新ジャンルスポーツカー、ダラーラ『ストラダーレ』を日本で販売、取り扱いはアトランティックカーズ…2256万5000円から
フォーミュラカーの開発や生産で主に知られるダラーラ社が完成させた新ジャンルのスポーツカー、ダラーラ『ストラダーレ』、その輸入販売を日本ではアトランティックカーズが手がけることが23日に都内で発表された。
イタリアのダラーラ(Dallara)社は、インディカーやスーパーフォーミュラなどのいわゆるフォーミュラカーを中心にワンメイクシャシー供給等を展開しており、世界最大手といっていいレーシングカーコンストラクター。ダラーラ抜きでは現在、世界の多くのレースフィールドが存在し得なくなるくらいの存在感を誇る。F1との関わりも強く、1990年前後の時代にはダラーラという名称のマシンでスクーデリア・イタリアというチームが参戦、その後もダラーラは多くのチームの車両開発等に参画してきた。
そのダラーラが、創始者ジャンパオロ・ダラーラの夢を実現させて完成したのが、純粋な走る喜びを追求した新ジャンルのスポーツカー「ダラーラ・ストラダーレ(Stradale)」である(発表は2017年)。ダラーラがカーボンファイバー・テクノロジーやエアロダイナミクス、ビークルダイナミクスの開発リソースを注ぎ込んで生み出した“理想のロードカー”だ。ちなみにジャンパオロ・ダラーラ氏はレース関連の業績だけでなく、ランボルギーニ『ミウラ』等のロードカー開発に携わってきた人物としても知られる。
先週末に鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラ(SF)の今季開幕戦では、SFの新たなワンメイクマシン「ダラーラSF19」の実戦デビューとともに、ストラダーレも鈴鹿のコースに登場した。開発に参加したプロレーサーで、SFの前身にあたる全日本F3000選手権で1994年にチャンピオンとなったマルコ・アピチェラ(イタリア出身)さんのドライブによるデモ走行が実現している(場内展示もあった)。
そしてこの日(23日)、ストラダーレの日本での輸入販売をアトランティックカーズが担うことが発表された。アトランティックカーズは海外のプレミアムブランドの輸入販売などを長く手がけてきたことで知られる。
「B&B Italia Tokyo」にて開催された発表会には、SF開幕戦鈴鹿にも来訪していたダラーラ社CEOのアンドレア・ポントレモリ氏も臨席。ストラダーレの日本正規輸入パートナーに関しては複数社が手を挙げていたというが、「我々が欲したのは単なるディーラーではなく、“アンバサダー”となってもらえるパートナーでした。ですから、クルマをよく知るだけでなく、イタリアの文化も深く理解しているアトランティックカーズを選ばさせていただいたのです」とポントレモリ氏。
アトランティクカーズの野澤隆之代表取締役も、「ダラーラの人々と話していると、クルマにとって軽さやダウンフォースといった要素がいかに重要であるかがあらためてわかる」との旨を話す。そしてストラダーレを「概念が変わるクルマ」と評し、新たなパートナー、ダラーラを日本市場に送り出す“栄誉”を担うことへの情熱を語っている。
鈴鹿サーキットや富士スピードウェイでは、当たり前のように見られるダラーラの快走。そのダラーラの名が、アトランティックカーズというパートナーを得て、日本の道路でも存在感を発揮する時代がついに到来した、そんなふうにもいえるだろう。ダラーラがフォーミュラカー開発の知見をもとにつくったストラダーレ、価格は基本となるバルケッタ状態で2256.5万円~(税別)。24日から販売が開始される。
ダラーラ初のロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」が日本デビュー!
