【新聞ウォッチ】トヨタ系のデンソーとアイシン、ブレーキ事業で統合へ
気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2014年11月28日付
●OPEC減産見送り、原油価格は大幅下落(読売・1面)
●タカタ対応遅れの代償、エアバッグ全米リコール強制、米当局不信感強く(読売・3面)
●高速料金同じ水準に、渋滞対策、首都圏、16年度めど(読売・10面)
●日航共同運航申請先送り、スカイマーク打診国交省難色で(読売・11面)
●タカタ、日米リコール拡大、エアバッグ、国内、261万台に(朝日・1面)
●車生産、6社前年割れ、10月、国内売れず落込み(朝日・8面)
●トヨタ社長らにベストドレッサー賞(朝日・35面)
●リニア来月17日着工、JR東海27年開業目指す(毎日・2面)
●時流の先へ、トヨタの系譜 未来へ燃料電池車、水凍らせない工夫(東京・7面)
●トヨタ系、ブレーキ統合デンソーとアイシン、自動運転などITと融合急ぐ(日経・1面)
●富士重、ROE30%超へ、今期、2期連続、円安で業績上振れも(日経・17面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が事故を未然に防ぐ自動ブレーキを日米欧でほぼ全車種に導入する方針を打ち出すなど、安全対策を一段と強化する動きが活発化している中、グループのデンソーとアイシン精機がブレーキシステム事業を統合する方針を固めたという。きょうの日経が1面トップで報じている。
記事によると、デンソーのブレーキ開発・生産部門を、アイシンの子会社のアドヴィックスに集約。デンソーは電子制御などITを生かす安全技術に特化するという。
部品大手の世界的な再編も進む中、トヨタはグループ再編で開発力を強化。「一連の統合を機にグループ内にまたがる事業の整理・統合など、大掛かりな再編が進む可能性がある」(日経)との指摘もある。今後は懸案の豊田章男社長を総帥とする持ち株会社構想に発展するのかどうかも興味深い。
トヨタのM/T開発機能と国内生産をアイシン・エーアイに集約
アイシン精機とその子会社であるアイシン・エーアイ、またトヨタ自動車は、自動車用マニュアルトランスミッション(以下、M/T)に関するトヨタの開発機能と国内生産をアイシン・エーアイに集約することで合意した。
アイシン・エーアイは、これまでM/T専門メーカーとして、国内外の車両メーカー向けにM/Tを開発・生産。トヨタは、自社車両に搭載するM/Tの開発・生産を行ってきた。
今後、トヨタ衣浦工場のM/T生産を2016年年央を目処にアイシン・エーアイに移管する。これらの移管を受け、アイシン・エーアイは、従来以上にM/Tの企画力・提案力を高め、世界トップのM/T専門メーカーを目指す。
トヨタ系、マニュアルトランスミッション事業をアイシン・エーアイに集約
アイシン精機、その子会社であるアイシン・エーアイとトヨタ自動車は、自動車用マニュアルトランスミッション(M/T)に関するトヨタの開発機能と国内生産をアイシン・エーアイに集約することで合意した。
アイシン・エーアイは、これまでM/T専門メーカーとして、国内外の車両メーカー向けにM/Tの開発・生産を行っており、また、トヨタは、自社車両に搭載するM/Tの開発・生産を自らも行ってきた。
今回の合意は、両社にまたがる機能を集約し、リソーセスを最適に配分することで競争力を強化していくことを狙いとしたもの。今後、トヨタのM/T開発機能を アイシン・エーアイに移管していくとともに、トヨタ衣浦工場のM/T生産を2016年年央を目処にアイシン・エーアイに移管する。
これらの移管を受け、アイシン・エーアイは、従来以上にM/Tの企画力・提案力を高め、世界トップのM/T専門メーカーを目指す。一方、トヨタはリソーセスを次世代トランスミッションおよびそれに関わる車両性能の開発に集中させる。
トヨタ自動車と豊田自動織機、ディーゼルエンジン事業を集約
トヨタ自動車と豊田自動織機は11月28日、これまで共同で取り組んできたディーゼルエンジンの開発・生産機能を、今後、豊田自動織機へ集約することで合意した。
