイアを喫する。
また、開始から2時間54分というところでは、カム・レドガーがドライブしていたガレージ59のマクラーレン650S GT3が、130R入口でベントレ・コンチネンタルGT3と接触。イン側のガードレールに激しくヒットしてしまった。
レドガーは自力でマシンから下りたものの、これによりフルコースイエロー、さらにセーフティカー導入となり、上位陣が築いたマージンはいったんリセットされることになった。
ただ、888号車メルセデスは好ペースでリードを築いており、これにメルセデスAMG・チーム・ストラッカ・レーシングの43号車が続く展開。ただその後方は僅差で、66号車、6号車という2台のアウディ、07号車ベントレー、予選3番手スタートの27号車フェラーリ、序盤からレースを盛り上げているプロ-アマクラス首位の75号車メルセデスが続いている。
やや遅れて日本勢の最上位となる8番手につけているのは、メルセデスメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの谷口信輝/片岡龍也/小林可夢偉組00号車。僅差で08号車ベントレー、そしてKCMGの018号車ニッサンGT-RニスモGT3が続いている。
日本勢では、序盤上位を争っていたAudi Team Hitotsuyamaのアウディは、開始4時間過ぎに日立オートモティブシステムズシケイン立ち上がりでスピンしたこともあり、ややポジションを落とし15番手。また、複数の日本チームにピット作業違反のペナルティが出ている。
なお、このレースでは1時間ごとの首位の車両に10万円の賞金が出るが、これまでの5時間は下記のマシンが獲得している。
1時間:75 サンエナジー1・レーシング
2時間:75 サンエナジー1・レーシング
3時間:888 メルセデスメルセデスAMG・チーム・グループMレーシング
4時間:911 マンタイ・レーシング
5時間:07 ベントレー・チームMスポーツ
鈴鹿10H|スタート2時間30分経過:国内チームにトラブル多発、888号車GruppeMメルセデスがトップ
今年初開催となる鈴鹿10時間耐久レースの決勝が、8月26日(日)午前10時に鈴鹿サーキットでスタート。現在2時間30分を経過したところで、#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racingを快走している。
決勝日は朝から青空が広がり、早くも真夏日となった鈴鹿サーキット。午前10時のスタートを前に、各マシンがコースイン。今回は、ル・マン式スタートのような形でポールポジションからピットウォール側にマシンが1列に並べられた。
気温31度、路面温度42度の中、フォーメーションラップがスタートが切られたが、この時にポールポジションだった#28 HubAuto Corseのエンジンがかからず、発進に手間取ってしまったが、幸い大きなロスなく隊列に復帰。10時04分にスタートが切られた。
28号車がホールショットを奪い、昨日の予選同様に他を圧倒する走りを見せるが、2番手の#888 Mercedes-AMG GruppeM Racingも2秒差で食らいつきチャンスを伺った。
一方、後方では各ポジションでサイド・バイ・サイドのバトルが見られたが、6周目のシケインで#34 Modulo DRAGO CORSEと#58 Grage 59のマクラーレン650Sが接触。58号車がスピンを喫してしまった。
シケイン入り口では34号車の大津弘樹が完全にインに飛び込んでいたが、審議の結果、接触行為となりドライブスルーペナルティ。23番手から30番手に後退した。
トップ争いは徐々に28号車と888号車の一騎打ちとなりつつあったが、2番手の888号車は22周目と予想より早めのピットストップを敢行。ペースが上がらない28号車とは別のところで走り、逆転でトップに出る戦略をとった。
レース開始から1時間を経過しようというところで、トップを快走していた28号車にまさかのドライブスルーペナルティが通達された。
フォーメーションラップのスタート時に手順違反(規定時刻までにメカニックがグリッドから退去しなかったため)があったとのこと。28周目にルーティーンのピットストップを完了した後に、ペナルティを消化。これでトップ争いから陥落してしまった。
上位陣が早めにピットに入っていく中、1時間経過時点でトップを走っていたのは#75 SunEnergy1 RacingのメルセデスAMG GT3がトップに浮上。1時間経過時点にトップを走っていたということで賞金10万円の獲得権利を手にした。
その75号車は30周目にピットイン。今回はレギュレーションで1スティント65分以内と定められており、このタイミングで全てのマシンが1回目のピット作業を終えた。
ただ、そのピットストップでも国内チームは苦戦。#18 TEAM UPGARAGE、#37 Callaway Competition with BINGORACINGが相次いてピット作業違反でドライブスルーペナルティを受けた。
また、#2 Cars Tokai Dream28のロータス・エヴォーラMCは朝のウォームアップ中に逆バンクでクラッシュを喫し、フロント部分を大きく破損。スタート後もガレージで懸命に修復作業が行われ、開始1時間を経過したところで一度コースインを果たすが、1周でピットに戻ってしまった。
そして2時間30分を迎えたところで、一時はトップ10圏内に進出した#7 D’station Racingのポルシェ911GT3Rがトラブルでスローダウン。ヘアピンを立ち上がったところでマシンを止めた。
国内チームとしては地元である鈴鹿サーキットが舞台ではあるものの、独特な部分があるGT3のレースと海外チームの勢いに洗礼を受ける場面が多かった。