レーシングコンストラクターとして有名なイタリアのダラーラ社が、初めて手がけたロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」が日本デビューを果たした。日本ではアトランティックカーズが総輸入元となり販売を開始する。(タイトル写真は、ダラーラ社CEO & ゼネラルマネージャーのA.ポントレモリ氏)
純粋な走る歓びを追求する新ジャンルのスポーツカー
ダラーラ社はモータースポーツの世界ではあまりにも有名なレーシングコンストラクターだ。インディカーや日本のスーパーフォーミュラなど、多くのレースカー・シャシを独占的に供給している。
また世界中の多くの自動車メーカーやレーシングチームを顧客に持ち、レースカーや高性能ロードカーの開発に関する専門的コンサルティング・サービスも提供している。
そんなダラーラ社が初めて手がけたロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」を日本でも販売すると発表した。ちなみにストラダーレとはイタリア語で「道」を意味する。まずは、アンヴェール風景を動画でどうぞ。
VIDEO
ダラーラ・ストラダーレの基本ボディは、ドアはもちろんフロントウインドーもない2座のバルケッタ スタイル。これは、軽量化と高いボディ剛性を追求した結果だ。
だが超軽量のフロントウインドー、タルガフレーム、ダルウイングドアなどはオプションで用意されており、バルケッタ~タルガトップ~クーペと3タイプのボディ形状へ数分の作業でトランスフォームできる。(ここで掲載している画像は、すべてクーペスタイル)
パワーユニットは、フォード製の2.3L 直4DOHCターボをダラーラでチューンしたものを横置きミッドシップ搭載。ミッションは6速MTが基本だが、オプションでパドルシフト付きのロボタイズドATも設定されている。
そのパワースペックは400ps/500Nmと、最近のスーパーカーのスペックから見れば控えめだが、CFRP製のモノコックをはじめ、複合材とカーボンファイバーを広範囲に使用したボディの乾燥重量はわずか855kg。最高速度の280km/hで走行すると、ダウンフォースは820kgにも達する。また、最大横加速度は2Gだ。
純粋な走る歓びを追求する新ジャンルのスポーツカー、ダラーラ・ストラダーレは、このクルマのために新設されたファシリティにて生産が開始されており、イタリア本国では2018年末からデリバリーが開始されている。生産台数は限定600台の予定。現在、週2台のペースで生産が続けられている。
日本では、アトランティックカーズ麻布 ダラーラ東京ショールームが世界初のオフィシャルディーラーとして車両の展示販売を行う(これまではダラーラ本社のみで販売)。
ベースとなるバルケッタの価格は2256万5000円(税別)。ここで掲載しているクーペスタイル(リアウイング付き)にするには、さらに500万円ほどオプションを装着しなければならない。完全受注販売の形態をとり、納期は約10カ月となっている。
ダラーラ・ストラダーレ(バルケッタ) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4185×1875×1041mm
●ホイールベース:2475mm
●重量:1420kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:2300cc
●最高出力:400ps/6200rpm
●最大トルク:500Nm/3000-5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●最高速度:280km/h
●0-100km/h加速:3.25秒
●価格(税別):2256万5000円~
外装色も相まって良いねぇ~
ロボタイズドATって書いてあるけどロボタイズドMTの間違えじゃないかな…
っていうかこのタイミングで出して来るのにシングルクラッチの2ペダルMTっていうのはサイズ的に多段ATやDCTを搭載するのを許容出来なかっただけなのかな??
1.4トンの車重を重いととるか軽く抑えたととるか、モノコックの乾燥重量で855kgってんだから十分軽い訳だし
↑の記事が間違っているのかな?オフィシャルを見ても855kgってなってるんだよな…
ダラーラ・ストラダーレ日本発表 車重855kgで400ps 内装/価格/販売店
もくじ
ー ダラーラ・ストラダーレ 日本上陸
ー ポントレモリCEO来日/代理店はアトラン
ー 日本価格:2256.5万円~
ー ダラーラ・ストラダーレ スペック情報
ダラーラ・ストラダーレ 日本上陸 写真40枚
設立以来様々なカテゴリーのレーシング・マシンを製作し、今ではトップ・コンストラクターとなったダラーラ。その創始者であるジャンパオロ・ダラーラの夢を実現したクルマが「ダラーラ・ストラダーレ」なのである。
「公道、サーキットを問わず、ドライビングの歓びを皆に伝えたい」というジャンパオロの夢からプロジェクトが始まったのは2015年のことだった。レースで培われたカーボンファイバーやエアロダイナミクス、ビークル・ダイナミクスのテクノロジーを基に開発が進められた。
