どうも(^^)v
今回はカタログのアップになります…
ってコトで…
N13エクサです♪
懐かしいなぁ…ダイヤペットのエクサキャノピーを子供の頃持ってました(^^)v
しかしながら、当時の自分はキャノピーよりクーペのが欲しかったんですが…(汗)
う~ん…自分が欲しくて買ってもらったのか、又は誰かが買ってきてくれたのか?
その真相は今や不明ですが、もし当時の自分(…って言っても多分3~4歳)が選んだのだったら、ナゼにキャノピーにしたんでしょうねぇ…(^-^;
で…このエクサの当時のCM、そしてカタログを今回改めて見直して思ったコトが今回のタイトル。
なんともったいない…(泣)
このクルマ…改めて分かったのは、実に凝ってるし拘りが沢山詰まってます♪
アピール次第ではかなりのヒット作になってた可能性も秘めてると思いました。
しかし…
冒頭のCMからして意味が分からん。
「このクルマをプロデュースしたのは、川村鉱一郎である。」
正直、クルマに興味がさほど無い人がまずコレを聞いたところでサッパリ…ってかクルマに興味があってもこの人の顔もまず思い浮かびません…(苦笑)
ちなみにS13シルビアの開発主管された方ではあるんですが。
例えばこの時代に何世代もモデルチェンジをした上に、歴代モデルでヒットをし、国民的に知名度の高いクルマの開発者がCMに出てくるならアピール度がありますね。
そう…ソレはスカイラインですよね(^^)v
しかしながら、初代も大ヒットとは言えないであろう車種のモデルチェンジで開発者が出てきたところで…ピンと来るハズも無く…。
で…このクルマは数々の飛び道具があるのに、ソレについてCM上で全くアピールされてない…(苦笑)
改めてカタログを見ると面白いクルマですよ…装備含め。
なのに…なんか日産らしいと言いますかね、ツメが甘いっていうか。
さて…そんなN13エクサは1986年にデビューしています♪
先代モデルでは「パルサーエクサ」でしたが、このモデルより親元のネームが外れて独立したような車種になっています…ラーメン屋の暖簾分けみたいですが(ぇ
先代はパルサーのクーペ版という位置づけでしたが、このモデルでは従来通りのクーペの他に、ステーションワゴン風のキャノピーが設定されています。
また、全車Tバールーフというのも特徴。
当時のキャッチコピーは…
[έәri]
エアリー…Tバールーフなコトに加え、ハッチゲートが脱着出来るのもありまして、解放感をアピールしたかったんでしょうねぇ。
けどCMじゃハッチゲートが外れるだなんて一言も言いやしない…(苦笑)
そうそう…何気に日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いてたりもします。
今回はデビュー当初の1986年11月のカタログになります。
ってコトでまずはエクサクーペ。
リトラクタブルのヘッドライトは開いた際にリッド上端部が水平になるようにデザインされてます♪
パッと見しちゃうとフロントはハチロクトレノに見えなくもないですが(爆)
デザインは北米日産の「NDI」のデザインなので、ドコかアメ車的なニオイがしますし、リアバンパー横に付いたサイドマーカーでいかにもという感じですね(笑)
ちなみにハッチゲートはどのボディカラーを選択してもガンメタになります。
一方コチラはエクサキャノピー。
コチラもキャノピー部はどのボディカラーを選択してもガンメタのみ。
テールに入った「ダイヤゴナルスリットデザイン」と呼ばれるテールデザインは個性としか言いようがありません…クセしかない(爆)
ちなみにご存知の方が大半だとは思いますが、クーペもキャノピーもハッチ部分以外は全く同じデザインです。
外れたらもう元がドッチか分からん(爆)
そう…アメリカではこのハッチ部分を外して交換して、クーペにもキャノピーにも出来たのです!!
イイですよね~その日の気分でボディ形状変えれるって♪
しかも外したらピックアップだし…。
引っ越しの時にラク←ソコ?
しかしまぁ…Tバールーフの外したルーフをトランクに収納出来るのはイイとしましょう。
外したハッチはドコに置くのよ…(汗)!?
