トヨタ、ダイハツを完全子会社化、小型車事業強化
トヨタは、ダイハツを完全子会社化することを発表した。
今回の合意により、両社は小型車事業において、両社の技術・ノウハウや事業基盤を融合することで両ブランドの特色を活かした、魅力的でグローバルに競争力のある商品を展開していく構え。
トヨタ、ダイハツを完全子会社化…2016年8月より全額出資
トヨタ自動車とダイハツ工業は1月29日、トヨタがダイハツに全額出資して完全子会社とすることで合意したと発表した。開発や新興国事業などでの連携をより密にする狙いだ。
計画では2016年8月に、トヨタがダイハツ株を自社株に交換する方式で全額出資とする。トヨタとダイハツは1967(昭和42)年に提携し、1998年にはトヨタが51.2%に出資を引上げ、子会社としていた。
トヨタの豊田章男社長とダイハツの三井正則社長は29日夜に都内のホテルで記者会見し、両社による事業戦略などを説明する。
トヨタがダイハツを完全子会社に!両社のクルマつくりはどう変わる?
トヨタによるダイハツの完全子会社化は、一部メディアで報道されていましたが、1月29日にトヨタから正式に発表されました。
トヨタとスズキとの提携も一部で報道されていますが、軽自動車を含めた日本国内の自動車メーカー再編が始まるのでしょうか。
完全子会社化の手法は、株式交換によるダイハツの完全子会社化(2016年8月予定)で、今回の合意はトヨタおよびダイハツのさらなる持続的成長に向け、同一の戦略のもと小型車事業においてより選択と集中を進め、両ブランドにおける「もっといいクルマづくり」を一層進化させていくことを狙いとしたものとアナウンスされています。
1月29日に「株式交換契約締結の取締役会決議日(両社)」、「株式交換契約締結日(両社)」がなされ、今後の流れは3月31日に「株式交換契約承認定時株主総会基準日(ダイハツ工業)」、6月下旬に「株式交換契約承認定時株主総会決議日(ダイハツ工業)」、7月26日(予定)に最終売買日(ダイハツ工業)、7月27日(予定)に上場廃止日(ダイハツ工業)、8月1日(予定)に株式交換の実施予定日(効力発生日)となっています。
ダイハツを完全子会社化する狙いは、軽自動車に代表されるダイハツの小型車作りのノウハウを完全に共有すること。
あるいは、新興国向けと先進国向けのコンパクトカーの作り分け(同じ仕様のクルマを新興国と先進国に投入すると、それぞれのニーズに合わない場合が多々ある)には、ダイハツの力をもっと活用する必要がある、と判断したのではないでしょうか。
正式には「トヨタとダイハツは、共通の戦略のもと、両社の技術・ノウハウや事業基盤を融合することで両ブランドの特色を活かした魅力的でグローバルに競争力のある商品を展開する」と発表。やはり「グローバル」はひとつのキーワードといえそうです。
【小型車戦略】では、
トヨタブランド、ダイハツブランドの差別化を進め、それぞれのお客様にとって最適な商品ラインナップを拡充ダイハツが主体となって、これまで培った現地のお客様目線に立ったクルマづくりや、軽自動車を基盤・基点とした商品企画・技術開発のノウハウ・プロセスをさらに進化させ、小型車領域での両ブランドの商品を開発と発表されています。
小型車づくりをある程度ダイハツに任せて、これからいくらでも必要な環境技術や自動運転に関する技術などにお金や人(資源)を注力していくのかもしれません。
【技術戦略】では、
トヨタとダイハツは、技術戦略を初期構想の段階から共有トヨタは環境・安全・安心・快適技術面での技術開発を進め、ダイハツはパッケージング力、低コスト技術、低燃費技術に加え、先進技術の低コスト化・コンパクト化を推進ダイハツ独自のクルマづくりのノウハウをトヨタグループ内で共有、上位車種でのコスト競争力にも貢献とされていますが、軽が主力のダイハツのコスト削減をトヨタの「TNGA」にも活用するのでしょうか。
かつてのトヨタ、ダイハツの協業といえば、日本ではパッソセッテ、ブーンルミナスが思い出されますが、成功とは言いがたいモデルだっただけに、どれだけ魅力的なクルマを提供してくれるか注目です。