レース開始から2時間30分を経過し、トップは888号車のメルセデスAMG GT3。2番手以下に10秒近い差をつけ、順調に周回を重ねていったが、第2スティントで左側のゼッケンが剥がれ落ちるというアクシデントが発生したが、2回目のピットストップで新しいものを貼り直し、事なきを得た。
2番手には#27 HubAuto Corse、3番手には#43 Mercedes-AMG Team Strakka Racingがつけている。
マザーシャシー勢は苦戦模様、TEAM UPGARAGEの井口卓人「ドライでもウエットでも厳しい」|鈴鹿10H
鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿10時間耐久レース。今回のみ#18 TEAM UPGARAGEの第3ドライバーとしてチームに加入している井口卓人は、マザーシャシーとピレリタイヤの相性があまり良くないことを明かした。
TEAM UPGARAGEはスーパーGTでは中山友貴、小林崇志のコンビでエントリーしており、井口にとってはライバルチームではあるのだが、鈴鹿10Hでは助っ人として加入。5月に行われた合同テストからマシンの感触を確かめていた。
ただ、今週末は金曜日の午前中に行われた特別スポーツ走行でギアボックストラブルが発生し、貴重な走行時間を奪われてしまった。
「金曜日の朝の走行でギアボックスにトラブルが出てしまいました。テストではウエットコンディションでしか走っていなくて、しかも(ウエット路面では)悪い印象しかなかったので、ドライでの走行時間が失われてしまったのは痛かったです」
そう語った井口。今週末に向けてTEAM UPGARAGEの黄色いレーシングスーツに身を包んでいる。
「(黄色いレーシングスーツは)いやー、慣れないですね。クルマの印象も(BRZと比べると)違います。それぞれ良いところがあって甲乙つけがたいところですね」
ただ、今週末に関してはピレリタイヤとマザーシャシーの相性が合わない模様。予選も26番手に沈んでしまった。
「それよりもタイヤがマザーシャシーに合わないかなという印象です。ドライでもウエットでも厳しいなというのが現実です」
「今の状況を考えると“勝ちたい”と自信を持って言える状態ではないので、とにかく淡々としぶとく走っていきたいと思います。ミスなくバトンを繋いでいけば、最後には何かいいことがあるでしょうし、何かしらの爪痕は残したいなと思います」
普段、スーパーGTでは鈴鹿で他を圧倒する速さをみせているマザーシャシー勢だが、今回はそうもいかなさそう。ただ、最後まで諦めずに決勝を戦い抜くと語った。
「かなりタフな10時間になると思いますし、特に今のタイヤのグリップ感をかんがえると不安なところもあると思います。でも、チームも最後まで色々(上位にいくために)悪あがきをしてくれると思うので、最後まで諦めずに頑張りたいなと思います」
鈴鹿10時間スタート! 酷暑のなかの序盤は首位28号車フェラーリにペナルティの波乱も
インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月26日、鈴鹿サーキットで午前10時から決勝レースがスタートした。ポールポジションスタートの28号車フェラーリがペナルティで順位を落とし、メルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの888号車メルセデスが首位に立っている。
いよいよ今季から新たなレースとして生まれ変わった、鈴鹿10時間の決勝レースがスタートした。この日は8時からウォームアップが行われた後、ストレートにななめに止めるスタイルのグリッドで行われたスタート進行を経て、10時にフォーメーションラップのスタートが切られた。
ただ、フォーメーションラップスタート時にポールポジションだったニック・フォスター/デイビッド・ペレル/吉田広樹組ハブオート・コルサの28号車フェラーリ488 GT3が始動できず。メカニックの助けを借りてスタートし、遅れてフォーメーションの隊列に加わることになる。
スタート後、28号車フェラーリはそのままリードを築き、2番手スタートのメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの888号車メルセデスが続くことになるが、その後方ではAudi Team Hitotsuyamaの21号車アウディR8 LMSと、サンエナジー1・レーシングの75号車メルセデスのバトル、さらに安田裕信が駆るGAINERの11号車ニッサンGT-Rを先頭にマンタイの911号車ポルシェ、アブソリュートの6号車アウディ、ストラッカの43号車メルセデスのバトルが展開されたりと、日欧のチームが競り合うシーンが見られた。
スタートから30分が過ぎる頃になると、タイヤのデグラデーションが出はじめ、コーナーで姿勢を乱すマシンが出はじめる。そのなかでストラッカの42号車メルセデスがS字でコースアウトしたり、Modulo Drago CORSEの34号車ホンダNSX GT3がバトルの中で接触のペナルティをとられるなど、波乱も出はじめた。そんななか、首位のハブオート28号車もスタート手順違反により、開始から1時間が経とうかというところで、ドライブスルーペナルティが下ってしまう。
このレースでは65分を越えてドライブすることはできないが、それにともない開始から1時間前後というところで、各車が続々とピットイン。ピットアウトまでの時間も定められているため、スーパーGTとは異なるスタイルのレースが展開されている。
1時間を過ぎたときにトップに立っていたのはサンエナジー1の75号車メルセデスで、賞金10万円を獲得。ただピットイン後はグループMレーシングの888号車メルセデスが首位。ハブオートの27号車フェラーリが2番手、75号車メルセデスが3番手に続いている。日本勢では、ヒトツヤマのアウディが6番手、追い上げをみせているメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車が11番手に続いている。