ベースモデルの姿は2座のレーシング・マシンのように低いバルケッタで、軽量化と高い剛性を獲得するためにドアは存在しない。そのデザインは「未来のミウラ」を作りたいというジャンパオロの言葉をデザイナーが具現化させたものだという。シャシーとボディはレーシング・マシンで実績のあるカーボンファイバーと複合素材を広範囲に使用し855kgという乾燥重量を実現すると共に、比類ない高剛性を実現した。
パワートレインはフォード・フォーカスRSに積まれる4気筒2.3ℓエコブースト・ユニットを横置きで搭載し、ダラーラで手を加えて400psを発揮。組み合わせられる後輪を駆動するギアボックスは6段MTと、パドルシフトの6段ATも用意される。もちろん現在のクルマだけに、ユーロ6D規定に対応し、安全基準にも適合している。
基本コンセプトを実現した855kgという軽い車重と、ロードカーで最高値となる最高速度時で820kgというダウンフォースを獲得したことから、2.3ℓという排気量ながら最高速度は280km/h、0-100km/h加速は3.25秒、最大横Gは2.0を実現している。
ポントレモリCEO来日/代理店はアトラン
今回の発表会には、ダラーラ社CEO兼ジェネラル・マネージャーを務めるアンドレア・ポントレモリが参加し、次のように述べた。
「日本の代理店を決める時に数社からのアプローチがありましたが、イタリア文化への深い知識と造詣を備え、クルマに対しての情熱を持っていたことからアトランティックカーズを選びました。われわれが求めていたのは『ディーラー』ではなく、『アンバサダー』としてのパートナーでした。ジャンパオロ・ダラーラが情熱を傾けてきたビジネスを象徴したいからです」
「ジャンパオロ・ダラーラの夢を実現したダラーラ・ストラダーレは、彼の80歳の誕生日の2016年11月16日にプロトタイプが出来上がり、1年後の2017年11月16日に生産型が完成し、1号車はジャンパオロに贈られました」
日本における代理店に選ばれたアトランティックカー代表の野澤代表取締役から販売までの経緯が説明された。
「これまで取り扱っていたアストン マーティンの背を見送った後に、わたしのパッションを刺激する素晴らしいブランドと出会いました。それがダラーラ・ストラダーレです。そのフィロソフィを翻訳して、皆様に伝えていきたいと思います。もともとイベント好きでしたが、ここのところできませんでしたので、これからは攻めていきたいと思います」
日本価格:2256.5万円~
ダラーラ・ストラダーレの販売方式は普通のクルマとは大きく異なる。ベースグレードとなるのはウインドシールド、ルーフを持たないバルケッタ・タイプで販売価格は2256.5万円(税別)と発表された。
ここにオプションのウインドシールド、タルガトップ、ガルウイング・ドア、リアウイングを組み合わせることにより、様々なタイプが楽しめるのである。また、これらのコンポーネンツは数分で交換可能で、その日のシチュエーションに合わせて変えることができる。ちなみにガルウイング・クーペにしてリアウイングを付けると税込で3000万円オーバーとなる。
当初にアナウンスされたようにダラーラ・ストラダーレは600台の限定で生産される。現在週1台のペースで生産されているが、4月から週2台にペースアップされるという。すべて完成するのに5年かかり、日本からのオーダーもすでに7台が入っているという。
日本上陸1号車は、このあとアトランティックカーズ麻布 ダラーラ東京ショールームに展示される予定。なおメンテナンスは同社のサービスファクトリーで行われる。
アトランティックカーズ麻布 ダラーラ東京ショールーム
店舗住所:東京都港区麻布台3-5-5
電話番号:03-3583-8611
ダラーラ・ストラダーレ スペック情報
車名:ダラーラ・ストラダーレ
価格:2256万5000円(税別)
パワートレイン:直4DOHC+ターボチャージャー
ステアリング:左
全長:4185mm
全幅:1875mm
全高:1041mm
ホイールベース:2475mm
車両重量:855kg
最高出力:400ps/6200rpm
最大トルク:51.0kg-m/3000-5000rpm
サスペンション(前/後):ダブル・ウイッシュボーン
最高速度:280km/h
0-100km/h加速:3.25秒
【ダラーラ ストラダーレ】世界最大レースカーメーカー創始者の夢を実現した“道”という名のクルマ
23日、アトランティックカーズが日本での独占輸入権獲得を発表したダラーラ『ストラダーレ』。イタリア語で“道”という名のロードカーは、世界最大のレーシングカー製造社の創始者ジャンパオロ・ダラーラの夢を実現したクルマである。
イタリア出身の自動車技術者ジャンパオロ・ダラーラは、若き日にフェラーリやマセラティ、ランボルギーニなどのイタリアン名門ブランドで、レース、ロードカーの両面で様々な業績を残した。やがて彼はダラーラ社を創設し、それを世界最大手のレーシングカーコンストラクターに成長させる。飛躍の契機となったのは1990年代のF3マシンでの成功だった。いつしか世界のF3はダラーラほぼ一色となり、今や世界中のレーシングカーがほぼダラーラといっても過言ではないくらいの状況にある。
