2017年01月14日
ヴィッツをより一層今後育てる事に繋がるか(主に海外市場を考えると)
【トヨタWRC】復帰初戦のモンテカルロ目前、豊田社長「WRCの道に戻る日を迎えます」
19~22日に開催されるWRC(世界ラリー選手権)の今季開幕戦「ラリー・モンテカルロ」を前に、1999年以来のワークス参戦を開始するトヨタの豊田章男社長らがメッセージ/コメントを発表。ステアリングを握るヤリ-マティ・ラトバラ、ユホ・ハンニネンの両名も感触を語っている。
TOYOTA GAZOO Racingのチーム総代表でもある豊田社長は、「トヨタがWRCの道に戻る日を迎えます」と、コメント冒頭を叙情的に切り出す。そして昨年12月に急遽のかたちで加入が決まったWRC通算16勝のラトバラ(前VW)との2年半ほど前の邂逅について、「彼とは2014年のラリー・フィンランドの時に偶然出会い、言葉を交わしたことがあります。その時、彼はスマートフォンを取り出し、自身が初めて乗ったラリーカーであるカローラGTや、初めて実戦経験したWRカーであるカローラWRCの写真を見せ、トヨタへの熱い想いを私に語ってくれました」と振り返る。
豊田社長はさらに、「おそらく(ラトバラは当時)トヨタの社長である私に、ではなく、同じクルマ好き、大のトヨタ好きである私に語ってくれたのではないかと思います」と続け、「トヨタがWRCに再び参戦できるようになるとは(まだ)思っていませんでしたし、ましてや彼が私どものクルマに乗り、一緒に戦う仲間になるとは夢にも思っていませんでした。彼との契約が決まったと聞いた時、当時の彼の表情が浮かび、不思議な縁があったに違いないと感じました」と語る。
そして迫る開幕戦モンテカルロに向けての気持ちは、「彼(ラトバラ)を迎えたことで一層、心強くなり、そして待ち遠しくなりました」。
「開発当初からヤリスWRCを鍛え続けてきた、ヤリスを一番よく知るドライバー、ユホ・ハンニネン。トヨタに乗ってキャリアをスタートさせ、数多くのWRC勝利経験を持つドライバー、ヤリ‐マティ・ラトバラ。そして彼らの相棒(コ・ドライバー)である、カイ・リンドストロームとミーカ・アンティラ。この4人が、トミ・マキネン(1996~99年WRC王者)をはじめとするチームの皆が作ったヤリスWRCで走り出します。多くの仲間と、もっといいクルマづくりに向けた“トヨタの新たな旅”が、ついに始まります」
そして豊田社長は、「我々は“負け嫌い”です。ですから、もちろん負けたくはありません。ですが、そう簡単に勝てる世界でもありません。多くの皆様に応援いただければ、それが力となって、チームに…クルマに…ドライバーに…必ずや届くと思います。皆様、トヨタのWRCへの挑戦に応援、よろしくお願いいたします」と結んでいる。
ドライバー両名のコメントは以下の通り。
#10 ヤリ-マティ・ラトバラ
「2カ月前はトヨタの選手としてモンテカルロに出場するとは夢にも思っておらず、とても興奮している。4日間のスノーテスト、1日のグラベルテスト、7日間のアスファルトテストと計12日間テスト走行し、改善を実施できたと思う。ヤリスWRCは競争力が高いと思っているが、各チームが新しいクルマで競うので、相対的に我々がどのくらいの位置にいるかは分からない。いずれにしても、今年は開発のための学びの年だと考えている。モンテカルロはまず完走を目指し、シーズン半ばから表彰台を狙えるようにしていきたい」
#11 ユホ・ハンニネン
「私が最後に出場したラリーは2015年のラリー・フィンランドなので、(今季の)WRCがいよいよ始まることがとても楽しみだ。テスト走行でのヤリスWRCにはとても良い感触を持っているが、何が起こるかは分からない。モンテカルロの結果については特に考えていないが、リラックスして競技に臨み、もちろん完走を目指したい。我々はまだ多くのことを学ばなければいけないが、シーズンが始まってしまえば自然に適応できると思う。トミ(マキネン代表)のおかげで家族のような雰囲気のチームができており、皆、一生懸命働きつつ、笑顔で冗談も言い合える空気がある。私を含め、皆がこのスタートを心待ちにしている」
トヨタはかつてWRCで1990年代にドライバー王者輩出4回(90、92~94年)、マニュファクチャラー王座獲得3回(93~94、99年)という栄華を築いたラリー界の名門メーカー。その18年ぶりのワークス復帰には全世界から熱い視線が注がれている。
【東京オートサロン2017】トヨタのブースはWRC開幕モード…「トップ選手に選ばれたことは自信」と首脳
13日から開催されている東京オートサロン2017。トヨタのブースの一角は、18年ぶりワークス復帰となるシーズンの開幕戦を翌週に控えていることもあり、WRC関連展示の充実も目を引く。『TOYOTA GAZOO Racing』チーム副代表である嵯峨宏英トヨタ専務役員に感触を聞いた。
その前にまず状況確認だが、1999年以来となるトヨタのWRC(世界ラリー選手権)ワークス参戦は実戦が目前に迫ってきた昨秋以降、WRC界全体の大きなうねりの影響を受けることになった。
2013年から4年連続でドライバー、マニュファクチャラーの2冠タイトルを獲得してきた王者フォルクスワーゲン(VW)の突然の撤退表明。倒すべき強敵の退場は残念であると同時に、それはドライバー市場に突如として有力な現役選手が放出されたことを意味しており、トヨタにはいきなりトップドライバー獲得のチャンスが増すという、追い風要素の存在も意味していた。
そして実現したのが、前VWでWRC通算16勝の実績を誇るヤリ-マティ・ラトバラの獲得である。