【SUZUKA 10HOUR】10時間レース予選のBBSエキサイティングアタックを制したのはHubAutoのフェラーリ
8月25日に行われたSUZUKA 10HOURの予選・BBS EXCITING ATTACK。8月26日に行われる決勝レースのグリッドを決める予選にBBS JAPANが冠スポンサーとなり予選を盛り上げます。
ポールポジション獲得で賞金100万円とBBS JAPANの鍛造ホイール1台分が贈呈されるとあって、参加選手の盛り上がりも違います。
その予選、BBS EXCITING ATTACKを制したのはHubAuto Corseの28号車フェラーリ488 GT3。Q1で3人全てのドライバーが安定したタイムを出し、Q2ではただ1台だけの2分1秒台! 賞金100万円とBBSホイールの副賞を獲得しました。
SUZUK 10HOURでは3人のドライバーが組んでレースを戦いますがドライバーの組み合わせによってクラスが決まるのです。3人ともプロドライバーであればPROクラス、1名以上のアマチュアドライバーが含まれるとPRO-AMクラス、全員がアマチュアドライバーであればAMクラスとなります。
ポールポジションのHubAuto Corseはアマチュアドライバーが1名参加するのでPRO-AMクラスとなりますが、PROクラスの強豪を抑えてのポールポジションは快挙といえるでしょう。またこのチームにはプロドライバーとして日本からSUPER GTではGAINERのGT-Rに乗る吉田広樹選手も参加。初開催のSUZUK 10HOURでは初ポールポジションとして日本人選手の名前も刻まれることとなります。
BBS EXCITING ATTACKの2位はMercedes AMG Team Gruppe M。3位はポールポジションチームのチームメイトであるHubAuto Corseの27号車のフェラーリ488 GT3。
また、日本チームの最高位はAudi Team HITOTSUYAMAのAUDI R8 LMS が9位となります。また続く10位も日本チームのGAINERのNISSAN GT-R NISMO GT3。
しかし、この予選順位もすんなり決まったわけではありません。Q1の予選順位に審議が入りQ2のスタート時間が1時間近く遅延することになります。そして本来20台で行われるはずであったQ2は24台が出走することとなり、また25位以下の順位も大きく変動します。その大きく変動した順位で泣く人、笑う人が多くいたことは想像に難くありません。
しかしこのBBS EXCITING ATTACKで一番悔しい思いをしたのはMercedes AMG Team GOODSMILEではないでしょうか。
Q2の終了3分前頃にアタックを開始したGOODSMILE。小林可夢偉選手は第2セクターまで全てのマシンよりも速いタイムをたたき出し、2分1秒を切るのではないかというほどの強烈なドライブを見せていました。そして130Rに差し掛かる直前に突然の赤旗!この赤旗を以って予選終了となってしまいます。つまりフィニッシュできなかったのです。
その赤旗の原因はModulo Drago CorseのNSX GT3がデグナーカーブでコースアウトしたことによるもの。サンドにつかまり一時的にマシンが止まってしまったために赤旗が提示されてしまったのです。
この時NSX GT3をドライブしていた小暮卓史選手はインタビューで「小林可夢偉選手に悪いことをしました」と真剣な面持ちで語っていました。
NSX GT3には大きなダメージはなく自走でピットに戻ることが出来ました。そんな状況をかえりみて、この赤旗提示には様々な方面で「黄旗で対応できたのではないか?」などの意見もあり賛否両論が飛び交っていますが、正式予選結果が出てしまっている以上はこの予選結果に従わざるを得ません。
しかし決勝レースは10時間の長丁場。予選結果どおりの順位でレースが終わることなどまずありえません。数々のドラマが生まれそうな予感の10時間に及ぶ過酷な戦い。決勝レースは午前10時スタート、フィニッシュは午後8時。フィニッシュ直前のナイトセッションもひと波乱起きそうな予感です。
(写真:松永和浩、高橋秀彰 文:松永和浩)
エヴァンゲリオンカラーで参戦のアンドレア・カルダレッリ「いざ“乗る側”になると……ちょっと不思議な気分」|鈴鹿10H
鈴鹿サーキットで行われている鈴鹿10時間耐久レースでは、スーパーGTにも参戦中のJLOCは“エヴァンゲリオン”カラーのランボルギーニ・ウラカンGT3で参戦。88号車のドライバー3で今回の鈴鹿10Hに臨むアンドレア・カルダレッリが、その感想を語った。
昨年まで6シーズンにわたってスーパーGTに参戦していたカルダレッリ。今年はランボルギーニのファクトリードライバーとして、主にヨーロッパを舞台にして活躍している。そのため、鈴鹿サーキットはもちろん、日本にやってくるのは約半年ぶりだと語った。
「今年は日本でレースをしていないから、鈴鹿もそうだし日本に帰ってくるのは6~7ヶ月ぶり。個人的には、日本にいない時期が少し長かったけど、いざサーキットにくると知っている顔ぶれに会えるし、サーキットの雰囲気も変わっていない。今週末をエンジョイできている」
また鈴鹿サーキットでレースをするのも、昨年8月の鈴鹿1000km以来で、GT3車両で鈴鹿を走るのは初めてとのこと。やはりGT500車両と比べると違いは大きかったという。
「鈴鹿は素晴らしいサーキットのひとつだし、いつも走っていてエキサイティングだと感じている。今回は10時間耐久レースということで、いつもとは戦い方が違う。また、これまで乗っていたGT500とGT3は大きくクルマの特性が異なって、金曜日に初めてドライコンディションで走ったけど、その違いの大きさに驚いた。正直、(GT500と比べると)少しスロー(スピードが遅い)かな……と思った」