そしてダラーラ氏(とダラーラ社)には2017年発表のストラダーレ以前にも7回ほど独自ロードカーのプロジェクトがあったそうだ。だが、それらは様々な事情で実現には至らなかった。しかしレーシングカー、特にフォーミュラカーの開発から得た知見をロードカーとして具現するというダラーラ氏の夢は、ついに叶えられたのであった。ストラダーレ(Stradale)、「道」という名のクルマとして。
ダラーラが創る、公道走行可能なスポーツカーを意味する「ストラダーレ」の名称を得たクルマは、いわゆる馬力重視ではなく、軽さ(車重855kg)とダウンフォースを開発の核として生み出された。それこそが本当の走る歓びにつながる、というのがダラーラ(氏と社)の思想。ダウンフォース、マシンを路面に押し付ける力というとレース用語のように思えてしまうが、決してそうではないということだろう。ストラダーレはトップスピードで820kgというダウンフォースを発生するという。
ダラーラ社CEOのアンドレア・ポントレモリ氏が語る。「このクルマは従来にない、とてもユニークな存在なのです。フォーミュラカー(の開発理念)を一般道に移して置いた、そういうところがあるのですから」。
先日の2019年スーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿ではストラダーレのデモランがあり、開発にも参画した1994年全日本F3000王者マルコ・アピチェラがステアリングを握った。ポントレモリ氏によれば、「サーキットというのはストラダーレにとって真に適正なダウンフォースが得られる速度で走れる場所ですので、そこで走って、彼はあらためて感銘を受けた様子でした」とのこと。鈴鹿の東コース区間は、まさにダウンフォースが要求される中高速コーナーが連続する。そこをストラダーレは快調に走り抜けていた。サーキット発の新たなスーパースポーツのかたちが日本にも本格上陸した、そんな印象を抱かせるシーンであった。
よくあるスーパースポーツとは違う魅力を備えた速いクルマ、そんな形容もできそうなダラーラ・ストラダーレは、24日からアトランティックカーズが日本正規輸入者として販売を開始する。ダラーラ社への直接の発注案件が日本にも既に6件ほどあったそうで、それらも引き継ぎつつ、現状で10台前後の話が俎上にあるそうだ。
価格(税別)は、ベースとなるバルケッタ状態が2256万5000円。パドルシフトやガルウイングドア等はオプションになる。なお、イタリアのダラーラ社ではこれまで1台/週だった生産体制がちょうど2台/週になるところだという。ダラーラ・ストラダーレは約5年で600台という総リリース台数が予定されている。
ダラーラ車両『SF19』を使うスーパーフォーミュラが開幕。“ダラーラづくし”のレースウイーク/鈴鹿2&4レーストピックス
4月20日、21日に開催された2019 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース。全日本スーパーフォーミュラ選手権、MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ、全日本F3選手権など2輪と4輪のレースが併催で行われ、5万8000人のファンがサーキットを訪れた。レース以外にも様々なイベントや展示が開催された。その模様を写真で振り返る。
今年から使用するスーパーフォーミュラ新シャシー『SF19』は、イタリアのダラーラ社が制作したもの。そのダラーラ社が生んだスポーツカー『ダラーラ・ストラダーレ』のデモランも行われた。また全日本F3選手権で使用されている車両は『ダラーラF312』であり、まさにこの週末はダラーラに囲まれたレースウィークとなった。
■GPスクエア
グランドスタンド裏のGPスクエアでは、往年のF1マシン『Lotus 78』、市販車CB900Fをベースにしたワークスレーサーで、ホンダが耐久レースで5連覇をr達成したマシン『Honda RS1000』、スーパーフォーミュラのシャシーを政策するダラーラ社が開発したスポーツカー『ダラーラ・ストラダーレ』、また2輪、4輪の市販車両などが展示された。
■ピットウォーク
サーキットを訪れるファンがもっとも楽しみにしているイベントのひとつがピットウォーク。今回は2&4ということもあり、ライダー、ドライバーが一堂に会したピットウォークは大盛況に終わった。
ドライバーやライダーと間近で触れ合えるピットウォークには、2&4ということもあり2輪と4輪両カテゴリーのレースクイーンで賑わっていた。今回が開幕戦のスーパーフォーミュラで、初登場のレースクイーンも大活躍だった。
■スーパーフォーミュラ、全日本F3
新型シャシー“SF19”デビュー戦となった第1戦鈴鹿。クラッシュ続きの難しい予選を牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が攻略しポールポジションを獲得。決勝もクラッシュが多く印象的な開幕戦となった。またスーパーフォーミュラ同様にダラーラ製シャシーを使う全日本F3も開幕し、第1戦から激しいバトルが繰り広げられた。
■JSB1000
