【ジュネーブモーターショー11】VW、EV版マイクロバスを提案
フォルクスワーゲンは2月28日、ジュネーブモーターショー開幕前夜のプレスイベントにおいて、EVコンセプトカーの『ブリ』(BULII)を初公開した。
ブリとは、ブルドッグの意味で、欧州ではフォルクスワーゲン『Type 2』(1950年デビュー)の愛称として知られる。同社は2001年、Type 2の復刻コンセプトカー、『マイクロバス』を披露。今回のジュネーブでは、その発展形としてのEVバージョンを出品する。
モーターは最大出力115ps、最大トルク26.5kgmを発生。2次電池は蓄電容量40kWhのリチウムイオンバッテリーで、2重構造のフロアにレイアウトした。0-100km/h加速は11.5秒、最高速は140km/h(リミッター作動)。1回の充電で最大300kmを走行可能だ。
スタイリングはType 2を現代流にアレンジしたもの。ボディサイズは全長3999×全幅1750×全高1700mm。全長4mを切るコンパクトボディでありながら、室内はフロント3名、リア3名が乗れる6シーターとした。荷室容量は370リットル(VDA計測法)で、後席を倒せば最大で1600リットルへ拡大する。
インテリアは非常にシンプル。ダッシュボードの中央には、『iPad』が装着され、各種情報を集中的に表示する。シフトレバーはなく、ダイヤル式のスイッチで前進と後退を切り替える方式だ。
フォルクスワーゲンは、同車の市販計画を公表していない。しかし、ガソリンやディーゼルエンジンも搭載できる設計となっていることから、市販される可能性もありそうだ。
レスポンス 森脇稔
VW、ジュネーブで新型ブリーがワールドデビュー
フォルクスワーゲンは、ジュネーブモーターショーで、コンパクトバンの新型『ブリー』をワールドプレミアする。
今から60年以上も前の1950年、1台のクルマが誕生した。それが“フォルクスワーゲンバス”。このクルマは、ドイツでは“ブリー”、日本やアメリカでは“マイクロバス”と呼ばれ、世界中で愛され続け、今でも多くのファンを魅了している。
このクルマをルーツとするのが、今回発表された新型『ブリー』。自動車史に伝説をもたらしたコンパクトなオリジナルフォームを再解釈した『ブリー』は、2001年にその構想がスタートし、当時のモーターショーでお披露目された “マイクロバス”は、記憶に残るコンセプトカーとなった。そして、10年の歳月を経て、このプロジェクトが結実した。
新型『ブリー』の最大の特徴は、電気駆動によるゼロエミッション・ビークルであるということ。85kW/270Nmの電気モーターと、最大40kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載するこのクルマは、1回の充電で、なんと300km まで走行が可能だという。
その一方で、電気モーターの特性を活かし、0-100km/h加速11.5秒、最高速度140km/hというパフォーマンスも発揮。その走行距離と運転性能は、短距離用のコンパクトカーとしてだけでなく、通勤 やレジャーにも使える、実用性の高いものだ。
また、電気モーターの代わりに、VW自慢の効率的なガソリン/ディーゼルの直噴エンジンも用意。この1リッターまたは1.4リッターエンジンは、燃費効率が非常に高いことで定評がある。
ボディサイズは、全長3.99m×全幅1.75m×全高1.70m、ホイールベース2.62m で、シートレイアウトは、3名掛け×2列というユニークな配置。フロントのベンチシートは、助手席と中央席部分を折りたたむことができ、リヤのベンチシートは完全に収納可能。リヤのベンチシート収納時のカーゴスペースは、1600リットルにもなる。
デザイン面は、2トーンカラーによるボンネットの“V”や、大きなVWのエンブレムなど、往年のコンパクトバンを彷彿とさせる。その一方で、L字形にLEDを配置したデュアルヘッドライトなど、現代のVWデザインのDNAも注ぎ込まれている。
装備面で特徴的なのは、iPadとの融合。取り外し可能なiPadをセンターコンソールに設置することで、これをタッチスクリーン式のマルチファンクションディスプレイとして使用。これにより、メディアセンターとしての機能に加え、ブルートゥースのハンズフリーフォーンやナビゲーションシステムなどの操作を可能としている。
【ジュネーブモーターショー11】ジウジアーロ、VWのPHVコンパクト提案
フォルクスワーゲンは2月28日、ジュネーブモーターショー開幕前夜のプレスイベントにおいて、コンセプトカーの『テックス(TEX)』を初公開した。
テックスは、フォルクスワーゲングループの傘下入りを果たしたイタルデザイン・ジウジアーロが手がけた小型2ドアクーペのスタディモデル。全長は4mを切るコンパクトさだが、『シロッコ』のようなスポーティなルックスが目を引く。全幅は1750mm、全高は1355mmだ。
パワートレインは、「ツインドライブ」と呼ばれるプラグインハイブリッド。そのシステムは、1.4リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンに、最大出力116psを引き出すモーターを組み合わせたものだ。エンジンとモーターを合わせて、40.8kgmもの最大トルクを獲得する。
トランスミッションは、パドルシフト付きの7速ダイレクトシフト。テックスは0‐100km/h加速6秒、最高速220km/hのパフォーマンスを実現する。EVモードでは、最大35kmのゼロエミッション走行が可能だ。
テックスは、フォルクスワーゲンの次世代Aセグメント車の提案。市販に関しては公表されていないが、2018年前後と見られている。
レスポンス 森脇稔
【ジュネーブモーターショー11】ジウジアーロ、もう1台のVWコンセプトは小型EV
フォルクスワーゲンは2月28日、ジュネーブモーターショー開幕前夜のプレスイベントにおいて、コンセプトカーの『GO!』を初公開した。
同車は、フォルクスワーゲングループの新メンバーとなったイタルデザイン・ジウジアーロがデザインした小型コンセプトカー。同時に披露された『テックス』がスポーティなクーペだったのに対して、このGO!はMPVを提案する。
GO!の特徴は、高効率なパッケージングにある。全長は3990mmとコンパクトだが、ホイールベースは『パサート』と同じ2700mmと長い。その結果、有効室内長は2038mmと、フルサイズSUVを凌ぐ広さを実現している。
パワートレインは、「ブルーeモーション」と呼ばれるEV。その詳細は明らかにされていないが、1回の充電で最大240kmを走行できる。二次電池は前後の床下に搭載し、前後重量バランスは59対41とした。
フォルクスワーゲングループを率いるマルティン・ヴィンターコルン会長は、「我々は2018年までに、販売台数と収益性で世界ナンバーワンの自動車メーカーになる。この目標達成に向けて、イタルデザイン・ジウジアーロの果たす役割は大きい」と語っている。
レスポンス 森脇稔
「BULII」でブリ(もう1つの記事ではブリー)って言うタイプⅡの後継のようなクルマと「TEX」と「GO!」の2本立てのEVコンセプト
ブリの方はコンセプト止まりで終りそうな気もするけどTEXとGO!は市販の形になるんじゃないかな~
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【ジュネーブモーターショー11】VW、EV版マイクロバスを提案について書いています。
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VW、ジュネーブで新型ブリーがワールドデビューについて書いています。
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【ジュネーブモーターショー11】ジウジアーロ、もう1台のVWコンセプトは小型EVについて書いています。
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フォルクスワーゲン | 日記
Posted at
2011/03/01 20:30:56