「でも、GT3で走る鈴鹿も面白いし、決勝レースも楽しみにしている。でも、今週末はとても暑いから、タフなレースにはなるだろう」
今回カルダレッリも一員として加わるJLOCは、鈴鹿10H限定でアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』とコラボし、88号車のランボルギーニ・ウラカンGT3が劇中に登場する初号機の紫色のカラーリング、87号車のウラカンGT3には弐号機仕様の赤いカラーリングが施されている。
スーパーGTではエヴァンゲリオンカラーのマシンに関しては“一緒に走る他の車両の1台”として外側から見てきたカルダレッリ。今回は自身が、初号機カラーのマシンをドライブするということで、少々違和感を感じているそうだ。
「スーパーGTでエヴァンゲリオンのデザインは見ていて、いつも面白いなと思っていた。ずっと外側から、このカラーリングを見ていたけど、今週末はまさか自分がドライブする側になるということで……ちょっと不思議な気分だ」
そんな#88 JLOCのランボルギーニだが、ドライコンディションとなった金曜日からトップ5に入るタイムを連発した。予選ではポールシュートアウトに進出し、ヨーロッパの強豪チームを相手に15番グリッドを手にした。
「金曜日の走り出しは、コンペティティブだなと感じた。金曜日から上位に来ているのはヨーロッパの強豪チームばかり。今週末のレースのレベルはすごく高いものになるとも思う。その中で、金曜日から彼らに近いタイムを出せているのは自信につながる」
決勝レースに向けてカルダレッリは、ノートラブルで10時間を走り切りたいと語った。
「予選も重要だけど、僕たちはレースペースの部分にフォーカスして金曜日から走っている。特にキーポイントとなるのがピレリタイヤだ。これをどう扱っていくかも重要だし、何よりレース中にトラブルを起こさないようにしないといけない。同時に10時間を通して、大きなトラブルに見舞われずに走りきれることを願っている」
鈴鹿10時間耐久、決勝の行方は誰も予想がつかない…前夜祭トークショー
鈴鹿10時間耐久レース開催中の25日、グランドスタンド前では前夜祭とも言えるトークショーが開催され、参加したドライバーは一様に、暑い天候のもと、タイヤマネジメントが難しく、誰が勝つのか想像が難しいと語った。
サポートレースを含め、全てのコースイベントが終わった後に、グランドスタンド前でドライバートークショーが行われた。
まず018号車のKCGM(日産「GT-RニスモGT3」)の松田次生、アレキサンドレ・インペラトーリ、千代勝正の3人が登場、「GT3の世界一決定戦に参加できたことが嬉しい」や「ブランパン24時間レースでも最後の最後までどうなるか分からない。この10時間大会も最後までどうなるか分からないので自分たちも楽しみ」と感想を語った。
次に、21号車Audi Team Hitotsuyama(アウディ「R8 LMS」)のリチャード・ライアンと88号車JLOC(ランボルギーニ「ウラカンGT3」)のアンドレア・カルダレッリが登場。
ライアンは「TOP10にも入れたのは嬉しい。ピレリタイヤの使い方を相談したり、アウディカスタマーチームのサポート担当に、マシンの相談をしたりしているけど、勝つのは難しいかもしれない。マシンを労わりながらゴールを目指していきたい」と語った。
カルダレッリも「GT3のファクトリードライバーとして帰ってこられて嬉しいし、ランボルギーニに乗れるのもイタリア人として嬉しく光栄。ランボルギーニのサポート受けて、マシンのセットアップも進んでいると思う。ランボルギーニ、ピレリタイヤとのセットアップは難しいけど、サーキットに関しては自分たちがよく知っているので、よく相談して明日のレースもうまく合わせて行けば良いと思う」と語った。
鈴鹿10時間:日本チーム予選最上位のAudi Team Hitotsuyama。「世界との戦いが大事」と上位を狙う
インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月25日、鈴鹿サーキットで13時から『BBSエキサイティング・アタック』と名付けられた予選が行われた。日本チームでは、Audi Team Hitotsuyamaの21号車アウディR8 LMSが2分02秒810を記録し9番手につけたのが最上位となったが、予選後、リチャード・ライアン、アレッシオ・ピカリエロと組んで参戦している富田竜一郎に話を聞いた。
スーパーGTでは今季、上位を何度も戦いながら、不運による悔しいレースが続いているAudi Team Hitotsuyamaと富田。今回の鈴鹿10時間では、ピカリエロとWRTのスタッフも加わり、日本勢のなかでも上位の戦いを展開している。
そのなかで富田は、ドライでの走行初日だった8月24日は、さまざまな要因が重なりニュータイヤがうまく体験できず、「自分のなかでモヤモヤ」していた状態だったが、データを確認しそれを解消。この日はドライバー2の予選でアタックを担当し、「大きなミスを3つほど」していたにも関わらず、2分03秒873をマーク。ドライバー2予選で日本人ドライバー最上位となる8番手につけた。
最終的にAudi Team Hitotsuyamaの21号車アウディは、Q1合算タイムで8番手につけ、Q2でもライアンが2分02秒810をマーク。9番手につけ、日本チームとしては最上位から明日の決勝を戦うことになった。
ただ富田は「赤旗さえ出なければグッドスマイルの00号車が速かったと思います。それに日本勢最上位も嬉しいですが、トップ10に残れて良かったと思っています。世界との戦いのなかでどこまで残れるかが大事」と予選を振り返った。