2レースともに優勝し完全制覇を果たした高橋巧(Team HRC)。予選では全人未踏の2分3秒874のコースレコードをたたき出し周囲を驚かせた。
レース1で2位を獲得した渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)は、ヨシムラに移籍し初の表彰台だった。
ドゥカティの最新マシンであるパニガーレV4 Rが全日本ロードで初走行した。カウルに大きなウィングが取り付けられているこのマシンは二輪ファン必見の一台だった。
今シーズン、スーパーバイク世界選手権(SBK)にも参戦しているモリワキは今大会が全日本ロード初参戦となった。高橋裕紀(KYB MORIWAKI RACING)はレース1が11位、レース2は12位でフィニッシュした。
ダラーラを知っているか? 知っておきたい歴史/代表作 ストラダーレ日本導入
レース界のトップコンストラクター
ダラーラという名をご存じだろうか。ご存じであればレース・ファンか熱烈なるスーパーカー・ファンに違いない。
ダラーラは、AUTOCARでも日本導入を報じたダラーラ・ストラダーレを送り出すトップコンストラクターだ。ここでは彼らのこれまでの活動について話をしておこう。
創始者のジャンパオロ・ダラーラはレース・エンジニアとして1959年にフェラーリで活動をスタートさせ、1961年にはマセラティでレーシング・マシンを手掛けている。
1963年になると設立されたばかりのランボルギーニに招かれ、F1開発を進めると共に、同時に製作したミウラでその名を世に知らしめた。しかし、F1参戦計画が中止になったことから、デ・トマゾに移りF1マシンの505/38を製作するも1970年限りで撤退してしまう。
そこで1972年に自ら立ち上げたレーシング・コンストラクターが「ダラーラ・アウトモビリ・ダ・コンペティツィオーネ」なのである。
ダラーラとしてフォーミュラ・マシンを製作するとともに、シャシー開発コンサルティングも始め、フィアットX1/9、BMW M1やレーシング・スポーツのランチアLC1/グループCのLC2、WRCに向けたグループBカーのランチア・ラリーを手掛けた。
あのフェラーリ、マセラティの開発も
1990年に入るとスポーツ・プロトタイプのフェラーリ333SPや、計画が途中で中止され幻のマシンとなったフェラーリF50GTのほかトヨタGT-one、マセラティMC12とさまざまなモデルの開発に関わっている。
現在行われているフォーミュラ・カテゴリーで、FIA F2、ワールドシリーズ・バイ・ルノーと日本のスーパーフォーミュラ、アメリカのインディカー/インディ・プロ・シリーズは、基本性能の良さと信頼性の高さからダラーラが独占しワンメイク状態にある。
F1でも現在ハース・チームにシャシーを供給している。
スーパースポーツカーに新たなる風が吹く! ダラーラ初の市販モデル「ストラダーレ」が日本上陸!
レーシングコンストラクターとして名を知られ、フェラーリやブガッティなど市販スーパースポーツカーの開発にも携わってきたイタリアのダラーラが、自らの名を冠して2017年11月に発売した初の市販スーパースポーツカー、その名も「ストラダーレ」。同車の独占輸入権をアトランティックカーズが取得し、4月24日より日本での販売を開始した!REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、ダラーラ
発売前日の4月23日に青山OM-SQUAREで開催されたプレスカンファレンスには、アトランティックカーズの野澤隆之代表取締役CEOに加え、ダラーラ本社のアンドレア・ポントレモリCEO兼ゼネラルマネージャーも来日して出席。
野澤代表は冒頭の挨拶で「アトランティックカーズは2年ほど前に愛するアストンマーティンの背中を見送ったが、このたび私のパッションを傾けるに値する素晴らしいブランドに出会った。それがこのダラーラ・ストラダーレ」と切り出すと、同社がかつてロータスとアストンマーティンの正規輸入元だった歴史を説明した。
そして「ロータスには子供の頃に憧れたが、その頃に覚えた言葉が“パワーウェイトレシオ”だった。非常に軽量なクルマがより大馬力のクルマをやっつけることにロマンを強く感じた」と述懐。ダラーラ・ストラダーレがCFRP製ボディなどによる乾燥重量855kgという軽さ、さらには最高速度280km/hで820kgに達する強大なダウンフォースを武器に、圧倒的な速さと安全性を身につけていることを熱く語っている。
これに対しポントレモリCEOは、「日本の正規代理店を選ぶにあたって数社からアプローチを頂いていたが、最終的にアトランティックカーズを選んだのは、イタリア文化について非常に深い知識と造詣と同時に、クルマに対しての情熱も持っている」と続く。「私たちが求めていたのはディーラーではなくアンバサダーだったからだ」と、アトランティックカーズに日本での独占輸入権を与えた経緯を明らかにした。
そんなダラーラ・ストラダーレの詳細と走りの魅力については、モータージャーナリスト、山崎元裕氏による下記のインプレッション記事に詳しいので、ぜひじっくりとお読みいただきたい。
では、気になる日本仕様の価格は?
