【東京オートサロン2017】SUPER GT スバルBRZの井口&山内、陣営悲願のタイトル獲得へ向けて気合
13日、東京オートサロンにて今季2017年のモータースポーツ活動について発表を行なったスバル/STI。特にSUPER GT/GT300クラスでは陣営にとって悲願の初王座獲得を目指すことになるわけだが、登壇したドライバーの井口卓人と山内英輝も新季に向けて意欲を燃やしている。
スバル/STIの今季モータースポーツ活動は、近年同様に『WRX STI』で参戦するニュルブルクリンク24時間レース(5月25~28日)と、『BRZ GT300』で参戦するSUPER GT/GT300クラスが活動の両輪(いずれもドライバー布陣は昨季同様)。さらには、アメリカで人気のグローバルラリークロス選手権に参戦する『SUBARUラリーチームUSA』への技術支援も本格化させるとのことで、より一層、モータースポーツに深くコミットメントしていくことが明らかにされている。
なかでも最注目は、悲願と称していいスバル勢初のシリーズタイトル獲得を狙うSUPER GT/GT300だろう。辰己英治総監督ら陣営首脳も、鈴鹿1000kmで1勝したとはいえ、昨季を「悔しいシーズン」と一様に振り返り、今季の王座奪取を切望する。
BRZ GT300のドライバー、井口は今季の自身の目標を3つ挙げた。「ひとつは、山内選手とともにGT300のタイトルを獲ること。ふたつめは、昨年は地震の影響で地元の九州オートポリスでのSUPER GT開催がなかったので、今年はオートポリス戦で優勝したいと思っています。そして3つめは、SUPER GTとは違う話になりますが、86/BRZレースでもチャンピオンになることです」。
井口の僚友、山内も「昨年は悔しかった。今年はチャンピオンを獲りたいですね。そうしないと歴史に名を刻むことはできないと思うので」と、王座獲得を絶対目標に掲げる。両ドライバーともに「目指すはタイトルしかない」との旨を強調した。
陣営首脳からは「(課題である)エンジン面で、ドライバーに直線でラクをさせてあげられるように」との開発主眼も挙げられた。もちろん、エンジン面のみならず車両全般に関しての開発努力が今季も続けられていく。STIの平川良夫社長は発表の席上、「退路を断つという意味も込めて」と言いながら、開発の中軸メンバーもステージに上げて異例の紹介。陣営の気合のほどが窺える一幕となった。
BRZでのGT300参戦も早6シーズン目。ドライバー、開発陣ともに不退転の決意で新季に臨むスバル/STIの戦いには大注目である。
なお、山内は陣営が3年連続5度目のクラス優勝を目指すニュル24時間にもドライバーとして参画中。こちらに向けても「3連覇のかかる年。カルロ(ヴァンダム)、マルセル(ラッセー)、ティム(シュリック)と、昨年と同じ4人のドライバーでしっかり24時間つないで、心ひとつに、笑って終われるようにしたいです」と意欲を語っている。
スバルの2017年モータースポーツ参戦体制発表!辰己監督の続投が決定【東京オートサロン2017】
東京オートサロン2017のスバルブースで、今年のモータースポーツ参戦体制が発表されました。
一部では辰己総監督の勇退説が流れていましたが、今年も続投が決定。ファンにはうれしい発表となりました。
ドライバーのラインナップも発表され、SUPER GTは昨シーズンに引き続き井口 卓人選手と山内 英輝選手のコンビ。
ニュルブルクリンク24時間レースは、昨年までの2連覇メンバーであるカルロ・ヴァンダム選手、マルセル・ラッセー選手、ティム・シュリック選手、山内英輝選手の布陣。
監督も引き続き菅谷監督がつとめ、必勝態勢で3連覇を目指します。
マシンラインナップの注目はSUPER GT。投入されるマシンには新しい駆動システムを投入すると発表されました。
これまでのコーナーが早いマシンから、ストレートも早いマシンへと進化する予定とのこと。昨シーズンはシリーズチャンピオンも射程圏内だったこともあり、今シーズの戦闘力アップには大きな期待が高まります。
ニュルブルクリンク24時間レースでは、3連覇を目指してWRXのエンジンをはじめ各部をリファイン。戦闘力向上とともにカラーリングもリニューアルされています。また、GRC(グローバルラリークロス)にも昨シーズンに続き参戦を表明。スバルのモータースポーツの定番の競技へなりつつあるようです。
今シーズンもスバルのモータースポーツから目が離せません!
