Y商会＠ＦＤ.ＦＣ＆元アバ中・現アル中のブログ一覧

ギリッギリの調整と運任せの産物として何とか明日の夕方に

ナンバーが着く手筈となり、未だ公道は走行出来ないものの

少し移動しただけでもこのクルマのヤバさは露骨に判りました。

例えるなら５００馬力級の魔物のＦＤや７００馬力級のＲ３４

ＧＴ－Ｒに乗った際に感じられる「震える雰囲気」というものが

ジュリア・クアドリフォリオには最初から与えられています。

これを考えるとヴェローチェは例え引く程に速くてもドライバーに優しい優等生だったんだなあと思うと同時に、

クアドリフォリオは逆に「俺をコントロール下に置けないなら●ね」と平気で悪態を吐く悪ガキのように思えました（）

ヴェローチェに満足の行く形で峠を走り込みお別れはしていたものの、

やはり本当に手放したくなかっただけに名残惜しかったので本当の

ラストランとして早朝に桜とのツーショットを撮りに出掛けました。

クアドリフォリオの納車手続関係で未だに大変な苦労をされていて

スパイダー・コンペ購入時代よりお世話になっている担当者直々に

車両を回送頂いて受領し、ヴェローチェを引き取って頂きました。図らずも最後はクアドリフォリオがヴェローチェを

見送る奇跡的なアングルにて撮影。タイトルのセリフをヴェローチェがクアドリフォリオに送っているように思えました。

新免だった頃からロータリー（ＲＸー７）畑で１０年弱が過ぎ、

アバルト１２４スパイダーを新車で購入してアバルトにハマり、

アバルト５９５コンペティツィオーネでＦＦ車の強みを理解し、

ラーメンが品切れで不貞腐れてディーラーに帰った所で偶然

目に留まりどうせ鈍重なセダンだろうという先入観で試乗した

アルファロメオ・ジュリア・ヴェローチェの峠での戦闘力に

衝撃を受けて覚悟を決めて泣く泣く５９５コンペを売却してまで乗り換えたヴェローチェＱ４の速さにドン引きし、

欠点として左ハンドル車は普通に乗る（外車としての雰囲気を楽しむ）分には問題無くても峠での左コーナーでの

致命的な視界の悪さ（ピラーやドアミラーが致命的に視界を妨げる）に漸く慣れて狭い場所をスイスイ走れる様に

なった所で・・・クアドリフォリオというラスボスに乗り換える運命を辿りました・・・|||orz


結果的に不幸にも今までの人生の中でダントツで一番短い所有歴のクルマになってしまいましたが、改めて

欠点だらけではあっても間違いなく本当に良いクルマだったとこれからも記憶に残り続けてくれる名車です。

「未だ且つてこれだけ納車に向けた中でアタマをフル回転させる

障害に阻まれた事があっただろうか？いや、流石に無いわ・・・」

と、決めた納期に関しては職業柄・・もとい本当に自由な時間が

ほぼ無くスケジュールが常にガチガチなので一切変えられない

ことから鬼よりも厳しい自分ですら半ば諦めかけましたが、

どうにかして間に合わせるプランを考え抜いて軌道修正。

公道走行可能な状態を構築出来るのはツーリング前日となり、夕方に仕事を終えてからになるので本当に

ギリギリ限界崖っぷちで試運転する間も無くぶっつけ本番を迎えるガラス細工並のタイトさですが仕方ありません。

Ｙ商会のＦＣを良く知っている付き合いの長いマツダのお客様より

「ＦＣが欲しいんだけど、売ってくれない？」と打診があり、

どちらかといえばもう既にキャラクター的にグランツーリスモで

言えばクレジット欄が「Cr. - ,- - -,- - -」で表記されているような

二度と製作出来ないスペシャルマシンなので丁重にお断りしました。

身近にはＦＣを大事に乗っておられたり戦闘力をマシマシにされて

いる方は居ても、降りる事を視野に入れられているような方は居ないので困ったものです。







拘って弄って来た３台を経済的に不甲斐ないが為に都度手放すようなのが言っても説得力に欠けますが、

今度のクアドリフォリオはこの３台の犠牲の上に成り立つクルマでもあるので退役が決して許されない

ＦＤやＦＣと同様に長く乗りたいですね・・・。