今回の合意は、両社にまたがる機能を集約し、リソーセスを最適に配分することで、競争力を強化していくことを狙いとしたもの。ディーゼルエンジン固有の開発機能を、順次、豊田自動織機に集約するとともに、生産についても、今後新規に立ち上がるディーゼルエンジンを対象に、原則、豊田自動織機に集約していく。
これにより、豊田自動織機は、事業の専門性をさらに高め、より競争力のある自動車用ディーゼルエンジンの開発・生産に取り組むとともに、効率的な事業体制の構築を目指す。また、自動車用ディーゼルエンジンの技術を自社製フォークリフト用エンジン、および産業機械分野へ転用することで、事業規模の拡大と開発の効率化を図っていく。
一方、トヨタは、ディーゼルとガソリンエンジン共通の先行先端の基盤技術を強化するとともに、次世代ユニットの開発およびパワートレーンシステム全体の性能向上にリソーセスを集中し、「もっといいクルマづくり」をさらに推進していく。
トヨタ自動車との共同ディーゼル開発を豊田自動織機へ集約
トヨタ自動車と豊田自動織機は、これまで共同で取り組んできたディーゼルエンジンの開発・生産機能を、今後は豊田自動織機へ集約することで合意した。
今回の合意は、両社にまたがる機能を集約し、リソーセスを最適に配分することで、競争力を強化していくことを狙いとしたもの。ディーゼルエンジン固有の開発機能を、順次、豊田自動織機に集約するとともに、生産についても、今後新規に立ち上がるディーゼルエンジンを対象に、原則、豊田自動織機に集約していく。
これにより、豊田自動織機は、より効率的な事業体制の構築を目指す。また、自動車用ディーゼルエンジンの技術を自社製フォークリフト用エンジン、および産業機械分野へ転用することで、事業規模の拡大と開発の効率化を図っていく。一方、トヨタは、ディーゼルとガソリンエンジン共通の先行先端の基盤技術を強化するとともに、次世代ユニットの開発およびパワートレーンシステム全体の性能向上にリソーセスを集中し、「もっといいクルマづくり」を更に推進していく。
アドヴィックスのブレーキ事業の競争力を強化
アドヴィックス、アイシン精機、デンソー、住友電気工業、トヨタ自動車の5社が、アドヴィックスへの事業集約を更に推進し、同社のブレーキ事業の競争力を強化していくことで合意した。
アドヴィックスは2001年7月にアイシン、デンソー、住友電工、トヨタの4社によって設立。以来、ブレーキシステム・ブレーキ部品の開発、生産、販売を手掛けてきた。
今回の合意は、アドヴィックスの更なる競争力強化を目的に、従来から行ってきたアドヴィックスへの機能集約を一層進めるもので、ブレーキシステムの開発、生産から販売まで一貫した事業体制を完備して、より専門性を高めていく。今回の制御ブレーキの生産機能の集約については、独占禁止法上の必要な手続きを経たうえで実施するとのこと。
トヨタ系、アドヴィックスへのブレーキ事業集約を推進
アドヴィックス、アイシン精機、デンソー、住友電気工業、トヨタ自動車の5社は、アドヴィックスへの事業集約をさらに推進し、同社のブレーキ事業の競争力を強化していくことで合意した。
アドヴィックスは2001年7月にアイシン、デンソー、住友電工、トヨタの4社によって設立。以来、ブレーキシステム・ブレーキ部品の開発、生産、販売を手掛けてきた。
今回の合意は、アドヴィックスの競争力強化を目的に、従来から行ってきたアドヴィックスへの機能集約を一層進めるもので、ブレーキシステムの開発、生産から販売まで一貫した事業体制を完備し、より専門性を高めていく。
具体的には、アイシン、デンソーおよびトヨタは、今後、アドヴィックスへの人員派遣など開発支援を強化するとともに、2016年1月以降、アイシン半田工場ならびにデンソー大安製作所の制御ブレーキの生産機能を段階的にアドヴィックス半田新工場へ移管していく。
なお、今回の制御ブレーキの生産機能集約については、独占禁止法上の必要な手続きを経たうえで、実施する。
このままトヨタが1つに集約されていくのかな?
ダイハツとかスバルもその恩恵を受けるようになるのかな??
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2014/11/28 21:31:25