(井元 貴幸)
【東京オートサロン2017】スバル、2017年のモータースポーツ体制を発表…ニュルとSUPER GTに注力
富士重工業(スバル)と同社のモータースポーツ統括会社のスバルテクニカインターナショナル(STI)は1月13日、千葉県の幕張メッセで開幕した「東京オートサロン2017」において、2017年のSUBARU モータースポーツ活動の概要を発表した。
2017年もスバルは、ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦する予定。『WRX STI』で出場し、SP3Tクラスで3年連続5度目のクラス優勝を目指す。
2017年の参戦車両は、加速性能とトップスピードの向上を図るために、エンジン出力の向上、パドルシフトの採用、トランスミッションの改良を実施。同時にシャシージオメトリーの最適化、剛性バランスの改善、車体の軽量化、慣性モーメントの低減、フロントダウンフォースの向上などによりコーナーリングスピードも上げ、量産車の良さを活かしながら、さらに「速く」かつ「意のままに操る」開発と改良を施している。
ドライバーは、昨年までの2連覇のメンバー、カルロ・ヴァンダム(オランダ)、マルセル・ラッセー(ドイツ)、ティム・シュリック(ドイツ)、山内英輝(日本)の4名体制で臨む。
また、SUPER GTシリーズにも継続参戦。GT300クラスに、昨年に引き続き『BRZ GT300』を投入する。
2017年の参戦車両は、水平対向ボクサーエンジンの熱効率の改善、軽量化、空力性能の向上、慣性モーメントの改良などを実施。チーム総監督はSTIの辰己英治氏が務め、チーム運営は、「R&D SPORT」が担当。ドライバーは、井口卓人選手と山内英輝選手を継続起用する。
【東京オートサロン2017】スバル BRZ GTより上級モデルがあった…BRZ STI Sport Concept
東京オートサロン2017、スバルブースの『BRZ STI Sport Concept』は、一見すると「BRZ GT」のように思えるが、昨年『レヴォーグ』から設定された「STI Sport」仕様のBRZ版だ。
STI Sportは、スバル車の最上級グレードとして位置づけられるものとして、レヴォーグ以降も各車に設定が予定されている。BRZには、昨年夏のマイナーチェンジ後に、すでに「GT」というほぼ最上級グレードといえるモデルが存在する。しかし、GTというグレードが示すように若干走りに寄った設定だ。
STI Sport Conceptは、ブレンボ、ザックスダンパーなどBRZ GTと共通する装備だが、より上質な走り、乗り心地を重視した。街乗りではしなやかに動くように、スプリングにGSTI独自のチューンを施してあるという。サスペンションが衝撃を吸収して止まるとき、単に硬いサスペンションだと突き上げを感じてしまうが、非線型コイルスプリングのばね定数をGTとは異なる設定にしている。
エクステリアでは、STIオリジナルホイールと、フロントバンパーのグリル部分にブラック塗装が施された。インテリアは、上質の名に恥じないボルドー調のSTI Sport Concept専用だ。
今回は参考展示だが、ブース説明員は、市場の反応をみながら製品化を考えたいとのことだ。
クリッカーでも生配信が見られちゃう!SUBARU booth LIVE【東京オートサロン2017】
毎年、東京オートサロンのスバルブースのステージの模様やバックヤード(ステージ裏)の様子が配信されていましたが、今年もYouTube LIVEとニコニコ生放送で現地の様子が配信されます。
初日はモータースポーツの参戦体制発表をはじめ、土、日に会場へ足を運ぶ方におすすめのブース内の様子などを配信。
また、ドライバーやエンジニアなどの関係者を招いてのバックヤード・トークも見逃せません。こちらは今年もメインMCを務める、SUPER GT SUBARU BRZ GT300 公式応援団長のマリオ高野さんが盛り上げてくれます。
今年はなんとこの配信を会期中クリッカーからも見ることができます。クリッカーのTOP画面の右側にスバルの公式YouTube LIVEの画面が常駐。いつでもクリッカーにアクセスすればすぐに見ることができます!