窓やルーフを一切持たないバルケッタボディの6速MT車がベースとなり、2256万5000円からスタート。これにスパイダーボディとするためのポリカーボネート製ウィンドシールド&エアコン(225万4000円)、タルガボディ化のためのT-フレーム(111万4000円)、クーペ化するためのガルウィングドア(105万9000円)、リヤウィング(129万円)といったボディキットをオプション設定しており、しかもこれらは数分で脱着し、ボディ形態を自由に変更することが可能なのだという。
ただし、アトランティックカーズの高田佑典ブランドマネージャーによれば、「バルケッタの状態では日本でナンバーを取得できるか不透明なうえ、フロントウィンドシールドは後から装着するとチリ合わせが困難になると予想されるため、スパイダーの状態を基本に販売していきたい」とのこと。
プレスカンファレンスの際に披露された実車は、2ペダルのパドルシフトギアボックスシステム(175万2000円)、車高調整機能付きサスペンション(51万6000円)、エクスポーズドカーボンファイバーボディ(298万7000円)、フロント18インチ・リヤ19インチのOZ製鍛造ホイール&ピレリPゼロ(51万6000円)などが装着された、ほぼフルオプション状態のもの。レーシングカーと変わらぬ軽さとダウンフォースへのこだわりが車両全体から如実に感じられる、極めてスパルタンな仕様に仕上げられていた。
完全受注販売で納期は約10ヵ月となる見込み。生産台数は2022年までに総計600台とされている。
【Specifications】
<ダラーラ・ストラダーレ(MR・6MT)>
全長×全幅×全高:4185×1875×1041mm ホイールベース:2475mm 車両重量(乾燥):855kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ 排気量:2300cc 最高出力:294kW(400ps)/6200rpm 最大トルク:500Nm(51.0kgm)/3000-5000rpm 車両価格:2256万5000円
【ニューモデル写真蔵】ダラーラ・ストラダーレ「名門レーシングコンストラクターが初めて手がけたロードスポーツ」
2019年4月23日、レーシングコンストラクターとしてお馴染みのダラーラ初のロードカー「ダラーラ・ストラダーレ」が日本初公開された。そのディテールを紹介しよう。(写真:Webモーターマガジン編集部ほか)
創始者ダラーラ氏の夢が、ついに実現した
1972年の創業以来、さまざまなレーシングフィールドにレースカーを供給しているイタリアのダラーラ。創始者であるジャンパオロ・ダラーラの夢であったロードカーがついに生まれた。その名は「ダラーラ・ストラダーレ(イタリア語で「道」の意味)」。
二座のレースカーのような低いバルケッタボディが基本だが、オプションのフロントウインドー、タルガフレーム、そしてガルウイングドアを装着すれば、タルガトップのロードスターやクローズドのクーペにトランスフォームできる。
パワーユニットは400ps/500Nmを発生する2.3Lの直4ターボ。最近のスーパースポーツカーに比べると非力だが、乾燥重量わずか855kgのボディは最高速度の280km/hで走行すると820kgのダウンフォースを発生する。純粋な走る歓びを追求する、新ジャンルのスポーツカーだ。
ダラーラ・ストラダーレ(バルケッタ) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4185×1875×1041mm
●ホイールベース:2475mm
●重量:855kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:2300cc
●最高出力:400ps/6200rpm
●最大トルク:500Nm/3000-5000rpm
●トランスミッション:6速MT
●タイヤ:前205/40ZR18、後255/30ZR19(オプション)
●駆動方式:横置きミッドシップRWD
●価格(税別):2256万5000円~
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2019/04/24 21:39:36