【事業戦略】では、新興国市場においては、それぞれの事業基盤を活用しあい、ダイハツが主体となって、開発・調達・生産といったモノづくりをスピーディーかつ効率的に推進国内事業では、トヨタの販売のノウハウやインフラも相互活用し、ダイハツブランド力向上と収益力の両立を図るとしています。
最近のダイハツ車、たとえばキャストなどは、軽自動車トップクラスと表現したくなる走りの質感をすでに達成していて、トヨタはヴィッツやアクアなどで走りの面で着実にアップデート。
ダイハツが主体でも、両社による新しいコンパクトカーが今まで以上の完成度で具現化されることを願うばかりです。
(塚田勝弘)
トヨタ、ダイハツを完全子会社化
トヨタ自動車とダイハツ工業は29日、今年8月にトヨタ自動車がグループ会社であるダイハツ工業を完全子会社化し、小型車事業を強化していく方針を明らかにした。
ダイハツの持つ小型車づくりのノウハウを集約し、成長が見込める新興国市場において競争力を高める狙いがある。新興国では、ダイハツが主体となり、価格競争力の高い小型車の開発・部品調達・生産を行っていく。
国内市場においては、トヨタの販売ノウハウやインフラをダイハツ車の販売にも活用し、ダイハツブランド強化と収益向上を図っていく。
トヨタとダイハツはこれまでもグループ会社として、トヨタ車の生産をダイハツに委託するなど業務提携を行ってきたが、今後は共同開発や部品の共通化など協業範囲をさらに拡大し、両ブランドの棲み分けをさらに進めつつ、より競争力の高い商品展開を図っていく考えだ。
なおトヨタとダイハツは本日7時30分より共同記者会見を行い、インターネットによるライブ配信も予定している。
URLは
http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/11032382/
トヨタ、ダイハツを完全子会社化…小型車事業を強化
トヨタ自動車は1月29日、ダイハツ工業を株式交換により完全子会社化することで合意したと発表した。
トヨタは、ダイハツを完全子会社化することで、共通の戦略のもと、両社の技術・ノウハウや事業基盤を融合し、グローバルに競争力のある商品展開を目指す。
小型車戦略では、ダイハツが主体となって、軽自動車を基盤・基点とした商品企画・技術開発のノウハウ・プロセスをさらに進化させ、小型車領域での両ブランドの商品を開発していく。
技術戦略では、トヨタは環境・安全・安心・快適技術面での技術開発を進め、ダイハツはパッケージング力、低コスト技術、低燃費技術に加え、先進技術の低コスト化・コンパクト化を推進する。また、ダイハツ独自のノウハウをトヨタグループ内で共有し、上位車種でのコスト競争力にも生かしていく。
事業戦略については、新興国市場においては、それぞれの事業基盤を活用しあい、ダイハツが主体となって、開発・調達・生産をスピーディーかつ効率的に推進。国内事業では、トヨタの販売のノウハウやインフラも相互活用し、ダイハツブランド力向上と収益力の両立を図る。
今回の合意について、トヨタの豊田章男社長は「お互いがこだわりを捨てて、任せるところは任せ、それぞれが得意分野を全力で伸ばしていく、すなわち“選択と集中”、それこそがグローバル競争を勝ち抜いていくための鍵になる」とコメント。ダイハツの三井正則社長は「次の100年に向けた成長の道筋を描く事ができた。トヨタとの関係をより強固にすることで、今後のダイハツの成長、ダイハツブランドの世界基準への進化に踏み出していきたい」と語った。
スズキとの関係も今後あるんだろうけどトヨタはどうしていくつもりなのやら・・・
リッタークラスのクルマはトヨタ製ではなくダイハツ製になるって事なのだとすると、スバルが扱う事もあるのだろうか?マツダとの関係を考えるとデミオとかその辺との兼ね合いもスカイアクティブを借りたりするのだろうか
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2016/01/29 22:07:59