もちろん富田にとっても、明日の決勝が大事だ。「僕たちが思っているより激しいレースになるでしょうし、最初の2時間くらいはポジションをどこまで失わずにいけるかが大事になると思っています。スーパーGTでは経験できない長いレースですし、チームがどうやって対応していくか」と展望を語ってくれた。
「レースをやるからには勝利しか狙わないですけど、シリーズ戦でもないので、可能な限り上位にいきたいです。できれば表彰台に立ちたいですね」
チームにとっても、世界の舞台で自分たちの実力を示すことが大きな目標となる。今季の不運をこのレースで払拭し、その実力を示すべく、Audi Team Hitotsuyamaと富田は10時間の長丁場に挑む。
【鈴鹿10時間耐久】初開催、予選を制したのは#28 HubAuto Corsa
第47回サマーエンデュランス鈴鹿10時間耐久レース(鈴鹿10H)の公式予選が25日に行われ、#28 HubAuto Corsaがポールポジションを獲得した。
第1ドライバー予選、第2ドライバー予選、第3ドライバー予選を経て、その合算タイムで21位以下のスターティンググリッドが決定。上位20台は「ポール・シュートアウト」に出走して最終グリッドを決める予選方式となっていたが、コースアウトによるタイム抹消判定の混乱からポール・シュートアウトは4台が追加され24台の出走となった。
ポール・シュートアウト開始直後に#28 HubAuto Corsa(Ferrari 488 GT3)のニック・フォスターが2分1秒740を記録してトップに立ち、終了間際にそのタイムを破るべく各マシンがタイムアタックを行ったが、コースアウトマシンの排除のため赤旗中断に。そのまま終了となり、#28 HubAuto Corsaがポールポジションを獲得した。2番手は#888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing(Mercedes-AMG GT3)、3番手は#27 HubAuto Corsa(Ferrari 488 GT3)。
日本勢では吉田広樹が乗るポールポジションの#28 HubAuto Corsaを筆頭に#21 Audi Team Hitotsuyama(Audi R8 LMS)が9番手、#11 GAINER(NISSAN GT-R NISMO GT3)が10番手につけた。
26日に行われる、記念すべき初の鈴鹿10H決勝レースは10時にスタート。10時間後の20時にチェッカーが振られる。
■鈴鹿10Hポール・シュートアウト結果(トップ10)
1. #28 HubAuto Corsa/2分1秒740
2. #888 Mercedes-AMG Team GruppeM Racing/2分2秒037
3. #27 HubAuto Corsa/2分2秒080
4. #75 Sun Energy 1 Racing AUS/2分2秒300
5. #23 KCMG/2分2秒415
6. #911 Manthey-Racing/2分2秒425
7. #07 Bentley Team M-Sport/2分2秒477
8. #17 AUDI SPORT TEAM WRT/2分2秒597
9. #21 Audi Team Hitotsuyama/2分2秒810
10. #11 GAINER/2分2秒832
今までのサーキットではない夏らしさ。泡、デコトラ、浴衣レースクイーン……鈴鹿10H刺激的光景&予選日トピックス
これまでの鈴鹿1000kmに代わって新たな試みとなった鈴鹿10時間耐久レース、通称鈴鹿10H。コース上の戦いだけでなく、トラックの外でも新しい刺激的なイベントが盛りだくさん。今までの鈴鹿サーキットのイメージを覆すような一面も見えた予選日のイベントの一部と、コース内外のトピックをお届けします。
まずはこちら、今回の鈴鹿10Hの目玉位弁のひとつ、泡イベント。メインはもちろん決勝日の日曜ですが、土曜日の時点でも泡スライダーなどは大人気。子どもたち、間違いなくテンション上がりますよね~。
そしてこちらが泡(?)オフィシャルグッズ。一番人気はタオル類で、土曜日はチケットホルダーも売れたのだとか。一番のオススメは、Tシャツ。なんと一枚一枚、ハンドメイドで染めているのだという。
ちなみに、鈴鹿10Hのロゴが入った公式Tシャツは土曜日の午前中で売り切れという人気ぶりでした。
パドックに戻りまして、今日の予選日もかなりの酷暑でした。サマーエンデュランスだけに、キャラクターたちも大変そうです。
こちらはTEAM UPGARAGEのアップちゃん。扇風機を抱えて離さない様子を激写致しました。
一方、酷暑の中でも涼しげなレースクイーンたち。
浴衣姿、癒やされます。
ポールポジションはニック・フォスター/デイビッド・ベレル/吉田広樹組ハブオート・コルサの28号車フェラーリ488 GT3。『BBSエキサイティング・アタック』と名付けられた予選だけに、BBSホイールが授与されます。
予選の車検中のピット。ベントレーのガレージ内にはカーペットが敷かれていて高級感ありあり。丁寧に掃除機を掛けるメカニックの姿になぜか癒やされます。
アウディTeam WRTもカーペットあり。こういった見せ方はヨーロッパのチームは上手ですよね。
一方、アメリカからの参戦、ブラックスワン・レーシング。国旗がデカすぎます。前、見づらくないかな。
そして土曜日、さまざまな意味で予選並に注目度の高い、デコトラピットウォーク。
写真を見ておわかりのとおり、もはや、今までの鈴鹿サーキットの空間ではありません。
このハンパないトランスフォーマー感。なぜかテンション上がりますし、それ系の方たちもたくさん訪れておりまして新たなユーザーに来場して頂いた感があります。
作業中の外国人メカニックたちも手が止まり、気になって仕方ありません。これぞ、ジャパニーズ・トラディショナル・アート。
最後はまた、レースクイーンの方たちに癒やされて、明日の決勝10時間、みなさんで楽しみましょう!