しかもハッチの重量は約30kgもあるらしい…(汗)
まぁとりあえずオプションでハッチ脱着キットがあったり、ハッチを外した出先で雨に降られた場合の応急用となるキャンバスハッチなんていうオプションもあったりします(^_-)-☆
けど悲しいのは本来なら日産側としては日本のエクサもクーペとキャノピーのハッチを相互交換出来るようにしたかった訳ですが、認可が降りなかったと…(泣)
つまりは出鼻を挫かれた…(泣)
悲劇の1台とも言えますが、この狭い日本でこの外したハッチや交換用ハッチを保管可能なユーザーは恐らく少数派ではあります…。
インパネは80年代中盤の日産車らしい絶壁インパネ…にはなりますが、インパネアッパーの助手席側は曲線を用いたりしていて、その後のS13シルビアへの布石になっているような気もします。
他には運転席回りにサテライトスイッチが設けられていたり、インパネ中央の一等地に電圧計と油圧計を配置する辺りに当時のスペシャリティ感が出ているように思えます。
シートはサイドサポートが背中の途中まで辺りと低く、その分ヘッドレスト上部まで一直線のようにバックレストが伸びるハイバック形状。
サポート性は???ですが、肩回りの圧迫感が無いので後方確認が容易であったり、シートベルトが引き出しやすかったりと利点も当然あると思います。
そんなN13エクサに搭載されるエンジンは1機種のみ…。
・CA16DE…直列4気筒1600㏄ツインカム、120馬力、14.0kg-m。
当時としてはまだ珍しかったダイレクトイグニッションが採用されてたり、可変吸気システムのNICSが搭載されてたりします。
この手の当時のツインカムにしては高回転は今一つ盛り上がりに欠ける感じもあったものの、日常領域では意外と下がありまして乗りやすいエンジンでしたね(^^)v
まぁ…自分が乗ったのはエクサじゃなくてサニーRZ-1でしたけど…(^-^;
コレに組み合わされるミッションは5速マニュアルと4速オートマ。
意外やメカニズムの解説は少ないですが、足回りはフロントがストラットで、リアがパラレルリンクストラットの4独。
まぁ…中身は当然ながらパルサーってコトです。
装備としましては、結構物珍しい内容が多いのもこのクルマの特徴♪
オーディオはパルサーもそうではありましたが、当時のテンロククラスとしては凝ってまして、JBLのスピーカーが選べたりします(^^)v
しかもテール形状に合わせ、スピーカーグリルはダイヤゴナルスリット。
インパネ周りは前述の通りのサテライトスイッチ。
コレだけでもスペシャリティ感と個性が出てきます(*'ω'*)
コレまた2つ共々話題にしましたが、インパネ中央の電圧計と油圧計。
そしてリトラクタブルヘッドライトを完全に開けた際にリッド面が水平に♪
助手席側にNISSANの刻印が入ってる辺りが妙にカッコイイのです(^^)v
そして
日本初のリトラクタブルベンチレーター♪
未使用時や送風を避けたい場合はフラットに…使用時は引き出せます(^_-)-☆
車格関係無く、このような細かいところに独自の機構やアイデア、専用部品が織り込まれてる辺りがこの時代のクルマの楽しいところかと思います。
今はこんなところは他車共通部品で個性もヘッタクレも無いケースは多いので…(^-^;
一見、縦型形状のユニークなドアハンドルなんですが、コレがなんとですね…
マグネットロック付集中ドアロックというヤツでして、写真じゃ分かりにくいですが、ドアハンドルに設けられた窪みのデザインの部分を、マスターキー付属の磁石でなぞりますとロックが出来ちゃうと(笑)
恐らく磁石なら何でも良いんだろうけど(爆)
解除は通常のキーのみとなりますが、アイデアは面白いですし、キーレスより安価に、少しでも機能的にとやってたらこうなったのかもしれません♪
当然の如く日本初。
他にこの機能がある日本車があるのか知りませんが…(汗)
クーペにしか装備されませんが、リアスポイラー一体のハイマウントストップランプ。
実はコレも日本初♪
グレードはこんな感じで…
・クーペタイプA
・クーペタイプB
AとBの違いはそんなに多くなく…
・ワイパーの間欠が無段階調整か間欠のみか。
・パワーウインドウの有無。
・マグネット付集中ドアロックの有無。
・アルミホイールかハーフホイールカバーか。
と、意外とシンプル…だったらタイプBにする人が多いかと…(^-^;
・キャノピータイプA
・キャノピータイプB
装備の違いはクーペと同様。
さて…そんなEXA。
結局、当時の日本車のモデルチェンジサイクルの一般的な期間とされます、4年間販売された訳ですが、ココまでクセが強いと一般受けはさすがに難しかったようで、正直当時でもそんなに見かけるクルマでは無かったですよね…(^-^;
良く言えば個性ですが、見方によってはキワモノ…セラに似たような感じで好きな人にはドツボなんですが、ソコの客層はパーセンテージ的に低いとしか言わざると得ない訳でして。
クルマの個性は最高ですが、いかんせん商売には結びつき辛く、メーカーとしては難しいところでしょうね…(泣)
で…モデルライフの間に大きなマイナーチェンジも無く、元々が北米マーケット重視ってのもありますが、ソレを象徴するかの如く「L.Aバージョン」なんて出してきましたが、全体的にテコ入れが少なかったこと…。
さらにメーカー側から大々的にユーザー側にこのクルマの個性や楽しさを訴求出来てなかったようにも自分は感じ取れます…(苦笑)
だってパイクカ―のBe-1やパオ、エスカルゴ、フィガロなんてアンテナショップ出したりして大々的にやったんですから、エクサも考えようによってはそれ位やってみるとヒットしてたかもしれませんしね…(^-^;
そしてこのインパクトあるエクステリアに対してボディカラーに遊び心が無い。
結果として、モデルが終了して数年経過した後にエクサに食いついたのはローライダー(笑)
ハイドロ組んだり、派手なボディカラーにオールペンして…となりましたね(^^)v
で…よく考えたらオリジナルのエクサなんて気が付いたら中々無い(爆)
折角の個性が爆発した1台なのに、メーカーが保守的に走り過ぎた気がします。
だから自分から言わせれば…
なんともったいない…(泣)
というクルマがまさにこのEXAだと思いますねぇ…。