配信スケジュールは以下の通りです。
2017SUBARUモータースポーツ体制発表(1/13 11:00~11:30)東京オートサロン2017 SUBARU booth LIVE【DAY1】(1/13 14:00~18:00)東京オートサロン2017 SUBARU booth LIVE【DAY2】(1/14 9:30~18:00)東京オートサロン2017 SUBARU booth LIVE【DAY3】(1/15 9:30~17:00)
東京オートサロンでは毎年スバルのバックヤードを取材してきた筆者ですが、今年は念願かなって2日目に1時間ほど出演が決定しました! 私事ではありますが、クリッカーでスバルの魅力を伝え続けてきたワタクシの姿がついに公式チャンネルで配信されます(涙)
もちろんサイト上でもスバルブースをはじめ、カスタマイズメーカーなども積極的に取材し随時アップしますのでこちらもご期待ください! 会場へ足を運べない方はもちろん、現地でのランチタイムやティータイムに是非ご覧いただければ幸いです。
※会場内の移動中に画面を注視するのは大変危険ですので、必ず休憩施設やベンチなどでゆっくりご覧ください。また周りの方に配慮し、イヤホンなどを使用して試聴してください
(井元 貴幸)
【東京オートサロン2017】BRZ STI Sport CONCEPTをどこよりもマニアックに徹底チェック!
東京オートサロンのスバルブースで注目の一台が、BRZ STI Sport CONCEPT。参考出品車として出展されていますが、反響次第では市販化も視野に入れているそうです。
気になる装備は、GTグレードをベースにしているので、もともと充実した装備となっていますが、STI Sport CONCEPTの持つ上質さを専用の内外装から感じ取ることができます。
まず、エクステリアですが、フロントマスクは昨年のマイナーチェンジでフルLEDのヘッドランプを採用したことで、フォグランプを補うほどの光量を確保しているとのこと。STI Sportでは、その点を加味してフォグランプを廃止。これによりベースモデルの横桟形状のガーニッシュからメッシュ形状へ変更。飛行機の翼をモチーフとしたウイングレットをより強調したデザインとなっています。
サイド部分ではサイドフィンに専用ガーニッシュを装備。STI Sport CONCEPTでも標準モデルと同様の2本フィン形状を採用している理由は、空力効果の高いデザインだったので、それを活かしてSTI Sport CONCEPT用のデザインとしたそうです。
リヤスポイラーは標準モデルのデザインと同一としながらも、台座と翼端板をグラスブラック仕上げとしています。標準モデルではボディ同色となっており、細かな部分からも上質なイメージを感じさせる仕上げとなっています。
リヤのエンブレムはリヤスポイラーに合わせてBRZ GT イエローエディションでも採用されたブラックタイプを採用。リヤまわりの統一感も抜群です。
インテリアに目を移すと、レヴォーグ STI Sportでも好評のボルドーレッドのインテリアとなっていますが、注目はシート表皮がレザーではなくウルトラスエードとなっている点。エンジニアの話によれば、スポーツカーであるBRZはコーナリング時に滑って乗員の姿勢が崩れてしまうことを避けるため、あえてレザーにしなかったそうです。
このウルトラスエード表皮にもこだわりがあり、パンチング部分からボルドーのカラーがワンポイントとして見える工夫がされています。この色合いを視覚的に強調するために、パンチ穴を従来のものより大きくしているそうです。
インテリアカラーの次に目をひくのが、専用デザインのメーターパネル。STIロゴだけでなく見やすさを重視し、目盛りの細かさなどもベースモデルと違いを出しているそうです。
ステアリングの加飾もダーク系の専用品となっていますが、これはメーターに視線を引きつけるための工夫で、シルバー系の明るめの色より、ダーク系とすることで、視界に余計な情報が入らないようにしているそうです。
こうした理由から、ドアグリップの加飾はシルバー系となっているのも納得です。
参考出品車でありながら細部まで作りこまれたBRZ STI Sport CONCEPT。同一のシリーズとしながらも、レヴォーグのSTI Sportとはまた違った仕上がりにスポーツカーらしさと上質さを兼ね備えたモデルとして、是非登場に期待したい一台です。
(井元 貴幸)
2017年もモータースポーツ関係から目が離せないかな
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富士重工 | 日記
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2017/01/14 07:41:24