思えば随分久々のマニアックなブログカテゴリー『伝説のOEM車たち』です(^^;
最近話題のスバル(富士重工)。それまではGM(ゼネラルモーターズ)の傘下だったのが2005年に解消、現在トヨタと資本・業務提携を結んでいるのは御存知でしょう。
そのGM傘下時代に生まれたスバル初のミニバンカテゴリーが
トラヴィックです。
ベースとなったのはGM傘下のドイツメーカー・オペルのザフィーラ。
ヤナセで正規輸入されていたザフィーラが1.8Lエンジン搭載なのに対しトラヴィックは2.2Lエンジンを搭載。それでいてザフィーラより価格が安かったそうな。
またグレードによってはスバル独自のサスペンションチューンが施されていたものも…。
ザフィーラ同様駆動方式はFFのみ(TCSは装備されていた)。しかしスバルといえば4WDというイメージが強いのも事実で、この点が熱狂的なスバリスト達から非難の的となった模様。これを気にしていたスバルは独自でトラヴィックの4WDを研究開発していたという話もあったらしいです…。
前述した通りトラヴィックのベースはオペル・ザフィーラというドイツ車ですが、トラヴィックはタイにあるGMの工場で生産されて日本に輸入されたというちょっとややこしいクルマでした(笑)
2001年に発売されたもののスバルの顔である4WDの設定がないなどの理由で人気を得られず、4年後の2004年を持って輸入販売終了。
以前レガシィを所有していた時、スバルのディーラーに展示されているトラヴィックを見ました。ボディのガッチリした造りやそれに伴うドアの開閉感、座った瞬間とても硬い感触で長距離走行でも疲れなさそうなシートの造り…さすがドイツエンジニアリングだと感じました。
スバルのマーク『六連星』を装着した唯一のGM車でしたねぇ。
トラヴィック亡き後のスバルですが、いよいよ念願の自社製ミニバンが年内登場予定とのこと。勿論水平対向エンジン&4WDという伝統のパッケージングを採用とのことで、レガシィなどから他社ミニバンにスバリストが流出するのを食い止める事が出来るでしょうか?
Posted at 2008/04/12 20:01:28 | |
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