吉田「大事なのはレース。明日はワン・ツーで戻ってきたい」/鈴鹿10時間予選後会見
インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月25日、鈴鹿サーキットで13時から『BBSエキサイティング・アタック』と名付けられた予選が行われた。予選でトップ3を獲得したドライバーたちが予選、そして明日の決勝に向けて語っている。
■ポールポジション/#28/ハブオート・コルサ/フェラーリ488 GT3
ニック・フォスター
「今回の鈴鹿10時間は、本当に強いチームが集まっているレースだと感じている。僕たちはブランパンGTシリーズ・アジアで戦っているから、自分はこのコースを知っていたけど、ヒロキ(吉田広樹)がフェラーリが初めてだし、デイビッド(ペレル)は鈴鹿が初めてだった。そのなかでトップ20シュートアウトに進出してきてくれて、こうしてポールポジションが獲れたことに、チームの努力も含めて感謝しているよ。100万円の使い途は、まずはチームとの契約を確認しないとね(笑)」
デイビッド・ペレル
「信じられない結果だね。嬉しく思うよ。ニック(フォスター)が素晴らしいタイムを出してくれたし、クルマは本当に乗りやすかった。僕自身は今回参戦するのが決まったのがギリギリだったんだけど、呼んでもらって光栄だね。明日は長いレースなので、大事なことはトラブルに巻き込まれないことだと思う。そのためにもベストを尽くしたいね」
吉田広樹
「このレースに出ると決まったのが急でしたし、僕はそれほど英語が得意ではないので、海外のチームに不安はありましたが、走り出しからクルマは乗りやすかったです。それにこの結果が示すとおり、チームの総合力が高いのも感じましたし、経験があるニック、デイビッドがいろいろとアドバイスをくれました。今回はニックが素晴らしいアタックをしてくれましたが、ポールポジションを獲れるとは思ってもいませんでした。すごく嬉しいですが、大事なのは明日の長いレース。10時間後にしっかりまたこの場所に戻ってきたいですし、チームとして今はトップと3番手なので、ワン・ツーで戻ってこられるようにしたいです」
■予選2番手
#888/メルセデスAMG・チーム・グループMレーシング/メルセデスAMG GT3
マーロ・エンゲル
「今回、ラファエルが素晴らしいアタックをしてくれたと思うよ。まずポールポジションを獲得したチームには、この場を借りておめでとうと言いたい。僕たちはベストを尽くして2番手に来られたのは良かったし、ロングランもできたから、コースには慣れたと思っている。明日は長いレースだけど、今度は表彰台の真ん中で終わりたいね。それに付け加えて、日本のファンの皆さんに本当に感謝したい。すでにたくさんのサポートをもらっているからね」
ラファエル・マルチェッロ
「今のところはとてもいい週末になっている。予選の順位はあまり意味がないかもしれないけど、2番手は嬉しいね。レースが重要だし、明日に向けて集中力を高く保ち、頑張りたいと思っているよ」
トリスタン・ボーティエ
「鈴鹿を走るのは初めてだったけど、今のところはコースも素晴らしいし、日本の皆さんのあたたかい歓迎を受けて楽しめているよ。クルマは強力で、チームに感謝している。ラファエルのアタックは素晴らしかったね。明日は長いレースだけど、タイヤのデグラデーションが重要になると思う。路面温度の差が激しくなるだろうし、そのなかでどう戦略を練っていくかがポイントになると思う。僕たちはインターコンチネンタルGTチャレンジのポイントもかかっているので、ベストを尽くしたいね」
■予選3番手
#27/ハブオート・コルサ/フェラーリ488 GT3
ダビデ・リゴン
「まずはチームメイトにおめでとうと伝えたい。今回僕たちは3人とも鈴鹿は初めてだったんだけど、僕自身はすごくスムーズに走ることができていたので、ポールポジションが獲れると思っていたんだ。でも、ニックのタイムは本当に素晴らしいものだったから仕方ないね。僕たちが3人力を合わせればいいパフォーマンスを出せると思うし、明日はいいレースができると思う。レースペースもいいからね。3番手からのスタートだけど、レースが大事だ。明日に向けて集中を高めたいと思うし、僕は鈴鹿が大好きになったから、ここで走れることを光栄に思っているよ」
ミゲル・モリーナ
「3番手を得ることができたのは素晴らしい気分だね。2列目からスタートできるのはレースに向けて大切なことだ。昨日からクルマを仕上げてきて、鈴鹿に合ういいセットアップができていると思う。それに鈴鹿サーキットで走ることができるのはとても嬉しいよ。ヨーロッパにもこういう素晴らしいコースがもっとあればいいと思うくらいだ。そしてこの場を借りて、ハブオート・コルサに感謝したいと思う。彼らのおかげで僕たち全員が記者会見に来ることができたし、いい時間を過ごしている。明日は10時間レースで、体力面でも精神面でもタフな1日になると思う。ベストを尽くすことが重要だ。また、明日はタイヤマネージメントが大切になると思うので、それを今から考えていきたい」
マット・グリフィン
「今日はフェラーリにとって素晴らしい1日になったね。まずは28号車のポールポジションにおめでとうと言いたい。ニックはずっと素晴らしいパフォーマンスをみせているからね。僕たちはどちらかというとレースペースを考えているので、こうして3番手につけられるとは思っていなかったよ。僕たちは相性がいいチームに仕上がっていると思うし、明日のレースに向けても自信がある。僕自身はアジアで戦っているから、この環境にも慣れている。鈴鹿も愛しているし、今回参戦できて嬉しく思っているよ」
記念すべき鈴鹿10時間初のポールポジションは吉田組ハブオートのフェラーリが獲得!
インターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レースは8月25日、鈴鹿サーキットで13時から『BBSエキサイティング・アタック』と名付けられた予選が行われた。ポールポジションを獲得したのはニック・フォスター/デイビッド・ベレル/吉田広樹組ハブオート・コルサの28号車フェラーリ488 GT3がポールポジションを獲得した。
非常に強い日射しのもと、ひさびさに真夏の暑さが戻ってきた鈴鹿サーキット。この日は『BBSエキサイティング・アタック』のみが行われるスケジュールとなっており、Q1ではドライバーが15分ずつのセッションでそれぞれタイムを記録、3人のドライバーのタイム合算で、上位20台が15分間行われるQ2でのポールポジションシュートアウトに臨む仕組みとなっていた。
多くのドライバーからは、グリップがいい状態は4~5周というコメントが聞かれており、序盤から積極的にアタックが展開されていくものの、35台という台数からトラフィックがあり、そのタイミングが重要となった。
■Q1/ドライバー1
13時にスタートしたドライバー1の予選では、終盤に向けニック・フォスターがアタッカーを務めたハブオート・コルサの28号車フェラーリ488 GT3が2分02秒台に入れていく。次いでローレンス・ファントールがアタックしたクラフト・バンブー・レーシングの991号車ポルシェ911 GT3 Rが続いた。
そんななか、チェッカー周に千代勝正がドライブしたKCMGの018号車ニッサンGT-RニスモGT3が2分03秒007を記録し2番手に浮上するも、本来千代はドライバー3の登録枠だったことから、ベストタイム抹消。最終的に28号車フェラーリが首位、2番手にはダビデ・リゴンがアタックした27号車フェラーリが2番手。3番手には991号車ポルシェが続いていたが、トラックリミットで抹消となり、3番手には元嶋佑弥がアタックしたJLOCの87号車ランボルギーニとなった。
■Q1/ドライバー2
13時30分にスタートしたドライバー2の予選では、デイビッド・ベレルがドライブした28号車フェラーリが2分03秒553でトップに。これにチームメイトの27号車を駆るマット・グリフィンが続いていく。
終盤、2分03秒087をマークしトップに浮上したのは、メルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの888号車をドライブするマーロ・エンゲル。しかし、残りわずかというところで2分02秒760をマークし再逆転したのはベレルの28号車フェラーリ。エンゲルの888号車メルセデスAMGが2番手、マキシイリアン・ゴーツがドライブしたメルセデスAMG・チーム・ストラッカ・レーシングの43号車が3番手に続いた。
4番手にはフレデリック・マコウィッキがアタックした911号車ポルシェ911 GT3 Rがつけ、5番手にはフェリペ・フラガがアタックしたストラッカ・レーシングの42号車メルセデスが続いた。ドリス・ファントールがアタックしたアウディスポーツ・チームWRTの66号車アウディが6番手。日本勢では、マルコ・マペッリがアタックしたJLOCの88号車ランボルギーニが7番手。富田竜一郎がアタックしたAudi Team Hitotsuyamaの21号車アウディが8番手につけている。
■Q1/ドライバー3
14時からスタートしたドライバー3の予選。序盤、66号車アウディを駆るフレデリック・ベルビシュが2分03秒162をマークしトップに浮上。さらに後半に向けて、目まぐるしく順位が変動していき、残り3分を切ったところで、ラファエル・マルチェッロがアタックした888号車メルセデスがこのタイムを塗り替えていった。
最終的にドライバー3では888号車メルセデスがトップタイム。66号車アウディ、ミゲル・モリーナがアタックした27号車フェラーリが3番手に。合算でトップを守り続けていた28号車フェラーリは、最後のアタックを務めた吉田広樹が4番手につけた。
ただ、この予選は3人のドライバーの合算で争われる。最終的にトップ20シュートアウトに首位で進出したのは28号車フェラーリ。888号車メルセデスが2番手、27号車フェラーリが3番手で続き、66号車アウディが4番手。ドライバー3人がきっちりとタイムを揃えてきたメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車が5番手となった。
■Q2/シュートアウト
3人のドライバーのタイム合算で上位20台が進出するはずだったシュートアウトは、トラックリミットの審議により当初予定から55分間スタートが遅れ、24台が出走する形式に改められた。15時40分から、各車がドライバーカテゴライズ上位の1名のドライバーを選出し15分間のアタックが展開されていく。
まず2分01秒930と、この週末の最速を叩き出したのはニック・フォスターの28号車フェラーリ。これにダビデ・リゴンがアタックした27号車フェラーリが続き、ハブオート・コルサがワン・ツーを占めていった。
終盤、残り2分というところでラファエル・マルチェッロ駆るメルセデスAMG・チーム・グループMレーシングの888号車メルセデスが2番手へ。さらに、小林可夢偉駆るメルセデスAMG・チーム・グッドスマイルの00号車もセクターベストをつけアタックを展開していった。
しかしそのタイミングで、「前の周で四輪脱輪していたのが分かっていたのでアタックをかけていったのですが、オーバースピードで入ってしまった」という小暮卓史がドライブしていたModulo Drago CORSEの34号車ホンダNSX GT3がデグナーでコースアウト。グラベルにはまってしまい、赤旗中断に。そのまま予選は終了となった。
これでニック・フォスター/デイビッド・ペレル/吉田広樹組28号車フェラーリが記念すべき鈴鹿10時間初のポールポジション、BBSアワードと賞金100万円を獲得。888号車メルセデスが2番手、27号車フェラーリが3番手と、ブランパンGTシリーズ・アジア参戦チームがトップ3を占める結果となった。日本チームでは、Audi Team Hitotsuyamaの21号車アウディが9番手につけた。
鈴鹿10H予選|審議による中断や赤旗など、波乱連続となった予選、28号車HubAutoフェラーリがポールポジションを獲得
鈴鹿サーキットで開催中の鈴鹿10時間耐久レース。波乱続きの展開となった公式予選「BBSジャパンエキサイティングアタック」が行われ、#28 HubAuto Corse(ニック・フォスター/デイビッド・ベレル/吉田広樹)がポールポジションを獲得した。
BBSジャパンエキサイティングアタックは、3人のドライバーそれぞれに15分のセッション時間が設けられ、3人のドライバーが記録したベストタイムの合計で順位が決定。そのうち、トップ20台は「ポールシュートアウト」に進出し、グリッドを決定するというシステムで行われた。
