またまた久々の旧車ブログ。
今回の旧車は
初代トヨタMR2(W10系)
です。
1983(昭和58)年の第25回東京モーターショー。
トヨタブースに出展された一台のコンパクトな2シータースポーツ。
『SV-3』と名付けられたそのコンセプトカーは1.6L直4DOHC16V『4A-GEU』エンジンをミッドシップに搭載。
話題となったそのクルマは翌1984(昭和59)年6月、『MR2』として市販化されました。車名のMR2は『ミッドシップ・ランナバウト・2シーター』の略。このクルマが国産量産車初のミッドシップカーです。しかしエンジンや足回りはなんと1983年にFRからFFにフルモデルチェンジしていたカローラ&スプリンター(E80系)セダンからの流用。エンジン搭載位置をカローラのFFを反転させるという手法は、かつてフィアットがX1/9で採用した手法をお手本にしたもの。
エンジンも4A-Gのほかに1.5L・OHC(3A-LU)も用意。
サスペンションは4輪ストラット。またフロアトンネル下には燃料タンクを設置するなど低重心化。
1986(昭和61)年のマイナーチェンジには4A-Gにインタークーラー付きスーパーチャージャー(SC)『4A-GZEU』エンジン搭載車や『SV-3』でお披露目されていたTバールーフを追加。
SCで動力性能は大幅に向上したものの、重量アップによりミッドシップ本来の軽快なハンドリングがスポイルされたのも事実でした。
バブル真っ只中の1989(平成元)年にMR2は2代目にフルモデルチェンジ(W20系)。初代よりも車格をアップしエンジンもセリカと共通の2L・3S-G及びターボ版3S-GTEを搭載。スタイリングも初代の無骨なイメージから曲面を多用したフォルムへ。
1999(平成11)年にMR-Sが登場。エンジンが1.8L・1ZZ-FEとなりオープンモデルとなったものの実質的にMR2のモデルチェンジ、現在に至るわけですがどうも今は存在感が希薄…。
Zが復活しRX-8が登場、マツダロードスターもモデルチェンジとスポーツカー市場が小さいながらも復活の兆しを見せている中、トヨタはMR-Sをどうしたいのかボクには伝わってこないのです。
このままダラダラと生産し、先日のセリカ同様やがて生産終了させてしまうのか?
トヨタに言いたい。
ハイブリッドに邁進するも良し。レクサスにうつつをぬかすのもいいが、それよりもクルマ本来の『走り』という楽しさを味わえるクルマを作って欲しい。
セリカもスープラも亡き今、MR-Sを熟成させて『純粋にドライビング・プレジャーが味わえるトヨタ車』を育てて欲しいと一人のクルマ好きとしては願わずにいられません。
画像の個体は去年、近所のスーパーの地下駐車場に停まってました。
ボディカラーやホイール形状からして後期モデルと思われます。
SC付きかは判りませんでした。
Posted at 2006/04/27 18:21:53 | |
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