トヨタは開幕戦モンテカルロ(今月19~22日)に、今季からの新世代WRカーである参戦車『ヤリスWRC』の2台体制で臨む。1台は昨年12月に加入が決まったラトバラ(31歳/フィンランド出身)、そしてもう1台はそれ以前に実戦起用が決まっていた、ヤリスWRCの開発主担ドライバーでもあるベテランのユホ・ハンニネン(35歳/同国出身)だ。
嵯峨専務はヤリスの開発に関して、「皆で精一杯がんばってきましたので、できるだけ早く勝ちたいとは思っています。ただ、当然やってみないと分からないですけど」と話しつつ、一連のストーブリーグの動きを振り返ってこう補足する。「当初の想定以上にいいドライバーに来ていただいたので、期待は高いですよね」。
やはり初年度から優勝経験豊富なドライバー(ラトバラ)を自陣に迎えられたことは、ある意味で計算外だったようである。ただ、そのドタバタであっただろう獲得過程においては、嵯峨専務ら陣営スタッフが自信を深められる状況もまた、これは必然的に発生していた。
「(ラトバラは)いくつかのチャンスがあった立場だと思いますが、そのなかで実際に乗って、選んでもらっています。それは相当な自信になりましたね」
好感触の上に王者不在の新シーズン。観る側の欲目は大きくなりがちだが、地力の高いシトロエン、進境著しいヒュンダイ、そしてV4王者セバスチャン・オジェが加入したMスポーツ(フォード)と、やはり強敵は多い。新WRカー規定年とはいえ、1年生のトヨタは「これから1年かけて、いろいろと合わせていきます」という立場でもある。そしてもちろん、WEC(世界耐久選手権)等でも勝負の厳しさを重々承知している嵯峨専務は、決して楽観はしていない。
しかし、トップドライバーに「乗って選ばれた」自信は確実なものであり、「1年目にも勝つチャンスは来ると思います」と、嵯峨専務は必ずや好機ありと読んでもいる。その一戦の到来を楽しみに待ちたいところだ。
トヨタのワークス復帰で注目度上昇のWRC。2017年シーズンは伝統のモンテカルロ(1月19~22日)で開幕し、11月の最終戦オーストラリアまで全13戦が予定されている。
【東京オートサロン2017】18年ぶりにWRCに復帰するトヨタが「ヤリスWRC」を公開!
トヨタ自動車が13日、18年ぶりのFIA世界ラリー選手権(WRC)復帰初戦となる「ラリーモンテカルロ」に向けた準備が完了したと発表しました。
今回のラリーでは4度のWRC王者であり、4度のモンテカルロ勝利経験を持つトミ・マキネンがチームを率い、ラリードライバーのヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンが「ヤリスWRC」のステアリングを握ります。1月19日(木)の18時11分、モナコのカジノ・モンテカルロ前の広場をスタートします。
そうしたなか、同社は13日(金)から15日(日)に渡って、幕張メッセで開催されている東京オートサロン2017に「ヤリスWRC」を国内で初めて出展。
380ps/425Nm以上を発生する1.6L直噴ターボエンジンを搭載しており、6速MTに4WDの組み合わせとなっています。
今回の参戦に先立ち、豊田章男チーム総代表は「簡単に勝てる世界ではないが、多くの皆様に応援いただければ、それが力となってチームに、クルマにドライバーに必ずや届くと思う。皆様の応援を、改めてお願いしたい」とコメント。
ラリー競技の発祥とも言われるラリーモンテカルロは、今年で通算85回目を迎えるそうで、トヨタは総ステージ走行距離約380kmに及ぶライバルとの厳しい競争を通してクルマを鍛え、開発を積み重ねていくことになります。
競技は1月22日(日)まで続き、15時にモナコ王宮前で表彰式が行われます。
2017年、新世代WRカーによる18年ぶりのWRCラリー復帰初戦に、万全の体制で臨むトヨタのチャレンジが注目されます。
(TEXT/PHOTO: Avanti Yasunori)
【トヨタWRC】18年ぶりの参戦にスタンバイ完了
トヨタ自動車TOYOTA GAZOO Racingは1月13日、1月19日のWRC(世界ラリー選手権)開幕戦「ラリーモンテカルロ」を控え、18年ぶりのWRC参戦へ準備が整った、と発表した。
ラリー競技の発祥とも言われるラリーモンテカルロは、今年で通算85回目。また、2017年は、新世代WRカーによる新たな時代の幕開けともなる。
トヨタはモータースポーツを通じて、もっといい車づくりを進めていくという理念のもと、復帰初年度を数多くの学びを得るためのシーズンと位置付け、初戦に臨む。
4度のWRC王者であり、4度のモンテカルロ勝利経験を持つトミ・マキネン チーム代表のリーダーシップのもと、世界屈指のラリードライバーであるヤリ-マティ・ラトバラ(10号車)と経験豊富なユホ・ハンニネン(11号車)の両選手が、『ヤリスWRC』のステアリングホイールを握る。そして、競合との厳しい競争の中で、車を鍛え、開発を積み重ねていく。
トミ・マキネン チーム代表は、「ラリーモンテカルロは、一瞬の間に状況が変わりうるラリーなので、リラックスし、柔軟な姿勢で挑むことが重要。ここまで、非常に限られた期間で準備を進めてきたことは大変だった。私は、自身のラリーモンテカルロの経験をドライバーに話したが、最後は、彼らと車に託している。トヨタには、改善に終わりはない、という言葉があるように、参戦を通じ、もっといい車づくりを追及し続けていきたい」と語っている。
早くSSを疾走する姿を見たいね
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自動車業界あれこれ | 日記
Posted at
2017/01/14 23:44:54
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