気温30度を超える真夏日の中、13時00分にセッションがスタート。まずはドライバー1の公式予選が行われた。
15分と限られた時間の中で35台が同時にコースインするため、コース各所で前のマシンに引っかかって思うようにアタックができないマシンが続出。特にGT3マシンが30台以上出るレース経験が少ないドライバーは、トラフィックに頭を悩ませながらアタックをするシーンが見られた。
その点では海外チームの方が慣れており、続々と上位に名前を連ね、#28 HubAuto Corseがトップタイムでセッションを終えた。
しかし、ドライバー1の予選終了後にトラックリミット(4輪脱輪)で該当タイムを抹消されたドライバーが多発。ニュルブルクリンク24時間レースを制した#911 Manthey-Racingや、今回の本命チームでもあった#888 Mercedes-AMG GruppeM Racingをはじめ、11台が対象となり該当ラップタイムが抹消。総合順位でも下位に沈むことになり、いきなり波乱模様の展開となった。
その中でも好調だったのが#28 HubAuto Corsaのフェラーリ488GT3。ドライバー1のニック・フォスターが2分02秒335を記録すると、ドライバー2のデイビッド・ベレルも2分02秒760を記録。この時点で合計タイムで総合2番手以下に合計タイムで2秒以上の差をつけた。
そしてポールシュートアウトをかけたドライバー3の予選では、#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILEの小林可夢偉が2分03秒545をマークし、日本チームでは最上位となる総合4番手に押し上げた。
その他の日本勢も続々とトップ20圏内に進出。#21 Audi Team Hitotsuyama、#11 GAINER、#88 JLOC、#7 D’station Racing、#34 Modulo DRAGO CORSE、#10 Honda Team MOTUL、#8 ARN Racingがポールシュートアウト出走圏を獲得した。
一方、ドライバー1予選でトラックリミットによりタイムを抹消された#911 Manthey-Racingが22番手、#888 Mecedes-AMG Team GruppeM Racingは30番手となった。
本来なら14時45分からポールシュートアウトが行われる予定だったが、各予選セッションでのトラックリミットを再審議することがレースコントロールから発表された。審議が思いの外時間がかかり、当初の予定より55分もスタートがディレイした。
審議の結果、当初は20台でポールシュートアウトが行われる予定だったが、急きょ24台に参加台数が変更され、#911 Manthey-Racing、#888 Mecedes-AMG Team GruppeM Racingも進出を果たした。
15時40分から行われたポールシュートアウト。まずは復活を果たした#911 Manthey-Racingのフレデリック・マコヴィッキィが2分02秒425を記録したが、これを上回ったのが#28 HubAuto Corsaのフォスター。2分01秒740という今週末最速のラップタイムを記録しトップに浮上。そこに同じチームも#27 HubAuto Corsa(ダビデ・リゴン)も2分02秒080で一時2番手に入るが、#888 Mecedes-AMG Team GruppeM Racing(ラファエル・マルチェッロ)が2分02秒037を叩き出し2番手に食い込んだ。
一方、日本勢はスーパーGTの予選のように残り8分を切ったところでコースイン。残り時間ギリギリのところでタイムアタックを行なった。しかし、#34 Modulo DRAGO CORSE(小暮卓史)がデグナー1つ目でスピン。グラベルにマシンを止めてしまったため、残り1分21秒のところで赤旗中断に。ちょうど#00 Mercedes-AMG Team GOOD SMILE(小林可夢偉)が前半セクターで好タイムを出しタイムアタック中だったが、無念にも中断せざるを得なくなった。
ポールポジションは、#28 HubAuto Corseに決定。今回ドライバーを務めるフォスター、ベレル、吉田広樹の3人がBBSジャパンポールポジションアワードを受賞。さらにポールポジション賞として賞金100万円を受け取った。
初開催の鈴鹿10時間耐久レース、5000本のタイヤをピレリが供給。「アジア圏での存在感を高めたい」
8月23日に鈴鹿サーキットで開幕したンターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦・第47回サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース。このイベントにワンメイクタイヤサプライヤーとして参画しているピレリは「初開催の鈴鹿10時間を通じて、アジア圏とGTレース界での存在感を高めたい」としている。
FIA-GT3カーの世界一決定戦という位置づけで、2018年に初開催を迎えた鈴鹿10時間。記念すべき第1大会には世界各国から計35台のGT3マシンが集まった。
このGT3マシンの足元を支えるのはF1でワンメイクタイヤサプライヤーを務めているピレリ。この週末は5000本近いP Zero DHD2タイヤを鈴鹿に持ち込んでいるといる。
2018年はスーパー耐久でもワンメイクタイヤサプライヤーを務めるピレリは、日本市場を「アジア圏で2番目に重要なマーケット」と位置づけており、2018年のモータースポーツ活動拡充プランのなかでも日本を最重要視している。
この鈴鹿10時間には全車に同一規格のP Zero DHD2タイヤが供給され、大会運営側はBoP(性能調整)をより公平に課すことが可能となる。またこのタイヤはスパ24時間やブランパンGTシリーズ・アジアでも使用されているもので、これらのレースに参戦しているチームは、手持ちのタイヤデータを活用できることになる。
ピレリのサーキット・テクニカルマネージャーを務めるマッテオ・ブラガは「世界的にも象徴的なサーキットで行われる鈴鹿10時間第1回大会で、我々はアジア圏とGTレースでの存在感をさらに高める事ができる」と述べている。
「このレースはドライバーとマシン、そしてもちろんタイヤにも大きなチャレンジとなる。この1戦に我々はすでに高い信頼を得ているP Zero DHD2タイヤを持ち込むことにした。このタイヤは先日のスパ24時間でもパフォーマンスを示しているものだ」
「このタイヤは耐久性とパフォーマンスを兼ね備えていて、記録と記憶に残る鈴鹿10時間の週末をとおして、重要な働きを担うだろう」
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2018/08/26 22:23:40
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